Month: October 2020

【東京】バー恵(II)(中野)

中野駅から歩いてすぐのバーBAR恵さん、こじんまりとした店内の落ち着いた雰囲気の中で、美味しいウイスキーが楽しめる隠れ家的な場所。個人的には「ゴールデン街の飛び地」の位置づけです。笑 また、お邪魔してしまいました。何か惹かれるものがあるんだと思います。バー巡りのブログで同じ店の2度目のレポートをするのは、近所の行きつけのお店を除いてはた初めてです。それくらい個人的に好きなお店。店内はとカウンター席のみだけで、決して広くはありません。小さな箱の中に入った様な感じですが、雰囲気がとても良いです。新宿のゴールデン街とかによくあるような隠れ家的な雰囲気、加えてちょっぴりエレガントです。ここは、「大人の」ゴールデン街なのです。 お店に入ってまず目を惹くのがこの灯り。手前と奥に二つあるんですけどオシャレで良いと思います。(いつもこの由来をお伺いしようと思っているのですが、毎回行く度に忘れてしまいます。)レトロチックというか、昭和の純喫茶のナイト版とでも申しましょうか。小さなお店の中で、煌々と光る行灯でございます。そして、なんといってもカウンターの中にいる方も素敵な方で、とても奥行のある方です。なので、本当に小さな空間ではあるのだけれども、場全体が和やかになって、心地よい空間を醸し出しているのだと思います。ところで、ここは「BAR」とある通りなんですが、どちからというと店内は居酒屋風ながらも、棚にあるウイスキーも凄いです。それもそのはずでなんとこの店はソサエティの会員であります。ですから、とっても良いお酒(ウイスキー)も飲めるのであります。 ウイスキーのモルトバーに行くと、棚に所狭しとずらりと並んだウイスキーのボトルの数に圧倒される事が多々あるかと思います。ここは、そういう点で心配ご無用。セレクションはミニマムです。最初にお伺いした時もそうでしたが、おススメのものがちょこっと並んでいる感じ。そして、お手元に並ぶのは非常にお手頃な感じです。これまたドンピシャですね、自分がいまハマっているキルホーマン(マキヤベイ)がど真ん中、そして隣にアラヒーと、ティスプーンのモルト?がありました。残念ながら、どれも今回は飲んでないのですが、とりあえず何を頼んで分からないときにはおススメから行くのが良いかもしれません。アラヒーは自分も気になりました。 今回頂いたのは、ソサエティのこの2本。ベンリアック(だったかなあ、すみません、もしかしたら違ったかも)とリベット。ところで、「ソサエティ」について、一応補足しておきます。ソサエティは「ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ」(SMWS)のことで、スコットランドに本部があるウイスキー愛好家クラブのことです。(詳しくは同会HP→The Scotch Malt Whisky Society)ここの特別なボトルは会員でないと購入できない仕組みになっていいます。なので、バーでこのボトルを見かけたらとてもラッキーです。恵さんのウイスキーラインアップは初心者向けと、愛好家向けの両方に割とはっきりと対応しています。 ソサエティのウイスキーというのは、蒸留所本来の味を最も引き出したものと言えるかもしれません。ソサエティのエキスパートが蒸留所で厳選した樽を、加水せずにそのまま熟成させボトリングさせたものです。また、パッと見て、どこの蒸留所なのかも記載されていません。番号があるそうですが、先入観無く楽しんで欲しいという願いからだそうです。うちらは飲む前から「答え」を教えてもらっていたんですが、自分はグレンリベットに驚きました。グレンリベットは、グレンフィディックと並び最も良く販売されているスペイサイドのメジャーな蒸留所。自分も何度か飲んだことはあるんですが、全然印象が違いました。軽やかなフルーティーさが特徴とされるんですが、すごく味に深みを感じました。蒸留所の名前を教えてもらっていなかったら、たぶんどこのものかサッパリ分からなかったと思います。 さて、このウイスキーに合う突き出しは何かないかなあ、なんて思って訪ねてみたところ、「缶詰ありますよー」ってことで、オイスターを頼みました。これがまた非常にマッチングします。盛り付けも良いですね。たぶん、男同士とかで飲んでると、缶詰開けて割りばしでつつく感じになると思うんですがクラッカーとレモンがついて、雰囲気を盛り立てるお皿に乗っかってやってきました。ただの缶詰が、立派な缶詰に変身しました。(笑)というわけで、ソサエティのウイスキーと集合写真!とても良い眺めです。 オイスターの缶詰とクラッカー まったりとした時間を過ごしながらつくづく思いました。やはり、色々なアイテムが沢山揃っているのも楽しいのですが、実際のところ一回で楽しめる量っていうのは限りがあると思うんです。そういう意味で、ミニマリズム的な楽しみ方というか、選択肢が限られているからこそ、ひとつひとつを吟味する機会にもなるのかと思います。また、こちらは座席数もカウンターに8席ほど。色んな意味で「密な」空間を提供してくれます。(残念ながら今のご時世はあまり歓迎されないワードになってますけど、いつかまた復活するはずと信じてます!) こちらのバーの場所ですが、中央線の中野駅北口を出て5分ほど歩いたところにあります。詳しくはgoogle mapを確認してみてください。パッっと見、隠れスナック的な雰囲気でたぶん自分も一人だと扉開ける勇気はなかったかもしれません。以前にブログでも書いたんですが、こちらは別のお店の子の紹介で初めて門をくぐりました。中身はとても大人の空間で、自分も何度か来店させてもらいましたが、いつも落ち着いた空気が流れています。早めの時間帯にしか来たことが無いのですが、夜中とかになるとまた雰囲気が違うのかもしれません。いつか機会があれば、そういう時間帯にふらっと立ち寄ってみたいです。また、最後になりましたが、恵さんを紹介した子が一押ししていた「わさび漬け」のお酒も頂くことができました。わさびのピリッとした感じが、お酒と非常に相性良くマッチングしてました。ハイボールと抜群のコンビです。常に置いている訳では無いと思うんですが、おススメです。 ポタージュスープ ウイスキーとマリアージュのレベルが更に進化してました!(2021年12月再訪)

