アロマの独自ブレンドをフラッと立ち寄った@アロマさんで体験する

アロマの独自ブレンドをフラッと立ち寄った@アロマさんで体験する

ウイスキー研究が極まってついにアロマにも手を出し始めました。ウイスキーにおいて、もっともお財布の次に重要な要素は何といっても「感性」ですm(__)m。確かにお金を出せば良いお酒は買えます。ただ、その良さをどこまで理解できるかというのは、感性次第というところがあります。感性が無ければ、どれだけ良いお酒を飲んでも「何とかに真珠」ということになっていしまう恐れがあります。それはムダな資源消費であり、環境破壊であるとさえ言われても仕方がないでしょう。良い酒は良い人を求めます。常に自分を磨かねばいけないというのが、このホームページのレゾンでトールということで、常々語っていることになります?。 香りの分解要素 ウイスキーのフレーバーリングウィール ウイスキーにおいての香りやティスティングを分解したフレーバリングというのをご覧になられた方はいらっしゃいますでしょうか。美味しい酒を頂いたときに無暗に「美味しい!」を連発するだけになっていると、時に寂しくなることがあります。なんか美味しんだけど、何が美味しいのかが良く分からない。このおいしさをどう表現して良いのかが良く分からない。後で家族や知人に美味しかった!ということを伝えようにも、「それでどんな味だったの?」と言われて、ピタリと言葉が止まってしまう、そんな経験は無いでしょうか?「だから~」とか「あのアレなんだよ~」とか「あの時のアレ」とか言っても伝わりません、あの時のアレなんか、誰にも分からないのです。あの時もアレもありません、表現力を磨きましょう!でも、どうやって?それは日ごろの努力です。単語と意味を覚えるかのように、フレーバーや味に言葉を与えてそれを表現するクセを日ごろから養うよりほかはないのです。ただ、よほどのスペシャリストとか専門家でない限り、なかなかそうした訓練の場もないのが現実。そんなことをグルグル頭で考えていた時にフラッと立ち寄ったのが、こちらのアットアロマさん。なんでもアロマによる空間演出などに特化したアロマのスペシャリストのようです。有明ガーデンにある店舗を尋ねたのですが、自分が惹かれたのは自分のオリジナルレシピでブレンドアロマがその場で作れるということ、すぐに素人の血が騒ぎました。早速その場で体験を決めました。 オムロン社製のアロマディフューザーで創作活動 写真にはうまく映っていないのですが、オムロン社のアロマディフューザーで創作活動を開始しました。ボタンで各種アロマの分量を調整して、上からシャワーのように香りが落ちてくる仕組みです。デジタルで各種の分量を調整します。それぞれの香りをひとつづつ確認した後で、独自のブレンドしたアロマを作っていきます。係りの人に気になった香りの種類を伝えます。香りはフローラル、柑橘系(シトラス)、ウッド、ハーブ、シーズナルの5分類でそれぞれ各種3つづつありました。フローラルはイランイラン、カモミール、ゼラニウム、シトラスはオレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、ウッドはホワイトサイプレス、ホーウッド、ユーカリ、ハーブはペパーミント、ラベンダー、ローズマリー、シーズナルは高野槙、北海道薄荷、伊予柑の合計15種。馴染みのある香りから、初めての香りまで様々です。自分はユーカリと高野槙が特に気に入ったので、そちらをメインにブレンドしました。ただ難しいのは各種の香りを均等にブレンドするだけでは、偏りが出てしまうことです。どうしても芳香性の強い方に流れるので、匙加減で合わせないといけません。また、それぞれ好みのモノを選んだとしても、ブレンドするとちょっと違うなあ?ということにもなります。これはウイスキーとまさに同じ現象です。最強のシングルモルト同士をブレンドしたからといって、最強のブレンドが誕生するワケではありません。1+1が単純には2にならない、0にも3にも10にもなる。これが、ブレンドの妙です。その科学的な原理を実体験できたということで、とても有意義な時間を過ごすことができました。ブレンドしたものはその場ですぐに調合してもらいましたので、明日から活用してみたいと思います! クリックでアットアロマさんのホームページに飛びます
横須賀の飲み屋街、若松マーケットの様子です

ヨコスカの街に魅せられて、ドブ板通り~若松マーケットを歩く。

