本場アメリカのクラフトビールが楽しめるポップな酒場、アンテナアメリカが八重洲地下に登場。

おはようございます。スコッチマスター竹ちゃんこと竹ボーです。今回は東京駅の八重洲地下口に今年の4月に新しく誕生したアメリカンクラフトビールの「テイスティングルーム」を訪問してきました。テイスティングルームといってもカジュアルな立ち飲み屋の感じで、八重洲地下街の一角にカジュアルでポップな雰囲気のお店ができていました。なんといっても目に付くのが色とりどりのカラフルなラベリングをしたクラフトビールを収納した冷蔵庫。そのボリュームにまずは圧倒されます。たぶんこの半分でも十分過ぎる品ぞろえになるのではないでしょうか。まずはボリュームで圧倒しようという、アメリカンスピリッツそのものですね。東京八重洲は流行りのお酒を買い求めるにはとても最適な場所になりました。昔は奥の老舗酒屋、モルトウイスキー好きには特に知られる「リカーズハセガワ本店」さんのイメージでした。ハセガワさんはハードリカー専門のイメージでしたが、そのハセガワさんもいつ頃からかジャパニーズのクラフトビールを別に扱うようになり、ワインをメインとした北口店さんとも相まってコアなファンだけではなく、大衆向けにも広く楽しんでもらうようなスタイルになってきたように感じていました。そうしたさなか、おおよそ八重洲の地下街らしからぬ、まるで渋谷か原宿から移植してきたかのようなキラキラ系の酒屋「お酒のドンキ」なるものが新しく出来て、いままでとは違った若者・女性向けにも客層が増えてきたとき、そのとどめを刺すかのようにこの「アンテナ・アメリカ」が誕生。今度は流行に敏感なビジネスマンの層あたりに新しいカルチャーを八重洲から伝授しようということなのでしょうか。ちょうど八重洲・日本橋あたりも丸の内と同じように新しい高層ビルが立ち並ぶようになり、昭和風のオジサン向け呑み屋街のイメージも一掃されようとしているのに呼応して、街の変革時を捉えたかのような出店に感じました。 アメリカンクラフトービルをタップで楽しめます! 店内は角地ということもあり開放感のある雰囲気。アイリッシュパブのようなハイテーブルにスツールに座って楽しめる席がいくつかあり、フードも提供されているのでちょっと食べながら飲むということも可能。冷蔵庫から取り出して飲むもよし、10種類ほど用意されているタップビールを楽しむもよし、缶ビールを購入して家に帰ってから一人で飲むもオッケー。立地はなんといっても東京駅のド真ん前の八重洲地下街ということで、シチュエーション的にも様々でしょう。旅の前に大丸地下街で弁当買った後に、ちょっと奮発して缶ビールを調達したり、あるいは仕事帰りや待ち合わせの隙間時間にも気軽に使えそうです。なにせ場所が分かりやすい。たぶん、日本で一番わかりやすい立地のクラフトビールバーではないでしょうか。 3種のテイスティングセットが1,500円!! さて、そもそもアメリカンクラフトービールとは何ぞや?という話も少ししておきたいと思います。たぶん今でもアメリカのビールといえば「バドワイザー」ではないでしょうか。アサヒやキリンなど日本で広く親しまれているラガービールと同じ系統のすっきりと飲みやすいビールです。最近はやりのアメリカンクラフトビールというのはこれとはかなり違います。日本のクラフトビールとも趣向的にちょっと違うと思います。日本のクラフトビールは、どちらかというとビールそのものの味わいのこだわりというよりは、ご当地感を前に出しているところが多いように思います。なので日本全国至る所で「ご当地ビール」なるものが登場しています。酒税法の規制緩和により小規模なブルワリーの設置が可能になったことや、いわゆるB級グルメみたいなご当地〇〇の流行りもあったのではないかと思います。なので、正直なところ「クラフトビール」としては、当たり外れがあるという印象です。ただし、アメリカのクラフトビールというのはこれとは全く違う文脈で起こったものという認識が正しいと思います。具体的にどのような形でブームに火が付いたのかは知りませんが、根底にあるのはアメリカ流の「実験」スタイルです。ご存じのようにアメリカは移民で成り立っている国家、ビールのスタイルも当然のことながらドイツ流のラガーや、イギリスのエールなどが混在していました。その中でもっと実験的にアメリカらしいビールを作ろうということで生まれたのが、いわゆる「アメリカンIPA(インディアンペールエール)」。