山陽道を神戸から広島まで行った日々の記録。

内田百閒の『阿呆列車』を読んでから、無性に山陽道を往きたくなっていました。実際のところは一度も列車には乗らなかったのですが、山陽道の始点である神戸を出て、姫路、岡山、広島という形で移動をしました。久々にこの山陽道をじっくりと踏みしめながら少しばかりの見聞ができたので、そのことを記録しておきたいと思います。まず、始めとなる神戸は毎度お邪魔をしているワインバー、ノラックさんを訪問しました。前回の訪問時はかなりお客さんがいて賑やかでしたが、今回はしっとりとした感じでした。奥のカウンター席に男性の先客さんがいただけで、落ち着いた雰囲気。手始めに目の前に置いてあった赤ワイン・ジンファンデルをいただきました。ジンファンデルはほぼカルフォルニアなので結構イメージした味とぴったり来ます。スタートの一杯というのはなんでもそうかもしれませんが、チューニング段階というかまずはイメージ通りのもので合わせておきたいところです。普通のバーとかですと、だいたいハイボールとか生ビールを頼むことが多いのですが、こちらは本当にワイン専門のお店なので、かなり悩むところではありますが。。 最高過ぎる雰囲気とはこのようなことを言います。 こちらのお店の特徴はとにかく一点も曇りのない完璧な店内の設えとでも申しましょうか。博識のマスターに完璧な品揃えのワイン、そしてディープな大人の雰囲気が満ち溢れるバーカウンター。更にはボタニカルの観賞植物や絵画など、すべてにおいて最高です。そして何といってもお手頃な価格なことが重要です。東京や京都なんかでもお金さえ出せばあるのかもしれませんが、こちらは周辺のバーとほぼ変わらないような料金体系で良い意味でサービスと金額が調和していません。なので、ワインがお好きなら一度はぜひとも飛行機代を払ってでもこちらのお店にいくべきだとすら思うのです。それでも元は取れると思います。↓ノラックさんのホームページです。因みに訪問記は別にありまして、こちらも>>>Read more articles about the bar NOLAC. ”Just sit down, and chill out” その後の用事でタコと卵焼きで有名な明石や、お城の姫路などを通り、岡山に向かいます。岡山は内田百閒の地元なのでありますが、本の中でたびたび出てくる「大手饅頭」というのを実際に食べようと思ってたのですが、ついつい忘れてしまいました。(汗)またの機会にしたいと思います。姫路と岡山についてはスコッチバーを訪れるチャンスが今回は残念ながらありませんでした。とりあえず過去の記事を再度ご案内いたします。姫路のスコッチバー、西中さん >>> READ MORE岡山のスコッチバー、ニシモトさん  >>> READ MOREところで三宮のスコッチバーは伝説のこちら >>> READ MORE(メインモルトさん) 美和桜酒造の御結。 最近広島に来ると誰かとご一緒に飲むことが多くて、一人でしっぽりとお酒を飲むことが無くなってしまった代わりに、自分の中では日本酒の魅力を気づかされる場所になっています。もちろん、一番有名なのは賀茂鶴などでお馴染みの西条のお酒なのですが、その他にも海に近い呉や、山の中の三次なども特徴のある個性的なお酒を作っています。今回は呉の「雨後の月」(相原酒造)と、三次の「御結」(美和桜酒造)の二つを賞味させてもらいました。どうも最近になって日本酒に弱くなってしまったので、本当はもっと試してみたかったのですが2杯に我慢しました。その後は焼酎のロックとかを飲んでいましたが。(酒)お結びは精米歩合が70%でいわゆる地酒ですね。色も見ての通り少し濁った感じで味わいも深みがあります。その名の通り「おむすび」をイメージしたそうですが、お米感のある味わいというか、とても良かったです。最初に飲んだ雨後の月はフルーティな感じでスッキリしたのど越しが良かったです。最後に訪問した広島でしたが、毎回来るたびに良い街だなあと思います。路面電車が街の縦横を走るのは何度も書いている通りなのですが、良い意味での昭和感があるというか。流川の繁華街には活気がとてもあり、昼間もアーケード街や平和記念公園には観光客などで人があふれている感じでした。最後にですが、広島に関するモルトバー記事はリトルハピネスさんで紹介しています。今回は日本酒のみとなってしまったのでモルトバーは訪問の機会がありませんでした。m(__)m お土産用のお酒は大和屋さんで購入しました。 >>>やまとや酒舗nakamachi店の訪問記録のページへ>>>
最近飲んで美味しかったジャパニーズのクラフトスピリッツをまとめてみます。

最近飲んで美味しかったジャパニーズのクラフトスピリッツをまとめてみます。

ジャパニーズのクラフトスピリッツについて最近飲んで良かったものをまとめてみます。ウイスキーやご当地クラフトビールに限らず、最近では焼酎やジンなどのスピリッツでも個性豊かな味わいのあるお酒が増えてきています。その特徴としてはいままでの製法や味わいの範疇に囚わることなく作り手が自由に味わいを探求していることが挙げられると思います。そして、その中で土地の作物や原料を使うテロワール重視の姿勢、自然本来の力を最大限に活かすナチュールな作り方、そしてワカモノや女性・海外を志向した自由な表現力、これらが一体となって今までのお酒の先入観を打ち破るような新しいフレーバーが次々と誕生してきています。 国分酒造の芋焼酎フラミンゴオレンジ まず「さつま国分」や本格焼酎「安田」など芋焼酎で知られる国分酒造さんの「フラミンゴ・オレンジ」。パッケージも秀逸ですが、柑橘系のフルーティな感じがたっぷりのフレーバーにびっくり。芋焼酎というとクセのあるイモ感を想像してしまいがちですが、どうやったらこのなにフルーティな香りとフレーバーができるのかてとも不思議です。 ジャパニーズクラフティッドジン GOTOGIN お次はジンです。これは以前にテレビで見たことがあるのですが「五島つばき蒸留所」です。元大手ビールメーカの方が脱サラして立ち上げた長崎県の五島列島にあるクラフト蒸留所。大量生産のモノではなく、その土地独自のクラフトな味わいを作りたいうことで仲間を集めて作ったベンチャー感に溢れる蒸留所です。テレビの番組で見た時は、まだ立ち上げに奔走している真っ只中くらいで、実際に商品の紹介まではされていなかった記憶。それがついに商品化されていると聞いて早速頂きました。おススメはハイボールだということで飲んでみたのですが、ボタニカルなアロマの香りにさっぱりとしたキレのある味わい。確かに、ソーダ割りとの相性抜群です。蒸留所のある五島列島の福江島といえば隠れキリシタンでも有名な神秘的なところ。恐らく島の人も「ジン」というのはあまり縁の無い舶来品の類でないかと想像しますが、酒の作り手のプロが都会から遠く離れた辺境の小島で自らの夢を追い求める姿にロマンを感じます。そんなことに想いを馳せながら、新橋駅前ビルの地下のバーでいただきました。 新潟発、YASO GIN。 ラストは新宿ゴールデン街のワインバーPITOUさんで頂いた新潟のYASOジン。ここのジンのことは訪問する何日か前に新聞記事で見かけたと思ったら、やっぱりそうでした。(日経記事)青山にスタンドバーを作って「来店客一人につき一杯まで無料」という斬新な内容が頭に残っていました。蒸留所は新潟の上越市にあるようで、正式名称は越後薬草蒸留所。野生ハーブを活かしたクラフトジンを作っているとのことです。製造時の廃棄ロスをゼロにすることを目指すなどSDGsも念頭に入れた次世代型の蒸留所で、すでに国際的な品評会で金賞を獲得するなど実績も十分です。表参道という土地に出店するのは海外からのインバウンド観光客向けPRという思惑もあるようで、国内だけでなく海外進出も念頭に入れている模様。さて飲んでみての感想ですが、ソーダかトニックで割ってもらったのですが、独特なハーブ感がとても良く出ていました。「84」という数字は確か使われた薬草の数だったと思います(ツレは自分の誕生年と同じでテンション上げてましたが、、)。こちらのジンを飲みたい方はとにかく表参道に直行することをお勧めします↓。(笑)
アロマの独自ブレンドをフラッと立ち寄った@アロマさんで体験する

アロマの独自ブレンドをフラッと立ち寄った@アロマさんで体験する

ウイスキー研究が極まってついにアロマにも手を出し始めました。ウイスキーにおいて、もっともお財布の次に重要な要素は何といっても「感性」ですm(__)m。確かにお金を出せば良いお酒は買えます。ただ、その良さをどこまで理解できるかというのは、感性次第というところがあります。感性が無ければ、どれだけ良いお酒を飲んでも「何とかに真珠」ということになっていしまう恐れがあります。それはムダな資源消費であり、環境破壊であるとさえ言われても仕方がないでしょう。良い酒は良い人を求めます。常に自分を磨かねばいけないというのが、このホームページのレゾンでトールということで、常々語っていることになります?。 香りの分解要素 ウイスキーのフレーバーリングウィール ウイスキーにおいての香りやティスティングを分解したフレーバリングというのをご覧になられた方はいらっしゃいますでしょうか。美味しい酒を頂いたときに無暗に「美味しい!」を連発するだけになっていると、時に寂しくなることがあります。なんか美味しんだけど、何が美味しいのかが良く分からない。このおいしさをどう表現して良いのかが良く分からない。後で家族や知人に美味しかった!ということを伝えようにも、「それでどんな味だったの?」と言われて、ピタリと言葉が止まってしまう、そんな経験は無いでしょうか?「だから~」とか「あのアレなんだよ~」とか「あの時のアレ」とか言っても伝わりません、あの時のアレなんか、誰にも分からないのです。あの時もアレもありません、表現力を磨きましょう!でも、どうやって?それは日ごろの努力です。単語と意味を覚えるかのように、フレーバーや味に言葉を与えてそれを表現するクセを日ごろから養うよりほかはないのです。ただ、よほどのスペシャリストとか専門家でない限り、なかなかそうした訓練の場もないのが現実。そんなことをグルグル頭で考えていた時にフラッと立ち寄ったのが、こちらのアットアロマさん。なんでもアロマによる空間演出などに特化したアロマのスペシャリストのようです。有明ガーデンにある店舗を尋ねたのですが、自分が惹かれたのは自分のオリジナルレシピでブレンドアロマがその場で作れるということ、すぐに素人の血が騒ぎました。早速その場で体験を決めました。 オムロン社製のアロマディフューザーで創作活動 写真にはうまく映っていないのですが、オムロン社のアロマディフューザーで創作活動を開始しました。ボタンで各種アロマの分量を調整して、上からシャワーのように香りが落ちてくる仕組みです。デジタルで各種の分量を調整します。それぞれの香りをひとつづつ確認した後で、独自のブレンドしたアロマを作っていきます。係りの人に気になった香りの種類を伝えます。香りはフローラル、柑橘系(シトラス)、ウッド、ハーブ、シーズナルの5分類でそれぞれ各種3つづつありました。フローラルはイランイラン、カモミール、ゼラニウム、シトラスはオレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、ウッドはホワイトサイプレス、ホーウッド、ユーカリ、ハーブはペパーミント、ラベンダー、ローズマリー、シーズナルは高野槙、北海道薄荷、伊予柑の合計15種。馴染みのある香りから、初めての香りまで様々です。自分はユーカリと高野槙が特に気に入ったので、そちらをメインにブレンドしました。ただ難しいのは各種の香りを均等にブレンドするだけでは、偏りが出てしまうことです。どうしても芳香性の強い方に流れるので、匙加減で合わせないといけません。また、それぞれ好みのモノを選んだとしても、ブレンドするとちょっと違うなあ?ということにもなります。これはウイスキーとまさに同じ現象です。最強のシングルモルト同士をブレンドしたからといって、最強のブレンドが誕生するワケではありません。1+1が単純には2にならない、0にも3にも10にもなる。これが、ブレンドの妙です。その科学的な原理を実体験できたということで、とても有意義な時間を過ごすことができました。ブレンドしたものはその場ですぐに調合してもらいましたので、明日から活用してみたいと思います! クリックでアットアロマさんのホームページに飛びます
横須賀のドブ板通りでアメリカンな気分を味わう。