横須賀にまたまたやってきました。今回は特段に横須賀に用事があったわけでもないのですが、横浜まで来たついでに足を伸ばしてみました。京急線を使えば横浜から370円で来れてしまいます、快特にうまく乗れば30分程度。一度このあたりの感覚を掴んでしまうと、あとは全てが簡単に見えます。初めて行く目的地で苦労して地図を見ながら言った先から帰る時に、行きの半分くらいの時間で帰って来れて「え!こんなに近かったけ」みたいなことがあると思うのですが、今まさにそのような域に達してしまった感があります。本当は野毛くらいで我慢?しようかなと思ったのですが、時間も余ったしせっかく?なので、横須賀に吸い寄せられるように来てしまいました。なんのためにココに来るかというと、もう何度かご紹介をしているのですがドブ板目当てです。ドブ板でなくても、このヨコスカという街の独特な雰囲気が好きです。駅を降りてまず目につく昭和ノスタルジー感、いまだに賑わいのある駅前のデパート建物の中を潜り抜けるようにあるアーケードの三笠ビル商店街や、いまだに活気を感じられる地方百貨店のさいか屋など。そして駅前に広がる小さくてまとまりのない飲み屋街。そんな昭和感満点の街並みに闊歩する基地界隈のガイジン。バス停で待つ上下白の制服の海兵さん、その隣で談笑するおばあちゃん。何か遠い昔に忘れたような記憶をたどりながら、ここに来て感じるのは、ただどこからか溢れる生命力(笑)。もちろん、東京の銀座や渋谷を歩いていれば溢れんばかりのモノはあります。ただ、ここで議論しているのはそういうただ漫然とある人の多さや勢いではなく、何かこう沸々と湧いてくるようなパワーとでも言いましょうか。そうした魅力がある気がします。そんなことを思いながら通りを抜けて目的地にやってきました。どうしたワケか今日はかなり空いてました。なので特に何を考える間もなくすぐに店の中に入っていきました。 アサヒビール! 中からは美味しきカレーの匂いがしてきました。さすが海軍の街です。後で調べたのですが「ペリー」というカレーが名物の食堂のようです。自分が行ったのはすでにバータイムでさすがにご飯を食べている人はいませんでしたが、たぶん頼めばカレーは出てきたのかなと思います。昼間の雰囲気は分かりませんが、食堂っていう感じではなく、すっかり夜のお店の感じになっていました。カウンターにはフィリピン人と思しき母ちゃんが取り仕切っていて、快活な日本語で注文を聞かれたのでとりあえず「ビール」をお願いしました。他にも色んな珍しげなお酒とかあったのですが「お酒専門の人」はあとから来るけど自分はワカラナイとのことだったので。(汗)店の奥にダーツゲームがあって、割とこのあたりはビリヤードとかダーツとかゲームがどこでも置いてあります。ミュージックはガンガンかかっているところが多いのですが、カラオケあるとこは少ない気がします。ただ、カラオケなくてもガイジンの人たちが盛り上がって店の中で熱唱してたりするのはちょくちょく目にします。 お店の中の様子、奥にあるダーツでプレーした。 とりあえず一杯飲んで、少しダーツをプレーした後にドブ板通りから少し外れたホテルニューヨコスカの界隈に移動してみました。最近はこのあたりの雑居ビルにもちょっと探検の領域を広げています。タイミングにも寄ると思うのですがガイジンの集まる呑み屋と日本人の固まる呑み屋はわりときれいに分かる傾向です。ただここの面白いのはいわゆる観光客のガイジンで無いところです。何度か紹介している新宿のゴールデン街などは、今や海外から来る観光客にすっかり人気になってしまいましたが、正直自分はWhere do you from?から始まる会話には何かすっかりもう興味が無いというか面白味を感じなくなってしまいました(笑)。最初は新鮮で面白いんですけど、まあsushiが好きとかanimeが好きとか、果ては日本が好きとか、そういう話はもう何度も聞くてやっぱり飽きるというかm(__)m、とにかく自分は海外から日本に来られる観光客やビジネス客がいかに日本が好きなのかは良く理解したので、そうでないタイプの意見も聞きたいのですよね。え!でも日本に興味がなけりゃ日本に来ないじゃん!って思っている方、もしくは日本に来-へんやん!って思ってる方、居るんですよ、それが、この街には。日本になーんの興味も無くても。まあどういう理由かは詳しくは知りません、たぶん業務命令みたいなモンだと思います。浅草や渋谷で見かける観光客とは違い、これまたいろんな事情があって日本に集まっているガイジンで形成されているのがこのヨコスカにはあります。