euso

清澄白河の「EUSO」(ゆーそ)さんで厚岸を飲みながら地球暦のレクチャーを聴く。

久しぶりに清澄白河の方面に来たので、お洒落なワインバーでもないかと散策していたら開店準備をしていた方から呼び止められました。ハッとしてみるとオシャレな雰囲気のスタンドバー。なるほどワインバーを探していたら向こうからやって来てくれたのかと思いそのままお店の中に入りました。なにやら書道?の道具などが散乱していて少し頭が混乱。とりあえずお酒を飲むところらしいのですが、バーカウンターにはドでかいハニーコムが鎮座。そして壁にはなにやら怪しげな「地球暦」の大きな曼荼羅が飾ってあり、となりに「今日から立冬」の文字。はて、もしかしたらこれは新手の宗教の勧誘かと思いきや、バーカウンターの後ろの棚に幻のジャパニーズクラフトウイスキー「厚岸」がありましたので、とりあえず信用ができるお店という結論を下しました。お話を伺ったところ先月の10月にお店を開けられたそうで、まだお店の中は少し散らかっているというか、準備期間的な感じが漂っていました。バーカウンターに腰を掛けてみて、やっぱり気になったのが「地球暦」。この日たままたお店のカウンターに立っていたお兄さんがどうもその系統?の方だそうで、色々と教えてもらいました。曰く今のカレンダーである「太陽暦」は自然の摂理をまったく無視した強引な暦であるということ。この太陽暦こそが本来の地球カレンダーというべきもので、暦を読むことで四季の変化をより一層感じることができるということ。いまこそ人類は地球暦に還り、仕事など放り捨てて畑仕事に従事すべきであること、とまでは申してませんでしたがご本人は東京での用事が済んだ後は、築90年の古民家に帰り自然に囲まれた暮らしに戻られるそうでした。いやはや、東京には色んな方がいますが、こうやってまた面白い方がいろんなところから来て出会いがあるというのも愉快です。ウイスキー愛好家を自任する私としては棚の奥にあった北海道が誇るクラフトウイスキー「厚岸」の布教活動を実施したことは言うまでもありません。しかもワンショットが確か千円とかのお値段であったので、私もご利益にあずかりました。恐らくもうボトルの中身は無くなっていることかと思います。どういった経緯でこちらのお店に厚岸が漂流してきたのかまでは知る由もありませんが、時々こうしたお宝がひょんな所から出没してくるのもまた面白いです。なので、東京のバー巡りというのは止められないのです。最後になりましたがこのお店の名前は「euso(ゆーそ)」さんというそうです。こじんまりとしたお店ですが、柔らかく落ち着いた内装。まさに清澄!という感じ。人気店になる予感がしました。
六本木にある究極のカットソーのお店、フィルメランジェ(FilMelange)でモノづくりとサステナビリティを考える。

六本木にある究極のカットソーのお店、フィルメランジェ(FilMelange)でモノづくりとサステナビリティを考える。

今回はちょっと趣向を変えて洋服屋さんの訪問記事です。すっかり外も秋めいてきたというか、熱い夏がいつまで続くのかと思っていたらいきなり秋になってしまったかのうような天気。そんなわけで俄かに押入れの中に収納していた長袖の服を出してみたんですが、どうもいまひとつピンと来ません。そんなわけで六本木を散策していたら良い店をみつけました(というか正確には去年も来ましたm(__)m)。 お店の名前は「フィルメランジェ」と言います。場所は六本木ヒルズから広尾よりに少し歩いたところ。六本木からだと中国大使館を過ぎたあたり、広尾からだと有栖川宮記念公園を右に見て坂を上ったあたりに位置します。麻布十番とかからでも歩いて行けるかもしれませんが、まあ、あのあたりです。住宅街の中にあるようなこじんまりとした店構え、路面店になるのですぐわかるかと思います。この立地だと、どうしても何かすごい高級感というかあふれ出るようなオーラ感みたいなのを想像するかもしれませんが、まったくそういうことはなく。ほのぼのとした優しい感じです。あまりこの手のものを探しに六本木に来られる方はいないとは思うのですが、もしかしたら近隣の方が普段用にとかで購入されていくのでしょうか。デザインも色使いもご覧通り至ってシンプルです。そしてなんといっても自分が気に入っているのは、「着心地」。ウールとかの服だと肌に直接当たった時にチクチクすることがあると思うんですが、こちらのはそういうことが全くないんです。自分はちょっと肌が過敏なところがあって、ウールのセーターとかは長袖のインナーを着て肌に直接当たらないようにしたりするのですが、その必要性が全くない。そんな感動をお店の方に伝えてみると、こちらのお店の売りが「生地」にあるとのこと(汗)、これ以上の理由が見つからないほどに納得です。また、こちらのメーカは一見して何か北欧的な感じがあるのですが、実は「MADE IN JAPAN」の日本製です! スコッチウイスキーと無理にからめようとしているわけではありませんが、クラフト製品の価値、要はハンドメイド・手作りの良さというものが改めて見直されてきているように感じます。質の良いものを長く使うというか、本当に良いものの価値というのは何か共通点があるように感じます。特に今の世の中はITとAIによる自動化というものが激しく進行しています。余計な労働を省略していかに効率的に生産をできるかという視点に注目が集まっている状況。ただ、その一方で何か固有でユニークなオンリーワンの個性を、すべてが同質化、標準化する流れの中で求めているような気がします。ここで大切になってくるのが、やはり「ホンマモン」を見極める力ではないでしょうか。ウイスキーマニアの端くれであっても、だだウイスキーボトルを抱きかかえるだけではダメで、常に広角に視野を持っていないといけません。ウイスキー業界もそれまでの伝統をただ盲目的に追従するというのではなく、SDGsなのど環境問題に始まり、作り手における多様性の抱擁、新たなイノベーションなど常に変革の波が押し寄せ来ています。それはまず一つにウイスキー愛好家である需要サイドの裾野が広がって来ているということ、またそのニーズに応えるべく新たなインスピレーションが求められている、そして何ゆえにスコッチを楽しむ?という根源的な問いに対する答えも今までになく多様化してきていることが挙げられると思います。激動する世の中を生きていくために「感受性」を養うことは必須でございます。小難しいことばかり考えずに単純にお酒を楽しく呑めれば良いという向きもあるかと思いますが、「スコッチウイスキーの楽しみ方」はこのようにお酒を飲むだけでなくいろんなことを考えながらスマート飲酒の在り方についても考えていきたいと思っています。 https://filmelange.com/
BAR894BASE TOKYO

