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二子玉川のNew Valleyさんで「宇宙」に飛び立つ。

いやはや、やってきましたよ、ついに。世田谷シリーズ(っていつ始まったの?って野暮な話は無しで)は終着駅の二子玉川に到着しました。二子玉川といえば、高島屋SCですが、この裏手に面白い飲み屋街があります。柳小路というんですかね。オシャレな飲食店が集まっています。今回フラっと立ち寄ったのは、そこから少し奥に入ったローカルな商店街の通り沿いの店。何通りというのか分からないんですが中華屋さんとかラーメン屋とか昭和風の店があったり、コーヒーロースターのあるオシャレなカフェとかがあったり新旧が入り交ざって凝縮した感じです。通りはほんと百メートルとかくらいですごく短いのであっという間に終わってしまうんですけど、個性派揃いのお店ばかりでどこも昼下がりから結構忙しそうにしています。そんななか、とりわけ若者がワンサカいる一軒のワイン屋さん、NewValleyさんに立ち寄ってみました。 「宇宙」に飛び立つ前に ワイン屋さんだと思うのですが、ホームページとか拝見すると結構いろんなところのワインを取り揃えている感じです。お見せに入ったときはカウンターに若い子が3名くらいで、立ち飲みな感じでしょうか?スツールがあったのかすらよく分かりませんでしたが人だかりができていました。表に面したテーブル席もあるのですが、こちらはとにかく人が多いので相席みたいな感じになっていて、皆さんグループなのかたまたま知り合っただけなのか良く分かりませんが、和気あいあいとした感じでした。特に驚いたのが若い女の子が多かったんですよね。イケメン兄さんがいたのでこちらの人目当てなんでしょうか?華が目当てか、団子が目当てか、もしくはワインなのか、まあ、でもどうでも良いですよね。お酒が美味しくて人生が楽しけりゃ。 近くには最近移転してきた楽天さんの本社もあるので、そちらの若手社員とかなんですかね。もう少し勇気をもって輪に入れば良かったのですが、熱気に圧倒されてお店の手前のショーケース冷蔵庫からクラフトビールを必死に1個取り出して、「持ち帰りでお願いします!」と言うのが精一杯でした。(というのも嘘で、「ちょっと助けて!」という感じでビールもってジッとしてたら、向こうが察して会計ですか?と聞いてくれました。ありがとうございます。今度ご馳走しますね!ブログ読んでたら申告してみてください。(笑)先着一名限りで対応します。 さて、本題に入ります。ワインには行きつきませんでしたが、最近ちょっとオレゴンのクラフトビールにはまっている話はなんどかさせてもらっています。リピートでこちらのブログ記事を読んでいる方なら、もうお分かり方と思いますが、そうです、あそこの沿線のあの店です。(こちらもお店の名前を見事回答してくださった方に、(以下略)) 濃厚なベリーが缶からほとばしる さて、そういう期待があったので、「宇宙ビール」なるものを頼んでみました。こちらなんと1450円です。昼マック3回分くらいでしょうか?すごく高いです。ただ飲んでみてびっくり。これってクラフトビールとは違いますね?なんだかすごいベリー感満載のフルーティさは確かにあるのですが、あまりに甘くて、まるで濃厚ベリーサワーを飲んでる感じでした。(笑)そして、スミマセン、せっかく一所懸命に作って頂いたのに申し訳ないのですが、人生で初めて残してしまいましたm(__)mそれほどまでに、ちょっと自分的には甘すぎる、というか、いやはや、なんとも申し訳ない気持ちでいっぱいです。サワー系が好きでビールの苦みは苦手なのよ~っていう方にはもしかしたらドンピシャのストライクなのかもしれません。が、自分的にはちょっとこれってホントに「ビール」なの?っていうのが正直な感想です。自分は偏屈な昭和男なんで、やっぱり多少の苦みとかってビールたる要素に不可欠なものだと思うんですよね~。まあ、そういうワケですけど、一応なんだかすごい気持ちの入った山梨県のクラフトビール屋さんのようなので一応紹介しておきます。こちらの銘柄見るのは初めてです。