自分は取材班ではないので毎度そんな野暮ったいことを聞き出したりはしませんが、横須賀基地に勤務することになったオトコと一緒に来日して、その後別れて子供を産んで日々の家計の足しにバーカウンターに立っているシングルマザーや、東北の片田舎で育ってガイジンだということでイジメを受けて高校卒業とともにヨコスカに来た子だとか。まあ、みなさんそれぞれいろんな事情があるのですが、浅草が見たいとか日光に行きたいとか、アキバで買い物したいとか、そういう感じとは一切無縁のガイジンがここに生息しています。別に日本が嫌いなワケでもありません、寿司に興味が無いと言っているワケでありません、時にはアイミョンも歌うでしょう、ただその中心となる関心は自らの日々の生活や興味関心、仲間との遊びや母国への郷愁、そういうものです。なのでおススメのラーメン屋を聞かれることも無ければ、神社と寺がどう違うのかみたいなことを聞かれることも無い、ただボーッとカウンターに座っていたら見向きもされず、そのまま時間が過ぎていくという、そういう余裕があります。全部アメリカっぽくて、周りはどこの国から来た人かも分かりませんが、何や懸命に話混んでいる中にあって、ただその渦の中に在る。この感覚が最近たまりません。なによりホンモノの外国と違って、言葉が通じないという心配とかが必要ありません(だいただカタコトの日本語でも通じます、下手な英語の許容範囲も広いです)、一応日本の領土なので安心感もあります。たぶん外国の方がゴールデン街に来て日本っぽさを少し味わってみるのと同じ感覚だと思います、自分は日本人で外国の飲み屋街にいるような感覚をちょっと味わいに来てる、そんな感じです。 〆は若松マーケットのスナックで。 さて、異国感に溢れる熱気を感じた後は若松マーケットに場所を移して一休みしました。サウナの後の水風呂みたな感覚です。フラッと立ち寄ったお店が、一番歴史のあるスナックだったようで、ママさん二人に接待をしてもらいました。焼酎と突き出しの枝豆(絶品!)、そして2曲歌って3,000円。こんなのは東京では無いですよね。軽くリフレッシュをして帰路につきました。若松マーケットについても、もう少し今後調査をしてきたいと思っています。ヨコスカの魅力をもっと探していきたいと思います。まったくウイスキーの話が出てきませんでしたが、次回以降は少しお酒に関する話題も織り交ぜながら紹介していければと思います。
新橋駅前ビル1号館にあるコスパ最強の立ち飲みモルトバー喜楽さんを訪れる。

新橋駅前ビル1号館にあるコスパ最強の立ち飲みモルトバー喜楽さんを訪れる。

喜楽さんの店内カウンターの様子 久しぶりに立ち寄った新橋駅の駅前ビル。いわゆるコロナ禍でリモートワーク全盛期だったころ(2021年~2022年頃)にはこの近辺は特に夜は閑散とした感じで、サラリーマン天国と言われたこの界隈も廃墟のように閑散としていた時期もありました。それが懐かしくもなるくらいに人出が戻り、どの店からも楽しそうに飲めや歌えの騒ぎが聞こえてきます。この地に戻って来たのはいつも立ち寄っていた駅前ビル1号館の地階にあるモルトバー・ヒーローさんを訪問するためだったのですが、なんと閉店。モルトウイスキーが格安で飲めてジャパニーズのクラフトウイスキーも希少なものが揃っていて貴重だったのですが、とても残念です。その後にはほぼ居抜きで別のウイスキーバーに変わっていました。ヒーローはその上の階にある「喜楽」さんが運営されていたので、とりあえず階を上がって喜楽さんに。確認するとヒーローさんは閉じられたとのこと。とはいっても、モルトのコスパではこちらが最強であることは言うまでもありません。ただ、こちらはカウンター席がメインでしかも立ち飲み。自分は席が欲しかったのでいつも下で飲んでいましたが、今日はこちらでモルトをいただきました。特徴はなんといいますか、とにかく格安でとても良いウイスキーが飲める、ということに尽きます。いきなりモルトウイスキー!みたいなイメージででしょうか。とりあえず瓶ビール(小)で口を潤わせながら、メニューをじっくり観察します。ラガブーリンの8年(ワンコイン!)もちょっと気になりました。目の前においてあったトンプソンブラザーズのも気になりました。ただ一番気になったのはスウェーデンのハイコーストのボトル。信濃屋さんのプライベートボトルのようです。スタンダードなものは見たことがありますがシングルカスク品が日本に流入しているとは知りませんでした。最近北欧発のモルトウイスキーをチラホラ見かけるようにはなりましたが、まだ一度もテイスティングはしたことがありませんでした。