もはや恒例と化して来ましたが、品川のクエンチワインさんでのクラフトビール考?、シリーズ第3弾を迎えました。何度も紹介をしているのですが、こちらのお店は東急目黒線の西小山駅から北側に商店街に沿って歩いてすぐのワインショップです。主に扱っているのはクエンチワインという名前の通り、アメリカはオレゴン産の「ワイン」なのですが、自分はここでオレゴン発のクラフトビールに目覚めてしまった次第です。(如何に目覚めたのかはこちらの記事など参照ください >> READ MORE)
さて、とにかくこちらのお店のオレゴンビールのシリーズは全く外れがありません。とにかくクラフトビールの最先端というか、もはや毎度新しいモノが次々と流入してくるのでオレゴン州のアンテナショップにすら思えてきます。もうそろそろ知事が来ても良いのでないでしょうか(笑)。理由なんていくらでもつけられるはずです。とにかくオレゴン州のビールを飲めばクラフトビール最先端は完璧にマスターできます。だいたいおススメは決まっていますが、定番品はとにかくマスターのレコメンドに従ってください。そして、二杯目から変わり種を飲むのが分かりやすいかと思います。今、こちらの店を騒がしているのは、ビールを超越しているビールです。それが下の写真のこちらです。
何がそんなに超越しているか?ということなんですが、スコッチウイスキーでいうところのウッドフィニッシュ的な感じです。こちらのビールはオレゴン産の赤ワイン樽で二年近く熟成。商品解説も用意されていて、それを読むと「漬け込んだ」とあるので、樽の中にはまだワインが残っていたんでしょうね。ワインはピノのようです。それと長期間にマリッジするワケですから、できるものはもはやビールなのか、はたまたワインなのか、という領域に来てしまっています。ただ、アルコール度数を見ると9.4%。ベースはどちらかというとアルコール度数の低いレッドエールですから、ワイン分と熟成期間で強くなったということなのでしょうか。
上の紹介文にもある通りですが、他にも色んなタイプがあります。オーナーさん曰く、かなりの量をまとめ買いされたとのことで、ピノ樽熟成のボトルは試しに開けてみたとのこと。そんなわけで一緒にご相伴させていただいた次第です。ボトルの価格は確か三千円弱くらい。オレゴンワインのボトルはだいたいそれの倍くらいなので、ワインと思って買えばかなり安いのかもです。しかし、それにしても、このようなビールなのかワインなのか、というキワドイものが出てくること自体がアメリカらしい発想です。どうしても伝統とか長年の習慣という枠組みの中でモノづくりをすると、超えてはいけない一線のようなものがあるのですが、アメリカという国はとにかくそうした束縛の無さをリアルに感じます。tしかしながら、単純に奇抜なアイデアを考えて作ってみました、という軽いウケ狙いではなく、特にこのオレゴンビールについて言えば「真剣さが伝わってきます!」、だから何を飲んでも純粋に美味い!!細部に対するコダワリを感じます、どうしても自分のアメリカ人に対するイメージからはあまり想像できないんですが、、、(汗)m(__)m。良い意味でいつも期待を裏切ります。
もう一つオマケでは無いですが、ドップリと赤ワインに染まってしまっている↑のカスケードブルーイングさんのボトルとは違って、同じ系統ではりますが、まだビールの土俵に残っているという意味でこちらのカルミネーションブルーイングさんも紹介しておきましょう。こちらはご覧の通り、真っ赤です。ベースはサワーエールで、ベリー系の果実がアクセントになっています。サワーエールはその名の通り「酸味」が特徴です。自分はあまり好みでは無いのですが、これも一つの勉強と思い頼んでみました。フレーバーは見ての通り、ストロベリー感がします。サワーエールとうまくマッチしていて、アルコール度数も5.5%とアルコール的には軽やかですがしっかりとした味わいが舌に残ります。ただ、オレゴンビールの特徴として、アフターフレーバーにまったく嫌味がないところがすごいのです。こうしたベリー系のエールで実験的なモノは、後味の甘さとビールの変な苦みがミックスして後味で崩れるケースが多々あるのですが、コレはすっきりと受けていきます。さすがと言うしかありません。まだまだいろんなタイプのビールが登場して来ていて、最近では各ビールを簡単に紹介した冊子みたいなのも用意されています。クラフトビール好きであればぜひとも一度こちらのお店に来てオレゴンビールの素晴らしさに触れていただければと思います。
クエンチワインさんの場所はこちらです。主に土日のみの営業となっています。
他の記事にご興味ありましたら以下を参考くださいませm(__)m
Share via: