京都滞在の最後の夜に、高瀬川に沿って走る木屋町通り沿いにあるクラフトビールバー、KAWA BARに立ち寄りました。オーナーはフランス人の方?エギゾチックな外観に惹かれました。
京都はとにかく水辺が面白い。先斗町にしても祇園にしても水回りなんですよね。鴨川なんかも歩くには良いんですけど、やっぱり小さな川とか堀とかに町屋風の建物があって夜も更けると灯りがともりだすんですけど、それがまた映える。本当にタイムスリップしたような気持になります。高瀬川沿いは居酒屋やバーがたくさんある路地裏があって、本当に歩いても歩いても興味は尽きないのですが、どこまで面白いんだ!ということで河原町から上がらず、五条の方に下っていくことにしました。しばらく歩くと、なにやらエギゾチックな店を発見。なんの店かと目を凝らして中を見ると外国人の方と思しき男性がテーブルの片づけをしているのが見えました。どうもクラフトビールを扱っている店のようで、店の奥の棚にずらりとボトルが並んでいるのが見えました。とにかく面白そうな店だったので、とりあえず入ってみました。
建物は古い町屋風の建築で、中は改装してバー&レストランになっています。京都のクラフトビールを中心に扱っているようで、外国人観光客向けというか、英語も日本語も対応可能という感じでした。広いテーブル席と、奥にバーカウンターが少しありました。カウンター席に座りたかったのですが、すでに先客がおられたので、テーブル席に座りました。メニューには軽食もあり、まだご飯を食べていなかったので連れと二人でサーモンのサンドイッチをオーダーしました。店はオーナー一人で切り盛りされているようで、少し時間かかりましたが、空腹も手伝ってか予想以上に美味しくとても良かったです。なんだか京都というよりどこかヨーロッパの国に来た感じですが、京都のクラフトビールが色々とあって、しっかり京都を堪能しました。と思って頼んだビールは実は大阪でしたが(汗)、まあ細かいことは忘れましょう。
お酒のメニューはクラフトビールだけでなく、ジンやウイスキー、ワインなども提供しているようです。ただ、なんといってもクラフトビールの品ぞろえが凄いです。クラフトビールでジャパニーズものを揃えているところって、あまり記憶になくて、久しぶりに飲んだ感じです。最近は海外でも国内でもとにかくお酒のクラフトものがとくに盛ん。小規模な蒸留所や醸造所でも、きちんとしたブランドと商品価値を確立できれば、商売として成立するってことなんでしょうね。クラフトビールもちょっと前にブームになって、あちこちでご当地モノができたころは、味わいというよりは他に追随しているだけのところとかも多かったように思いますが、最近はやはり淘汰が進んでホンモノの味を提供する勝ち組だけが残っている印象です。海外品も扱うお店が増えてきているので、競争は激しくなっているのではないかと思います。でも根強いファン層も増えてきていますし、海外の方がこちらのバーで日本のクラフトビールを飲む機会ができれば、もしかしたらウイスキーのように海外向けにも広がりを見せるのかもしれません。特に今回の京都訪問では、海外からの観光客もだんだんと戻ってきていると感じましたし、まだまだ増えていくのでしょう。寺社仏閣の歴史文化的な魅力にとどまらず、そのブランドを活かして様々な方面に京都が世界のKYOTOとなろうとしている、また京都に来れることを期待しつつお店を後にしました。
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