横須賀のドブ板通りでアメリカンな気分を味わう。

横須賀の街にやってきました。海軍基地のある街ということで有名なのですが、ここに来る理由はほぼ一つで米軍向けの飲み屋街として知られる「ドブ板通り」です。以前にもドブ板の話はした記憶があるのですが、日本人向けの若松マーケットと逆方向にあります。横須賀は京急横須賀中央が便利ですが、どちらかというとJRの横須賀駅寄りになります。 規模的にはドブ板通りを中心としてパラパラと他にバーが散在しているという感じ。艦船が外洋に出ていると街が目に見えて寂しくなるというような海軍のお膝元らしい一面も。雰囲気的にはアメリカのダウンタウンの一角を切り取ってきたような異国情緒に溢れます。最近では都内にも外国人の観光客がたくさん来ていますけれども、なんでしょうか、旅行で来る外国の方と、本場の外国人?というのは何か雰囲気が違います。加えて駐在とか日本に長くいらっしゃる外国人も、また日本化されていてオーラを消しているというか、見た目はガイジンなのですけど、どことなく雰囲気がまた違う、といったようなことがあります。 そういう意味で、この横須賀の街を闊歩する外国人(というのは要するに米軍かその関係者だと思うのですが)というのもまた違った空気があります。おそらくなんですが、本国や世界中に展開する米軍の基地を転々と移動して、止まり木のように横須賀に来ているだけだと思うのです。なので、なんというかちょっと違った雰囲気のオーラを身にまとっているような感じがします。日本は一応軍隊が無いので、軍人の溜り場なんていうのもそもそも無い、存在しないと思うのですけど、どう表現して良いのか分かりませんが独特の緊張感みたいなものもあり、もちろん軍服のままで(もちろん武器は携行してないと思いますが)飲み屋街を堂々と歩いている、そのような光景が目の前に展開するところというのはかなり独特です。いずれにせよ、平和だということなのですしょうか、軍人さんもこうやって飲みに来られるということは。 さて、いつもながら前置きが長くなりましたが、本題に入ります。この街のバーのシステムで覚えておくことは一つだけで、都度前払いするということ、これだけです。あとは、特にカウンターの女の子に一杯おごらないといけないとか、そういうのも特別には無いと思っています。割とドライというか。一杯だけサクッと飲んでいくでも良いし、まったりとするも良いし、カジュアルバー的な感じのところが多いです。店員さんは外国人の方もいらっしゃいますが、日本人の方がカウンターに立っていることも多いです。お客さんはやはり外国の方と日本の方で分かれているようなケースが多いかなと思います。新宿ゴールデン街のような観光地というワケでもないですし、あまり両方が交流を深めているというようなのは見たことがありません。もちろん、そういったケースもあるのかとは思いますが。自分もあまり隣に座った方にこちらから話かけたりはしないです。向こうからフレンドリーな信号?を発して来たら少し会話をしたりすることもありますが、あまり深入りはしないようにしています。まだバーカウンターの子と話す方がリラックスできますし、やはりお客さんもそういう感じの来店が多い印象です。でも、ベトベトした感じは一切なくて、本当に飲み方とかもサクッとした感じ。深酒した酔っ払いもあまり見たことがありません。カラオケスナックとかラウンジ的なスタイルの店も表立ってはなく、本当にカジュアルバーが並んでいるだけなので、変な人も意外に少ない気がします。お店の客引きみたいな子もほとんど見かけません。ただ、あくまでこれは夜の浅い時間に訪問している自分の経験なので、深夜帯とかどうなっているかは不明です。そこは誤解無きようお願いします。 メニューのカクテル こちらがカクテルメニューm(__)m さて、今回の発見は何といってもこちらのメニューのカクテルです。あえて声にだしませんけれども、「(米国)本土にもあるの?」と聞いたら、カウンターの中の兄ちゃんは「あるよ! 」と片言の日本語で返してきました。なんとも信じ難いのですが、向こうの飲み屋街とかはそもそも行ったことが無いので何とも言えません。もし何か情報あればm(__)m とりあえずレシピは普通のカクテルで、何か卑猥の薬を混入するとこはありませんでした。ただ容器はちょっとアレなもので出てきまして、これにも驚きました。値段も普通に高めでしたので、コスパ的にどうだったかと言われるとちょっと微妙です。あくまで遊びでしょう。他に時勢ネタなんかもありました。こういうのは、あまり日本のバーとかで見たことがないですね。政治ネタって日本ではお酒の席ではタブー視されているっていうのもあるのでしょうか。 別のジャズバーで発見した さてさて何軒かハシゴをして良い気分になってきたので帰途につきました。まだまだお客さんも新しく入ってきて、おそらくどこかでご飯を食べたり、仲間と集合したり、今から始まるゾ!っていう感じのグループも。深夜を超えてから本番が始まるのでしょうか。カラオケとかの声も聞こえてきて興味がありましたが、ホテルニューヨコスカなんかに宿を手配してもっとじっくり探求してみたいものです。 ドブ板近辺の地図とホテルニューヨコスカ