沼袋にアメリカンミリタリーチックのバー、BAR894BASE TOKYOを発見する。

西武池袋線沿線というのはあまり普段は途中下車することは無かったのですが、先日少し用事があって中野駅を散策していたときに新井薬師から沼袋界隈を散歩してみました。毎度のことですが早い時間帯でまだお店もそこまであいていませんでしたが、沼袋駅の北口あたりを歩いているとゴールデン街ちっくなネオンのお店を発見。アメリカンクラシックな感じの外装だったののですが、ちょっと興味本位で突入してみました。 見かけによらず店内はかなり奥行がありました。長いカウンター席で20人くらいは入れそうです。中のインテリアも非常にこだわりがあって、アメリカンミリタリーチックというか、横須賀とか米軍基地界隈の飲み屋街にありそうな雰囲気。端から端まできっちりと手入れが行き届いていて趣味の好みは分かれると思いますが、個人的にはドンピシャでした。個人で経営されているバーで趣味関係のお店だと、グッズとかがあまりに多すぎで却って乱雑な印象のところもあるのですがとにかくこちらは「整理整頓」されています。オーナーの方は不在でしたが、なんとなくこうしたお店の中の様子だけを見ても店主と人と為りが伝わってくるものがあります。聞いたところオーナーの方は元アメフト選手とのことで、ちょうど今自分がパーソナルで通っているところの代表もアメフトだったと聞いていたいのでアメフト談義で早速盛り上がりました。とはいっても自分は2015年のラグビーワールドカップ、特に歴史に残る一戦となった日本―南アフリカ戦からのラグビーにわかファンなのですが、アメフトについてはさっぱり知識がありません。なぜか親父がアメフト観戦好きで(いまだになぜか全く分からないのですが。。)たまに横から見ていたりましたが、とにかくルールが分からない。そんな話?、をちょっとした後、アレ?それ言えばどこかで会いませんでした?的な話になって。実は昨年の今頃に別のスナックバーで今回と同様にカウンターを挟んで対面した方でした。 そこのお店は新宿にあるのですが、デンモクの得点がとても厳しくて、今度はカラオケ談義に。あれこれ話をした後に、こちらのお店でも歌えるのですか?とお聞きしたら出てきたのがこちらのポータブルマイク。こんなのあるのですね!これがあればどこでも即席でカラオケパーティができます!(この後帰り際にアマゾンで早速購入手続きをしたのは言うまでもありませんw)本格的なオーディオセットも用意されていてお店でライブも開催したりするほどのようなのですが、マイクのケーブルがカウンターまで届かないためモニターを見ることができないためこちらのポータブルマイクを用意しているようです。歌詞を記憶しているならライブのマイクで熱唱もできと思うのですが、そこまで歌いこんでいる曲もないのでこちらのポータブルマイクを使わせてもらいました。 さて、話ばかりですが、お酒の方はというとアメリカのビールをボトルでいくつか用意していました。最近アメリカンビールは結構飲む機会があったので変わり種で何かないかなと思って、こちらのネオナチチックなTECATE(テカテ)ビールというのを頂きました。メキシコ産で現地ではとても知られたブランドのようです。ちょっと変わっているのはモルトの他にコーンも入っているそうで、アメリカのバーボンでは無いですが中北米は麦に並んでコーンが主流な穀物だということを改めて感じます。ただ、飲んでみてそれが分かるかというほどでもなくて、バドワイザーのようなライトな質感の喉越しの良いラガービールでした。何曲かちょっと歌わせてもらった後、ウォッカとエナジードリンクのカクテルを頂きました。この組み合わせはまさにエナジーリキュールですね。他にもスコッチやバーボンのお酒が棚に置いてあったのですが、今日は次のお店があったのでとりあえずハードリカーはキープしながらライトドリンクで通しました。 米軍基地などのアメリカンな界隈はこちらでも何回か横須賀の「ドブ板通り」を紹介していますが、他にもいくつかあります。都内近辺だとやっぱり横田基地なのでないかと思いますが、最近はそこまでの賑わいは無いような話を伺いました。他にも青森の三沢とか、山口の岩国とか、沖縄はちょっと分かりませんが、基地界隈の歓楽街の話はたまに聞きます。こちらはお客さんでガイジンというのはロケーション的に想像しづらいですが、お店の内装だけでいうと異国情緒バッチリで、非日常的な雰囲気を満喫できます。やはり面白いもので、同じお酒を飲んでいてもその場の雰囲気でなぜか普段より美味しく感じられたりすることは多々あるもの。そういった意味でこちらのお店の雰囲気はアーティスティックなまとまりがあって、最高でした今度はもう少し遅めの時間帯でも来てみたいと思います!
ビストロ「ちょい呑ゲンサイ」

