Day: 10/14/2023

タスマニアンワインで有名な祐天寺のヴァイアンドカンパニーさんでタスマニアウイスキーの量り売りを見た日。

以前にご紹介したタスマニアンワインなどオーストラリアやニュージーランドのナチュラルワインをメインで取り扱っているヴァイアンドカンパニーさんに先日近くを通りがかったので立ち寄ってみました。そしたらなんと、タスマニアウイスキーの量り売り的な少量販売を始められていました。これは手元が寂しいウイスキーマニアにとっては朗報なのではないでしょうか。タスマニアのウイスキーのクオリティについては特段の説明を必要としないと思います。とにかく高級なウイスキーの代名詞というか、もしかすると本家のスコッチウイスキーよりもプレミアム感のある位置づけになるかと思います。その理由としてはやはり地理的な要因からかとにかく出回っている数量が少ない、またクラフト蒸留所がメインで大規模資本が巨大な蒸留所を建設してド派手に世界のマーケットに展開するような昨今のスコッチやアイリッシュとは違って、とにかく細々と良いお酒だけを提供するというスタイルの蒸留所が多い(というかそれしかないのかと思いますが)ことが、長らく「幻のウイスキー」とさえ言われてきた理由です。最近ではようやく日本でも例えば銀座のリカマンさんなんかに行けば入って左の棚にちょっと在庫があったりするようですが、どれも数万円くらいの高級品。というか、いわゆる大衆向けの廉価なブレンドが無く、こだわりのウイスキーしか市場に供給しないのかなと思います。飛行機で言うとエコノミークラスがなくてビジネスクラスとファーストクラスしかないとでも申しましょうか。(汗) そんなわけで少量の量り売りと、試飲までできるということで飛びつかざるを得ませんでした。ちなみに試飲の方は専用のショットグラスを800円で購入するスタイル。たぶんですが、一度買ったらそのグラスを持ち込めば何度でも再利用できるのだと思います。(因みにですがプラスチックの蓋キャップもついていましたので持ち帰りも可能です、中身が漏れないようにピッタリはまりました)。そして気になる試飲のお値段ですが、なんと500円(~)。シングルカスクのボトルなどもあったのですが、なにせタスマニアンウイスキーを飲むのが初めてなので一番スタンダードなモノと思われる、ヘリヤーズロードのオリジナル(熟成年数は約8年相当くらいなようです)を注文。そして、これが抜群に美味い。しかもこれがスタンダードと来まして、上には更に熟成年度が長い10年や15年というのもあるようです。ピート系のもあり、熟成樽のヴァリエーションも豊富なようです。普通のシングルモルトとはとても思えないくらいインパクトのありすぎる香りがまず充満します、味わいもキレキレのモルト感、そして雑味の無い余韻。感覚的にはソサエティの比較的熟成年度の浅いシングルモルトに匹敵するような完成度に感じました! 気になってホームページを探してみたのですが、またこれもオシャレ。タスマニアの北西部に位置する様です。歴史的にはまだ20年強くらい、なのでまだまだ若いクラフト蒸留所と言えると思います。ヘリヤーズロード蒸留所の製法の特徴としては、原料や工程のすべてを現地で行っていること、そして蒸留はアイリッシュのように3回行うこともあるようです。またピート焚きのモルトも使用するとのことで、これも恐らく現地のピートを使用してのことかと思います。今の日本でも一部のクラフト蒸留所で地元の原料にこだわったテロワール重視のウイスキー造りが始まっていますが、タスマニアはこれをすでに1990年代から始めていたということなのかと思います。ただ、どういうわけかタスマニアのウイスキーというのは、これだけのクオリティにも関わらず、まだまだ世界的に見ても希少で注目度も低いような気がします。タスマニアの人たちがあまり注目を浴びることを追い求めていないのかなんなのか分かりませんが、とにかくこの抜群のウイスキーが少量だけで、しかもリーズナブルな価格で飲めるとうのは貴重ですのでぜひとも機会があれば立ち寄られることをお勧めします!(ちなみにワインのコスパも最高です) ヘリヤーズロード蒸留所のホームページ>> googlemapでこちらのお店を調べると大阪の住所(本社)が出てくるのですが、東京店の住所はこちらです。 東京都目黒区祐天寺1丁目16-4東京オフィス Tel:03-6303-3319 >>タスマニアウイスキーについてのヴァイアンドカンパニーさんの記事 >>タスマニアンワインならこちら、祐天寺近くで見つけたナチュールワイン・ヴァイアンドカンパニーさん(2022年10月27日投稿記事)  

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