オレゴンのクラフトビールを飲むなら、クエンチワインさんで決まりです!(クエンチ・ワインQUENCH WINE(西小山)特集第2弾)

ちょくちょく立ち寄っているクエンチワインさんの来訪記録2回目バージョンです。こちらのブログ記事で2回目の記事を書くのは初の試みにになります!クエンチワインさんで頂いたアメリカ西海岸発オレゴン州産のクラフトビールの呈すlテインぐ記録が結構たまってきたので、そのアップデート情報です。クエンチワインさんて何?という方はまずはこちらの記事を読んでいただいて、また戻ってきてくださいm(__)m 商品ラインアップについてですが、さすがにそろそろ固定化してきているのかなという印象です。最初の頃は見たことも無いモノばかりだったので驚きの連続でしたが安定飛行の段階に入って来たのかなと。インポーターさん経由で仕入れられていてるそうで、オレゴンブランドというものの日本への認知度を考えるとさすがに頻繁に商品の回転サイクルを早めることができないのかなという気もしています。 クラフトビールコーナーの棚はこんな感じ 日本のクラフトビールのブランドも一時はかなりいろんなモノが出回って何がなんだか分かりませんでしたが、最近はやはり巷で一般的に見かけるブランドは固定化してきているのと似たような感じでしょうか。自分はIPA系が好きなのでコンビニとかでたまに買ってその場でグイっと飲むものとしては、ヤッホーブルーイングさんの「よなよなエール」。他にベルジャン・ホワイトエールですがパッケージ買いとして「水曜日のネコ」。曜日をズバリ指定しているのが良いです。日本のモノだとちょっと高めですがビター系の箕面ビールの「スタウト」とかもたまに飲んだりします。ただ、いずれもホントに気分的な衝動買いでパッと買ってグイっと飲む感じです。物色するのはやっぱりちょっと良いビールが置いてそうな、成城石井さんとかですかね。最近はデパ地下とかでも結構いろんなものが置いてあるので、そういうとこも利用します。伊勢丹とか高島屋とか。 とりあえず前置きはそんなところにします。さて、何ゆえにオレゴンなのか、という話なのですが、やっぱりそういう一般に出回っているクラフトビールと比べてもちょっと一つ頭が抜けているというか、違うんですよね。もちろん価格も800円~1200円くらいで、市販のクラフトビールの300円~600円くらいのレンジより更に高いんですけど。でも例えばなんですが、バーとかレストランで一杯1000円くらいの生ビールを頼んだりするのと比べると、これは缶ビールなのに!それと同じくらいのフレッシュな鮮度がある。もう、これは生鮮食品の部類に居れてしまっても良いくらいの「缶詰」なんです!。この衝撃をぜひとも味わってほしいというのが願いなのです。そしてパッケージ!バリエーション!爽快感!。要するにです。テニスをして、汗をかいて、シャワーを浴びて、ビールを飲むというルーティンがあったと仮定したときに、その爽快感の倍増度が違うという意味です。普通のビールが倍であるなら、オレゴンビールは10倍と考えても良いでしょう。そのくらいの違いがある、このように信者は考えるのです。つまり値段が高くても多少お布施・・、、とまあ説教はこれくらいでやめて、ちょっとだけ肝心の中身の紹介をしておきたいと思います。 カスケードブルーイングのフランボワーズ・ノースウエスト まず、ベリー感満載のフランボワーズ・ノースウエスト。えっと、オレゴン州は西海岸でシアトルのあるワシントン州の南ですね。だから?ノースウエストです。「ラズベリー・エール」というスタイルだそうで、ワイン樽に地元のラズベリーを入れて熟成を(2年未満)したものです。ベリーを入れて熟成と聞くと甘ったるいモノを想像してしまいますが、とても上品な仕上がりで、安っぽいーサワーではなく、ブルゴーニュのピノノワールのような品があります。(ところでオレゴンワインはピノが有名です、そしてこちらのお店はビール屋さんではなく名前の通りワイン屋さんであることを復習も兼ねて追記しておきます) レベルビアのボタンスマッシャー お次はレベルビア(Level Beer)のボタンスマッシャー。ボタンスマッシャーというのはビデオゲームの早打ち(ボタンを連打する)ですが、このビールの特徴であるホッピー感に掛けているのでしょうか。グラッシーで爽快な一杯です。ボリュームもたっぷり。レベルビアはゲームのネタに掛けたものが多くて、ゲーマ向けを想定しているんでしょうかね。自分はあまりビデオゲーム(って言い方は古いのか?)とかをしないので、良く分かりませんが(汗)。ただ、ゲームをするしないに限らず美味しいことは間違いないです。他にもこちらとか。名前は「Let's Play」。ラベルのフォント?というか、昔のパックマンっぽい感じが特徴です。こちらはピルスナー系(日本のビールはだいたいコレです、アサヒとかキリンとか。ドイツのビールですね)。グラッシーなホップとIPAのフルーティさが加わります。 同じくレベルビアのレッツ・プレイ! 最後はカルミネーション・ブルーイングの「ゴーストトレイル」。いわゆるヘイジーIPAというやつで、発祥は米東部のニューイングランド地方。フルーティさが特徴で、色目も写真の通り柑橘オレンジ系の色をしています。苦みが控えめで飲みやすいです。怪しげなパッケージからは少し想像できないですが。 カルミネーションブルーイングのゴーストトレイル とりあえず、これくらいがアップデート情報になります。また、少しづつバリエーションも増えてくると思いますし、定期的に新しい商品も出てきますので、都度ご紹介していければと思っています。クエンチワインさんは場所的には都心からちょっと離れているため、少し距離感はあるのですが先日相鉄線とも直通運転を開始した東急線の西小山駅から歩いてすぐです。東急線は東海道新幹線の新横浜駅とのアクセスも格段に良くなったので、全国からの来訪をお待ちしているとのことです。それでは、またお会いしましょう! 編集後記:オレゴン産のアメリカンシングルモルトを発見しました!オーナーさんが手荷物で持ち帰ったようです。あざっす!! オレゴンのアメリカンシングルモルト、マッカーシーが! 初めの記事で紹介だけしていたのですが、来日していました!これはいわゆるバーボンウイスキーではなく、アメリカで作るスコッチ。すなわち「アメリカンシングルモルト」になります。味わいとしてはほんのりとした上品なピート感とスコッチらしいモルト風味があって、爽やかながらも深みがありました。とても美味しいというか、完成度が高いと感じました。このウイスキーの紹介についてですが、すでにサライさんの記事で書かれていたのでご紹介します(→コチラ)、とても良い記事だと思いました。やっぱりプロのライターは違いますね。ただ着眼点だけは自分も負けてないというか?、この記事で紹介している蒸留所については、こちらのページでもきちんと紹介してま~す。 ・ウエストランド蒸留所 ウエストワードは書いたつもりでしたが、気のせいでした。汗
二子玉川のNew Valleyさんで「宇宙」に飛び立つ。