もし気になった方はこちらのお店に来ると良いと思います。結構たくさん置いてありました。 さてさて、今日はとりあえず店の中でということは無く、駅のプラットホームで試飲をしただけに終わりました。世田谷シリーズのラストということで、東急線二子玉川駅のホームで玉川の夕陽を見ながら楽しみました。ここから先は神奈川県の川崎市になるのかな。いつの時代も川っていうのは良いもんですね。どこからともなくバーベキューの香ばしいお肉のにおいが漂ってきまして、無性にお腹も空いてきたところで帰宅の途につきました。溝の口とかもちょっと行ってみたいんですけど、玉川超えて更に進んでいくべきかは今後検討します。どこかおススメのお店とかありましたらぜひぜひ情報頂ければ幸いです。

LAMMAS(ランマス)世田谷本店で本場のチーズを知る。

LAMMASさん本店でアボンダンという珍しいチーズを買い付け 今回ふらっと訪れたのは前回のメスカル(→こちらのブログです)に続いて、玉川沿いを下って三軒茶屋の下馬に本店を構える本格派チーズ専門店LAMMAS(ランマス)さん。本場欧州さながらの鮮度と味を追求、量り売りのみでの販売でスーパーのような切り売りはしないポリシーです。ワイン専門の酒屋さんを訪れるとペアリング用のチーズとかもパックされて置いてあることが多いですが、ここまで本格的にカスタマイズしたショーケースやチーズセラーを準備した店は珍しいのではないでしょうか。店の奥ではワインも取り扱いされており、ウイスキーやジンなども少し取り揃えがありました。ワインを買ってチーズを買うのではなく、まずはチーズを買ってそれに合うワインは何かを考えるという、いつもと違う発想で今宵の楽しみを組み立てていくことになります。 こちらのお店の特徴といって良いのか分かりませんが、ヤギのチーズが豊富なのかなと思いました。「チーズ」というとハードとかソフトとか、カビの種類がどうとかあると思うのですが、多くは牛乳を原料としている点で共通しています。あまりヤギのチーズ(シェーブルチーズ(仏語)と呼ぶそうですが)っていうのは日本では馴染みがないのかなという印象です。こちらのお店では「やぎさんセット」とかもあったり初めての方でも楽しめそうな商品から単品モノまで、豊富な種類を取り揃えていました。サント・モール・ド・トゥレーヌ、セル・シュール・シェール、シャヴィニヨルなどが有名なようです(→詳しくはこちらのページなど)他にもチラシにあるロビオラトレラッティのように、ヤギ・羊・牛のミックスもあるようで、奥が深いです。本場のチーズというとオランダのゴーダチーズとかしかあまり印象に無いのですが、こちらで扱っているチーズはイタリアとかフランス産がメインのようでした。ワインとのペアリングをするにも奥のワインセラーからそのまま選べるので、プチヨーロッパ旅行した気分になれます。店舗もとってもオシャレな内装ではあるのですが、店内での飲食はできないようで、家に帰ってから楽しむということにはなりますが、本場さながらの味が国内に居ながら楽しめる贅沢が味わえます。世田谷界隈にはほかにも面白いお店があるので、また今後も紹介していければと思います。 追記:そういえば世田谷といえば、信濃屋本店もこちらのブログページで紹介していました。

四谷三丁目のバル・エルロシオさんでシェリー酒を勉強する。

どうもこんばんわ。スコッチマスター竹ちゃんこと竹ボーです。平日の仕事帰りに甲州街道を下っていると、気になる看板を見つけました。「シェリー・バー」。シェリーを一押しで持ってくるところってなかなかないイメージです。さすがは四谷三丁目、大人の界隈です。お酒を飲む予定は特になかったのですが、どうしても気になったので一旦通り過ぎた道を戻って引き返し、階段を昇ってお店の門をたたきました。扉を開けると薄暗い感じのオーセンティックーバーのような雰囲気。表の看板の感じから、ちょっとカジュアル系を想像してしまったのですが、かなり本格的な様相です。お店はカウンターがメインでバーテンさんもピリッとした着こなし。ゆるい感じの看板でここまで引き締まったギャップを作るとはさすが四谷三丁目、奥渋や上原みたいな格を感じます。