日本のクラフトディスティラーと同様で希少な上に価格もそれなりにします。扱っているバーもまだまだ少なく、オーナーさんの好みとかにも分かれる印象です。価格はハーフで1,000円でした。バーボン熟成の8年なので、ワンコインラガがフルショットであったとすれば4倍くらいでしょうか。 前から気になっていたスウェーデンのハイコーストを! ハイコースト蒸留所については以前にこちらの記事でレビューを書いたことがあるのですが、樽にこだわりのあるウイスキーということは聞いていました。創業は2010年で元々はボックス蒸留所を名乗っていましたが、(たぶん同名のボトラーズどの混同を避けるためだと思うのですが)今はハイコースト蒸留所となっています。ネットの記事などで見ると「アイラ」と「日本」にインスピレーションを得た透明感のあるモルトが特徴だということ。このボトルはノンピートであったのでアイラ感は分かりませんでしたが、フレーバー的には王道のスコッチという印象でした。オールドプルトニーとか、バルヴェニーとか、そのあたりのイメージでしょうか。寒冷な地域ではあるのですが寒暖差がとても激しいようで年間を通じて60度くらいのアップダウンがあるようです。色合いからも伝わると思うのですが、とてもクリアで透き通るようなモルト感、度数は64.9%?とあるのですが、樽詰めするときの度数とほとんど変わっていないような?。樽生ウイスキーを飲んでいるようなフレッシュでスパイシーさがある絶品のモルトでした。店内にはこのような普通では飲めないようなモルトウイスキーがゴロゴロとしていて宝探しのような感覚で楽しめます。お店は常連さんで一杯のことも多く、日本酒や焼酎、突き出しモノも充実しています。なかなか落ち着いて楽しみたいという向けではありませんが、モルトのコスパは国内最強レベルであることは間違いないので、ぜひ一度訪れてほしいと思います!新橋駅から直結していますので、天候に関係無く安心して足を運べるのも良いです。 お店の詳細についてはこちらのページが更に詳しいです。メニューやお店のシステムなどたくさんの写真付きで紹介されていました!>>新橋「喜楽」芋焼酎と魚料理に舌鼓!美味しいお酒とつまみに出会える立ち飲みbyせんべろnet
ウィスキーバー シャンティーシャック (WhiskyBar ShantyShack)さんでキルホーマンに酔いしれる

ウィスキーバー シャンティーシャック (WhiskyBar ShantyShack)さんでキルホーマンに酔いしれる

久々に横浜にやってきました。近くに住んでいてもなかなかやってくる機会のない横浜。桜木町に降り立ち野毛の飲み屋街には目もくれず、いつもと違う方向に向かいます。能楽堂などがある高級住宅街を過ぎて、京急線の橋をこえてすぐに目的とするバーがありました。事前にgooglemapでチェックはしていたのですが、本当にこんな場所にあるのかというところにポツンと灯りが灯っていました。レビューなどが全部英語で書かれていたので、外国の方が経営されているのかな?と思って不安でドキドキしながら扉を開けたのですが、なんといいますがジブリ映画からとってきたような素敵なメルヘンチックというか異空間な世界が飛び込んできました。 お店の外観 マスターはダンディーな日本の方でした。このみち20年くらいココでバーを経営されているそうです。googleで検索したら英語のレビューばっかりで構えてきましたという経緯をお話ししたら笑っていらっしゃいましたが、やはり目指して来られる外国の方も多いのだとか。しかし、それも納得です。目指して来る価値が十分にある素敵なバーです。アンティーク調な店内とゆったりとした空間が桜木町から徒歩圏にあるというのは奇跡ですね。都内のバーは素敵なところがたくさんありますけど、やはり場所が少し狭いというか、あまりゆったりとした空間というのはまれな気がします。(外資系ホテルバーとかは除きますヨ) ブルードッグをまずはいただく さて、まずはクラフトビールで喉を潤しました。ハイボールでも良いと思ったんですが、アメリカンIPAが用意されていたのでそちらを頼みました。最近は結構コレが好きです。ハイボールを頼むより値段もリーズナブルだし、またちゃんとしたクラフトビールを置いてあるところが嬉しいです。タップ生とかだとサーバータンクの鮮度を保つのが難しくて、こじんまりしたバーだと管理に苦労されている話を良く聞きます。