本場イギリスのIPAと比べて、ホップ感が効いたシトラス的なフルーティ感が特徴です。日本と何が違うかというと、ほぼ間違いなく作り手のこだわりが全面に出てくるので、カラフルなパッケージと同様に味わいも本当に様々。好みにより好き嫌いは分かれるかもしれませんが、とにかくその味わいはすべて「ホンマモン」というワケです。お値段も1,000円前後と高めではありますが、間違いなくそれだけの価値はあります。アメリカンクラフトビールが初めての方なら、アンテナアメリカさんでの一押しは間違いなく3種のテイスティングセットでしょう。とにかく種類が多すぎるので、自分の好みやビールの特徴がまだあまり良く分からないということであれば、とりあえずこちらを頼みましょう。10種類のタップから3種選べます。それぞれがグラスで注がれて飲み比べできます。背セットで1,500円なのでグラス500円の勘定になりますが、このクオリティであればお買い得です。まずはこちらを試してみてから、その後で冷蔵庫の中を覗いたりすると、より理解が深まると思います。あまりビールを飲んだことが無い方や、日本のラガービールがメインの方だと、おそらくビールに「シトラス感」とか「ベリー感」とか言われてもピンと来ないのではないでしょうか?おおよそビールはホップの苦みのイメージ、もしくはその苦みをあまり感じない透き通るような感じ、のどちらかかと思います。そうした意味では、アメリカンビールはそうしたモノクロイメージを根本から破壊して、一瞬でフルカラーのイメージに変えて見せます。「ビール」の認識に革命を起こすなら、まずは八重洲地下街の「アンテナアメリカ」さんから始めましょう!以上、竹ボーが八重洲地下街からお伝えしました。 アンテナアメリカさんホームページへ>> 革命後に訪問したいお店はこちらです・・・ 品川・西小山のクエンチワインさんでオレゴン州のクラフトビールを楽しむ! ラ・リタ・ロカを飲もう! 目黒・都立大学のスロップ・ショップ

スコッチウイスキーを真に楽しむ場所に在り方を考えました。

スコッチウイスキーを楽しむための要素というものがいくつかあります。こんにちは。スコッチマスター竹ちゃんこと竹ボーです。先日、世田谷は用賀のあたり、砧公園の近くを散策していましたらとても素敵なカフェ「工房花屋」さんを発見しまして、ブログを書いています。残念ながらウイスキーは出てこないのですが、もしここでスコッチのロックでも頂けたら最高なのになあ、という空間でしたので少しご紹介できればと思ってパソコン(のキーボード)をパチパチしている次第です。よろしくお願いいたします。 欧風クラシカルなアンティークが並ぶ店内 さて、皆さんはどのようにスコッチウイスキーを普段楽しまれているでしょうか?竹ボーはもっぱら「外飲み」派です。なぜならスコッチウイスキーは非日常的な、特別な空間で飲んでこそその美味しさが最大限に味わえるものだからと思うのです。もちろん家飲みというのも他の人に構うことなく集中できる分には良いのですが、やはりどうしても「雰囲気」が足りないと思ってしまうのです。そしてこの「雰囲気」こそが特にスコッチウイスキーを堪能するに置いては重要な要素であり、その味わいを更に引き出すための要素でもあると思うのです。それでは、その「雰囲気」を引き出すための要素が何であるか、どのような場所が良いのか、このようなことを考えましたので共有してければと思います。まずなんといっても重要なのは「落ち着いた」空間であることです。スコッチウイスキーの繊細な味わいを身体で感じるには、その感度を最大限に引き出してくれる場所にいないといけません。それは、例えば理想的にはこのようなものかと思います。古風で、といっても古臭いという意味ではありませんが、アンティーク調のヴィンテージ感のある空間。これがまずは重要かなと思います。重みのある空間といっても良いかと思います。おおよそオーセンティックなバーはそのような造り、もしくは演出がなされているのかと思います。それは例えばずっしりとした一枚板のカウンターであったり、赤じゅうたんであったり、バーテンダーさんのフォーマルな装いであったり、これらが手助けとなりその空間に重厚感を与えます。今回、世田谷で発見したカフェも欧風のアンティーク調の家具が店内に置かれていて、また、実は本職は「花屋」さんであるということで、お店の中に置かれているフラワーアレンジメントが重質な空間に色を与えて独特のオーラを発していて、異空間のような表情をのぞかせていました。 