西新宿に良い意味でらしくない大人のお店、ビストロ「ちょい呑ゲンサイ」を見つける。

新宿は西側が官公庁街になっているので、歓楽街は歌舞伎町などがある東側がメインになるのですが、今回はちょっと興味本位で西口を降りて思い出横丁あたりのチケット屋から、大ガードの交差点を抜けて大久保駅を目指してみました。何か無いかと思って進み始めてすぐにいきなり目に飛び込んできたのが、こちらのお店。まだ早めの時間帯だったのですが、ビストロ「ちょい呑ゲンサイ」さんです。この付近で割烹系の料理を経営している会社の系列店のようですが、路面に面した角地に突き出すような立地。外から見る雰囲気はまるで恵比寿か広尾にでもあるような大人のワインバー的な感じ。もう少し歩いてからにしようかとも思っていたのですが雨模様の天気だったこともあり、サクッと一杯ということで入ってみました。 中はバーカウンターと、立ち飲み的なハイテーブルのこじんまりとした造り。隠れ家的なバーの趣きですが、ガッツリと表の通りに面して人通りが窓からもはっきり分かります。ただ防音がしっかりしているのかお店は恵比寿のミュージックバーのようにカウンターの中にレコードがあって、自分が行ったときはノラ・ジョーンズのジャズソングがオンエアー。外の喧騒がかっつりとシャットアウトされて、独特な空間が醸し出されています。恐らくマスターであろう男性の方がカウンターに立っておられ、その奥はキッチンスペース。メニューを見るとフードもかなり充実していて、ワインやウイスキーなども用意がありました。店名は日本の居酒屋風ですが、中身はしっかりワインバルです。お客さんはまだそこまで入っていませんでしたが、カウンターもテーブルも女性客でした。しっかりと自分で稼ぐキラリーウーマンが来店されている感じです。 ワインもかなり色々と品ぞろえがあって、値段もリーズナブルだったので何か試してみたかったのですが、生憎前日に飲み過ぎてしまったので生ビール一杯だけ(しかもそれすら飲み干せませんでしたm(__)m)で退出しました。待ち合わせのチョイ飲みでも、メインでも、二次会とかでも、なんでもいけそうです。ただ、お店は小さな造りでしかも目立つ場所に在ります。幸い早い時間に来たのですぐにカウンター席に案内してもらえましたが、出るときにはカウンターも埋まって来ていました。場所柄隣近所にある他の店とは大分キャラが違うので、知る人ぞ知るといったところかもしれません。新宿も海外からの観光客はだいたい東の方に流れるので、こちら側はそういったいみでは落ち着いています。もしこの界隈で飲み会前、もしくは飲み会後にちょっと軽く呑むお店をお探しながら、かなりおススメな一軒です!
カスケードブルーイング

オレゴンワイン&ビールで有名な品川のクエンワインさんで、ビールとワインの境目を探求する。(特集第3弾)

