【東京】バー恵(II)(中野)

中野駅から歩いてすぐのバーBAR恵さん、こじんまりとした店内の落ち着いた雰囲気の中で、美味しいウイスキーが楽しめる隠れ家的な場所。個人的には「ゴールデン街の飛び地」の位置づけです。笑

また、お邪魔してしまいました。何か惹かれるものがあるんだと思います。バー巡りのブログで同じ店の2度目のレポートをするのは、近所の行きつけのお店を除いてはた初めてです。それくらい個人的に好きなお店。店内はとカウンター席のみだけで、決して広くはありません。小さな箱の中に入った様な感じですが、雰囲気がとても良いです。新宿のゴールデン街とかによくあるような隠れ家的な雰囲気、加えてちょっぴりエレガントです。ここは、「大人の」ゴールデン街なのです。

お店に入ってまず目を惹くのがこの灯り。手前と奥に二つあるんですけどオシャレで良いと思います。(いつもこの由来をお伺いしようと思っているのですが、毎回行く度に忘れてしまいます。)レトロチックというか、昭和の純喫茶のナイト版とでも申しましょうか。小さなお店の中で、煌々と光る行灯でございます。そして、なんといってもカウンターの中にいる方も素敵な方で、とても奥行のある方です。なので、本当に小さな空間ではあるのだけれども、場全体が和やかになって、心地よい空間を醸し出しているのだと思います。ところで、ここは「BAR」とある通りなんですが、どちからというと店内は居酒屋風ながらも、棚にあるウイスキーも凄いです。それもそのはずでなんとこの店はソサエティの会員であります。ですから、とっても良いお酒(ウイスキー)も飲めるのであります。

ウイスキーのモルトバーに行くと、棚に所狭しとずらりと並んだウイスキーのボトルの数に圧倒される事が多々あるかと思います。ここは、そういう点で心配ご無用。セレクションはミニマムです。最初にお伺いした時もそうでしたが、おススメのものがちょこっと並んでいる感じ。そして、お手元に並ぶのは非常にお手頃な感じです。これまたドンピシャですね、自分がいまハマっているキルホーマン(マキヤベイ)がど真ん中、そして隣にアラヒーと、ティスプーンのモルト?がありました。残念ながら、どれも今回は飲んでないのですが、とりあえず何を頼んで分からないときにはおススメから行くのが良いかもしれません。アラヒーは自分も気になりました。

今回頂いたのは、ソサエティのこの2本。ベンリアック(だったかなあ、すみません、もしかしたら違ったかも)とリベット。ところで、「ソサエティ」について、一応補足しておきます。ソサエティは「ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ」(SMWS)のことで、スコットランドに本部があるウイスキー愛好家クラブのことです。(詳しくは同会HP→The Scotch Malt Whisky Society)ここの特別なボトルは会員でないと購入できない仕組みになっていいます。なので、バーでこのボトルを見かけたらとてもラッキーです。恵さんのウイスキーラインアップは初心者向けと、愛好家向けの両方に割とはっきりと対応しています。

ソサエティのウイスキーというのは、蒸留所本来の味を最も引き出したものと言えるかもしれません。ソサエティのエキスパートが蒸留所で厳選した樽を、加水せずにそのまま熟成させボトリングさせたものです。また、パッと見て、どこの蒸留所なのかも記載されていません。番号があるそうですが、先入観無く楽しんで欲しいという願いからだそうです。うちらは飲む前から「答え」を教えてもらっていたんですが、自分はグレンリベットに驚きました。グレンリベットは、グレンフィディックと並び最も良く販売されているスペイサイドのメジャーな蒸留所。自分も何度か飲んだことはあるんですが、全然印象が違いました。軽やかなフルーティーさが特徴とされるんですが、すごく味に深みを感じました。蒸留所の名前を教えてもらっていなかったら、たぶんどこのものかサッパリ分からなかったと思います。

さて、このウイスキーに合う突き出しは何かないかなあ、なんて思って訪ねてみたところ、「缶詰ありますよー」ってことで、オイスターを頼みました。これがまた非常にマッチングします。盛り付けも良いですね。たぶん、男同士とかで飲んでると、缶詰開けて割りばしでつつく感じになると思うんですがクラッカーとレモンがついて、雰囲気を盛り立てるお皿に乗っかってやってきました。ただの缶詰が、立派な缶詰に変身しました。(笑)というわけで、ソサエティのウイスキーと集合写真!とても良い眺めです。

オイスターの缶詰とクラッカー

まったりとした時間を過ごしながらつくづく思いました。やはり、色々なアイテムが沢山揃っているのも楽しいのですが、実際のところ一回で楽しめる量っていうのは限りがあると思うんです。そういう意味で、ミニマリズム的な楽しみ方というか、選択肢が限られているからこそ、ひとつひとつを吟味する機会にもなるのかと思います。また、こちらは座席数もカウンターに8席ほど。色んな意味で「密な」空間を提供してくれます。(残念ながら今のご時世はあまり歓迎されないワードになってますけど、いつかまた復活するはずと信じてます!)

こちらのバーの場所ですが、中央線の中野駅北口を出て5分ほど歩いたところにあります。詳しくはgoogle mapを確認してみてください。パッっと見、隠れスナック的な雰囲気でたぶん自分も一人だと扉開ける勇気はなかったかもしれません。以前にブログでも書いたんですが、こちらは別のお店の子の紹介で初めて門をくぐりました。中身はとても大人の空間で、自分も何度か来店させてもらいましたが、いつも落ち着いた空気が流れています。早めの時間帯にしか来たことが無いのですが、夜中とかになるとまた雰囲気が違うのかもしれません。いつか機会があれば、そういう時間帯にふらっと立ち寄ってみたいです。また、最後になりましたが、恵さんを紹介した子が一押ししていた「わさび漬け」のお酒も頂くことができました。わさびのピリッとした感じが、お酒と非常に相性良くマッチングしてました。ハイボールと抜群のコンビです。常に置いている訳では無いと思うんですが、おススメです。

ポタージュスープ

ウイスキーとマリアージュのレベルが更に進化してました!(2021年12月再訪)

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