「天国に一番近いショットバー」、静岡のブルーラベル(BlueLabel)さんを遂に訪問しました!

「天国に一番近いショットバー」、静岡のブルーラベル(BlueLabel)さんを遂に訪問しました!

遂にやって来たブルーラベルさん。静岡駅から少し歩いた歓楽街外れの雑居ビル6階にあります。「天国に一番近いショットバー」という粋な触れ込みですが、実際にカウンターに立っているマスターはその道の大ベテラン。遊び心を感じます。何度か静岡を訪問した際に立ち寄ったのですが、いずれもタイミングが合わずにお店が閉まっているときでした。なので、今回恐らく3度目くらいでようやくのトライとなりました。 今年の7月ごろ、、2度目のチャレンジ: 静岡の老舗バー、ブルーラベルさんにはやはり行けなかったが、階下のバーでアードベッグ10年をロックでいただきました。 2021年6月ごろ、、最初のチャレンジ: 【静岡】バー寿美(静岡) 老舗のオーセンチックバーとはまさにコレ! まあ、アレコレ言わなくても写真から伝わる老舗のスコッチバーの雰囲気がすべてを物語っているかと思います。老舗のバーの特徴はやはり店内の雰囲気です。なんでもそうですが新しくモノを作り出すのは簡単です。ただし、古いものを新しくは作れません!これはまさにスコッチウイスキーと同じです。(良いこというなあ~) ワイルドターキーのオールドボトルをハーフショットで。 ちょっと見慣れないワイルドターキーです。最初にハイボールを頼もうとしたのですが、銘柄を聞かれたのでとりあえず目の前にあった「ワイルドターキー」を伝えの多ですが、どうもかなりお値打ちのボトルであるらしく(→詳しくはコチラなど)、「ハーフで2,000円いたしますが」とワーニング頂きました。そのような貴重なウイスキーをハイボールで飲むのは失礼なので(汗)、普通のメーカーズマークでまずはハイボールを作ってもらい、その後にショットで頂きました。七面鳥が正面を向いていることから国内では「メンチ切り」とか言われているようですが、それはさておき濃厚な味わいです。バーボンのエキスみたいな芳醇な味わい。90年代に流通していたオールドボトルらしく、納得の味。老舗のオーセンチックバーのもう一つの特徴として、外国人がうなるオールドボトルを豊富に取り揃えていることがあります。自分はどちらかというと新しいモノ好きな性分なので、オールドにはそこまで敏感ではないのですが、20年以上も保管されたことをまったく感じさせません。とても良い状態で保存されていたことが味わいからも分かります。 静岡の山奥に佇むガイアフロー蒸留所 他の方の記事を見ると地元のガイアフローさんのウイスキーも置かれているようでした。もう少し飲みたかったのですが、今回は着いたタイミングがちょっと遅くて明日のこともあったのでワイルドターキーのショットでチェックをしました。もう一つにはたまたま座ったカウンター席の前はバーボン棚になっていて、スコッチウイスキーはカウンターの反対側を中心にあったため十分に観察できなかったというのもあります。今回の静岡訪問でガイアフローもちょっとだけ外観の見物をしてきたのですが、ブログ記事で何度か紹介をした中野の「恵」さんがこちらの蒸留所でカスクを購入されて熟成中とのこと。周りは手前に川が流れるほかあとは山に囲まれた大自然の中の立地済んだ空気や寒暖の差も良い具合なのかと想像します。来年にはボトリングするようなウワサも聞いておりこちらも楽しみです。 中野の「恵」さんについての記事は以下を参照くださいm(__)m 二度目の来訪時: 中野駅から歩いてすぐのバーBAR恵さん、こじんまりとした店内の落ち着いた雰囲気の中で、美味しいウイスキーが楽しめる隠れ家的な場所。個人的には「ゴールデン街の飛び地」の位置づけです。笑 最初の来訪時: 【東京】バー恵(中野)
westcoastbrewing