もはや恒例と化して来ましたが、品川のクエンチワインさんでのクラフトビール考?、シリーズ第3弾を迎えました。何度も紹介をしているのですが、こちらのお店は東急目黒線の西小山駅から北側に商店街に沿って歩いてすぐのワインショップです。主に扱っているのはクエンチワインという名前の通り、アメリカはオレゴン産の「ワイン」なのですが、自分はここでオレゴン発のクラフトビールに目覚めてしまった次第です。(如何に目覚めたのかはこちらの記事など参照ください >> READ MORE) さて、とにかくこちらのお店のオレゴンビールのシリーズは全く外れがありません。とにかくクラフトビールの最先端というか、もはや毎度新しいモノが次々と流入してくるのでオレゴン州のアンテナショップにすら思えてきます。もうそろそろ知事が来ても良いのでないでしょうか(笑)。理由なんていくらでもつけられるはずです。とにかくオレゴン州のビールを飲めばクラフトビール最先端は完璧にマスターできます。だいたいおススメは決まっていますが、定番品はとにかくマスターのレコメンドに従ってください。そして、二杯目から変わり種を飲むのが分かりやすいかと思います。今、こちらの店を騒がしているのは、ビールを超越しているビールです。それが下の写真のこちらです。 ビールを超越したビール。クリックでメーカの紹介ページに移動します。 何がそんなに超越しているか?ということなんですが、スコッチウイスキーでいうところのウッドフィニッシュ的な感じです。こちらのビールはオレゴン産の赤ワイン樽で二年近く熟成。商品解説も用意されていて、それを読むと「漬け込んだ」とあるので、樽の中にはまだワインが残っていたんでしょうね。ワインはピノのようです。それと長期間にマリッジするワケですから、できるものはもはやビールなのか、はたまたワインなのか、という領域に来てしまっています。ただ、アルコール度数を見ると9.4%。ベースはどちらかというとアルコール度数の低いレッドエールですから、ワイン分と熟成期間で強くなったということなのでしょうか。 カスケードブルーイング発のクラフトビール。 上の紹介文にもある通りですが、他にも色んなタイプがあります。オーナーさん曰く、かなりの量をまとめ買いされたとのことで、ピノ樽熟成のボトルは試しに開けてみたとのこと。そんなわけで一緒にご相伴させていただいた次第です。ボトルの価格は確か三千円弱くらい。オレゴンワインのボトルはだいたいそれの倍くらいなので、ワインと思って買えばかなり安いのかもです。しかし、それにしても、このようなビールなのかワインなのか、というキワドイものが出てくること自体がアメリカらしい発想です。どうしても伝統とか長年の習慣という枠組みの中でモノづくりをすると、超えてはいけない一線のようなものがあるのですが、アメリカという国はとにかくそうした束縛の無さをリアルに感じます。tしかしながら、単純に奇抜なアイデアを考えて作ってみました、という軽いウケ狙いではなく、特にこのオレゴンビールについて言えば「真剣さが伝わってきます!」、だから何を飲んでも純粋に美味い!!細部に対するコダワリを感じます、どうしても自分のアメリカ人に対するイメージからはあまり想像できないんですが、、、(汗)m(__)m。良い意味でいつも期待を裏切ります。 もう一つオマケでは無いですが、ドップリと赤ワインに染まってしまっている↑のカスケードブルーイングさんのボトルとは違って、同じ系統ではりますが、まだビールの土俵に残っているという意味でこちらのカルミネーションブルーイングさんも紹介しておきましょう。こちらはご覧の通り、真っ赤です。ベースはサワーエールで、ベリー系の果実がアクセントになっています。サワーエールはその名の通り「酸味」が特徴です。自分はあまり好みでは無いのですが、これも一つの勉強と思い頼んでみました。フレーバーは見ての通り、ストロベリー感がします。サワーエールとうまくマッチしていて、アルコール度数も5.5%とアルコール的には軽やかですがしっかりとした味わいが舌に残ります。ただ、オレゴンビールの特徴として、アフターフレーバーにまったく嫌味がないところがすごいのです。こうしたベリー系のエールで実験的なモノは、後味の甘さとビールの変な苦みがミックスして後味で崩れるケースが多々あるのですが、コレはすっきりと受けていきます。さすがと言うしかありません。まだまだいろんなタイプのビールが登場して来ていて、最近では各ビールを簡単に紹介した冊子みたいなのも用意されています。クラフトビール好きであればぜひとも一度こちらのお店に来てオレゴンビールの素晴らしさに触れていただければと思います。 クエンチワインさんの場所はこちらです。主に土日のみの営業となっています。 他の記事にご興味ありましたら以下を参考くださいませm(__)m 【品川】クエンチ・ワインQUENCH WINE(西小山)>> READ MORE オレゴンのクラフトビールを飲むなら、クエンチワインさんで決まりです!(クエンチ・ワインQUENCH WINE(西小山)特集第2弾)>> READ MORE ビールに革命を起こした缶ビール、オレゴン・クラフトビール、ラ・リタ・ロカ!>> READ MORE
BITTERS AND CLUB