缶のクラフトでも良質なクオリティのが結構あるので、最初の一杯はコレで十分と思いますね。 久しぶりにキルホーマンと再会 さて、お次に頼んだのはキルホーマンのシングルカスク。いやあ、夏化しいです。久しぶりです。いつもキルホーマンはシャムロックさんのある四国で頂くことが多くて、この香りでアンパンマン列車とJR四国のメロディが湧いて来るようです。ピートは50ppmなんですがカスクストレングスだけにパンチ力があります。ざっと棚を見たところアイリッシュが結構揃えてありました。珍しいと思います。お伺いしたところ、最近力を入れているのだそうです。アイリッシュとえいばジェムソンとブッシュミルズがメインで、ちょっと前までは何百とあるスコッチの蒸留所に比べて瀕死状態とまで言われていましたが最近は盛り返してきています。 サービスで少し頂いちゃいました ポットスチルのグリーンスポット アイリッシュウイスキーの特徴はいくつかありますけれども、フレーバー的にも一番分かりやすいのは「ポットスチル」でしょう。未発芽の大麦麦芽を使うところがポイントで、これがアイリッシュの独特なフレーバを作ります。どういう風に独特なのか表現するのは難しいのですけれども、今回頂いた「グリーンスポット」のポットスチルウイスキーで言うならば、草っぽい感じということろでしょうか。スコッチやバーボンからするとソフトな口当たりということも言えるかと思います。なので、レッドブレストとかティーリングとか他にも色々とあるのですが、日本酒のようなまろやかな口当たりで、度数を忘れてグビグビといけてしまいそうになるところが不思議です。 フィニッシュは津貫。 スコッチ、アイリッシュと来たので、最後に何か別のジャンルということでジャパニーズをいただきました。津貫のシングルカスク。池袋にあるアロハウイスキーさんのプライベートカスクだそうです。バーボン樽だったのですが、色目からシェリーカスクかと思ってしまいました。やはり南国なだけに早熟なんでしょうか。口当たりも滑らかで台湾のカバランを思い起こすようなトロピカル風味です。ちょうど今、スタンプラリーを開催しているとのことで、アロハさんと提携しているバーでスタンプを獲得すれば、プライベートカスク購入の権利がもらえるとのこと。スタンプカードを早速もらいまして、まずは1軒目を攻略しました。リストにある16軒のバーのうち5軒を攻略すれば良いとのこと、主に東京と鹿児島のバーなようです。付近に在住の方は1月くらいで回れてしまうのでないでしょうか。猛者もいて全軒攻略を目指して来られた方もいるのだとか。いずれにせよ、スタンプラリーでなくてもこちらのシャンティーシャックさんはとてもアットホームでリラックスのできるバーでした。お店は16時頃から開けているそうで、かなり早めの時間帯からでもちょっと立ち寄りすることもできます。通常は20時くらいからが多いと思うので、かなり珍しいなと思いました。こじんまりとしたところで、交通の便もちょっと離れてはいますが、落ち着いた時間を過ごせると思いました。またお伺いします! 桜木町からでも歩けましたが、最寄りは京急の戸部駅です。
横須賀のドブ板通りでアメリカンな気分を味わう。

横須賀のドブ板通りでアメリカンな気分を味わう。

横須賀の街にやってきました。海軍基地のある街ということで有名なのですが、ここに来る理由はほぼ一つで米軍向けの飲み屋街として知られる「ドブ板通り」です。以前にもドブ板の話はした記憶があるのですが、日本人向けの若松マーケットと逆方向にあります。横須賀は京急横須賀中央が便利ですが、どちらかというとJRの横須賀駅寄りになります。 規模的にはドブ板通りを中心としてパラパラと他にバーが散在しているという感じ。艦船が外洋に出ていると街が目に見えて寂しくなるというような海軍のお膝元らしい一面も。雰囲気的にはアメリカのダウンタウンの一角を切り取ってきたような異国情緒に溢れます。最近では都内にも外国人の観光客がたくさん来ていますけれども、なんでしょうか、旅行で来る外国の方と、本場の外国人?というのは何か雰囲気が違います。加えて駐在とか日本に長くいらっしゃる外国人も、また日本化されていてオーラを消しているというか、見た目はガイジンなのですけど、どことなく雰囲気がまた違う、といったようなことがあります。 そういう意味で、この横須賀の街を闊歩する外国人(というのは要するに米軍かその関係者だと思うのですが)というのもまた違った空気があります。おそらくなんですが、本国や世界中に展開する米軍の基地を転々と移動して、止まり木のように横須賀に来ているだけだと思うのです。