アメリカ西海岸が静岡県の用宗港にやって来た!ウエストコーストブルーイングをチョイ見する。

ついにやってきました!静岡県は用宗港にあるウエストコーストブルーイングさん。国内のクラフト蒸留所の中で、また特にアメリカ西海岸系のビールでは最も注目されているといっても良いのではないでしょうか。地元の静岡県内や関西では大阪には直営のバーなどの展開を始めているようですが、まだ都内には進出していないということもあって名前は聞いたことあるけど、、という方も多いかもしれません。先日に投稿した記事(→コチラの記事)で書いた通り、自分もこちらのビールを頂いたのはかなり最近です。ただ、ウワサ通りというか、ドンピシャの味だったのでその旨さにシンプルにビックリ。なんでも経営陣はアメリカの方なようで、素材も向こうから輸入するなどして本場西海岸の味にこだわっているそう。つまり、日本のマーケットに合わせて作られたモノではなく、あくまで「黒船」式なのです! 着いたときは夜もどっぷり更けていました、とはいってもまだ8時か9時くらいだったと思います。スコッチウイスキーファンの方にはお馴染み方と思いますが、皆との倉庫群にポツンとある様は丸亀のサイレンスバーを彷彿させてました。用宗港はおそらく地元の漁港といったこじんまりとした佇まい。用宗駅からgooglemapを頼りに歩くこと15分くらい、到着した時には夜の暗闇と静寂が辺りを包んでいました。辺りは住宅街であったため念のため!行く前に営業されているかの確認電話も入れておいた次第、因みに平日の夜は22時まで営業されているとのことでした。あと、こちらの施設は醸造所併設のタップバーですが、宿泊施設も兼ねているようです。アメリカ西海岸の別荘のような雰囲気がビールを味わいながら堪能できるという仕掛けですね。また、隣には温泉施設もあったりしてビールを飲んで、風呂に入って、ゆっくり休むというまさにドップリ気が済むまで堪能できる仕組みです。くれぐれも良い気持ちになった後に港をフラフラして、誤ってドブンとはしたくないものですが。。 先客の方がおられたので、タップルームの全景は撮影できませんでしたが、とりあえずバーカウンター後ろのタップはこんな感じです。吹き抜け天井の広いスペースなので、席の間合いとか空間のゆとりがまさにアメリカンそのままな感じ。都心の雑居ビルの狭~い4畳半くらいの空間に、10人くらいを無理やり入れこむようなのとは全く無縁であることは理解できました(個人的にはそちらの方が好きですが汗)。 中のスタッフさんは2名くらい。日本の方(のよう)に見えましたが、最近は分からんもんです。とりあえず、そういうことにしておきます。もう1名はたぶんアメリカの方でしたが、中で作業をされているようでした。とても元気の良いお兄さんでお客さんに話題を振りまいてました。ただ、あまりクラフトビールについてとかは?不明でしたが、とにかく元気は良かったです。私はビールマニアなんで、まあとにかく一人で勝手にセットを注文してカウンターの隅でチビチビやっていました。飲み比べセットというのがあって、下のようなメニューカタログから4種選べる仕組みです。これだけで結構お腹一杯になります。フードのメニューもあって食事も一緒にできるようです。空間もとにかく開放感があって広いので、どちらかというとみんなとワイワイやりながら楽しむようなスペースですね。実は後で知ったのですが前にも述べたようにこちらの直営のバーが静岡駅の近くとかにも登場しているようで、わざわざここまで来なくても実は飲めたことを後で知りました。静岡駅からだと東海道線で2駅くらい、そこから徒歩です。タクシーだと、どうでしょう。片道4,000円くらいはかかるのかな。それを考えると一人で飲むなら静岡駅近くのバーでも良いのかもしれません。みんなで明るいうちからワイワイなら、こちらがおススメでしょう。 醸造所は土日に見学会も実施しているようです。※完全予約制(くわしくはコチラ)また現地引き取り、返却の条件で個人でも樽レンタルが可能なようです(くわしくはコチラ)。スコッチウイスキーなどの蒸留所は水を大量に使用したり、貯蔵の蔵が必要だったり、とにかく大自然の空間の中にポツンとあるイメージですが、ビールやお酒を作る醸造所は原料と機械があればその場で完成してしまうこともあり街中に立地していることは特に珍しくありません。むしろ後の流通のことなどを考えるとその方が便利だったりもするでしょう。こちらは特に用宗港から出荷していることは無いと思いますが、太平洋の海風を感じながらビールを飲むという最高のロケーション。用宗みなと温泉という露天ぶろ付きの温浴施設も併設しているので、富士山を見ながらクラフトビールを一杯!という楽しみ方もできるのかもしれません。もし近くを立ち寄る機会などあれば足を運ばれて見る価値は十分にあると思いました!
静岡の老舗バー、ブルーラベルさんにはやはり行けなかったが、階下のバーでアードベッグ10年をロックでいただきました。

