タリスカー10年

タリスカー10年

スコッチウイスキーの定番のひとつ。タリスカー。タリスカーって何?っていう話かと思うんですが、これはスコットランドの西北にある小島の名前です。

スコットランドの蒸留所は主に、スコットランドの中でも北側の「ハイランド(HIGHLAND)」と呼ばれるところ、特にその中でもスペイサイド(SPEYSIDE)という地区に集中しているのですが、タリスカーは本島から少し離れた「スカイ島」にある蒸留所で造られたウイスキーになります。

スカイ島やスモーキーな味わいで有名な「アイラ島」などを含めて「アイランズ(ISLANDS)」という括りにされることもありますが、個性的な味わいが多く、島ごとにキャラが違ったりします。

交通が不便なところにはありますが、逆に言えば自然が手つかずで残っているという意味で、自然の産物であるウイスキーを造るには最適な場所ともいえます。(こんな辺鄙な場所に蒸留所が造られたもう一つの理由は「税金」逃れだったのですが、また機会があればそのあたりもお話したいと思います。)まずは場所を下の地図でご確認ください。

タリスカー島の場所
https://talisker-online.jp/life_with_talisker/scotch/

ウイスキーの飲み方というのは、ストレートだとか、水割りだとか、ロックだとか、マニアックだとトワイスアップとか、色々あるのですが、タリスカーでおススメしたいのは「ソーダ割り」です。

タリスカーはアイランズ系にしてはシンプルな味わいですが、キレのあるスパイシーさが特徴。これが、ソーダ割りと絶妙に合います。ウイスキーのハイボールとかを飲まれている方なら、すこぐ自然に入っていけると思いますし、シングルモルトがベースなのでよりリッチな味わいを感じれるはずです。

タリスカーの公式ホームページでは、なんと「黒コショウ」トッピングするテクニックが掲載されていました!それだけタリスカーと言えば、スパイシーさを前面に出す感じ。シャキッと気合を入れなおしたい時や、初めの一杯、こってりとした肉料理とかとにもマッチングする、まさに万能タイプなのです。

タリスカーソーダ割り
https://talisker-online.jp/life_with_talisker/

個人的にはタリスカーで忘れらない思い出があります。四国の丸亀にウイスキー愛好家の間では知らない者はいないと言われる伝説のバー「サイレンス・バー」というのがあるのですが、こちらに初めてお伺いしたときに最初に頼んだのがコレなんです。

そのころ自分はまだウイスキー一年生というか、正直予備校生くらいでした。あまりにも緊張して、すみっこの方に座ろうとしたらマスターから手招きされてカウンターのど真ん中に座らされました。(もちろん、すでにいらっしゃった先客の)

中は暗いし手元にあるウイスキーのボトルも何やらわらかない。いくらするかもわからない。頭がパニックになりまして、マスターが「何飲むの?」と聞かれて、とりあえず「タリスカーをソーダ割りで!」と声を絞るように注文したのです。初めて行く海外の入国審査でPASSPORT?と言われたときのような感じとでも言いましょうか。(汗)

そしたらマスターが「タリソーね!」と応じてくれました。タリソーっていうのは「タリスカーのソーダ割り」の省略で、バーとかではよくあります。「ラフロイグ」という銘柄を「ラフ」とか、「ラガヴーリン」は「ラガ」とか、こういう業界用語みたいのなのがあるんですが、パッと言われて分からなかったのですが、とりあえず「ハイ!」と自分も応じてなんとなく緊張が解けて足が地についた感じになったのを今でも覚えています。

そんな訳で、今でも自分はスコッチウイスキー初めての方の入門編としては、タリスカーのソーダ割りをよく進めています。スコッチは個性的な味わいのものとかいろいろあるのですが、まずは初めての第一歩ということろで、スコッチの魅力を感じながらもお手軽には入れる意味で、ぜひともタリソーを試してみてください!!

次の記事(ラフロイグ10年)に移動する>>
Scroll to top