二子玉川のNew Valleyさんで「宇宙」に飛び立つ。

いやはや、やってきましたよ、ついに。世田谷シリーズ(っていつ始まったの?って野暮な話は無しで)は終着駅の二子玉川に到着しました。二子玉川といえば、高島屋SCですが、この裏手に面白い飲み屋街があります。柳小路というんですかね。オシャレな飲食店が集まっています。今回フラっと立ち寄ったのは、そこから少し奥に入ったローカルな商店街の通り沿いの店。何通りというのか分からないんですが中華屋さんとかラーメン屋とか昭和風の店があったり、コーヒーロースターのあるオシャレなカフェとかがあったり新旧が入り交ざって凝縮した感じです。通りはほんと百メートルとかくらいですごく短いのであっという間に終わってしまうんですけど、個性派揃いのお店ばかりでどこも昼下がりから結構忙しそうにしています。そんななか、とりわけ若者がワンサカいる一軒のワイン屋さん、NewValleyさんに立ち寄ってみました。 「宇宙」に飛び立つ前に ワイン屋さんだと思うのですが、ホームページとか拝見すると結構いろんなところのワインを取り揃えている感じです。お見せに入ったときはカウンターに若い子が3名くらいで、立ち飲みな感じでしょうか?スツールがあったのかすらよく分かりませんでしたが人だかりができていました。表に面したテーブル席もあるのですが、こちらはとにかく人が多いので相席みたいな感じになっていて、皆さんグループなのかたまたま知り合っただけなのか良く分かりませんが、和気あいあいとした感じでした。特に驚いたのが若い女の子が多かったんですよね。イケメン兄さんがいたのでこちらの人目当てなんでしょうか?華が目当てか、団子が目当てか、もしくはワインなのか、まあ、でもどうでも良いですよね。お酒が美味しくて人生が楽しけりゃ。近くには最近移転してきた楽天さんの本社もあるので、そちらの若手社員とかなんですかね。もう少し勇気をもって輪に入れば良かったのですが、熱気に圧倒されてお店の手前のショーケース冷蔵庫からクラフトビールを必死に1個取り出して、「持ち帰りでお願いします!」と言うのが精一杯でした。(というのも嘘で、「ちょっと助けて!」という感じでビールもってジッとしてたら、向こうが察して会計ですか?と聞いてくれました。ありがとうございます。今度ご馳走しますね!ブログ読んでたら申告してみてください。(笑)先着一名限りで対応します。さて、本題に入ります。ワインには行きつきませんでしたが、最近ちょっとオレゴンのクラフトビールにはまっている話はなんどかさせてもらっています。リピートでこちらのブログ記事を読んでいる方なら、もうお分かり方と思いますが、そうです、あそこの沿線のあの店です。(こちらもお店の名前を見事回答してくださった方に、(以下略)) 濃厚なベリーが缶からほとばしる さて、そういう期待があったので、「宇宙ビール」なるものを頼んでみました。こちらなんと1450円です。昼マック3回分くらいでしょうか?すごく高いです。ただ飲んでみてびっくり。これってクラフトビールとは違いますね?なんだかすごいベリー感満載のフルーティさは確かにあるのですが、あまりに甘くて、まるで濃厚ベリーサワーを飲んでる感じでした。(笑)そして、スミマセン、せっかく一所懸命に作って頂いたのに申し訳ないのですが、人生で初めて残してしまいましたm(__)mそれほどまでに、ちょっと自分的には甘すぎる、というか、いやはや、なんとも申し訳ない気持ちでいっぱいです。サワー系が好きでビールの苦みは苦手なのよ~っていう方にはもしかしたらドンピシャのストライクなのかもしれません。が、自分的にはちょっとこれってホントに「ビール」なの?っていうのが正直な感想です。自分は偏屈な昭和男なんで、やっぱり多少の苦みとかってビールたる要素に不可欠なものだと思うんですよね~。まあ、そういうワケですけど、一応なんだかすごい気持ちの入った山梨県のクラフトビール屋さんのようなので一応紹介しておきます。こちらの銘柄見るのは初めてです。もし気になった方はこちらのお店に来ると良いと思います。結構たくさん置いてありました。さてさて、今日はとりあえず店の中でということは無く、駅のプラットホームで試飲をしただけに終わりました。世田谷シリーズのラストということで、東急線二子玉川駅のホームで玉川の夕陽を見ながら楽しみました。ここから先は神奈川県の川崎市になるのかな。いつの時代も川っていうのは良いもんですね。どこからともなくバーベキューの香ばしいお肉のにおいが漂ってきまして、無性にお腹も空いてきたところで帰宅の途につきました。溝の口とかもちょっと行ってみたいんですけど、玉川超えて更に進んでいくべきかは今後検討します。どこかおススメのお店とかありましたらぜひぜひ情報頂ければ幸いです。
三軒茶屋、三角地帯のMerry Louさんで特製のレモンサワーを楽しむ