なので、なんというかちょっと違った雰囲気のオーラを身にまとっているような感じがします。日本は一応軍隊が無いので、軍人の溜り場なんていうのもそもそも無い、存在しないと思うのですけど、どう表現して良いのか分かりませんが独特の緊張感みたいなものもあり、もちろん軍服のままで(もちろん武器は携行してないと思いますが)飲み屋街を堂々と歩いている、そのような光景が目の前に展開するところというのはかなり独特です。いずれにせよ、平和だということなのですしょうか、軍人さんもこうやって飲みに来られるということは。 さて、いつもながら前置きが長くなりましたが、本題に入ります。この街のバーのシステムで覚えておくことは一つだけで、都度前払いするということ、これだけです。あとは、特にカウンターの女の子に一杯おごらないといけないとか、そういうのも特別には無いと思っています。割とドライというか。一杯だけサクッと飲んでいくでも良いし、まったりとするも良いし、カジュアルバー的な感じのところが多いです。店員さんは外国人の方もいらっしゃいますが、日本人の方がカウンターに立っていることも多いです。お客さんはやはり外国の方と日本の方で分かれているようなケースが多いかなと思います。新宿ゴールデン街のような観光地というワケでもないですし、あまり両方が交流を深めているというようなのは見たことがありません。もちろん、そういったケースもあるのかとは思いますが。自分もあまり隣に座った方にこちらから話かけたりはしないです。向こうからフレンドリーな信号?を発して来たら少し会話をしたりすることもありますが、あまり深入りはしないようにしています。まだバーカウンターの子と話す方がリラックスできますし、やはりお客さんもそういう感じの来店が多い印象です。でも、ベトベトした感じは一切なくて、本当に飲み方とかもサクッとした感じ。深酒した酔っ払いもあまり見たことがありません。カラオケスナックとかラウンジ的なスタイルの店も表立ってはなく、本当にカジュアルバーが並んでいるだけなので、変な人も意外に少ない気がします。お店の客引きみたいな子もほとんど見かけません。ただ、あくまでこれは夜の浅い時間に訪問している自分の経験なので、深夜帯とかどうなっているかは不明です。そこは誤解無きようお願いします。 メニューのカクテル こちらがカクテルメニューm(__)m さて、今回の発見は何といってもこちらのメニューのカクテルです。あえて声にだしませんけれども、「(米国)本土にもあるの?」と聞いたら、カウンターの中の兄ちゃんは「あるよ! 」と片言の日本語で返してきました。なんとも信じ難いのですが、向こうの飲み屋街とかはそもそも行ったことが無いので何とも言えません。もし何か情報あればm(__)m とりあえずレシピは普通のカクテルで、何か卑猥の薬を混入するとこはありませんでした。ただ容器はちょっとアレなもので出てきまして、これにも驚きました。値段も普通に高めでしたので、コスパ的にどうだったかと言われるとちょっと微妙です。あくまで遊びでしょう。他に時勢ネタなんかもありました。こういうのは、あまり日本のバーとかで見たことがないですね。政治ネタって日本ではお酒の席ではタブー視されているっていうのもあるのでしょうか。 別のジャズバーで発見した さてさて何軒かハシゴをして良い気分になってきたので帰途につきました。まだまだお客さんも新しく入ってきて、おそらくどこかでご飯を食べたり、仲間と集合したり、今から始まるゾ!っていう感じのグループも。深夜を超えてから本番が始まるのでしょうか。カラオケとかの声も聞こえてきて興味がありましたが、ホテルニューヨコスカなんかに宿を手配してもっとじっくり探求してみたいものです。 ドブ板近辺の地図とホテルニューヨコスカ

オレゴンのクラフトビールを飲むなら、クエンチワインさんで決まりです!(クエンチ・ワインQUENCH WINE(西小山)特集第2弾)

