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SHALL WE WHISKY?

そもそもウイスキーって何って話かなーと思うんです。簡単に言うと、ビールを蒸留した樽で熟成したものがウイスキーです。え?いまひとつピンと来ないですか?とりあえず、今はスルーでも良いんで、読み続けてみてください。

そもそもスコッチ・ウイスキーって何?

いや、もっともな質問なんです、ハイ。スコッチ・ウイスキーとは何か?まずここから始めたいと思います。ウイスキーとはそもそもどこで生産されているのか?今は日本を含めて世界中で生産されているのですが、古くはスコットランドとアイルランドがその発祥の地と言われています。その中でも、スコットランド産のウイスキーは蒸留所の数や、生産のボリュームの点で他を圧倒していて、スコッチ・ウイスキーというのは要するにスコットランドのウイスキーという風に考えてください。あ、スコットランドというのは、おおざっぱに言うとイギリスのグレートブリテン島の北部のことです。昔は独立していて、スコットランド王国というのがありました。今でも、独立機運が高く、今後どうなるか?は分かりません。

vector map of scotland

スコットランドの具体的な場所については、上の地図で確認してみてください。イングランド(ENGLAND)というのが、いわゆるうちらが想像しているイギリスのことです。スコットランドは、その北にあります。あまり馴染みの無い場所かと思いますが、エディンバラやグラスゴーなどの都市の名前は聞いたことがあるかもしれません。しかし、ウイスキーを生産している「蒸留所」の多くが位置しているのは、それよりもさらに北にあります(ハイランドとも呼ばれます)。特に、SCOTLANDと赤字で書かれた右上の部分は「スペイサイド地区」と呼ばれ、蒸留所が密集しています。そのほか、端の方にある島々でも、有名な蒸留所が数多く存在します。詳しくはまた話をしていきます。

visitscotland.com
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スコッチウイスキーのボトルとパッケージ

さて、スコッチウイスキーの中身についての話になります。まず、スコッチウイスキーはスコットランドで作られたウイスキーだということは先にも述べました。実はスコッチ(スコッチウイスキー)を名乗るには、法的にいくつかの規定があります。これに則った「製品」でないとスコッチを名乗れないのです。主なものとして次のような条件があります。

  • 原料は、大麦またはその他の穀類と、水、のみを用いること。
  • スコットランドにある蒸留所で原料を発酵させ、蒸留し、オーク樽で最低3年以上貯蔵すること。
  • アルコール度数は最低40度であること。

原料は「穀物」と「水」だけ!あとは自然の力で作られます。ザ・オーガニック。

そして、「時間」です。3年以上の熟成というのが規定されています。したがって、3年未満はスコッチウイスキーを名乗れません。(因みに、これはあくまでスコッチウイスキーの規定です。アメリカのバーボンは2年熟成でOKですし、日本のウイスキーに至っては実は特に規定がないです。)この熟成という工程が、ウイスキーが他のお酒と異なり、非常にユニークでエレガントな味わいを提供してくれる源泉となります。また、もう一つ原料に関して覚えておきたいことがあります。スコッチウイスキーの原料は「大麦」と「その他穀物」に分かれ、「大麦」由来のものをモルトウイスキー、「その他穀物」由来のものをグレーンウイスキーと言います。因みに、アメリカのバーボンやカナディアン・ウイスキーは原料にトウモロコシやライ麦を使うためグレーンウイスキーの一種です。そして、日本のウイスキー(山崎やニッカなど)はスコッチの流れを汲む、モルトウイスキーの生産が中心です。この中で、われわれが良く目にするウイスキーはモルトとグレーンをブレンドした「ブレンドウイスキー」と呼ばれるもの(例えばジョニーウォーカーなど)です。スーパーなどでも購入できるウイスキーはだいたいこの部類で、値段もお手頃なものが多く、一般向けと考えてよいと思います。それに対して、モルトのみを使ったウイスキーは「モルトウイスキー」と呼ばれ、希少性が高いものもあることから、高価なブランド品のイメージです。スーパーで置いてあるものもありますが、多くは酒屋さんや、専門店、あるいはウイスキー専門のバーなどに行かないと飲めないようなものも数多くあります。このあたりは、日本酒やワインと同じで、とにかくピンキリ。高いものは数十万や、中には数百万円以上するものもあります。