さすがは天下の甲州街道。まだ、時代劇のような下りはさておき、中身の話に入りたいと思います。汗 シェリー飲み比べセットが1,500円。 初めから狙いはほぼこれでした。シェリーの飲み比べセット。スコッチウイスキーを飲んでると樽熟成でシェリー樽というのは必ず出てきます。フィノやらオロロソやらPX(ペドロヒメネス)やら、というものなんですが、正直いまひとつ理解をしていませんでした。フィノが辛口で、オロロソやは甘口だという教科書的なことは以前にも見たり聞いたりはしていましたが、実際にそのシェリーそのものをじっくりと飲んだことはありませんでした。酒屋さんでもワインとかは普通に買ったりしますけど、シェリーも売っているのは見たことはあるけど、さすがに買ってのもうと思ったことはありませんでした。やっぱりどこか酒精強化ワインということで、アルコール度数だけでなく、質感的にも「重たい」イメージがありました。なので、今回それらを少しづつ飲み比べることができるセットがあるということで、迷わずチョイス。正確には更にメニューの中から細かく分かれたシェリーの種類から選べるのですが、自分はとにかく知っているものということで上記の3種、すなわち「フィノ」「オロロソ」「ペドロヒメネス」(あと後で追加して「アモンティリャード」も)を頼みました。フィノはそのままの通り辛口で、すっきり飲みやすく、オロロソは独特の甘さが、ペドロヒメネスに至ってはトロミのある質感のかなりネットリとして甘味が口の中に充満します。ここまでバリエーションがあるのに、すべて「シェリー」とくくられていることに驚き。しかも、母材がすべて「白ワイン」というのも初めて知りました、酸化して赤くなるのですね。このように何も知らなかったのですが、一つ一つを丁寧にバーテンの方が解説してくれたので助かりました。追加で飲んだアモンティリャードはフィノとオロロソの間くらいな感じですが、こちらも飲みやすくて美味しかったです。シェリーに関しては完全なド素人なので、銘柄の一つ一つまではフォローすることができませんでしたが、どれもしっかりとした個性のある良いお酒でした。 日本初のカクテルベース酒、ワピリッツ。 最後についでというか、カウンターテーブルの横に気になるボトルがあったので頼んでみました。TUMUGIというWAPIRITSらしいのですが、日本酒造りで使われる麹菌を活かして作ったお酒を蒸留した日本初のカクテルベーススピリッツとのことです。熟成はしていないのでウォッカやジンのようなホワイトスピリッツということで、ストレートで味見をさせてもらいました。色目は透明なのですが、穀物系の甘味のするとても味のある原酒に仕上がっています。ホワイトスピリッツにここまで味が残るのは正直驚きました。時々スコッチウイスキーでもニューポットを飲み比べ用になめたりすることはありますが、それに近いような味わいかもしれません。うまい表現が見つかりませんが、良く出汁が出ている感じです。これを柑橘系のフルーツを添えてソーダ割にするのが、メーカ推奨の飲み方ということで、そちらも試してみましたがド真ん中ストライクです。贅沢すぎるハイボールとでも言うか、柑橘系の味と原酒の質感、そしてソーダの炭酸が非常に良いバランスです。何杯でも行けそうです。(笑)後で調べたらこれはiichikoなどを作っている大分の三和酒類さんの創作なようで、このボトルの他にもいくつかラインアップがあるようでした。ぜひまた機会があれば試してみたいと思います。また、今回は試すことができなかったのですが、ウイスキー関係も興味深いものがあるようだったので、次回お伺いした時はそちらも味見ができればと思います。カウンターに並んでいたボトルなどを拝見すると、シェリーやウイスキーの他にも広い視野でお酒に興味を持たれているような風であったので、また勉強にお伺いできれば良いなと思いました。予定外にフラリと立ち寄っただけでしたが、とても収穫が多かったです。ではでは、竹ボーが四谷三丁目界隈からお伝えしました! ワピリッツをおススメの柑橘ソーダ割で。絶品でした! 画面クリックで三和酒類さんのWAPIRITSページへ。