静岡の老舗バー、ブルーラベルさんにはやはり行けなかったが、階下のバーでアードベッグ10年をロックでいただきました。

今宵の旅は静岡です。実は以前に静岡は短期間ではあるのですが住んでいたことがあります。第二の故郷とはまでは言いませんが、駅を降りるたびに哀愁のような何か懐かしいものを感じてしまいます。駿府城に向かう駅の北側が静岡の中心街です。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、静岡にもローカルの私鉄「静鉄」というのが清水まで走っています。JRの駅でいうと3つ分くらいかと思いますが、静鉄はバスやスーパー(静鉄ストア)なども運営しているので、鉄道の運営規模は小さいですが、会社としてのブランド力はかなり強いかと思います。ローカル私鉄だったり、路面電車だったりというルーツは地方のオリジナル色を引き立たせるような効果があると思います。自称「乗り鉄」を自任している自分としては、ローカル鉄道のある街にとても魅力を感じます。さてさて、そんな静岡なんですけども街の繁華街は駅の北側にある呉服町通りを中心とした一帯になります。そしてその横にある両替町通りがいわゆる歓楽街となりまして、昼の街と夜の街が筋違いで共存している格好になります。分かりやすいんだか、紛らわしんだか分かりませんが、そういう構造になっています。さて、静岡のオーセンチックバーといえば、知る人ぞ知る「ブルーラベル」さんなのですが、それは両替町通りを更にもう一本ちょい下ったところにあります。アーバンビルという建物の6階にあります。何回かここまでは来ているのですが、毎回タイミングが悪くて中に入ったことはありませんでした。そして、何とか今回こそは!と思ってこちらのビルまで来て、もう何度も来ている常連客の如くエレベータに乗り6階にたどり着いたのですが、まさか?!というか、今回も残念ながらかないませんでしたm(__)m、無念。ビルに入る前に看板には灯りが点いていたので、もしかしたら早すぎたかな?と思って時間を空けてから、何度か!ww来たのですがやはり開いておらず、3回目くらいでようやくあきらめました。ただ、今日はなんとしてもウイスキーが飲みたかったので、同じビルの2階くらいにあったバーに入店をしました。(すみません、バーの名前をメモするの忘れていました)。 アードベッグ10年をロックで 頼んだのはアードベッグの10年。外観からしてちょっとしたカジュアルバーなのかなあ、と思って入店しました。まだお客さんは誰も入っていませんでしたが(因みに休み明けの月曜日だったので、全体的にヒッソリしている感じでした)、お店の内装はシックで大人の感じのバーでした。店内はカウンター席が突き出すような感じであり、そのほかにソファ席などもありました。どちらかというと夜の接待などで使うような雰囲気でしたが、少なくとも自分が来店したときには女の子がいるとかはありませんでした。ただ、店はカラオケとかもあって、ワイワイできそうな感じでした。バーのマスター(注:イケメン)によると、やはりどちらかというと深夜帯向けのお店らしくお客さんも夜の街の方がアフターで来られることが多いそうです。いずれにせよ、店内はまだ真新しくきれいで清潔感がありとても良かったです。マスターは以前に酒屋さんで勤務されていたそうで、念願かなって独立したのがこちらのお店ということのようでした。なので、ウイスキー関係の知見にも明るく色、特にご当地ウイスキーであるガイアフローについても色々お話しを聞かせていただき面白かったです。そんなわけで何かスコッチを飲んで帰りたいなと思って頼んだのが悔しさを吹き飛ばすためのアードベッグ10年!。何かパンチの聞いたスコッチのシングルモルトを今日は飲みたかったので、棚に並んでいるボトルをすべて見てから決めました。個性が揃うアイラモルトの中でも、おそらくもっとも激しさのあるアードベッグ、力強さを誇示するような漆黒のボトルの存在感は抜群です。ラフロイグ、ラガブーリン、そしてこのアードベッグは蒸留所がアイラ島の南の海岸に並んであるため「キルダルトン三姉妹」(と自分はどこかで読んだのですが、ウェブを調べると「三兄弟」のようです)としても知られています。モヤモヤを吹き飛ばすような圧倒的なアイラピート感を味わいながら、とりあえず今日の疲れを癒しました。ブルーラベルさんへのチャレンジは、次回の楽しみとして、また静岡に来れることを祈ります! 静岡の他の探訪記事はこちらでも紹介しています。 >>>バー寿美さん 浜松のテキーラ、カリビアンバー>>>Okuizumiさん 熱海の昭和ディープなスナックはこちら>>>りあんRienさん
熱海で見つけた純レトロの空間が凄すぎて腰を抜かした。(りあんRienさん)

