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【神戸】Bar Moon-Lite バー・ムーンライト
神戸には何度か飲みに来たことがあります。こちらでも紹介をしていますが、ウイスキーでいえばメインモルトさん、ワインならノラックさんが、とにかく一押し。間違いないです。ただ、いかにも港町神戸らしい雰囲気のバーっていうのがあるのか、と言われるとあまりピンと来ない感じが続いていました。海岸通り沿いなんかを歩くと、上海の外灘に近いようなどことなく異国情緒が感じられる建物などもありますが、神戸の震災があってから貿易港としての地位は年々下がって来ているのが実情。外国人を見かけるのも、インバウンドのころからはむしろ神戸ではほとんど見かけず、京都や大阪の方が目立っていた印象です。なので、街としてはキレイにはなったけれどもちょっと普通な感じに丸く収まって来ているかな、なんて思っていたところに、ありました!ザ・神戸的なバーが。それが、こちらのBar Moon-Lite(ムーンライト)さんになります。港町的なエキゾチック感、石原裕次郎が奥の席でニヤニヤしてそうなバーのご紹介です。 店内の様子と注文したカクテル シンガポール・ラッフルズホテルのレシピだそうです バーの扉もちょっと危ない雰囲気で緊張感があったのですが、開けてみるとそのままというか、「赤」と「黒」を貴重として店内に、怪しげな仮面とかが壁に掛けられています。(でも、お店の方は至って普通な感じで、そのコントラストも面白かったですm(__)m)変わった雰囲気の店内ですがバーカウンターとかもすごくおしゃれで、色々飾られたりしていますがきちんとまとまっていて洗練されたカジュアル・オーセンティックなバーの雰囲気です。お店はカウンター席がメインで、たしか奥にテーブル席もあったような。記憶ですが。でもここは来るなら一人か、少人数がおススメかなと。あまり大人数で来るようなところでは無いような気がしました。で、何が港街神戸なの?って話なんですが、もちろんエキゾチック感のあるバーの雰囲気もそうだったのですが、先に居らした神戸マダム(実際に神戸の人かは分かりませんが汗)の影響ですかね。いや、とても失礼なんですが東京の六本木や赤坂ならいざ知らず、地方のバーで先客がマダムというのはなかなか経験することが無いんです。たぶん、皆無に近いです。(もちろん、飲食系とかそういう関係ならもちろんあるんですが、それは同業者なのでカウントしないです。)ちょうどとなりに座るような感じになって、お店の人との会話がちらちらと聞こえてくるんですが、なにやらシンガポールだ、香港だ、なんだかインターナショナルな話をされていて、それならば!ということで、自分もメニューにあったシンガポール・ラッフルズホテルのレシピのカクテルがあったので雰囲気に合わせて注文した次第。注:普段カクテルなんて一切頼みません。たぶん、数年に一度くらいかな。。大汗 インドラムのオールドモンクをストレートで マスターに話を伺うと、なんと30年もお店を営業されていたそうです。まったく気づきませんでした、というかこの栄町付近の界隈まで足を延ばすことがほとんどありませんでした。今回たまたまブッキングしたホテルがこの近くだったので、偶然に発見につながりましたが、それでなければ恐らく一生出会うことなかったと思います。やっぱり神戸で飲むといえば三宮界隈がメインになりますからね。何かご紹介とかがあれば話は別ですが、やはり繁華街から離れたところにポツンとなるバーというのは結構難しいです。でも今回こうした発見につながったということもあり、やっぱり探検はしてみるものだと思いました。入店してからもポツリポツリとご来店される方がいらして、カウンター内も忙しく、なにぜマダムがいる緊張感もあり、いつものようにフランクにマスターに会話することが終ぞできませんでした。なので、得られた情報はそれくらいで、この店の由来とか、どうしてラッフルズなのかとか、そういうのは一切聞けなかったのですが、9回裏にヒットを打ちました。それが、こちらのインドラム。メニューをパラパラ見てて結構いろいろと面白いものがあったのですが、インドのラムというのは聞いたことなかったので勇気を出してカウンターを駆け回るマスターを止めて聞いてみました。割と人気のあるラムだということで、樽熟成のものをストレートで注文しました。7年と12年が確かあって、頼んだのは7年だったと思います。「サトウキビ・ジュースとモラセスを原料に蒸留したラムをブレンド」(お酒の武蔵屋さんサイトより)とのことですが、カリビアンラムとは違う味わい。なんというか、キャラメル感というかコーヒーというか、独特な深みのある味わいです。コーラーで割って飲む方法もあったようですが、なるほどと思いました。確かにコーラーで割ると両方のキャラがうまくミックスされそうです。次回はコーラ割りでも頼んでみようかと後で思いました。カウンターのど真ん中に奄美黒糖焼酎の「竜宮」が鎮座していて、これも頼んでみたかったのですが、時間の関係とかもあってお店を後にしました。バーも良かったのですが、来られている方もマダムを筆頭に品のありそうな方が多くて、近隣住民の集まるバーというより、皆さんどこかから目指して来られているのかと想像しました。お店のページを拝見すると割に早い時間帯からやっているような記載があったので、今度はもう少し早い時間帯に行ってみようかなと思います。ただ、店の雰囲気的にはやっぱり最後に回る一軒なのかなとも思い悩ましいところです。神戸は三宮以外にもこうした素敵なバーが眠っていそうですね。今後も何か発見があれば随時ご紹介していければと思います! 港町神戸の夜 裕次郎と神戸なら「赤い波止場(1958)」がよかったですねえ。