ただ一つのメニュー、ケーキセット。 その雰囲気の中に静かに流れるがジャズ。これがまた傑作です。戦後間もないくらいのクラシカルなジャズ、ペギー・リーのサマータイムが流れていました。どんな曲かは下のyoutubeを参考に載せておきましたので、ぜひとも聴いていただければと思います。竹ボー的にはスコッチを引き立てる音楽のジャンルとして、クラシックとジャズ、それにオペラを上げたいと思います。これもやはり曲調が激しくはなく、しっかりとゆっくりと静かに漂う中に、ところどころ力強さや深みのあるものが好みです。濃厚なスープをレードルでゆっくりとかき混ぜていくようなと言いましょうか。少し暗いお店の中の重厚な雰囲気を、ぐっぐっと揺り動かすような力を秘めた曲というと、意外に昔の曲とかがピッタリと来ることが多いような気がします。もちろん、明るい店内でヒップホップ調に楽しむのも全く良くて、特にどれが良いとか悪いとかを議論しているワケではないです。ただ、殊にスコッチウイスキーに関しては、長期間に樽熟成などを時間を経ているモノですから、同じような時の重みを経たモノがとても調和するのではないかと感じるのです。https://www.youtube.com/watch?v=EHtMdaHZEpk最後にアートなどの美術品を上げておきたいと思います。これは、鑑賞の意味があります。もちろん、安いウイスキーであればテレビを見ながらでもスマホを見流れても構わないと思うのですが、ヴィンテージクラスのスコッチを楽しむなら、ぜひともアートと一緒に楽しんでほしいなと思うのです。このアートというのは、特に「絵画」に限ったことではありません。もちろん、バーなどでは壁に飾ったりしている絵画が一般的かなとは思いますが、レコードを流すようなところではレコードジャケットをさりげなく飾ってあったりしますし、フラワーアレンジメントやシカなどのはく製、アンティークな飾り物などが置かれているところも良くあります。これもやはりスコッチと同じで時の流れをともに感じられるものと申しましょうか、スコッチを飲むということ自体が時の流れを逆回りしてタイムトラベルしているようなものですから、同じように過去の世界に意識を持っていくようなものがやはり好まれているのかと思います。こうしたわけで、スコッチウイスキーを美味しくいただくには、重厚感のある空間で、ゆったりとした音楽を聴ききながら、またちょっとしたアートで目を楽しませながら飲むのが最適なのではないかという話をして参りました。なぜこういうことを改めて考えるに至ったかというと、今回訪問した「工房花屋」さんがそのすべての点において最適な空間を提供していたからのですが、残念ながら花屋さん兼カフェということで、お酒の提供がなかったため、コーヒーを飲みながらこのようなことに想いを巡らせた次第です。最近訪れるバーでも店内の演出に工夫を凝らしているところが多くなっている気がします。お酒はもちろん舌で堪能するものではありますが、それを引き立てる要素としての空間の演出は今後も更に注目されていくものかと思います。また新たな発見があれば(お酒が無くても)ご紹介していければと思いますので、よろしくお願いいたします。以上、竹ボーが世田谷の用賀がらお伝えいたしました。 なんとなく雰囲気的に似たものがあった倉敷のオノダバーさん>>click>>

世田谷・代田の信濃屋ワイン館に巡礼する。

信濃屋は東京の城南地区、場所的にいうと世田谷区や目黒区、品川区などに広くお店を構えるお酒のエキスパートで、洋酒専門の酒屋さんです。とくにウイスキー関係はかなり充実していて、都心の店舗にはちょくちょくでかけます。分かりやすいところで言うと、銀座店でしょうか。リカマンショップの近所です。新宿(歌舞伎町)、池袋(西口側)、渋谷の道玄坂にも店舗があります。とにかく洋酒もので何か良いものをお探しならとにかくおススメです。何も分からずに適当に探すよりかは、確実な選択ができると思います。お店のスタッフの方も皆さん詳しくて、迷ったら聞いちゃいましょう。ググるより絶対に早いです。さて、そんな中で一つ気になっていた店舗があります。信濃屋さんの創業地である世田谷の代田にあるワイン館です。場所が少しわかりにくくて今まで行く機会が無かったのですが、先日近くに用事があったので最寄りの駅から徒歩で向かってみました。