下北沢の楽屋の裏部屋、UCHIAGEさんで絶品のハイボールを楽しむ。

こんにちは。毎度おなじみ、スコッチマスター竹ちゃんこと竹ボーです。今回は人生初の下北飲みをして参りましたので、報告をいたします。自分の年代だと、下北沢イコール古着屋さんのイメージくらいしかありませんでしたが、最近は随分と垢抜けてオシャレな若者の街に変化しているというようなウワサを聞きつけていて気になっていました。先日、とある作家さんのイベントがたまたま下北沢の本屋さんであって立ち寄ってきたのですが、時間がちょうど良いころ合いというか、20時スタートで、22時終了というようなスケジュールだったのです。いやはや、もう本当にイベントさんには申し訳ないのですが、初めから途中退出して下北飲みをする気満々でした。m(__)m イベントも結構盛り上がっていてクラフトビール片手に面白かったのですが、一時間くらいしたところで途中休憩のアナウンスがあり、居ても立ってもいられない発作が突然起こりました。そろりと席を退出するや、何やら重要な仕事の電話がかかってきて途中退出を得なくなったビジネスパーソンを演出しながら、イベント会場を後にm(__)m 颯爽と下北沢の繁華街に繰り出したという心の痛む反省ブログです♫。m(__)m どこかできちんと反省をするところが無いかとうろちょろしてみました。やはり、ウワサには聞いていたのですが、面白そうなカフェというか、バーというか(なんだかよく分かりませんが)ありました。どこも若者の楽しそうさな笑い声が外から聞こえてきて、やはり元気のある街だなあという感じです。表通りはガールズバーの客引きや、なかにはキャバクラなんかもあって、これまた意外な印象。あまりサラリーマン風の人もいなかったので、誰が利用みたいなことを思いながら、さらにフラフラしていると、劇場らしき建屋の一角に何やら怪しげな自分好みのこじんまり感のある店を発見。中を覗くとスタイリッシュないかにもアート系の男性陣が談笑をしていたので、ちょっと後ずさりしたのですが、誘惑にかられて探検隊長のプライドにもかけ凸を決行。すると、いかにも優しそうなママさんが出迎えてくれました。中はカウンター席のみで5席か6席くらい。ゴールデン街でもここまでコンパクトな店はないと思いますが、まさにズバリ自分好みな感じです。お酒はベーシックなものが一通り揃っていて、ちょっとしたスナックとか缶詰とか小腹を満たしてくれるものが置いてありました。おそらく舞台関係の方のちょっとした休み処という感じなのでしょうか。あまり深くは立ち入らなかったのですが、すでにカウンターで楽しまれていたダンディーな男性陣の方も、このお店のオーナーさんも、皆さん役者業のようで、身のこなし方とかがやっぱり違いますね。すごく新鮮でした。最近はまりがっつりとウイスキーを飲まないのですが、とりあえずハイボールを頼んで、さらにダルマをロックでいただきました。店の中は劇場関係のポスターが壁中に貼られていて、下北沢に来たなあという一人で勝手に満足感に浸ってました。 この中にお店のオーナーさんもいますw さて、このお店でとにかくおススメなのがこちらのハイボール。オーナーさんがオリジナルレシピで調合されたそうなのですが、これが絶品です。今まで飲んだハイボールの中で一番美味しいです。しかも、ワインコイン(500円)という圧倒的なコスパ。サ〇ントリーもビックリです。何より驚いたのは、いったいなんのウイスキーを調合しているかと思ったのですが、実はウイスキーは一滴も入っていなくてベースは「焼酎」とのこと。そこに「謎のエキス」を添加して、さもウイスキーっぽい色になっているようです。何それ??!。余計なものを添加すると、普通は人工的な味感になって、ニセっぽい味わいになるものだと思うのですが、これは全く違います。 自然に美味い!ビックリです。しかも500円。これは何度も繰り返して強調したいです(笑)。大丈夫なんですか?と思わず聞いちゃいました。「詐欺」の反意語があれば教えてほしいです。 残念なことにこの日はあいにくキャッシュの持ち合わせがあまりなくて、もうちょっと飲みたかったのですが、予算の制約と家の門限の関係で22時過ぎくらいに退出しました。