ちょくちょく立ち寄っているクエンチワインさんの来訪記録2回目バージョンです。こちらのブログ記事で2回目の記事を書くのは初の試みにになります!クエンチワインさんで頂いたアメリカ西海岸発オレゴン州産のクラフトビールの呈すlテインぐ記録が結構たまってきたので、そのアップデート情報です。クエンチワインさんて何?という方はまずはこちらの記事を読んでいただいて、また戻ってきてくださいm(__)m 商品ラインアップについてですが、さすがにそろそろ固定化してきているのかなという印象です。最初の頃は見たことも無いモノばかりだったので驚きの連続でしたが安定飛行の段階に入って来たのかなと。インポーターさん経由で仕入れられていてるそうで、オレゴンブランドというものの日本への認知度を考えるとさすがに頻繁に商品の回転サイクルを早めることができないのかなという気もしています。 クラフトビールコーナーの棚はこんな感じ 日本のクラフトビールのブランドも一時はかなりいろんなモノが出回って何がなんだか分かりませんでしたが、最近はやはり巷で一般的に見かけるブランドは固定化してきているのと似たような感じでしょうか。自分はIPA系が好きなのでコンビニとかでたまに買ってその場でグイっと飲むものとしては、ヤッホーブルーイングさんの「よなよなエール」。他にベルジャン・ホワイトエールですがパッケージ買いとして「水曜日のネコ」。曜日をズバリ指定しているのが良いです。日本のモノだとちょっと高めですがビター系の箕面ビールの「スタウト」とかもたまに飲んだりします。ただ、いずれもホントに気分的な衝動買いでパッと買ってグイっと飲む感じです。物色するのはやっぱりちょっと良いビールが置いてそうな、成城石井さんとかですかね。最近はデパ地下とかでも結構いろんなものが置いてあるので、そういうとこも利用します。伊勢丹とか高島屋とか。 とりあえず前置きはそんなところにします。さて、何ゆえにオレゴンなのか、という話なのですが、やっぱりそういう一般に出回っているクラフトビールと比べてもちょっと一つ頭が抜けているというか、違うんですよね。もちろん価格も800円~1200円くらいで、市販のクラフトビールの300円~600円くらいのレンジより更に高いんですけど。でも例えばなんですが、バーとかレストランで一杯1000円くらいの生ビールを頼んだりするのと比べると、これは缶ビールなのに!それと同じくらいのフレッシュな鮮度がある。もう、これは生鮮食品の部類に居れてしまっても良いくらいの「缶詰」なんです!。この衝撃をぜひとも味わってほしいというのが願いなのです。そしてパッケージ!バリエーション!爽快感!。要するにです。テニスをして、汗をかいて、シャワーを浴びて、ビールを飲むというルーティンがあったと仮定したときに、その爽快感の倍増度が違うという意味です。普通のビールが倍であるなら、オレゴンビールは10倍と考えても良いでしょう。そのくらいの違いがある、このように信者は考えるのです。つまり値段が高くても多少お布施・・、、とまあ説教はこれくらいでやめて、ちょっとだけ肝心の中身の紹介をしておきたいと思います。 カスケードブルーイングのフランボワーズ・ノースウエスト まず、ベリー感満載のフランボワーズ・ノースウエスト。えっと、オレゴン州は西海岸でシアトルのあるワシントン州の南ですね。だから?ノースウエストです。「ラズベリー・エール」というスタイルだそうで、ワイン樽に地元のラズベリーを入れて熟成を(2年未満)したものです。ベリーを入れて熟成と聞くと甘ったるいモノを想像してしまいますが、とても上品な仕上がりで、安っぽいーサワーではなく、ブルゴーニュのピノノワールのような品があります。(ところでオレゴンワインはピノが有名です、そしてこちらのお店はビール屋さんではなく名前の通りワイン屋さんであることを復習も兼ねて追記しておきます) レベルビアのボタンスマッシャー お次はレベルビア(Level Beer)のボタンスマッシャー。ボタンスマッシャーというのはビデオゲームの早打ち(ボタンを連打する)ですが、このビールの特徴であるホッピー感に掛けているのでしょうか。グラッシーで爽快な一杯です。ボリュームもたっぷり。レベルビアはゲームのネタに掛けたものが多くて、ゲーマ向けを想定しているんでしょうかね。自分はあまりビデオゲーム(って言い方は古いのか?)とかをしないので、良く分かりませんが(汗)。ただ、ゲームをするしないに限らず美味しいことは間違いないです。他にもこちらとか。名前は「Let's Play」。ラベルのフォント?というか、昔のパックマンっぽい感じが特徴です。こちらはピルスナー系(日本のビールはだいたいコレです、アサヒとかキリンとか。ドイツのビールですね)。グラッシーなホップとIPAのフルーティさが加わります。 同じくレベルビアのレッツ・プレイ! 最後はカルミネーション・ブルーイングの「ゴーストトレイル」。いわゆるヘイジーIPAというやつで、発祥は米東部のニューイングランド地方。フルーティさが特徴で、色目も写真の通り柑橘オレンジ系の色をしています。