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【新潟】Caf’e Bar K’s(直江津)
新潟県直江津市の駅近くにあるCafe Bar K's(ケーズ)を訪問しました。カジュアル系のスタイルですが、カウンターでモルトウイスキーを一人で楽しむこともできるし、テーブル席もあるのでカップルやグループでも大丈夫です。店内は割と広く、肩ひじ張らない雰囲気。でも、モルトウイスキーのセレクションもオフィシャルを中心にきっちりとありました。 駅近のカジュアル系バー 「直江津」と聞いてパッと来る人は、たぶん地元の人か旅好きの人では無いでしょうか?今は北陸新幹線という大動脈が出来たためかつてのような面影はありませんが、この直江津というのは北陸本線と信越本線が交差する鉄道交通の要所でした。現在は、北陸本線は第三セクターに移管され、(群馬県高崎と新潟を結んだ)信越本線も新潟側はこの直江津が終着駅となり、長野方面は同様に第三セクターの運営となっています。 着いたときはどっぷり更けてた汗 今回この駅にフラッと立ち寄って街を探索してみましたが、とても重厚感のある歴史を感じある街の趣がありました。何と言っても名所は「五智国分寺」ではないでしょうか。「国分寺」というのは、いつしか学校の歴史の授業で習ったはずです。「奈良時代に聖武天皇が仏教による国家鎮護のために各地に建立した寺院」。その越後(新潟県)の国の国分寺がこの五智国分寺というワケです。 さて、こういった街の中ですが、駅から少し歩いた神社(八坂神社)の近くに歓楽街があり(なんと境内の敷地内にスナックが!)、その裏に今日お目当てのバーがありました。ちょうどお店が開くところでマスターが玄関で準備をされてました。ということで、連れられて建物の2階のお店に案内頂きました。 入ってすぐのカウンターの端っこに陣取り、ざっと棚に陳列してあるボトルを眺めます。そこで、ふと目が留まったのがコレ。JURAの基本ラインアップの中で、ライトピートが特徴のSUPERSTITION(迷信)だけがまだ飲んだことがありませんでした。少し口に含んでの印象は、心地よいピート感と甘さ、そしてジュラらしい穏やかな味わい。割と控えめにまとまっている感じですが、とても個性的な味です。 JURA SUPERSTITION PORT ASKAIG 次に頼んだのがこちら。アイラの新生「ポートアスケイグ」。こちらは少し由来を説明します。イギリスにELIXIR DISTILLERSという有名なウイスキー専門業者があります。経営するのはスキンダー&ラジ・シン兄弟というインド系英国人で、ロンドンなどにあるWHISKY EXCHANGEというウイスキー専門のリカーショップが良く知られています。(この屋号は元々兄弟の両親が経営していた酒屋さんの名前に由来)ウイスキーのネット商売で成功し、また希少性の高いウイスキーのコレクションにも定評があります。そしてELIXIR DISTILLERSがオリジナルでリリースしているボトルがこの「ポートアスケイグ」シリーズ、こちらはその16年です。中身は公開されてませんが、パッと飲んですごく分かりやすいアイラピートが!ネットみるとカリラかライフロイグのようですが、自分はライフロイグに1票でしょうか。 最後にグレンモーレンジ。アイラとアイランズのピートを続けたので、最後に口直しと想い選びました。グレンモーレンジは、「ハイランズ」ですが、味わい的には中性的な印象があります。頂いたのは「ネクタドール」、フランスの超甘口の貴腐ワイン「ソーテルヌワイン」樽で後熟したのが特徴。ですが、味わいはそこまで甘口というほどでもなく、程よくマイルドな味わい。グレンモーレンジは樽にこだわりがあることでも知られ、ボディの「滑らかさ」が特徴と言われます。ネクタドールも基本のベースは、マイルドで滑らかにまとまっている感じがしました。 開店直後で、こういった時節柄ということもあり、1時間強滞在しましたが、お客さんは自分一人だけでした。お話を伺っていると常連の方には「公務員」の方も多いらしく、そうした方がめっきり来られなくなったとのこと。改めてサラリーマンというのは気楽な身分だと痛感。地方のバーの良いところは、やっぱりラインアップがベーシック中心で、あとはオーナーの個性で趣向や「変わり種」が少し置いてあること。沢山ずらりとボトルが並んでいるのを見るのも壮観ではありますが、こじんまりとしたところで落ち着いてじっくりと何かテーマを決めて飲む、というのも十分に楽しめます。 最後にこちらのバーの所在をご紹介しておきます。JRの直江津駅を北口に出て歩いてすぐです。夜の8時から開いてました。マスターも気さくな方。他に従業員の方もいるようですが、自分が訪問したときは生憎不在でマスターお一人でした。店内も広めで、落ち着いた雰囲気で楽しめます。