お店は24時くらいまでとのこと。働かれてる方も同じ業界の関係の方らしく、健康的なスタイルだなと思いました。いくら美味しくても酔いつぶれるまで飲めば、お酒も健康も台無しですからね。最近は夜通し営業するお店も結構増えてきている印象ですけど、ただ酔うだけのお酒とか飲み方といのはあまり興味が無くて、お酒好きを自任する者としては、自分の限界の範囲で味わいながら楽しみたいと思っています。まだまだ色々と興味深いお店がたくさんありそうな下北沢、今回はこちらの1軒しか回れませんでしたがまた機会があれば更に探検をしてみたいと思いました。そして、この絶品ハイボールもじっくりと味わいに来たいと思います!ではでは竹ボーが下北沢からお伝えしました。 UCHIAGEさんはgooglemapに今現在掲載されていなかったので、「劇小劇場」を目指すと良いと思います。こちらの一角にあります。

本場アメリカのクラフトビールが楽しめるポップな酒場、アンテナアメリカが八重洲地下に登場。

おはようございます。スコッチマスター竹ちゃんこと竹ボーです。今回は東京駅の八重洲地下口に今年の4月に新しく誕生したアメリカンクラフトビールの「テイスティングルーム」を訪問してきました。テイスティングルームといってもカジュアルな立ち飲み屋の感じで、八重洲地下街の一角にカジュアルでポップな雰囲気のお店ができていました。なんといっても目に付くのが色とりどりのカラフルなラベリングをしたクラフトビールを収納した冷蔵庫。そのボリュームにまずは圧倒されます。たぶんこの半分でも十分過ぎる品ぞろえになるのではないでしょうか。まずはボリュームで圧倒しようという、アメリカンスピリッツそのものですね。 東京八重洲は流行りのお酒を買い求めるにはとても最適な場所になりました。昔は奥の老舗酒屋、モルトウイスキー好きには特に知られる「リカーズハセガワ本店」さんのイメージでした。ハセガワさんはハードリカー専門のイメージでしたが、そのハセガワさんもいつ頃からかジャパニーズのクラフトビールを別に扱うようになり、ワインをメインとした北口店さんとも相まってコアなファンだけではなく、大衆向けにも広く楽しんでもらうようなスタイルになってきたように感じていました。そうしたさなか、おおよそ八重洲の地下街らしからぬ、まるで渋谷か原宿から移植してきたかのようなキラキラ系の酒屋「お酒のドンキ」なるものが新しく出来て、いままでとは違った若者・女性向けにも客層が増えてきたとき、そのとどめを刺すかのようにこの「アンテナ・アメリカ」が誕生。今度は流行に敏感なビジネスマンの層あたりに新しいカルチャーを八重洲から伝授しようということなのでしょうか。ちょうど八重洲・日本橋あたりも丸の内と同じように新しい高層ビルが立ち並ぶようになり、昭和風のオジサン向け呑み屋街のイメージも一掃されようとしているのに呼応して、街の変革時を捉えたかのような出店に感じました。 アメリカンクラフトービルをタップで楽しめます! 店内は角地ということもあり開放感のある雰囲気。アイリッシュパブのようなハイテーブルにスツールに座って楽しめる席がいくつかあり、フードも提供されているのでちょっと食べながら飲むということも可能。冷蔵庫から取り出して飲むもよし、10種類ほど用意されているタップビールを楽しむもよし、缶ビールを購入して家に帰ってから一人で飲むもオッケー。立地はなんといっても東京駅のド真ん前の八重洲地下街ということで、シチュエーション的にも様々でしょう。旅の前に大丸地下街で弁当買った後に、ちょっと奮発して缶ビールを調達したり、あるいは仕事帰りや待ち合わせの隙間時間にも気軽に使えそうです。なにせ場所が分かりやすい。たぶん、日本で一番わかりやすい立地のクラフトビールバーではないでしょうか。 3種のテイスティングセットが1,500円!! さて、そもそもアメリカンクラフトービールとは何ぞや?という話も少ししておきたいと思います。たぶん今でもアメリカのビールといえば「バドワイザー」ではないでしょうか。アサヒやキリンなど日本で広く親しまれているラガービールと同じ系統のすっきりと飲みやすいビールです。