先にグーグルマップの地図を以下に掲載しますが、場所的には三軒茶屋と下北沢の中間くらいです。この表現でイメージできればかなりすごいと思うのですが、とりあえず地図的にはそんな感じです。車で行くならカーナビの通りに行けば良いと思うのですが、公共の交通機関で行くには何が良いのですかね。自分は小田急線の梅が丘から歩きました、渋谷に向かうバスが走っていたので、バスが使えるのかもしれませんが、とにかく近所で無ければちょっとアクセスに難ありかなとは思います。でも、それを補ってあまりあるくらいの品揃えだったので、ウイスキーが好きな方なら目指して行く価値は充分にあるのかなと思いました。 ボトラーズがこのようにどっさりと棚にありました 信濃屋さんに来る理由はほとんどウイスキー目当てですかね。オフィシャル関係もしっかりと調達されていて、価格もすごくリーズナブルなイメージです。洋酒専門に扱っている感じなので、他の店と比べて高いのかなあ、なんて思ってたんですが、「ラガブーリン16年」とかはいつもこちらで買わせてもらってました。あとは、ボトラーズですかね。1ボトル2万円~3万円くらいのボトラーズものについていえば、かなりリーズナブルな価格帯のものを揃えられている印象です。ボトラーズは10万円以上するものとかも普通にあるので、割と手が届く範囲のレンジを並べられているのかなと思います。だいたい普通のところだとゴードン&マクファイルとかシグナトリーとか、割と広く知られたところが中心なのですが、ここは結構ニッチなものも集めています。ウイスキーを飲み始めてオフィシャルものについて、アイラだとか、スぺイサイドだとか、ハイランドだとか、ある程度巡られた方で、バーで次はもうちょっと良いものを飲んでみようかな、くらいに考えられている方は一度覗いてみる価値はあるかと思いますね。(特にこちらの店舗で無くても良いのですが)だいたいどのくらいの価格帯がするものなのかとか、どういうボトラーズ業者があるのかとか、ざっと見るだけでも本当に良く分かります。また、雰囲気にもそこまで高級感を表立って出している感じでもないですし、少なくともお店に入るのに勇気が必要とかは全くないです。ワイン館も隣が食品館になっていて、どちらかという感覚的には(親しみやすさの点で)近所のスーパーの延長に近い雰囲気はあります。でも中の品ぞろえと、あとはやっぱりスタッフの方のプロ意識がすごくて、中身はまるっきり別物です。世田谷のワイン館は特に商品のラインアップが多くて、ウイスキーコーナーを見るだけでもかなりの時間がかかりました。他のお酒とかも置いてあり、二階にはワインなども置いてあったようですが、今回は十分にみる時間がありませんでした。また今度来た時はしっかりと買い物して帰れるように準備して来ようと思います。何かちょっと申し訳ない気持ちもあって、帰り際にクラフトビールコーナーで一つ買わせてもらいました。ここもあまり見たことのないのが結構あって悩んだのですが、とりあえずこちらの感じがドデカく表記されてるラベルのを一つ買って帰りました。今度はちゃんとウイスキーを買って帰りたいと思います。それでは、今日はここまでにします。 入場料代わりにクラフトビールを一つ購入させてもらいました 画像クリックで信濃屋さんのページに飛びます

横須賀のどぶ板通りで外人のバーテンに一杯おごるのが日本男児の仕事

みなさん、おはようございます!スコッチマスターの竹ちゃんこと、竹ボーです。本日もよろしくお願いいたします。さて、今回やってきたのは海軍の街、横須賀。京急の快特で品川から1時間くらいでしょうか。本当にあっという間です。 https://photo.cocoyoko.net/より 軍艦なんていうのは、あまり普段の生活に馴染みが無いと思うんですけど、横須賀ではこんな感じで海を見れば軍艦とか潜水艦が普通にプカプカしています。平和に感謝する街です。そんな横須賀の街ですが、本当に面白いんです。初めて来たらたぶんビックリすると思いますね。日本人と外人がうまい具合にブレンドしているというか。ものすごく昭和の雰囲気がプンプンする日本の感じがある一方で、アメリカをそのまま切り取ってきたかのうように米兵が街を闊歩しているのです。感覚的にはサザエさんの波平さんと、007のジェイムズボンドが同じスクリーンの中にいると想像してください。そんな街です。 