【香川】BAR タビ(弐)(高松)

先ずは香川県民の皆様に深くお詫び申し上げます。正直、甘く見ていました。 1件目に訪ねてみたシャムロックさんが開いてなかったので、google mapで再検索してふらっと寄ってみただけだったのですが、激しく期待を裏切られてしまった次第。その顛末を謹んでご報告申し上げます。 最近キルホーマンに魅せられていたので、とりあえずマキヤベイくらいが置いて有れば良いかな、むしろ置いてなくてもまあ仕方無いかな、なんて思いながら聞いて見だけなのですが、これはどういうことですか?!店の方が「ちょっとお待ちください!並べてみますので。」と言われてカウンターの前がこんな感じになりました。 確か四国に行く飛行機に乗ったかと思ったのですが、もしかしてアイラ島に来ちゃいました?その割には1時間くらいしか乗ってなかったような気がするのですが、気のせいでしょうか?? 少し目も慣れてきたのでが、ちょっと待ってください!このバーはかなり「半端無いです」。 先ず、よく見たら目の前に石垣らしきものがあります。お聞きしたら、本物の石垣のようです!そして、江戸時代頃の棚を活用した改造シェルフ!前にも横にもリアレンジした骨董品、そしてその中にはリキュールやジンのボトルがお宝のようにズラリ。さらに、さらに!グラスやコーヒーメーカなどの備品や器具にもかなりこだわりがあるのが見て取れます。スゴイ!地方のバーで内装に凝った歴史を感じさせるオーセンティク・バーは結構あると思うのですが、ここは自分が今まで行った中でも一番「今風に」オシャレな感じ。 客層も面白いです。老若男女がいる感じです。カウンター側も女性が二人。実はこの日、カウンターは満員御礼でした。一人で来ている方は少なくて、自分ともう一人の男性の方以外はペアかカップルでした。あと、話を聞いている感じでは、そこまでウイスキー好きが集まるというよりかは、リキュール的なものを楽しみにくる方が多いように見受けました。お酒の楽しみ方は色々なので、自分も逆にジンやラム、メスカルといった他のお酒も少し勉強させてもらいました。 また、フードも充実しているようです。自分は頼んでいないのですが、「突き出し」(関西では「お通し」をこう言います)ででてきたのはミニクロワッサンに生ハムを載せたかわいらしいもの。ウイスキー専門バーだと、だいたいナッツとかの乾きモノくらいしか出て来ないので、これは新鮮です。地方のオーセンティックバーは、内装やフードなど初めての方にも楽しめる演出に凝っているところが多い気がします。都内とかは、専門で細分化され過ぎてしまっていて、分かっている方には天国でも、初めての方とかには少し難しいと思われる店も少なくありません。(もちろん地方にもそういった超マニアックのモルトバーもあります。実はこの香川県内にも「聖地」と呼ばれているところがあって、自分も一度だけ立ち寄らせて頂いたのですが、また自分が投稿するには恐れ多いのでまたの機会にします!) さて、バーに戻りましょう。先ずはキルホーマンとは何ぞや?というところを一応説明します。詳しくはホームページの蒸留所ページ(→キルホーマン蒸留所)を参照頂ければと思いますが、ここでは簡単に。キルホーマン蒸留所はアイラ島にある家族経営の小規模なクラフトディスティラリーです。その特色を一言でいうなら「モルト感(大麦)」。大地の蒸留所とでも良いでしょうか。アイラ島の他の蒸留所が海沿いに立地するのに対し、このキルホーマン蒸留所は内陸にあります。その意図するところはFARM DISTILLERY。要するにウイスキーの原料である大麦を自家栽培し、その大麦畑の中に蒸留所があるのです。この蒸留所を開設したのは、アンソニー・ウィルス氏。2005年の事で、アイラ島で新しく蒸留所が開設されたのは、なんと124年ぶりのことでした。 という訳で、このキルホーマンの特色は、なんといっても「モルト」だと個人的には思っています。もちろんアイラ独特のピート感もあるのですが、ラフロイグやアードベッグのような磯風のピートとは少し違うような気がします。やはりこれは内陸にあるので、潮風などの影響が少ないからなのかもしれません。因みにこのキルホーマンは大麦栽培からボトリングまでの全ての工程をワンストップで行っています。現在、ほとんどの蒸留所はモルトやボトリングなどの工程を外注に出して、発酵~貯蔵のメイン工程に特化している中でかなり珍しいと思います。要は100%テロワールといったところでしょうか。 