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本場アメリカのクラフトビールが楽しめるポップな酒場、アンテナアメリカが八重洲地下に登場。
おはようございます。スコッチマスター竹ちゃんこと竹ボーです。今回は東京駅の八重洲地下口に今年の4月に新しく誕生したアメリカンクラフトビールの「テイスティングルーム」を訪問してきました。テイスティングルームといってもカジュアルな立ち飲み屋の感じで、八重洲地下街の一角にカジュアルでポップな雰囲気のお店ができていました。なんといっても目に付くのが色とりどりのカラフルなラベリングをしたクラフトビールを収納した冷蔵庫。そのボリュームにまずは圧倒されます。たぶんこの半分でも十分過ぎる品ぞろえになるのではないでしょうか。まずはボリュームで圧倒しようという、アメリカンスピリッツそのものですね。東京八重洲は流行りのお酒を買い求めるにはとても最適な場所になりました。昔は奥の老舗酒屋、モルトウイスキー好きには特に知られる「リカーズハセガワ本店」さんのイメージでした。ハセガワさんはハードリカー専門のイメージでしたが、そのハセガワさんもいつ頃からかジャパニーズのクラフトビールを別に扱うようになり、ワインをメインとした北口店さんとも相まってコアなファンだけではなく、大衆向けにも広く楽しんでもらうようなスタイルになってきたように感じていました。そうしたさなか、おおよそ八重洲の地下街らしからぬ、まるで渋谷か原宿から移植してきたかのようなキラキラ系の酒屋「お酒のドンキ」なるものが新しく出来て、いままでとは違った若者・女性向けにも客層が増えてきたとき、そのとどめを刺すかのようにこの「アンテナ・アメリカ」が誕生。今度は流行に敏感なビジネスマンの層あたりに新しいカルチャーを八重洲から伝授しようということなのでしょうか。ちょうど八重洲・日本橋あたりも丸の内と同じように新しい高層ビルが立ち並ぶようになり、昭和風のオジサン向け呑み屋街のイメージも一掃されようとしているのに呼応して、街の変革時を捉えたかのような出店に感じました。 アメリカンクラフトービルをタップで楽しめます! 店内は角地ということもあり開放感のある雰囲気。アイリッシュパブのようなハイテーブルにスツールに座って楽しめる席がいくつかあり、フードも提供されているのでちょっと食べながら飲むということも可能。冷蔵庫から取り出して飲むもよし、10種類ほど用意されているタップビールを楽しむもよし、缶ビールを購入して家に帰ってから一人で飲むもオッケー。立地はなんといっても東京駅のド真ん前の八重洲地下街ということで、シチュエーション的にも様々でしょう。旅の前に大丸地下街で弁当買った後に、ちょっと奮発して缶ビールを調達したり、あるいは仕事帰りや待ち合わせの隙間時間にも気軽に使えそうです。なにせ場所が分かりやすい。たぶん、日本で一番わかりやすい立地のクラフトビールバーではないでしょうか。 3種のテイスティングセットが1,500円!! さて、そもそもアメリカンクラフトービールとは何ぞや?という話も少ししておきたいと思います。たぶん今でもアメリカのビールといえば「バドワイザー」ではないでしょうか。アサヒやキリンなど日本で広く親しまれているラガービールと同じ系統のすっきりと飲みやすいビールです。最近はやりのアメリカンクラフトビールというのはこれとはかなり違います。日本のクラフトビールとも趣向的にちょっと違うと思います。日本のクラフトビールは、どちらかというとビールそのものの味わいのこだわりというよりは、ご当地感を前に出しているところが多いように思います。なので日本全国至る所で「ご当地ビール」なるものが登場しています。酒税法の規制緩和により小規模なブルワリーの設置が可能になったことや、いわゆるB級グルメみたいなご当地〇〇の流行りもあったのではないかと思います。なので、正直なところ「クラフトビール」としては、当たり外れがあるという印象です。ただし、アメリカのクラフトビールというのはこれとは全く違う文脈で起こったものという認識が正しいと思います。具体的にどのような形でブームに火が付いたのかは知りませんが、根底にあるのはアメリカ流の「実験」スタイルです。ご存じのようにアメリカは移民で成り立っている国家、ビールのスタイルも当然のことながらドイツ流のラガーや、イギリスのエールなどが混在していました。その中でもっと実験的にアメリカらしいビールを作ろうということで生まれたのが、いわゆる「アメリカンIPA(インディアンペールエール)」。本場イギリスのIPAと比べて、ホップ感が効いたシトラス的なフルーティ感が特徴です。日本と何が違うかというと、ほぼ間違いなく作り手のこだわりが全面に出てくるので、カラフルなパッケージと同様に味わいも本当に様々。好みにより好き嫌いは分かれるかもしれませんが、とにかくその味わいはすべて「ホンマモン」というワケです。お値段も1,000円前後と高めではありますが、間違いなくそれだけの価値はあります。アメリカンクラフトビールが初めての方なら、アンテナアメリカさんでの一押しは間違いなく3種のテイスティングセットでしょう。とにかく種類が多すぎるので、自分の好みやビールの特徴がまだあまり良く分からないということであれば、とりあえずこちらを頼みましょう。10種類のタップから3種選べます。それぞれがグラスで注がれて飲み比べできます。背セットで1,500円なのでグラス500円の勘定になりますが、このクオリティであればお買い得です。まずはこちらを試してみてから、その後で冷蔵庫の中を覗いたりすると、より理解が深まると思います。あまりビールを飲んだことが無い方や、日本のラガービールがメインの方だと、おそらくビールに「シトラス感」とか「ベリー感」とか言われてもピンと来ないのではないでしょうか?おおよそビールはホップの苦みのイメージ、もしくはその苦みをあまり感じない透き通るような感じ、のどちらかかと思います。そうした意味では、アメリカンビールはそうしたモノクロイメージを根本から破壊して、一瞬でフルカラーのイメージに変えて見せます。「ビール」の認識に革命を起こすなら、まずは八重洲地下街の「アンテナアメリカ」さんから始めましょう!以上、竹ボーが八重洲地下街からお伝えしました。 アンテナアメリカさんホームページへ>> 革命後に訪問したいお店はこちらです・・・ 品川・西小山のクエンチワインさんでオレゴン州のクラフトビールを楽しむ! ラ・リタ・ロカを飲もう! 目黒・都立大学のスロップ・ショップ