久しぶりに立ち寄った新橋駅の駅前ビル。いわゆるコロナ禍でリモートワーク全盛期だったころ(2021年~2022年頃)にはこの近辺は特に夜は閑散とした感じで、サラリーマン天国と言われたこの界隈も廃墟のように閑散としていた時期もありました。それが懐かしくもなるくらいに人出が戻り、どの店からも楽しそうに飲めや歌えの騒ぎが聞こえてきます。この地に戻って来たのはいつも立ち寄っていた駅前ビル1号館の地階にあるモルトバー・ヒーローさんを訪問するためだったのですが、なんと閉店。モルトウイスキーが格安で飲めてジャパニーズのクラフトウイスキーも希少なものが揃っていて貴重だったのですが、とても残念です。その後にはほぼ居抜きで別のウイスキーバーに変わっていました。ヒーローはその上の階にある「喜楽」さんが運営されていたので、とりあえず階を上がって喜楽さんに。確認するとヒーローさんは閉じられたとのこと。とはいっても、モルトのコスパではこちらが最強であることは言うまでもありません。ただ、こちらはカウンター席がメインでしかも立ち飲み。自分は席が欲しかったのでいつも下で飲んでいましたが、今日はこちらでモルトをいただきました。特徴はなんといいますか、とにかく格安でとても良いウイスキーが飲める、ということに尽きます。いきなりモルトウイスキー!みたいなイメージででしょうか。とりあえず瓶ビール(小)で口を潤わせながら、メニューをじっくり観察します。ラガブーリンの8年(ワンコイン!)もちょっと気になりました。目の前においてあったトンプソンブラザーズのも気になりました。ただ一番気になったのはスウェーデンのハイコーストのボトル。信濃屋さんのプライベートボトルのようです。スタンダードなものは見たことがありますがシングルカスク品が日本に流入しているとは知りませんでした。最近北欧発のモルトウイスキーをチラホラ見かけるようにはなりましたが、まだ一度もテイスティングはしたことがありませんでした。日本のクラフトディスティラーと同様で希少な上に価格もそれなりにします。扱っているバーもまだまだ少なく、オーナーさんの好みとかにも分かれる印象です。価格はハーフで1,000円でした。バーボン熟成の8年なので、ワンコインラガがフルショットであったとすれば4倍くらいでしょうか。
ハイコースト蒸留所については以前にこちらの記事でレビューを書いたことがあるのですが、樽にこだわりのあるウイスキーということは聞いていました。創業は2010年で元々はボックス蒸留所を名乗っていましたが、(たぶん同名のボトラーズどの混同を避けるためだと思うのですが)今はハイコースト蒸留所となっています。ネットの記事などで見ると「アイラ」と「日本」にインスピレーションを得た透明感のあるモルトが特徴だということ。このボトルはノンピートであったのでアイラ感は分かりませんでしたが、フレーバー的には王道のスコッチという印象でした。オールドプルトニーとか、バルヴェニーとか、そのあたりのイメージでしょうか。寒冷な地域ではあるのですが寒暖差がとても激しいようで年間を通じて60度くらいのアップダウンがあるようです。色合いからも伝わると思うのですが、とてもクリアで透き通るようなモルト感、度数は64.9%?とあるのですが、樽詰めするときの度数とほとんど変わっていないような?。樽生ウイスキーを飲んでいるようなフレッシュでスパイシーさがある絶品のモルトでした。店内にはこのような普通では飲めないようなモルトウイスキーがゴロゴロとしていて宝探しのような感覚で楽しめます。お店は常連さんで一杯のことも多く、日本酒や焼酎、突き出しモノも充実しています。なかなか落ち着いて楽しみたいという向けではありませんが、モルトのコスパは国内最強レベルであることは間違いないので、ぜひ一度訪れてほしいと思います!新橋駅から直結していますので、天候に関係無く安心して足を運べるのも良いです。
お店の詳細についてはこちらのページが更に詳しいです。メニューやお店のシステムなどたくさんの写真付きで紹介されていました!>>
新橋「喜楽」芋焼酎と魚料理に舌鼓!美味しいお酒とつまみに出会える立ち飲みbyせんべろnet
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