横須賀の飲み屋街は、日本人向けスナック街の若松マーケットと、米兵向けバーが集まるどぶ板通りに分かれます。 さて、今回竹ボーが凸をしたのはもちろん、米兵の飲み屋街、どぶ板通りです。実はすでに何度かチャレンジはしたことがありました。ただどうしても緊張感からぎこちなくて、今回はジェイムズボンドをイメージしてスムーズにカウンターに入り、ドリンクをオーダーする流れを確認したかったのです。皆さんの中でも、イメージはちゃんとオーケーですかね。漆黒の抱きシート、エレガントな着こなし、そして目がくらむような美女がカウンターに、そんな感じですよね! https://www.pinterest.jp/pin/533184043385450699/より さて、向かう先のイメージの共有がしっかりとできたところで、バーに入ってみたいと思います。イメージトレーニングの通りにぬ~っと扉をくぐり、恐る恐る一番手前側の席に、這いつくばるようにカウンター席をよじ登るかのように着席、起立、礼m(__)mここまではとりあえず良かったのです。さて、ここから、まずはアイコンタクトです。この街はバーテンの女の子も外人が多く、何語で話かければ良いのか?というのもあります。でも向こうもそれは心得ていて日本人が来たとなると、とりあえずは「ハ~イ、ハウズッゴーン?」とか言ってくれます。なので、しっかりとそこは「ハイボールください!」と答えましょう!サントリーが無ければ、ニッカでも構わないのです。memo: どぶ板は料金先払い(キャッシュ・オン・デリバリー)式です!米ドルでも払えるみたいです。 https://www.amazon.co.jp/より  サントリー角ハイ飲みたくなったら、こちらのページにどうぞ 運ばれてきたハイボールをちびちび飲みながら周りをキョロキョロしていると、あまり人がいない、というか自分だけでした。ジェイムズボンド風に、米海軍の作戦行動が始まっていると察知したので、さりげなく聞いてみます。「なんだか店が暇そうだねえ、もしかして、もしかてなのかい?(what are you going to do tonight?)」さて、そんな話はさておき、とりあえず店のyoutubeで音楽が爆音で流れていたので、あんたも自分の好きなのかけていいわよ!ってことなんで、ホラ来た!とばかりにさっそくキーボードにかじりつきます。ここからは得意な分野なのです。任せてください。横須賀のどぶ板でyoutubeDJを開始です。(繰り返しですが客は誰もいないですが、そこには目を向けないようにします。)この後入店してきたラッパー風の外人にキーボードを取りあげられました(汗)。 モニカ・ベルッチ知ってる? さて、皆さん、いかがでしたでしょうか?横須賀のどぶ板の感じが十分にお伝え出来たかなというところで話の締めにしたいと思います。まず、どぶ板ってやぱっぱり「怖い」「危ない」「危険」というイメージがあるのかなあ、と思うのですが、少なくとも夜の浅い時間帯くらいなら大丈夫な感じでした。日によって客の入り方も違うので、こればかりは何とも言えないところではありますが。チラホラではありますが、日本人のお客さんも立ち寄ります。簡単な英語ですけど、別に気取って話する必要もないところです。お店の外人の子も国籍はほんとに様々。どこかのお菓子工場のラインでアルバイトしていたとか、基地の米兵追っかけてきたとか、日本語しゃべれないので小遣い稼ぎに働いているとか、さながら人生劇場です。カタコトの英語でも全然OKだし、簡単な日本語であれば全然通じます。とりあえず店の感じを見て開放的な雰囲気のところならまずは大丈夫でしょう。二階とかにあるバーとか、店の門が固く閉じられてるようなのはちょっと勇気がいるかもしれません。そこまでチャレンジする必要はないかなとも思います。こちらも変な勘ぐりされたくないですしね。それでは、皆さん今宵も美味しく、楽しく、お過ごしください!横須賀から竹ボーのレポートでした。またお会いしましょう! どぶ板のバーの雰囲気

バーブルームーンは、上京して地元が恋しくなった時に一人でポツリとくる店です。(高田馬場)