熱海で見つけた純レトロの空間が凄すぎて腰を抜かした。(りあんRienさん)

昭和ゴージャス、というボキャブラリーがあるのかどうか知りませんが、もしそのような単語が存在するならまさにこちらのお店のことだ思います。いきなりで、すみません。熱海駅から降りた海岸に近い繁華街をフラフラしていました。訪れたのはちょうど夏祭りの準備期間のタイミング。街全体から太鼓と笛を練習する音が聞こえてくるようです。練習しているのは主に子供たちで、それを囲むように大人たちが見守る風景が街のあちこちで見られ、その音色は止むことを知りません。ひとつの集まりを通り過ぎれば、また次の集まり、という風に駅から下る途中で至る所で練習をしていました。その練習の熱量のせいなのかどうか分かりませんが、繁華街は返ってヒッソリ静まっています。みんな祭りの練習に大忙しということなんでしょうか。もしくは祭りの練習が終わったらドッと来ていたのかもしれませんが、ちらほら灯りが点いているお店の中を覗いてみてもどこも手持無沙汰な感じです。そんな中、川っぺりの建物の二階に灯りを見つけました。りあんRienとあります。どんなもんかとりあえず覗いてみようかと思い2階へ続く階段を昇っていきました。するとどうでしょう。どひゃん。完璧に純レトロの空間がまるごとギッシリ詰まっている感じ。ここまで濃密な昭和感満載が、まるで博物館の展示室のような保存状態で視界に飛び込んできました。熱海は伊豆半島の玄関口になるわけですが、この伊豆半島というのは東京から結構近いんですけど、結構独特な味があるので個人的にとても好きです。ひとつには、やっぱり昔のバブリーな時代に趣向の変わったモノを作った人がいたっていうことなんでしょうか。別荘なんかもいまだに各地に点在していたりしますが、表向きは少しさびれてしまっているというか、昭和に戻ったような空気感に覆われます。(ただし、良い意味で!昭和の古臭い頑固おやじのニュアンスではなく、ジャパンアズナンバーワンの気概があったころの意味ですm(__)m)熱海も駅周辺は駅ビルが新しくなったりで、どこぞの某地方都市のターミナル駅感というか、ノッペリしてしまった感は否めませんが、それでもやっぱり丁寧に見ていけば必ずや面白い店があるのだという確信に誘われてたどり着きました。 昭和レトロのディープな空間。 ホテルオークラだか、ニューオータニだか、昔の高級ホテルの一番奥の応接間ちっくとでも言いましょうか。赤いじゅうたんに、紅?ワインレッド?チェリーのソファーと丸っこいスツール。カウンター席のカウンターチェアも同じ色調で統一されています。これほどまでにきちんと統一感のある感じで昭和が丸っと保存されているところ見たことがありません。お店はカラオケ付きのスナックバーですが、壁も床もこんな感じだからなのか、音響の感じもとても良いです。余計な雑音がすべて九州されてしまうからか、自分の下手な歌声が本当に良く聴こえてきますもしかして、ここに来て練習を続ければ歌がうまくなる?!)。とくにこの絨毯を壁に貼り付けたような、「チンチラ」というそうですが、毛皮の壁がとても特徴的らしく将来的に張り替えるのはかなり難しいかもしれないとのことでした。自分がお店に入ったときはまだ誰もいませんでしたが、のちに地元っ子の女性が来られたり、たまたまだたったのか分かりませんが、終始ホンワカした感じでした。お店のママも気さくな方で、なんの紹介も無くただフラっよ立ち寄っただけでしたが、温かく迎え入れてくれました。こうした昭和のディープレトロが好きであることをお伝えすると、他にも何軒かこういう感じの店があるので探検してください、とのこと(笑)。熱海は青春切符で何度か乗り換えで利用することはありましたが、こうやって繁華街まで下りて来たのは久しぶりです。最近では海鮮料理のお店を目指してなのか、昼間は時々ワカモノで繁盛しているお店とかを見かけますが、こうした古き良きお店もまだ残っているのだと改めて実感しました。常連で来られる方は高齢化されているとの話もありましたが、スナックは都内でも同じ感じではないでしょうか。いずれにせよ、今やなんでもスタバやセブンや、吉野家や、同じようなものが同じように並ぶ光景をどこでも見るようになってしまったので、スナックというのはその土地固有の文化的テロワールのようなものを感じることができる貴重な場になっていると思います。また更に探検を続けていきます! 絨毯を壁にはったようなコレ。「チンチラ」?というようです