三軒茶屋、三角地帯のMerry Louさんで特製のレモンサワーを楽しむ

今回訪れたのは三軒茶屋の三角地帯。三角地帯というのはエリア的にいうと下の絵の通りです。戦後の闇市が発祥らしいです。上野のアメ横とかに似たような雰囲気ですが、飲み屋街というかスナック街というか、なんとも表現がしずらいところ。特にカラオケのビッグエコーが表示されている右隅のあたりはかなりディープな感じです。怪しげない雰囲気はあるのですが、危ないという感じは無いです。世田谷通りや246号などの大きな幹線道路に挟まれていて車や人の通りがひっきりなしにあるので、川の中州にいるような感覚というか、いざとなればとにかくどちらかに逃げ込めば良いだろう的な、そんな安心感?があります。雰囲気的には新宿のゴールデン街に似ていますが、規模はとても小さくて、にぎわっているのはほんとに一部でした。訪れたのが夜の早めの時間?(21時くらい)だったこともあるかもしれませんが、人通りも疎らで外国人観光客に至っては皆無でした。(因みに平日の水曜でした) 三角地帯へは東急線が便利です(東急社員ではありません) なにせ初めてだったのでどこから手を付けて良いのか分かりませんでした。初心者向けの店でまずは情報収集から始めなければということで、ヒップホップ的な感じのMerryLouさんに吸い込まれました。関西出身と思われる元気の良いお兄さんがカウンターに立っていらっしゃいまして、まずは三角地帯初めての挨拶をこめてワンドリンク。こちらのお店はレモンサワーが目玉商品ということなので、ご自慢の手作りレモンサワーをいただきました!うまい!サワーっとします。三茶に来てよかったです。連れのマネージャ君も納得の味だったようで、安心しました。 お手製のレモンサワーが目玉商品です! さて、本題というか、三角地帯の歩き方ってどうなの?っていうことをお伺いしようかと思ったんですけど、なんだかカウンターにドンと置かれていたスナックに誘惑されてしまいました。セルフサービスの食べ放題らしいです。恵比寿のミュージックバーでこのシステムを発見したことが採用のきっかけだそうです。花より団子というか、聞き込みよりつまみ、というか。こちらのバーの名前も後で知ったのですが、MerryLouさんといいます、ホームページを後で調べたらなかなかいい感じです!(→MerryLouさんホームページ)カウンター席のみの立ち飲みバーで、とにかくこのレモンサワーが売れに売れている大人気商品とのことです。こちらの界隈に来るのは周辺にお住いの地元の方が中心のようで、来られる方もサラリーマン系よりかはフリーランス的なアーティスト系が多いみたいです。確かにネクタイをしたサラリーマンのような堅苦しい系の人をみかけません。。みなさんカジュアルな装いで、雰囲気的にもリラックスした方が多いような気がしました。ちょっとサンダルはいて歩いてきました!的な。これは確かにあまり都心だとないかもしれません。そういう意味では観光地の飲み屋街の雰囲気というか、新鮮な感じでした。 乾きものは無償提供だそうです お店の棚にはウイスキーも少しおいてあって、久々にグレンドロナック12年をストレートでお願いしました。(つもりだったんですが、マネジャーによるとこの前も同じもの注文してましたよ!と突っ込まれました(大汗))聞くところによると、ウイスキーは以前はもっとたくさん並べていたようなのです。ところが、あまり注文する方がいらっしゃらないため必要最低限くらいにしているとのこと。これは分かります。モルトバーでもない限り、なかなかカジュアル向きのバーで本格派ウイスキーの需要というのは難しいものがあります。お店のオーナーの趣向でたまに置いていたりというのはたまに見かけますが、やはりよっぽどのお酒好きとかでないとウイスキーまで行きつかないですよね。どうしても他のものに比べて値段が高くなるし、かといってただ値段が高いからというだけで無駄に頼まれるのもアレだし、そうかといってソーダ割りとかにされて目の前で飲まれるのもちょっとアレだなということでお蔵入りしてしまうんですよね。やっぱり、アレです。そう、アレ。稗田阿礼は生没年不詳です。 最近よく目にするグレンドロナック さて、意味不明なことはこれくらいにしておきます。こちらのバーはまず三角地帯初めての人にうってつけであることは間違いないです。気軽に入ってサクッと飲める。オーナーさんも気さくでフレンドリーだし、カウンター飲みなので出入りも気軽、おまけにレモンサワーがうまい!文句なしです。ただ、この後が少し実は苦労しました。次の店をやっぱりレコメンドしてもらってればと後悔しました。三角地帯の2軒目について、何か情報あればぜひともご教授くださいませ!