アメリカ禁酒法の1920年代をイメージした隠れ家的バーを21世紀の銀座1丁目に見つける。

銀ブラ。銀座をブラブラすることに間違いないですが、ウィキペディアで一応調べたらこの用語は「大正時代」からのようですね。そんなに古くからこの「銀座」というのは文句無しに都心の一等地としての座に君臨し続けて来たというワケでございまして、諸行無常も何もなく、銀座はおそらく永遠に銀座なのでしょう。その銀座でバー巡りというのは、恐れ多すぎて今までに一度も挑戦したことがなかったのですが、たまたまお日柄も良く八重洲から新橋に歩いていくついでにちょっと試しに1軒立ち寄ってみた次第です。タイトルにもあるようにアメリカの禁酒法時代、つまり日本の大正時代と同じくらいなわけですが、のキャバレーをイメージしたまさに大人の隠れ家的なバーを見つけてしまいました。 毎度同じですが今回も全くただフラっと見つけただけなのですがお店の名前は「BITTERS END CLUB」というところです。文芸バーとして有名なスター・バーのあるビルの2階です。銀座のビルは外観だけでは全く判断できないところがあって、至ってどこにでもあるような雑居ビル風でも中はすごく洗練されていることがあります。こちらも全くその例の通りでして、中はゴージャスな隠れ家的オーセンティックバー。大人のバーの模範解答のようなお店でした。お店の奥に小さなバーカウンターがあり、マネージャーと助手の方?の2名。もちろんバッチリと正装していました。お店の中を入ってすぐの真ん中あたりは暗くて良く分かりませんでしたがハイテーブルのカップル席がいくつか。そしてカウンターとは逆の奥の方にVIP向けのボックス席らしいものも見えました。要するにです。すべてがエレガントな設えで、ありとあらゆるシチュエーションに対応しているということなのです。お一人で来るもよし、ペアやカップルで来るもよし、もしくはグループでも対応できますよ、と。そして店の隅々にまで至る洗練されたオーラがどこに座っても迎えてくれるという仕組みです。さて、それでは一体何を頂けるのかしら?というワケなのですが、ここでもまた新たな発見がありました。 1920年代のキャバレーにタイムスリップ?! いやあ、参りました。その前に、申し上げておきたいことがあるのですが、とにかくマネージャー殿の接客術と申しましょうか。久しぶりにこのような上品なバーに来るので異常に緊張していたのですが、とにかく聞き上手。やはり大人の男性の理想像というか、中年男子の目指すべき姿がそこにあります。余計なことは言わず、とにかくこちらに話をさせる。「させる」というのは恐縮なのですが、とにかく気づいたら自分がしゃべっているワケです。(というか、ただ自分がおしゃべりなだけなのか?!)これがまたうまい。時にこうしたバーはマスターの講義を延々と聴くようなことになったりすることもあるのですが(それはそれで勉強になるから面白くて良いのですけど)、こうした落ち着いた構えというのはエレガントな大人のバーに必須の要件ですね。とにかく、落ち着きが無かったりすると話をして誤魔化すなんてことは多々あるのですけど、やっぱり静寂というもの如何に美しく演出できるのかというのは接客の極意かなと思います。また、お隣にいらした女性の方もいるのですが、まったくこちらの様子に気を遣うことなくひたすら隣で何やら下準備らしきことに勤しんでおられて、これもまた美しき。ここで相槌を打つというのも確かに男としてはうれしいのですが、実は中の上くらいなのかなと。(笑) さて、そろそろ本題に入りましょう。最初にハイボールで軽く口を洗った後、何かちょっと特別なモノがないのかなあと思いながらマネージャーさんと話をしていたのですが、紅茶とアルコールのマリッジを開発しているとのことをお伺いして、アイリッシュコーヒーならぬ、アイリッシュティーを頼んでみました。要するに紅茶にリキュールを淹れるということなのですが、自分も以前にちょっとあるヒントを経てこの発想について興味を持ったのですが、実際問題「紅茶」に「リキュール」を淹れるというのがうまくマリアージュするのか?という問いがありました。それぞれに個性的なものを組み合わせると、1+1が2になるどころか、ゼロ、もしくはマイナスになってしまうこともあります。極上のトロと神戸牛はそれぞれに良いですが、それを合わせたら美味しさも倍になるかというと、そうはならないのと同じです。つまり、紅茶もリキュールも仮にそれぞれに良いものを選んだとして、それをうまく合わせてお互いの良さを引き出し、さらにプラスアルファを出すというのは相当な知見と技術が無いと難しいのではないか、と考えていました。そんなことをモヤモヤ頭の中で考えながら、でもとにかくメニューにあったので一つ頼んでみたのですが、簡単にいうととても美味しかったのです!紅茶はブレンドで、リキュールは確かラム?だったか、それにホイップクリームらしきものを入れて提供されたのですが、絶品でした!! ちょっと何を撮っているのか分かりにくいですが、こちらがその絶品です それぞれの主張が衝突することなく、うまく組み合わさって何か新たな次元を作り出しています。うまく言えませんが、味の系統としてはスターバックスのカフェモカとか、インドカレー屋で頂くような本格的なホットチャイとかに近いのですが、確かにリキュール感もします。 話をお伺いしているとコロナの影響もありお昼も営業されているようで、バーの雰囲気からすると深夜帯以降かなとも思える雰囲気でしたが、早めの時間帯がメインなようです。ゴージャスで洗練された風であるのは間違いないのですが、マネージャーの落ち着いた人柄などもあってか余計な緊張をすることなく純粋に楽しめました。さすがに銀座とあってか女性客も多く、海外からのお客さんもたまに見つけて来られるとのこと。都会の喧騒を忘れてちょっと優雅で贅沢な時間を楽しむには最適のバーだと思いました。値段もリーズナブルで、正確には分かりませんが、テーブルチャージとかは無く、ドリンク料金だけの明朗会計でした。また銀ブラをする機会が訪れたときには、その隣の2丁目界隈を狙ってみようかなと思います。それでは、また!
目黒通りのワインショップ、ORNIS(オルニス)に立ち寄って微発砲ワインを軽くいただく。