最近はやりのアメリカンクラフトビールというのはこれとはかなり違います。日本のクラフトビールとも趣向的にちょっと違うと思います。日本のクラフトビールは、どちらかというとビールそのものの味わいのこだわりというよりは、ご当地感を前に出しているところが多いように思います。なので日本全国至る所で「ご当地ビール」なるものが登場しています。酒税法の規制緩和により小規模なブルワリーの設置が可能になったことや、いわゆるB級グルメみたいなご当地〇〇の流行りもあったのではないかと思います。なので、正直なところ「クラフトビール」としては、当たり外れがあるという印象です。ただし、アメリカのクラフトビールというのはこれとは全く違う文脈で起こったものという認識が正しいと思います。具体的にどのような形でブームに火が付いたのかは知りませんが、根底にあるのはアメリカ流の「実験」スタイルです。ご存じのようにアメリカは移民で成り立っている国家、ビールのスタイルも当然のことながらドイツ流のラガーや、イギリスのエールなどが混在していました。その中でもっと実験的にアメリカらしいビールを作ろうということで生まれたのが、いわゆる「アメリカンIPA(インディアンペールエール)」。本場イギリスのIPAと比べて、ホップ感が効いたシトラス的なフルーティ感が特徴です。日本と何が違うかというと、ほぼ間違いなく作り手のこだわりが全面に出てくるので、カラフルなパッケージと同様に味わいも本当に様々。好みにより好き嫌いは分かれるかもしれませんが、とにかくその味わいはすべて「ホンマモン」というワケです。お値段も1,000円前後と高めではありますが、間違いなくそれだけの価値はあります。 アメリカンクラフトビールが初めての方なら、アンテナアメリカさんでの一押しは間違いなく3種のテイスティングセットでしょう。とにかく種類が多すぎるので、自分の好みやビールの特徴がまだあまり良く分からないということであれば、とりあえずこちらを頼みましょう。10種類のタップから3種選べます。それぞれがグラスで注がれて飲み比べできます。背セットで1,500円なのでグラス500円の勘定になりますが、このクオリティであればお買い得です。まずはこちらを試してみてから、その後で冷蔵庫の中を覗いたりすると、より理解が深まると思います。あまりビールを飲んだことが無い方や、日本のラガービールがメインの方だと、おそらくビールに「シトラス感」とか「ベリー感」とか言われてもピンと来ないのではないでしょうか?おおよそビールはホップの苦みのイメージ、もしくはその苦みをあまり感じない透き通るような感じ、のどちらかかと思います。そうした意味では、アメリカンビールはそうしたモノクロイメージを根本から破壊して、一瞬でフルカラーのイメージに変えて見せます。「ビール」の認識に革命を起こすなら、まずは八重洲地下街の「アンテナアメリカ」さんから始めましょう!以上、竹ボーが八重洲地下街からお伝えしました。 アンテナアメリカさんホームページへ>> 革命後に訪問したいお店はこちらです・・・ 品川・西小山のクエンチワインさんでオレゴン州のクラフトビールを楽しむ! ラ・リタ・ロカを飲もう! 目黒・都立大学のスロップ・ショップ

バーブルームーンは、上京して地元が恋しくなった時に一人でポツリとくる店です。(高田馬場)

分かりづらいタイトルですみません。今回立ち寄ったのは高田馬場近くの住宅街で偶然通りかかって見つけた隠れ家的なバー、ブルームーンさんです。このブログで紹介しているバーはわりと地方のバーが多めです。それは少し落ち着いた雰囲気のバーが好きだからというのと、外に出ているときの方がリラックスしているからです。どうしても都会の中にあるバーというのは喧騒の中にもまれるというか、なにかちょっと肩肘張ったような感じになってしまうということで、やっぱり緊張した状態だとお酒の味に集中ができないというのがあります。そんなわけであまり都心のバーはご紹介できなかったのですが、今回訪問したブルームーンさんは、何かこうアットホームで懐かしい雰囲気がするというか。