スコッチウイスキーのティスティンググラスと言えば、グレンケアンで決まりです。

毎度お決まりのことなのですが、ネタに困ったらウイスキーキャストのログから探してきます。今回はスコッチウイスキーのテイスティンググラスとして今では定番となっているグレンケアン(GlenCairn)・グラスと、その創業者とのインタビューについてです。→"The Ultimate Whisky Glass (April 9, 2023)"グレンケアンのグラスは今日のウイスキーバーでよく見かけるティスティンググラスの一種です。価格もお手頃で、ウイスキーを楽しむための機能的にも優れています。スコッチウイスキーを提供するようなバーであれば標準的なグラスかなと思いますが、今のように世界中のバーに知れ渡り始めたのは2000年初頭くらいだそうです。ごく普通にあるイメージがありましたが、ウイスキーををより良く味わうのためのテイスティング専用のグラスが一般的に出来上がったのは実はスコッチウイスキーの歴史で言うと非常に最近であったことに驚きを感じました。 グレンケアンはこんな感じ。スタンダード向け。 プロフェショナル向けのグラス ウイスキー用のテイスティンググラスというのは、今まで撮影してきた写真とかを見返していても本当にバラエティに富んでいるなと思います。バーなどお店のオーナーのこだわりにもよる部分がとても大きいと感じています。アンティークやクラシカルなコレクションの中から厳選されたグラスに注がれて提供されることも珍しくないですし、モルトバーなどで棚の奥の方から出てくるような貴重なウイスキーを頼んだなら、やっぱりそのクオリティにしっかりとマッチしたグラスで出てくるかと思います。中身もさることながら、グラスも見た目以上に機能的な意味でも重要だからかと思います。味わいだけでなく、お酒の色合いや香りなど五感をフルに使って楽しむモノだからかもしれません。普通のロックグラスとかと違ってティスティンググラスはボディがずんぐりしていて淵が小さくなっているタイプが多いです。これは当然のことながらウイスキーのアロマを凝縮してノージングに適した形状になっており、また中の液体の色も良く観察できるようになっています。ブレンダーグラスとかプロフェッショナル向けのものになると、蓋までついているものもあります。このほかにショットグラスとかもありますが、モルトウイスキーを堪能するならやはりテイスティンググラス、中でもグレンケアンが一番広く使われているのかなと思います。値段も一つで1,500円くらいといったところでしょうか、家のみとかでも十分に使えますし、蒸留所やバーが記念用としてオリジナルのロゴが入ったグラスもよく見かけます。 テイスティンググラスあれこれ(1) テイスティンググラスあれこれ(2) ウイスキーキャストでの話に戻ります。グレンケアン創業者・レイモンド・デヴィッドソン(Raymond Davidson)氏がゲストで呼ばれていました。スコットランド地方特有の英語のアクセントが強くてあまり細かくは聞き取れませんでした。とりあえず話の中身で理解できたことに、ネットで見つけた関連記事の内容などを加えながらご紹介します。まずはこの方はもともとはアメリカのエンジニアリング会社・ハネウェル(Honeywell)に勤めていたエンジニアだったそうです。その後、「クリスタル関係」(crystall business)の仕事に転じた時、産業向け用途に将来性があることを感じとったそうです。元々スコッチウイスキーが好きで、バーでウイスキーを飲むときも、当時一般的であったタンブラーグラスではなくワイングラスで注文をしていたそうです。そうした自身の経験の中で、ウイスキーを楽しむために適した標準的なグラスがあるべきだと思い、自らのデザインで今日のグレンケアングラスのプロトタイプ(原型)が出来上がったようです。しかし、スコッチ業界に伝手が無く、この時はそのままお蔵入りしてしまいます。その後、リチャード・パターソン氏(こちらのブログでも紹介はしていますが、スコッチ業界で非常に有名なマスターブレンダで、スコッチウイスキーの名誉アンバサダーといっても過言ではない方です。