目黒通りのワインショップ、ORNIS(オルニス)に立ち寄って微発砲ワインを軽くいただく。

かなり久々にやってきました、目黒通りのオルニスさん。一時期カード式のワインディスペンサーを置かれていたことがあって、その時はかなり足繫く通い、普通では飲む機会も無いであろう高級ワインに照準を定めて15ccとかちょっぴり飲んだりしていました。今でも時々そのような試飲的なイベントなどを催したりしているようなことは、時々通りがかったりしたときに気づくこともあったのですが、お店の中に入ったのはおそらく5年ぶりくらいではないかと思います。ワインストックは昔と同じような感じでしたが、かなりカジュアルなインテリアに変わった印象です。 こうやってフラワーアレンジメントと合わせるのが今風なんでしょうか。最近はどこのワインショップでも見かける感じです。「酒屋」さんというとウイスキやジン、ウォッカ、焼酎などのヘビーリカーが主体なイメージですが、特に最近はワインを主体としたワインショップが増えているような気がします。どこのお店もそうですが、旧来の酒屋さんと違って、店内は明るく開放的なインテリア、角打ちもできてイベントスペース的なのもある。従来の酒屋さんが図書館だとすると、今風のこうしたワインショップは蔦屋書店みたいな感じとでも言いましょうか。初めての方でも楽しめるような親しみを持てるような雰囲気があります。当然のことながらスタッフさんも親切で(若い子も多い印象)、あまりお酒のことに詳しくなくても親切に一から教えてくれるところが増えてきています。「ワイン」はもともと食事とペアリングするのに必須なアイテムで、イタリアンやフレンチなどでは必ずついてきますので、このあたりがスコッチウイスキーなどのハードリカーと比べて「ハードルの低さ」という意味で大きく違うのかなと感じてしまいます。(もちろん、ウイスキーにもフードとのペアリングという概念はあるのですが、やはりそこまで知られていない印象です) さていきなり目に着いたのが「ペットナット」(微発砲ワインの飲み放題?プラン。ワインショップで飲み放題とはかなり珍しいですね!(汗)。そもそも、ペットナットって何か分かっていなかったのですが、ちょっと軽く何か飲んでみようかと思って立ち寄ったところだったので、さっそくコレを注文しました。クーラーの中に良い感じに冷えたワインボトルがいくつかあって、それが時間内で飲み放題というシステムなようです。普通のワインと同じく、白、赤、オレンジ、ロゼ、といった定番のラインアップ。微発砲というだけあって、確かにちょっとバブリーですが、シャンパンほどではありません。飲み口はどれも軽く、少し複雑な余韻があるものもありましたらが軽い飲み口。甘いのもあったり、ちょっとドライ系のもありました。後で調べたのですが、微発砲ワインというのは16世紀くらいの発泡ワイン造り初期の作り方を再現したもの。最近になってワインの本場フランスなどで注目を浴びて次第に広がって来ているようです。作り方の特徴としては、ワインを作る発酵段階でボトリングをすること。要するにボトル詰めをしてからもまだ発酵が続いている状態というわけで、これが微発泡の要因というワケです。ペットナットというのは、フランス語からの「ペティアン・ナチュレル」(自然発泡)から来ているようです。甘かったりドライだったりするのは、ボトルの中で発泡がまだ続ている状態なので、ボトル詰め初期であれば糖分がまだ残っており甘く、時間が経過すると中で発酵が進むためドライな風味になるということで、ナルホド!です。 このワインの特徴とおススメを3つ挙げたいと思います。ひとつは、もう分かり切っていることでありますが、女性向けなのかなと思いました。ワインボトルもオシャレで、中のワインも軽やかな色合い。こういうボトルが家の中にあるだけでも違うんじゃないでしょうか。軽やかな飲み口なので、お酒が苦手でも抵抗は少ないと思います。とくに熟成が若いものであれば、理屈的に度数も低く甘いジューシーな風味。ノンアル系のワインやカクテルなども流行っていますが、これはそうしたアルコールレスなドリンクの一種と捉えても良いかもしれません。二つ目ですが、エコロジーでしょう。これは古風なレシピというだけあって、完全な天然レシピです。グレープジュースにイーストが入っただけといっても過言ではありません。アルコールに分解される過程で発生する二酸化炭素が、ワインの状態を保つ役割を果たします。つまり、余計なモノは一切なく、純粋に自然の産物と働きだけで出来る液体だということです。しかも、面白いのは先に述べたように、ボトル詰めをしてからも発酵が進むため、時間の経過を楽しむことができるということ。微発砲ワインは2本以上のボトルを買うことが勧められますが、まさにこのためです。最後に挙げたいのは、シチュエーションです。度数も低く軽やかな飲み口なので、フードのペアリングもあまり深く考える必要は無いのかと思います。あまりこってりした肉系の料理などには軽すぎて合わないかもしれませんが、普通のワインと違って、純粋にペットナットのワインを主体にして軽いスナックで合わせたりすることも十分可能。また、深酒をすることもなければそこまで酔いが回るほどのものでないので、映画を見たり、読書したりしながらでも集中力を削ぐことなく楽しめそうです。 最後にですが、オルニスさんは通常のワインも充実したラインアップをもっています。アメリカ、南アフリカなどの新興系から、フランスやイタリアのワインまで広くカバーをしています。お手頃な価格のレンジもあり、小さいボトルも取り揃えたり、ヒップホップ的な缶詰めのワインなど。イメージ的にはカルフォルニアなどアメリカンワインにやや特色があるのかなという印象です。場所が少し不便で最寄りの駅でいうと、東急東横線の学芸大学でしょうか。恐らく駅からだと徒歩で15分くらいかかる気がします。もしくは目黒駅からバスでしょうか。このあたりは他にも若者向けなワインショップやカジュアルな角打ちの店なども多いので、たどり着くまでに別な誘惑にかられるかもしれませんが近辺に立ち寄る機会があればぜひとも訪れてほしいお店です。 >>>クリックでオルニスさんのホームページへ飛びます>>>
深川ワイナリー