なにかこう、地方から上京してきた人が地元の雰囲気を懐かしむときにピッタリな雰囲気のバーなのではないかという意味で、タイトルをつけさせてもらいました。場所は山手線の高田馬場えきから早稲田方向にたぶん歩けば数分だと思います。でも、路地裏の住宅街の中にひっそりとたたずんでいるので目指していかないと恐らく巡り会わないと思います。自分も昼間にフラフラと歩いていて、偶然にアレ?!こんなところにバー?という感じで見つけて、その日の帰りに戻って来ました。 シーバスリーガルのハイボール カウンターの席に案内をされて、まずは何を飲もうかということで頼んだのがシーバスのハイボール。とりあえず黒板のメニューを見て頼みました。最近はスコッチもかなりご無沙汰になってしまいまして、いきなりはパッと思いつきませんでした。お店の棚のラインアップは割とベーシックに揃えられている感じで、ジェムソンとかメーカーズマークとかのウイスキーボトルの他に、シェリーとか洋酒系のものが並べられていました。お店のページも↓で掲載をしておきたいと思います。素敵なページをご用意されています。お店はどちらかというとカジュアルバー的なスタイルですが、スタイリッシュな内装。落ち着いた大人のバーという雰囲気です。お店の曲もジャズとかがゆっくりと静かに流れていて、すごくマッチしているなと思いました。メニューとかは特になく、マスターに好みを伝えてアレンジしてもらうようなスタイル。気さくなマスターが丁寧に案内をしてくれるので、暗がりでボトルに目を凝らすよりお任せで頼むのがベストでしょう。 トウニーポート 座ったカウンター席の目の前に気になるものがありました。ポートワインです。最近のウイスキーはいろんなカスクでのウッドフィニッシュがはやりな気がするのですが、その中でシェリー以外にもポートワインカスクで熟成したものがあります。たまに飲むのですが、そもそもシェリーもポートワインも飲んだことが無くて、(でも「ああ、シェリーですね~、とかポートですね~とか言ってたんですがm(__)m)良い機会が与えられたと思って頼んでみました。そんな経緯をお伝えした後でマスターが出してくれたのが、トウニーポートというポートワイン。超熟が特徴なようで、こちらは20年(平均?)熟成ということです。飲んでみて、とにかく深い。赤ワインを掘り下げまくった感じです。シェリーやポートなどの酒精強化ワインは発酵途中にブランデーを添加してアルコール度数を高めています。発酵を途中で止めるのでブドウの甘味が残るのと、度数が高いので保存がききます。長期熟成するものも多くあり、鮮度というよりお酒の深みを楽しむスタイルかと思います。ただ、ブランデーのような度数も無いので、食事に合わせたりして気軽に楽しめるのかなと思いました。 スタワードウイスキーのトウニーカスク 最後にモルトウイスキーが何かないかといううことで、マスターが持ってきてくれたのがまさにそのトワニーポートのカスクで熟成したというモルトウイスキー。しかも、スターワードのです。いやあ、思わず声が出てしまいました。スターワードはこちらのブログページでも紹介をしてリサーチしたことあるので、ずっと飲みたいと思っていたのです。念願がまさかこんな形で叶うとは驚きです。飲んでみての感想ですが、しっかりとしたモルト感の上に先ほど頂いたポートワインの包み込むような熟成した甘さがのっかているような感じ、絶妙なバランスです。カスクはリチャー(再度焦がした)も使っているようで、ノージングに香ばしい香りも感じられました。赤ワイン熟成を特徴としているスターワードだけあって、この手の熟成ノウハウに長けているのでしょうね。とても美味しかったです。絶妙なタイミングでスターワードのボトルを紹介してくれたマスターにも感謝ですm(__)m。またこちらの方面に出てくることがあれば、新たな発見を求めてぜひ立ち寄ってみたいと思います。 オーストラリアはメルボルン発、スターワード蒸留所のページはこちら>> バー・ブルームーンさんのホームページに移動します。>>

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