→ブログ記事)に出会ったことで、この時のプロトグラスと彼の理念にっスポットライトが当ります。リチャードはノージングの天才と言われるほど、アロマと香りにこだわることで知られていますが、彼も理想のテイスティンググラスを追い求めていました。そのグラスの理想像が、まさしくそのプロトタイプと同じ特徴だったといいます。その後、リチャードらスコッチウイスキーのマスターブレンダーらと意見を交わしながら今日あるグレンケアンのグラスが完成するに至りました。(→こちらの記事を参照) https://greatdrams.com/the-creation-of-the-glencairn-whisky-glass-part-one/より 折よくスコッチウイスキーのブームとも重なり瞬く間に世界中への広がりを見せます。今では二人の息子さんらに経営を引き継いでいますが、顧客のニーズを大切にする経営哲学と家族経営のアットホームさを守りながら、スコッチウイスキーとともに更にグローバルな展開を進めようとしています。今後の活躍に益々期待していきたいところです。こうした町工場的な感覚といいましょうか。オーナー経営的な要素、職人気質、お客さんのニーズを何よりも大切にする姿勢というのは、日本の町工場ともよく似ているなあと感じます。スコットランドと日本は本当に遠く離れた地ではあるのですが、同じ島国という特徴からなのか、距離的に遠いようでも感情的には何か近いものを感じざるえません。自分もいつか機会があえば行ってみたいなあと改めて思う次第です。
LAMMAS(ランマス)世田谷本店で本場のチーズを知る。

LAMMAS(ランマス)世田谷本店で本場のチーズを知る。

LAMMASさん本店でアボンダンという珍しいチーズを買い付け 今回ふらっと訪れたのは前回のメスカル(→こちらのブログです)に続いて、玉川沿いを下って三軒茶屋の下馬に本店を構える本格派チーズ専門店LAMMAS(ランマス)さん。本場欧州さながらの鮮度と味を追求、量り売りのみでの販売でスーパーのような切り売りはしないポリシーです。ワイン専門の酒屋さんを訪れるとペアリング用のチーズとかもパックされて置いてあることが多いですが、ここまで本格的にカスタマイズしたショーケースやチーズセラーを準備した店は珍しいのではないでしょうか。店の奥ではワインも取り扱いされており、ウイスキーやジンなども少し取り揃えがありました。ワインを買ってチーズを買うのではなく、まずはチーズを買ってそれに合うワインは何かを考えるという、いつもと違う発想で今宵の楽しみを組み立てていくことになります。 こちらのお店の特徴といって良いのか分かりませんが、ヤギのチーズが豊富なのかなと思いました。「チーズ」というとハードとかソフトとか、カビの種類がどうとかあると思うのですが、多くは牛乳を原料としている点で共通しています。あまりヤギのチーズ(シェーブルチーズ(仏語)と呼ぶそうですが)っていうのは日本では馴染みがないのかなという印象です。こちらのお店では「やぎさんセット」とかもあったり初めての方でも楽しめそうな商品から単品モノまで、豊富な種類を取り揃えていました。サント・モール・ド・トゥレーヌ、セル・シュール・シェール、シャヴィニヨルなどが有名なようです(→詳しくはこちらのページなど)他にもチラシにあるロビオラトレラッティのように、ヤギ・羊・牛のミックスもあるようで、奥が深いです。本場のチーズというとオランダのゴーダチーズとかしかあまり印象に無いのですが、こちらで扱っているチーズはイタリアとかフランス産がメインのようでした。ワインとのペアリングをするにも奥のワインセラーからそのまま選べるので、プチヨーロッパ旅行した気分になれます。店舗もとってもオシャレな内装ではあるのですが、店内での飲食はできないようで、家に帰ってから楽しむということにはなりますが、本場さながらの味が国内に居ながら楽しめる贅沢が味わえます。世田谷界隈にはほかにも面白いお店があるので、また今後も紹介していければと思います。 追記:そういえば世田谷といえば、信濃屋本店もこちらのブログページで紹介していました。