という訳で、キルホーマンを飲むなら、自分が一番オススメするのは、100%自家栽培の大麦を使用した、「100%アイラ」(現状は、蒸留所で作る全ての大麦を賄うだけで生産できていない。将来的には全量を自家栽培にしたいようです)。ただし、今日は目の間にボトルを並べて頂いたので、そこから選んでみることにしました。先ずは、「LOCH GORM」(ロッホ・ゴルム)。キルホーマンのベーシックなラインアップの中で、最もシェリー感にあふれます。それもそのはず、熟成は100%オロロソ・シェリーです。バーボンが基調のキルホーマンにしてはかなり珍しいと言えるでしょう。 飲んでみての感想ですが、ボディのモルトにシェリー感が覆いかぶさっているような感じ。これまで飲んできたのでは確かに一番甘い。でも、個人的にはこの「覆いかぶさる」感が、要はうまくマリッジしてないように感じました。要は強烈なモルト感とシェリーがうまくマッチしてないのかなと。この辺は、個人の好みの範疇ですが、自分の正直な感想です。 という訳で、やっぱりバーボン熟成のものを頼みました。ヴィンテージ品のシングルカスクです。 2011年蒸留の2018年ボトリング、なので7年熟成。50ppm。はい、案の定というか、めちゃストライクです!やっぱり、バーボン熟成がマッチしている気がしますね。次は、セカンドフィルのバーボンで10年以上熟成させたものとかを飲んでみたいなと思いました。アイラモルトは、アードベックやラフロイグだととにかく薬品のようなピートとスモーキーさがぶぁっとと口の中に広がるのですが、その代わりというか、あまりモルト感を感じにくいのかなと思います。キルホーマンは、ピートとモルトの両方のダブルパンチがさく裂します。これが爽快です。 さて、最後にちょっと口直し的に「ボウモア12年」を頼んでみました。近頃はコンビニとかでも小さな瓶に入ったのを見かけます。口に含んで思ったのですが、やはりかなりマイルドです。アイラ初心者向きですね。正直、どこでも目にするので頼んだ記憶が無かったのですが、実際にこうして飲んでみてコンビニやスーパーでも並んでいる理由が分かる気がします。アイラに抵抗感のある方や、ウイスキー初めての方でもトライできますね。逆にキルホーマンは、そういう意味ですと初心者の方にはパンチが強すぎるかもしれません。一発KOも有り得ます。(笑) 蒸留所は、それぞれのこだわりで自らの味を作り出しています。伝統の味を守り続けるところもあるし、消費者目線で作るところもあるし、はたまた作り手のこだわりを前面に押し出すところもある。そういう意味では、キルホーマンは、キルホーマンですね。わが道を突き進む感じです。まだ若い蒸留所ですが、すでに様々なボトルをリリースしてきているようなので、これからもっと発見がありそうです。 さて、キルホーマンの宣伝ばかりになってしまいましたが、こちらのバーは本当に居心地がよかったです。ウイスキーを楽しむには、やはり「居心地」はとても大切だと思います。繊細な感覚を研ぎ澄ませるのに、やはり「ノイズ」があると集中できません。そういった意味でも、環境、グラス、セレクション、全てにおいて満足がいくと感じました。スタッフの皆さんもお若いですが、ホスピタリティとプロフェッショナリズムに満ち溢れて言います。 間違いなく、また来たいと思わせるバーでした。 P.S. 最後にお店を出るときに気づいたのですが、玄関の扉の高さが(!)汗

The bar in Westin Tokyo is a no-mistake guaranteed option for an exquisite night.

The Bar Absolutely a fantastic bar in Ebisu, “The Bar” is found inside the Westin Hotel in Tokyo, which sits next to Sapporo’s shopping complex, the Ebisu Garden Place. The name “Ebisu” is a premier brand of Sapporo” beer lineup, and the company has operated a beer factory here since 1887 (and until 1988). Products […]

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