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世界的なウイスキーの品評会であるインターナショナル・ウイスキー・コンペティション(IWC)の最優秀マスターブレンダーに2019年、2020年と2年連続で選出された気鋭の女性ブレンダー・ステファニー・マクレオッド(Stephanie Macleod)女史。創立1846年のスコッチブレンド名門デュワーズの七代目マスターブレンダー。「ダブル・ダブル」という4段階熟成のブレンド手法を使ったシリーズは業界でも高い評価を受け、その中でも「32年」は2020年IWCの最高栄誉賞(whisky of the year)を受賞。
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マクレオッド女史が編み出した製法、2x2(ダブル・ダブル)熟成シリーズ。これはモルトとグレーンで熟成されたシングルオリジンウイスキーを、モルト・グレーン各々でマリッジしてブレンド。更にモルトとブレンドでマリッジして、最後にウッドフィニッシュをするという4段階の熟成工程を経る。「最高に滑らかな味わいのブレンドウイスキー」を作りたいという想いが込められたスコッチブレンドの傑作。このインスピレーションはジョン・デュワーアンド&サンズ社のアーカイブから見つけた初代マスターブレンダーA.J.キャメロン氏のレシピ。彼はモルトとグレーンを地域毎に集約してマリッジさせたのだそうだ。ここに着想を得て、モルトはモルトで、グレーンはグレーンでブレンド前にマリッジする工程が誕生した。
デュワーズのキーモルトはジョン・デュワー&サンズ社傘下のアバフェルディ。その他、ロイヤルブラックラ、「デヴェロン」で知られるマクダフ、オルトモア、クレイゲラヒ(クレイゲラキ)なども少量使われている。傘下の蒸留所の監督も女史の任務である。