四谷三丁目のバル・エルロシオさんでシェリー酒を勉強する。

どうもこんばんわ。スコッチマスター竹ちゃんこと竹ボーです。平日の仕事帰りに甲州街道を下っていると、気になる看板を見つけました。「シェリー・バー」。シェリーを一押しで持ってくるところってなかなかないイメージです。さすがは四谷三丁目、大人の界隈です。お酒を飲む予定は特になかったのですが、どうしても気になったので一旦通り過ぎた道を戻って引き返し、階段を昇ってお店の門をたたきました。扉を開けると薄暗い感じのオーセンティックーバーのような雰囲気。表の看板の感じから、ちょっとカジュアル系を想像してしまったのですが、かなり本格的な様相です。お店はカウンターがメインでバーテンさんもピリッとした着こなし。ゆるい感じの看板でここまで引き締まったギャップを作るとはさすが四谷三丁目、奥渋や上原みたいな格を感じます。さすがは天下の甲州街道。まだ、時代劇のような下りはさておき、中身の話に入りたいと思います。汗

シェリー飲み比べセットが1,500円。

初めから狙いはほぼこれでした。シェリーの飲み比べセット。スコッチウイスキーを飲んでると樽熟成でシェリー樽というのは必ず出てきます。フィノやらオロロソやらPX(ペドロヒメネス)やら、というものなんですが、正直いまひとつ理解をしていませんでした。フィノが辛口で、オロロソやは甘口だという教科書的なことは以前にも見たり聞いたりはしていましたが、実際にそのシェリーそのものをじっくりと飲んだことはありませんでした。酒屋さんでもワインとかは普通に買ったりしますけど、シェリーも売っているのは見たことはあるけど、さすがに買ってのもうと思ったことはありませんでした。やっぱりどこか酒精強化ワインということで、アルコール度数だけでなく、質感的にも「重たい」イメージがありました。なので、今回それらを少しづつ飲み比べることができるセットがあるということで、迷わずチョイス。正確には更にメニューの中から細かく分かれたシェリーの種類から選べるのですが、自分はとにかく知っているものということで上記の3種、すなわち「フィノ」「オロロソ」「ペドロヒメネス」(あと後で追加して「アモンティリャード」も)を頼みました。フィノはそのままの通り辛口で、すっきり飲みやすく、オロロソは独特の甘さが、ペドロヒメネスに至ってはトロミのある質感のかなりネットリとして甘味が口の中に充満します。ここまでバリエーションがあるのに、すべて「シェリー」とくくられていることに驚き。しかも、母材がすべて「白ワイン」というのも初めて知りました、酸化して赤くなるのですね。このように何も知らなかったのですが、一つ一つを丁寧にバーテンの方が解説してくれたので助かりました。追加で飲んだアモンティリャードはフィノとオロロソの間くらいな感じですが、こちらも飲みやすくて美味しかったです。シェリーに関しては完全なド素人なので、銘柄の一つ一つまではフォローすることができませんでしたが、どれもしっかりとした個性のある良いお酒でした。

日本初のカクテルベース酒、ワピリッツ。

最後についでというか、カウンターテーブルの横に気になるボトルがあったので頼んでみました。TUMUGIというWAPIRITSらしいのですが、日本酒造りで使われる麹菌を活かして作ったお酒を蒸留した日本初のカクテルベーススピリッツとのことです。熟成はしていないのでウォッカやジンのようなホワイトスピリッツということで、ストレートで味見をさせてもらいました。色目は透明なのですが、穀物系の甘味のするとても味のある原酒に仕上がっています。ホワイトスピリッツにここまで味が残るのは正直驚きました。時々スコッチウイスキーでもニューポットを飲み比べ用になめたりすることはありますが、それに近いような味わいかもしれません。うまい表現が見つかりませんが、良く出汁が出ている感じです。これを柑橘系のフルーツを添えてソーダ割にするのが、メーカ推奨の飲み方ということで、そちらも試してみましたがド真ん中ストライクです。贅沢すぎるハイボールとでも言うか、柑橘系の味と原酒の質感、そしてソーダの炭酸が非常に良いバランスです。何杯でも行けそうです。(笑)後で調べたらこれはiichikoなどを作っている大分の三和酒類さんの創作なようで、このボトルの他にもいくつかラインアップがあるようでした。ぜひまた機会があれば試してみたいと思います。また、今回は試すことができなかったのですが、ウイスキー関係も興味深いものがあるようだったので、次回お伺いした時はそちらも味見ができればと思います。カウンターに並んでいたボトルなどを拝見すると、シェリーやウイスキーの他にも広い視野でお酒に興味を持たれているような風であったので、また勉強にお伺いできれば良いなと思いました。予定外にフラリと立ち寄っただけでしたが、とても収穫が多かったです。ではでは、竹ボーが四谷三丁目界隈からお伝えしました!

ワピリッツをおススメの柑橘ソーダ割で。絶品でした!
画面クリックで三和酒類さんのWAPIRITSページへ。
四谷三丁目のバル・エルロシオさんでシェリー酒を勉強する。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA


Scroll to top
Share via
Copy link