2005年にアイラ島で124年ぶり(!)に新設された蒸留所。創業者はアンソニー・ウィルス氏。同氏とその一家により運営される昔ながらの家族経営の蒸留所です。特徴はウイスキーの原料となる大麦の栽培からボトリングまでの全てを手掛けていることです。名実ともに農場を基盤とすることからファーム・ディスティラリーとも呼ばれます。
"We grow the barley, malt the barley and distill it. We mature it and we bottle it here on site."
蒸留所の運営に巨大資本がひしめき合うアイラ島の中にあって、小規模家族経営を特徴とする地に足の着いたファームディスティラリーのキルホーマン。かつてアイラ島が繁栄していたころの蒸留所の姿を再現したいという想いからできあがった蒸留所です。
ベーシックラインアップは4つ。まずはMachir Bay(マキアベイ)。名前の由来は蒸留所の近くにある、アイラ島で最も美しいと言われるビーチの名前に由来します。中身は90%バーボン熟成。キルホーマンを代表するメイン商品。まずは最初にキルホーマンを飲むならコレで決まりです。
お次が「100%ISLAY」。その名の通り、アイラ島で栽培、収穫した大麦を100%使用したウイスキーになります。キルホーマンの味わいの神髄ともいえるでしょう。
残りの二つはシェリー樽熟成を特徴とする。バーボンが基調であった上記の2本と違い、シェリー特有の甘みがブレンドした深い味わいの製品です。まずSanaig(サナイグ)。これはオロロソシェリー70%とバーボン30%をヴァッティングしています。Loch Gorm(ロッホ・ゴルム)は100%オロロソ熟成です。