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スコッチウイスキーのボトル

はじめに

ワインや日本酒は飲むけど、ウイスキーはちょっと抵抗が、と言う方に少しだけモノ申したい!という意味でのイントロダクションページです。

まずは認めます。ウイスキーは確かにとても高価なものもあるし、度数はワインや日本酒などの倍以上はする(スコッチは法律で40度以上と決められてます。)、その他いろいろなイメージあるかと思いますが、たぶん正しいです。ただ、ちょっと誤解されてることもあるのかな!って思うのでまずは少し言わせてください。

スコッチもバーボンもウイスキーです。

どこから始めてよいのか、、なんですが、まずはボキャブラリーを整理させてください。「ウイスキー」というものがあって、スコッチやらバーボンやら、色んな良い方があって分からないっていう方がいらっしゃるかと思います。簡単に言うと「産地」と「原料」でによってウイスキーは、「スコッチ」「バーボン」というカテゴリーに分かれていきます。

おおざっぱにですが、簡単に区分けしたのが下の表です。ウイスキーには一般的に五大産地というのがあって、主にスコットランドやアメリカなどで多くが造られてます。サントリーの山崎などで知られる日本もこの五大産地の一つに数えられます。

世界のウイスキー

次に原料ですが、原料は大麦トウモロコシなどのその他穀物かによって分かれます。また、両方をブレンドした「ブレンドウイスキー」というものがあります。これは主にモルトウイスキーを造る産地で良く見られます。従って、スコットランドや日本でもグレーンウイスキーを造ってはいるのですが、グレーンウイスキー単体としてはそこまで流通量は少ないです。また、アメリカやカナダでもモルトウイスキーを造るところはありますが、とりあえず話を簡単にするためメジャーな方をその産地の代表格ということで解説しています。この他にも、アイリッシュはモルトの区分けに入れましたが、ポットスチルと言う伝統的な造り方があります。(⇒詳しく知りたい方はこちらの投稿記事を読んでみてください。)

もう少し具体的にバーや酒屋さんなどで見かける「銘柄」ごとにメジャーなものの例を挙げてみます。恐らく一番良く見かけるのは、「ブレンド」か「バーボン」ではないでしょうか?これらは、価格的にも手ごろでボトルでも1000円前後、バーでハイボールなどを頼んでも数百円で済む場合が多いかと思います。ただ、「安い」というのは理由があります。要するに、これは何でもそうかと思うのですが、「安定した品質のものを大量に造る」ことに向いているからなのです。通常の居酒屋さんやカジュアルなバーで見かける、いわゆる「ウイスキー」と呼ばれるものは、お客さんも水やソーダで割ったりする飲み方が多いので、それなりの価格帯の商品が置かれているのかなと思います。あまり適切な例えでないかもしれませんが、洋服とかでいうファーストファッションみたいなものかもしれません。

この差は何かと言うと、主には蒸留の方式の違いから来ています。ウイスキーというのは、簡単には原料発酵させて出来たお酒を、更に蒸留し、その後、樽詰めして熟成させます。モルトウイスキーとグレーンウイスキーの大きな違いは、原料もそうですが、使用する蒸留器も異なります。モルトウイスキーはポットスチルという単式の蒸留器を使います。スコッチやジャパニーズは二回蒸留して原酒を作ります。しかし、グレーンウイスキーは、連続式蒸留器という生産効率の良い蒸留器で生産をします。このため、グレーンウイスキーや、グレーンウイスキーを主に使用する「ブレンドウイスキー」が「モルトウイスキー」に対しては安価に製造ができます。

また、スコッチなどのモルトウイスキーは樽熟成にもより多くの時間をかけます。バーボンやグレーンウイスキーでも樽熟成は行いますが、普通は数年程度。ですが、モルトウイスキーでは数十年も寝かせるということも珍しくはありません。理由としては、スコットランドの寒冷な気候では、樽とお酒の熟成反応がゆっくり進むので、より深い味わいを出そうとすれば、長期間の熟成を要するということが挙げられます。(逆に最近、有名な台湾のウイスキーの場合は、気候が温暖なため、熟成スピードがとても早いと言われます。)このような理由から、モルトウイスキーはより手間をかけて作るため、どうしても価格も高くなってしまうということになります。

ポットスチルとコラムスチル
スコッチウイスキーの並んだバーの棚 @bar cardiff

(執筆中)