スコッチウイスキーを真に楽しむ場所に在り方を考えました。

スコッチウイスキーを楽しむための要素というものがいくつかあります。こんにちは。スコッチマスター竹ちゃんこと竹ボーです。先日、世田谷は用賀のあたり、砧公園の近くを散策していましたらとても素敵なカフェ「工房花屋」さんを発見しまして、ブログを書いています。残念ながらウイスキーは出てこないのですが、もしここでスコッチのロックでも頂けたら最高なのになあ、という空間でしたので少しご紹介できればと思ってパソコン(のキーボード)をパチパチしている次第です。よろしくお願いいたします。 欧風クラシカルなアンティークが並ぶ店内 さて、皆さんはどのようにスコッチウイスキーを普段楽しまれているでしょうか?竹ボーはもっぱら「外飲み」派です。なぜならスコッチウイスキーは非日常的な、特別な空間で飲んでこそその美味しさが最大限に味わえるものだからと思うのです。もちろん家飲みというのも他の人に構うことなく集中できる分には良いのですが、やはりどうしても「雰囲気」が足りないと思ってしまうのです。そしてこの「雰囲気」こそが特にスコッチウイスキーを堪能するに置いては重要な要素であり、その味わいを更に引き出すための要素でもあると思うのです。それでは、その「雰囲気」を引き出すための要素が何であるか、どのような場所が良いのか、このようなことを考えましたので共有してければと思います。まずなんといっても重要なのは「落ち着いた」空間であることです。スコッチウイスキーの繊細な味わいを身体で感じるには、その感度を最大限に引き出してくれる場所にいないといけません。それは、例えば理想的にはこのようなものかと思います。古風で、といっても古臭いという意味ではありませんが、アンティーク調のヴィンテージ感のある空間。これがまずは重要かなと思います。重みのある空間といっても良いかと思います。おおよそオーセンティックなバーはそのような造り、もしくは演出がなされているのかと思います。それは例えばずっしりとした一枚板のカウンターであったり、赤じゅうたんであったり、バーテンダーさんのフォーマルな装いであったり、これらが手助けとなりその空間に重厚感を与えます。今回、世田谷で発見したカフェも欧風のアンティーク調の家具が店内に置かれていて、また、実は本職は「花屋」さんであるということで、お店の中に置かれているフラワーアレンジメントが重質な空間に色を与えて独特のオーラを発していて、異空間のような表情をのぞかせていました。 ただ一つのメニュー、ケーキセット。 その雰囲気の中に静かに流れるがジャズ。これがまた傑作です。戦後間もないくらいのクラシカルなジャズ、ペギー・リーのサマータイムが流れていました。どんな曲かは下のyoutubeを参考に載せておきましたので、ぜひとも聴いていただければと思います。竹ボー的にはスコッチを引き立てる音楽のジャンルとして、クラシックとジャズ、それにオペラを上げたいと思います。これもやはり曲調が激しくはなく、しっかりとゆっくりと静かに漂う中に、ところどころ力強さや深みのあるものが好みです。濃厚なスープをレードルでゆっくりとかき混ぜていくようなと言いましょうか。少し暗いお店の中の重厚な雰囲気を、ぐっぐっと揺り動かすような力を秘めた曲というと、意外に昔の曲とかがピッタリと来ることが多いような気がします。もちろん、明るい店内でヒップホップ調に楽しむのも全く良くて、特にどれが良いとか悪いとかを議論しているワケではないです。ただ、殊にスコッチウイスキーに関しては、長期間に樽熟成などを時間を経ているモノですから、同じような時の重みを経たモノがとても調和するのではないかと感じるのです。https://www.youtube.com/watch?v=EHtMdaHZEpk最後にアートなどの美術品を上げておきたいと思います。これは、鑑賞の意味があります。もちろん、安いウイスキーであればテレビを見ながらでもスマホを見流れても構わないと思うのですが、ヴィンテージクラスのスコッチを楽しむなら、ぜひともアートと一緒に楽しんでほしいなと思うのです。このアートというのは、特に「絵画」に限ったことではありません。もちろん、バーなどでは壁に飾ったりしている絵画が一般的かなとは思いますが、レコードを流すようなところではレコードジャケットをさりげなく飾ってあったりしますし、フラワーアレンジメントやシカなどのはく製、アンティークな飾り物などが置かれているところも良くあります。これもやはりスコッチと同じで時の流れをともに感じられるものと申しましょうか、スコッチを飲むということ自体が時の流れを逆回りしてタイムトラベルしているようなものですから、同じように過去の世界に意識を持っていくようなものがやはり好まれているのかと思います。こうしたわけで、スコッチウイスキーを美味しくいただくには、重厚感のある空間で、ゆったりとした音楽を聴ききながら、またちょっとしたアートで目を楽しませながら飲むのが最適なのではないかという話をして参りました。なぜこういうことを改めて考えるに至ったかというと、今回訪問した「工房花屋」さんがそのすべての点において最適な空間を提供していたからのですが、残念ながら花屋さん兼カフェということで、お酒の提供がなかったため、コーヒーを飲みながらこのようなことに想いを巡らせた次第です。最近訪れるバーでも店内の演出に工夫を凝らしているところが多くなっている気がします。お酒はもちろん舌で堪能するものではありますが、それを引き立てる要素としての空間の演出は今後も更に注目されていくものかと思います。また新たな発見があれば(お酒が無くても)ご紹介していければと思いますので、よろしくお願いいたします。以上、竹ボーが世田谷の用賀がらお伝えいたしました。 なんとなく雰囲気的に似たものがあった倉敷のオノダバーさん>>click>>