東京都心の深川ワイナリーでワインを楽しむ夏の夕べを語ります。

東京下町にまさかのワイナリーが! 先日に越中島近辺にちょっとした用事があって、ついでに門前仲町あたりをフラフラしていました。googlemapのマイマップを確認していたら近くに目印をつけていたところがあり、それがこの深川ワイナリーさんでした。まだ昼の時間帯でしたが、すでに営業しているとの表示が出て即直行しました。そろりと近くによると、お店の方らしき人たちが何人か道路脇で打ち合わせをしていて、まだ開店してないのかな~なんて思いながら恐る恐る入ってみたらバッチリ営業中でした。営業時間は12時~18時、これはすごい。ワインの醸造タンクがお店の中にあってまさにその場でワインを造ってました。雰囲気的にはまるで工場のようです。その隣で軽くテイスティングできるスペースがあり、ボトル販売もしていました。主に東北地方のブドウを使って深川でワインを造るという、まさに純国産ワイン。ブドウの種類も、ちょっと見いなれないというか、マスカットベリーとかは甲州ワインとかで聞いたことあるのですが、スチューベンとかは初めて聞きました。産地の地元青森ではそのまま食べたりしているようですが、それを活用してワインにしているのだそうです。試飲は15mlで確か200円とか。特に回数制限があるわけでもありませんでした。最初は山形のマスカットベリーをいただきました。とてもフレッシュでサッパリした感じ。ワインというよりベリー感が強いですね。いつも飲んでるピノノワールのようなものは無かったのですが、シャルドネ(白)があったのでそちらも頼んでみました。ちょっと味見をするだけなら200円というのは最高です。合計で3杯頼みましたが、会計は600円ぽっきり。どれもすっきりとした味わいで、アルコール度数がどれくらいなのかまでみませんでしたが気持ちよく飲めました。ボトルの販売もされていて、値段もお手頃だったのですが、この後も予定があったので購入は断念しました。 ボトルパッケージも非常にオシャレ それにしても久しぶりに太陽の光を浴びながらお酒を飲みました。以前に多摩川の川辺で昼日中からウイスキーを持ち出して飲んでみる企画を組んだことがありましたが、それ以来です。なかなか昼間からお酒を飲むっていうのは日本にはないのかあな、なんて思うんですが。ヨーロッパとかに旅行に行くと街中のカフェで昼間からワインを片手に商談とか?してる風景を見たりしますが、日本だとちょっと考えられないというか。なんででしょうかね、この違いは。ちょっと前にyahooニュースかなんかで、地方の政治家さんが研修か視察でヨーロッパに行って、昼間からお酒のんでるところを週刊誌に撮られてやり玉に挙げられてました。特に擁護する気もないですが、体裁だけでジャッジするのってどうなのかと思います。お酒を飲むことイコール「仕事していない」であるみたいな。というのは、アフターファイブという変な言葉があるように、暗黙の了解として「お酒は仕事が終わってから飲む」みたいなルールが社会全体にあるような気がします。でもなんでなんでしょう?もちろん、酔っ払いながら仕事することは効率も悪いし、ダメでしょうが、だからといってお酒を軽く飲みながらビジネスの話とかするのもダメなんですかね。日本っていうのは本当にこの辺が面白いです。赤信号なら絶対ダメというか。事の本質よりもまず型で判断するというか。お酒を昼間から飲んではいけませんよ!という法律もルールも無いのに、なぜかお酒を昼間から飲むことは悪、というような風潮がある。なんか、これどこかで見た光景。もう少し楽に考えていかないと、文化の発展って無いんじゃないですかね、とエラソーなこと考えながら昼間のお酒を久々に堪能しました。因みに、こちらの店舗は渋谷の宮下公園にもレストランを併設した店舗があるとのこと。またジャパニーズワインを東京の都心で作っていることから海外の観光客の方の注目度も高いようです。日本の変なお酒に対する固定概念のようなものが、「黒船」の影響で少しづつ変わっていくことを祈りながら。お酒はイノベーションの魂です!、ということで文明開化に乾杯!🍷 価格帯もとってもリーズナブルです
ショットバーモモさんのカウンター