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自然の産物と水を使い、自然の力だけでオーガニックに生産したお酒は?というと、実は色々あります。ビールに日本酒。ワインももちろんそうです。そもそもお酒というのは人工的にできるものでは無くて、自然界における発酵の力を活かしたもの。お酒はネガティブな側面もありますが、製法そのものは非常にオーガニックなものです。さて、前に挙げたお酒とウイスキーは何が違うのか?という話ですが、ビールや日本酒などは醸造酒と呼ばれ、要するに「発酵」して完成するものです。アルコール度数もせいぜい十数度くらい。対して、ウイスキーは、ウォッカやジン、焼酎などとともに「蒸留酒」と呼ばれます。これは「発酵」したお酒を、さらに蒸留により分離して、アルコール度数を高めたものです。アルコール度数は40度以上になります。この蒸留酒の中でも、ウイスキーは少し違います。それは「蒸留」した後に、さらに「熟成」という工程があるのです。これは樽の中でウイスキーを寝かせて、味を「熟成」させることを言います。こうすることで、出来たばかりの荒々しい「ニュースピリッツ」が、まろやかで円熟味のあるものなります。また外気との呼吸や樽(木)の成分を吸い込むことで、味に複雑な変化がもたらされるのです。

↑ウイスキーの製造方法をアニメチックに紹介したフランスの動画↑

その成り立ちは 「偶然」の産物!

さて、そんな素晴らしいものがどうやってできたのか?気になるところであります。簡単に言えば、「偶然」なんです。。。

どういうことか?ってことなんですが、逆に言うとなぜ樽で3年間も保管することを始めたの?ってことです。あまり詳しい話をするとキリが無いのでおおざっぱに言います。それは役人の目を欺くためだったのです。何を欺くためか?「税金(酒税)」です。

要するに、役人が見回りに来た時に税金の支払いを逃れるために、樽の中に入れたウイスキーを隠したんですね。で、恐らくなんですが、物忘れの激しい倉庫係の当番。とりあえずジョージとします。このジョージが体はデカくて力持ちなんだけど、どうも物覚えが悪い。案の定、一部の樽をどこに隠したか忘れてしまいました。その後、何年かその樽はほったらかしにされてしまった。そして、ある日誰かが発見し樽の中を開けてみるとビックリ。ウイスキーは揮発して目減りしてますが、なにやら良い香りがします。樽の木の成分とウイスキーのアルコール分がちょうどよい感じに混ざり合ってるではありませんか!飲んでみてまたビックリ!アルコール分が樽の中で熟成して、旨味が増しているではありませんか!とまあ、こんなワケだと想像します。(あくまで個人的な想像です)

"wine enthusiast" より

スコッチウイスキーの産地

  • ハイランド・・・スコットランド北部
  • スペイサイド・・・ハイランドの一部で蒸留所が密集
  • ローランド・・・スコットランド南部
  • キャンベルタウン・・・スコットランド西部の町、昔はウイスキーの首都と呼ばれた。
  • アイラ・・・スモーキーなピート臭のするウイスキーで有名
  • アイランズ・・・スコットランド西北部の島々で生産されるウイスキー

さて、ウイスキーが具体的にどこで生産されているのか、即ち蒸留所というものがどこにあるのか?という話です。これは歴史の流れの中で、かなり大きく変わってきたというのがあります。昔はグラスゴーやエディンバラなどの南部の都会に近いローランドや、西北部のキャンベルタウンという町がウイスキー生産の中心でした。ところが、(つづく)