東京カレンダーを読んだ通りに、四谷三丁目界隈のスナックを探索する。
荒木町の奥座敷、スナックちょうちょさん。 先日に代官山の蔦屋書店で立ち読みしていた時に、四谷三丁目界隈と新宿荒木町のスナックが紹介されていたのを思い出してフラリと立ち寄ってみました。都営新宿線の曙橋で初めて降車し、階段を昇って四谷三丁目のある靖国通りの方向に歩いていきました。まだ早い時間帯ではあったのですが、いくつか坂道にバーがあって、どれもお客さんで一杯でびっくりしました。やはり東京は広いですね。このような穴場的なところに早い時間帯から人がたむろするなんて、とてもでないけど他ではよほど何かイベントとか無い限り考えられないのではないでしょうか。バーにも立ち寄ってみたかったのですが、今回の目的地周辺にもたどりつかぬ間から寄り道するわけにもいかないので、次の宿題として、そのまま坂を上がっていくと荒木町の裏手に出てきました。『東京カレンダー』で紹介されていた店は、靖国通りからみて一番遠い位置だったので、裏から攻めるのがラクかと思ってきたのですが、見つけるのには少々手間取りました。表通りから一本横に走っているところにそのお店はあり、一見するとただの民家っぽい構えだったので入るのに戸惑いました。一応、看板の名前を二度三度確認してから入店しました。ちょうちょさんというお店です。 お店の中で答え合わせします。 迎えてくれたのはダンディー風の男性。雑誌に出ていたママさんは浅い時間は別のお店で働かれていて、遅くなってから来店?されるとのこと。とりあえず、雰囲気からなんですが、バッチリグーです。もし「オーセンチック・スナック」というものが存在するなら、まさにソレです。お店はカウンター席がメインで、もちろんカラオケ付き。まるで裏銀座のような、しっとりとした大人の雰囲気があふれんばかりに漂ってきます。また同時に、カラオケの感じとかは昭和感があったり。どこか他の街で飲んで食べて遊んで、最後の〆に地元民が安らぎを求めてリフレッシュにくるような、そんな感じでしょうか。元よりこちらのお店を目指して来た自分にはちょっと早すぎましたが、まあとりあえずそれは問わないことにしましょう。とにかく雰囲気は最高です。これで歌が美味く歌えれば文句無かったのですが、スミマセン、恐れ多すぎてマイクは握れませんでした。(汗) ジェムソンのハイボールで心を温める。 マイクは握れませんでしたが、幸いなことにハイボールのグラスはしっかりと握れました。このほかに、オールドクロウも久々にロックで楽しませてもらいました。バーカウンターのマスターが非常にフレンドリーで、荒木町談議を楽しませてもらいました。小一時間くらい滞在して、もう1軒同じ雑誌に掲載されていたちょっとカジュアル系ファンキーなバーを目指しました。行けばすぐに分かる、ということでしたが、確かに店の前に着くかなり遠くからでもその存在は分かり過ぎました。 荒木町のカラオケバー、G.H.Qさん 自分は雑誌を見て目指したのですが、グーグルで検索すると新橋に近い同名のダンスクラブが出てきますが、そちらではなく、新宿荒木町のカラオケバーであることをまず初めに断っておきますm(__)m。さて、ちょうど入れ替わりでお客さんが出られてばかりで店内が一度空っぽになったところでした。先ほどのお店とはうってかわり、こちらはちょっとファンキーなカジュアルバーっぽい雰囲気です。同じ界隈にこれほどまでの「多様性」があるというのは面白いですね。ただ、どちらも深い夜に楽しむお店ということでは同じかもしれません。とりあえずカウンター席の隅の方に座りました。そのほかに奥の方にもグループ用の席があったりして座席の造りは一応カラオケバーですが、壁一面に昭和アイドル?のポスターがギッシリ貼られていたりするなど店内の雰囲気は照明など含めて完全に新宿ゴールデン街のお店を彷彿させるような雰囲気でした。 壁ギッシリに昭和感満載のポスターが。 お店にいらしたカウンターの子と少し話をさえてもらいましたが、会社がリモートなのでヒトとの関わりを求めて時々カウンターに立たれているそうです。最近よく聞きます。世の中がリモートになっても、やっぱり人との関係って重要ですよね。今日の新聞には将来AI上司と働けるか?なんて見出しがありましたが、どうでしょうか?AI上司ってなんの意味かすらよく分かりません。無人の自動販売機とかには全く抵抗ありませんが、ホテルの受付がロボットとか、そういうのって個人的には意味が分からないです。もちろん人手不足なのは分かるんですが、別にそこに「カタチ」を漏らせる必要なくて、ただの券売機とかにすれば良いのでないかと思います。AI上司も同じで、だったら全員社長直属にするとか、組織のスリム化とかまずそういうことでは?と思ったりしますが。まあ記事をしっかり読んで無いので分かりませんが、そもそもムダなことは無くて良い気がします。さて、こうやってフラフラしていることもそもそもムダなんじゃないか?という問いが出てくるかもしれませんが、これはこれでムダを楽しんでいるわけです。バー巡りはムダが楽しいのであって、効率的なことなんか最初から求めていないのです笑。この意味で最近、内田先生の『阿呆列車』という文庫本を読んだのですがこの先生こそが私の天才です。なんの理由も無く東京から大阪に電車で旅に出て(しかもお金も無いので借りたお金で!)、大阪に着いたらそのまま戻ってくるという。そういえば昔うちのオヤジも似たようなイミフなことを青春切符使ってやっていて、それに付き合わせれた自分(一応自称「乗り鉄」なんですが、それでも!)はかなりの災難だったと記憶している次第ですが、なるほど、最近になってこうしたムダにこそ意味があるのか、と悟りに入ってきている次第です。さてさて、みなさん、人生何をそんなに急ぎますか、せかせかせずにゆっくりとのんびりと行きましょう! よく見るとココにも東カレが置いてありました。 新宿荒木町の場所です。↑↑↑ →→→荒木町商店街