港区女子の聖地、高輪のショットバーモモさんでちょいオヤジぶりをしてハイボールを頼んでみる。

ついに来ました、港区女子の聖地と言われる高輪。高輪(たかなわ)って改めていかつい名前で、仏教の経典から引っ張って来たのかと思いきや語源は「高縄」で、縄のような高台という意味だそうです。自分は時々この近くのお寺にお参りに行くので最近は高輪ゲートウェイ駅からちょっと散歩がてらに歩いていくことがあります。だいたいの日は朝にお参りをするのですが、今日は時間があったので夜にも同じ道を逆にたどってみました。そのとき、ふと先日に高輪のホテルに勤務されているという女性の方から「おススメ」ということでこちらのバーを紹介されていて、ちょっと気になったので寄ってみた次第です。港区とそれに関連するもの、付随するもの、おそらくありとあらゆるものに無縁の私ですが、今日はとにかく取材魂?でなんとか勇気を振り絞ってビルの半地下にあるこちらのお店を尋ねてみました。正直のところなんですが、たとえ誰かの紹介であっても、初めて一人で行くというのは何度やっても緊張します。何か外から中の様子が窺い知れるのであれば幾分は気分が楽ですが、こういったオーセンチック系のバーはまずまったく外から中の様子が分からない仕様になっています。パッとドアを開けて、様子を覗いてから考える、という手ももちろんありますし、最近のテクニックとして「後で連れが来るので偵察で来ました」の体を装い、怖かったらそのまま退散するというパターンもあります。ただ、とにかくドアを開けてそれらを瞬時に判断するのは、かなりの反射神経が必要です。これはほぼスポーツの領域に入っているとさえいます。自分は頭の回転も遅いし、運動神経もダメなので、何度イメージトレーニングをしても出だしがかなりしどろもどろになることが多々あります。などなど、前置きが長くなりましたが、なにせほぼ初めてに近い「港区」のバーということで、本当に緊張しました。なので、入ってすぐに出迎えてくれたマスターが気さくな方でまずは一安心。幸いにもというか、中にはお客さんはおらず、静かで大人の雰囲気がガンガン漂ってきます。チョイなんとかオヤジと、美女が集うにはもって恋だなという空間、まさにこれぞ隠れ港!感抜群のバーでした。 クラシカルで素敵なバーカウンター マスターの話によると、こちらのお店はすでに35年以上の老舗だそうです。ホテルの方の紹介された話をすると、最近は西洋系の外国人観光客がお店に立ち寄られることが増えているのだとか。結構分かりにくい場所にあると思うのですけど、今はこうしてgooglemapなどという文明の利器もあるし、道に迷うということが無くなりました。それでも東京は縦方向に面倒くさいので、ビルの地下とかだと結構迷うこともありますが。こちらのバーも、表通りの脇道にある隠れ家的な立地。ただ、この雰囲気ならどこの国から来ても、満足していただけるのではないでしょうか。何度か書いているのですが、最近はハードリカー系すらちょっとご無沙汰気味で、今日もハイボールを。とりあえず銘柄指定でジェムソンのハイボールをお願いしました。実はこうしたバーで敢えてハイボール頼むのが、実は一番良いハイボールを飲める気がしています。安い居酒屋とかで飲むハイボールはそもそものウイスキーが出処不明のモノだったりするし、割り方も薄目だったり、あまりとりあえずウイスキを炭酸で割ってりゃ良いんじゃね?的な。でも、違うんですよねえ。やっぱりこうしたキチンとしたところで正座して飲むと、ウォッカトニックやジントニックなんかも味が違うんじゃないかと。こうしたなんでもないモノにこそ、こだわりと違いがある気がします。ボトルから出てきたウイスキーをショットで飲むこと考えると、逆にそこには違いを見出すことは難しいかもしれません。ボトルの中身は同じなワケで、ショット(ストレート)なら、まさに基本はどこで、どのよに飲んでも味は基本的に同じなはずですから。 ジェムソンのハイボールをじっくりと味わった そして、驚いたことにしばらくマスターと話を続けていたら、ホンモノの港区女子がお店に入ってこられました。自分は雑誌でしか読んだことがなかったのですか。まるで芸能人にでもあった気分です。でも雑誌で読む港区女子というのはいわゆる(中略)なのだと思うのですが、今回お会いした方は昔からこちらのお近くにお住まいとのことなので、まさにこれぞホンマモンm(__)m。やっぱり何か風格が違うというか、いらっしゃるんですねえ。ただ、港区というのは実にすごいところだと思います。六本木や赤坂のお膝元とあって、やっぱり本当のお金持ちが住んでいるところなのでしょう。ただ、ニクイのはこちらのバーもそうなのですが至って質素というか。並んでいるウイスキーも少なくとも表向きはスタンダードなボトルばかり。ボトルの並びだけなら地方のバーとそんなに変わりません。テーブルチャージを含めた料金体系までは少し分かりませんでしたが、たぶん他で飲んでも「飲み代」はそんなに高くないのでないかと思います。もちろん家賃とか店のランニングコスト考えると、それなりに高めで良いのではと思うのですが、たぶんハイボール一杯でも1,000円くらいだったのかと思います。ただ、何が違うかというとやっぱり来られる客層が違うんですよねえ。故になかなか、近寄り難いというか。お財布に万札があるから来れる、ってワケじゃないんです。そんな気がしました。でもとにかく今回はビギナーズラックというか、普段はなかなか覗けない空間を体験できたような気がしました。また?来れるか分かりませんが、来れるように頑張りたいと思います!(笑)