分かりづらいタイトルですみません。今回立ち寄ったのは高田馬場近くの住宅街で偶然通りかかって見つけた隠れ家的なバー、ブルームーンさんです。このブログで紹介しているバーはわりと地方のバーが多めです。それは少し落ち着いた雰囲気のバーが好きだからというのと、外に出ているときの方がリラックスしているからです。どうしても都会の中にあるバーというのは喧騒の中にもまれるというか、なにかちょっと肩肘張ったような感じになってしまうということで、やっぱり緊張した状態だとお酒の味に集中ができないというのがあります。そんなわけであまり都心のバーはご紹介できなかったのですが、今回訪問したブルームーンさんは、何かこうアットホームで懐かしい雰囲気がするというか。なにかこう、地方から上京してきた人が地元の雰囲気を懐かしむときにピッタリな雰囲気のバーなのではないかという意味で、タイトルをつけさせてもらいました。場所は山手線の高田馬場えきから早稲田方向にたぶん歩けば数分だと思います。でも、路地裏の住宅街の中にひっそりとたたずんでいるので目指していかないと恐らく巡り会わないと思います。自分も昼間にフラフラと歩いていて、偶然にアレ?!こんなところにバー?という感じで見つけて、その日の帰りに戻って来ました。 シーバスリーガルのハイボール カウンターの席に案内をされて、まずは何を飲もうかということで頼んだのがシーバスのハイボール。とりあえず黒板のメニューを見て頼みました。最近はスコッチもかなりご無沙汰になってしまいまして、いきなりはパッと思いつきませんでした。お店の棚のラインアップは割とベーシックに揃えられている感じで、ジェムソンとかメーカーズマークとかのウイスキーボトルの他に、シェリーとか洋酒系のものが並べられていました。お店のページも↓で掲載をしておきたいと思います。素敵なページをご用意されています。お店はどちらかというとカジュアルバー的なスタイルですが、スタイリッシュな内装。落ち着いた大人のバーという雰囲気です。お店の曲もジャズとかがゆっくりと静かに流れていて、すごくマッチしているなと思いました。メニューとかは特になく、マスターに好みを伝えてアレンジしてもらうようなスタイル。気さくなマスターが丁寧に案内をしてくれるので、暗がりでボトルに目を凝らすよりお任せで頼むのがベストでしょう。 トウニーポート 座ったカウンター席の目の前に気になるものがありました。ポートワインです。最近のウイスキーはいろんなカスクでのウッドフィニッシュがはやりな気がするのですが、その中でシェリー以外にもポートワインカスクで熟成したものがあります。たまに飲むのですが、そもそもシェリーもポートワインも飲んだことが無くて、(でも「ああ、シェリーですね~、とかポートですね~とか言ってたんですがm(__)m)良い機会が与えられたと思って頼んでみました。そんな経緯をお伝えした後でマスターが出してくれたのが、トウニーポートというポートワイン。超熟が特徴なようで、こちらは20年(平均?)熟成ということです。飲んでみて、とにかく深い。赤ワインを掘り下げまくった感じです。シェリーやポートなどの酒精強化ワインは発酵途中にブランデーを添加してアルコール度数を高めています。発酵を途中で止めるのでブドウの甘味が残るのと、度数が高いので保存がききます。長期熟成するものも多くあり、鮮度というよりお酒の深みを楽しむスタイルかと思います。ただ、ブランデーのような度数も無いので、食事に合わせたりして気軽に楽しめるのかなと思いました。 スタワードウイスキーのトウニーカスク 最後にモルトウイスキーが何かないかといううことで、マスターが持ってきてくれたのがまさにそのトワニーポートのカスクで熟成したというモルトウイスキー。しかも、スターワードのです。いやあ、思わず声が出てしまいました。スターワードはこちらのブログページでも紹介をしてリサーチしたことあるので、ずっと飲みたいと思っていたのです。念願がまさかこんな形で叶うとは驚きです。飲んでみての感想ですが、しっかりとしたモルト感の上に先ほど頂いたポートワインの包み込むような熟成した甘さがのっかているような感じ、絶妙なバランスです。カスクはリチャー(再度焦がした)も使っているようで、ノージングに香ばしい香りも感じられました。赤ワイン熟成を特徴としているスターワードだけあって、この手の熟成ノウハウに長けているのでしょうね。とても美味しかったです。絶妙なタイミングでスターワードのボトルを紹介してくれたマスターにも感謝ですm(__)m。またこちらの方面に出てくることがあれば、新たな発見を求めてぜひ立ち寄ってみたいと思います。 オーストラリアはメルボルン発、スターワード蒸留所のページはこちら>> バー・ブルームーンさんのホームページに移動します。>>