ダンカンテーラーからリリースされたマッカランは、75,000ポンドです。

新年早々にドヒャという記事を発見しました。スコッチウイスキーのボトラーズ、ダンカンテーラー社がマッカランの52年をリリースしたというのです。マッカランはスコッチのロールスロイスといわれる超高級ウイスキーとして知られています。12年などは一般的なバーでも広く置かれていると思いますが、ワンショットの相場だと1,500円くらいとかでしょうか。他のシングルモルトウイスキーに比べても高いことが多いです。それくらい高級ウイスキーとしての知名度を持っていうます。そのマッカランの52年。これは人類が月に行った年、1969年?、なのだそうですけれども。マッカランでなくても50年以上の超熟ウイスキーというのは非常に珍しいです。昨年にSUNTORYが限定販売していた55年の「山崎」が、アメリカのオークションで8000万円以上の値段をつけたとことでテレビでも話題になっていましたが、これもオフィシャル価格は300万円でした。そして、今回のマッカランはハウマッチということですが、なんと75,000万ポンド(日本円換算で1,000万円以上)。ToyotaとFerrariかというくらいに違います。(汗)

直近のウイスキーキャストでアメリカはロスのインポーターのシャンド社の人がゲストに呼ばれていました。このマッカランを引っ張ってきたからだと思われます。ダンカンテーラー社はユアン・シャンドさんという人がアメリカ人の元オーナーから会社を2002年に買収して今に至るのですが、元オーナーがかなりのコレクターだったようで非常に良い樽のストックをもっているようです。実際に、ダンカンテーラー社も廃蒸留所のオールドウイスキーシリーズ「Rarest」など珍しい長期熟成品のラインアップを得意としているイメージがあり、このマッカランがリリースできたのもそうした背景があると考えられます。関係は良く分からないのですが、インポーターのシャンド社の社長さんはモジ・シャンドさんという方で、ダンカンテーラー社のCEO(ユアン氏はChairman)になっています。苗字が同じなのですが、お二人がご夫婦なのか?とかまではちょっとわかりませんでしたが、シャンド社とダンカンテーラー社はつながりがあるようで、そうしたこともあってシャンド社の方が呼ばれたのかなと思います。アメリカのインポーターなので、日本ではあまり知名度が無いと思います。自分もシャンド社というのは初耳でした。ホームページを見ると、高級志向のインポーターなようで、ウイスキーの他にもウォッカやテキーラなど色々扱っているようです。

さて話を戻しますが、これだけ高価格のウイスキー。司会のマークはこう尋ねます。これまでウイスキーというのはウイスキーの愛好家(飲む人)向けに販売されてきた。ところが、最近はコレクター向けに価格が吊り上がっている。「ウイスキーのマーケットとは何か?」と。いや、まさにそうでしょう。普通に考えて、1000万円を超えるウイスキーといのは飲み物なのでしょうか?たとえそれが高級なものであったとしても、1滴が1万円するかのような、まさに不老不死の薬でも飲むような世界です。

その回答は少し興味深いものでした。いわく、そもそもこうしたレアなウイスキーというのは、もともとは退職祝いなどに贈られるようなものであったと。要は価値観が違うのでしょう。記念品のような扱いというか、単純に金額に換算されるようなものではないというのです。更に、カジノなどでも大きく負けた人に、因みに金額的には「1万ドル」とかの話だそうです、残念賞的な意味合いでこうしたレアボトルを慰め代わりに贈ることがあった(ある?)そうです。なるほど、確かにそれはウイスキーを「飲む」という中身の価値とは全く別なものがありそうです。しかし、そうだすれば、なおさら一般庶民の手に届かないところにあるのでは?というのが正直な感想です。こういうのです。こうしたお金の感覚は一般的には理解されないかもしれないが、そうした人(=お金持ち)にとっては「大海の一滴」のようなものだと。なるほど!確かに、一千万円が大海の一滴くらいな感覚で購入できるなら、しっかりと楽しめそうです。自分なんかは神棚に祭り上げて我が家の祭神として後世の繁栄を願うところですm(__)m。まあ、そんなわけで、土台無理な価格のレアボトルは忘れて、庶民は普通のフェラーリで我慢しましょうか?!

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