苦みが控えめで飲みやすいです。怪しげなパッケージからは少し想像できないですが。 カルミネーションブルーイングのゴーストトレイル とりあえず、これくらいがアップデート情報になります。また、少しづつバリエーションも増えてくると思いますし、定期的に新しい商品も出てきますので、都度ご紹介していければと思っています。クエンチワインさんは場所的には都心からちょっと離れているため、少し距離感はあるのですが先日相鉄線とも直通運転を開始した東急線の西小山駅から歩いてすぐです。東急線は東海道新幹線の新横浜駅とのアクセスも格段に良くなったので、全国からの来訪をお待ちしているとのことです。それでは、またお会いしましょう! 編集後記:オレゴン産のアメリカンシングルモルトを発見しました!オーナーさんが手荷物で持ち帰ったようです。あざっす!! オレゴンのアメリカンシングルモルト、マッカーシーが! 初めの記事で紹介だけしていたのですが、来日していました!これはいわゆるバーボンウイスキーではなく、アメリカで作るスコッチ。すなわち「アメリカンシングルモルト」になります。味わいとしてはほんのりとした上品なピート感とスコッチらしいモルト風味があって、爽やかながらも深みがありました。とても美味しいというか、完成度が高いと感じました。このウイスキーの紹介についてですが、すでにサライさんの記事で書かれていたのでご紹介します(→コチラ)、とても良い記事だと思いました。やっぱりプロのライターは違いますね。ただ着眼点だけは自分も負けてないというか?、この記事で紹介している蒸留所については、こちらのページでもきちんと紹介してま~す。 ・ウエストランド蒸留所 ウエストワードは書いたつもりでしたが、気のせいでした。汗
二子玉川のNew Valleyさんで「宇宙」に飛び立つ。

二子玉川のNew Valleyさんで「宇宙」に飛び立つ。

いやはや、やってきましたよ、ついに。世田谷シリーズ(っていつ始まったの?って野暮な話は無しで)は終着駅の二子玉川に到着しました。二子玉川といえば、高島屋SCですが、この裏手に面白い飲み屋街があります。柳小路というんですかね。オシャレな飲食店が集まっています。今回フラっと立ち寄ったのは、そこから少し奥に入ったローカルな商店街の通り沿いの店。何通りというのか分からないんですが中華屋さんとかラーメン屋とか昭和風の店があったり、コーヒーロースターのあるオシャレなカフェとかがあったり新旧が入り交ざって凝縮した感じです。通りはほんと百メートルとかくらいですごく短いのであっという間に終わってしまうんですけど、個性派揃いのお店ばかりでどこも昼下がりから結構忙しそうにしています。そんななか、とりわけ若者がワンサカいる一軒のワイン屋さん、NewValleyさんに立ち寄ってみました。 「宇宙」に飛び立つ前に ワイン屋さんだと思うのですが、ホームページとか拝見すると結構いろんなところのワインを取り揃えている感じです。お見せに入ったときはカウンターに若い子が3名くらいで、立ち飲みな感じでしょうか?スツールがあったのかすらよく分かりませんでしたが人だかりができていました。表に面したテーブル席もあるのですが、こちらはとにかく人が多いので相席みたいな感じになっていて、皆さんグループなのかたまたま知り合っただけなのか良く分かりませんが、和気あいあいとした感じでした。特に驚いたのが若い女の子が多かったんですよね。イケメン兄さんがいたのでこちらの人目当てなんでしょうか?華が目当てか、団子が目当てか、もしくはワインなのか、まあ、でもどうでも良いですよね。お酒が美味しくて人生が楽しけりゃ。近くには最近移転してきた楽天さんの本社もあるので、そちらの若手社員とかなんですかね。もう少し勇気をもって輪に入れば良かったのですが、熱気に圧倒されてお店の手前のショーケース冷蔵庫からクラフトビールを必死に1個取り出して、「持ち帰りでお願いします!」と言うのが精一杯でした。(というのも嘘で、「ちょっと助けて!」という感じでビールもってジッとしてたら、向こうが察して会計ですか?と聞いてくれました。ありがとうございます。今度ご馳走しますね!ブログ読んでたら申告してみてください。(笑)先着一名限りで対応します。さて、本題に入ります。ワインには行きつきませんでしたが、最近ちょっとオレゴンのクラフトビールにはまっている話はなんどかさせてもらっています。リピートでこちらのブログ記事を読んでいる方なら、もうお分かり方と思いますが、そうです、あそこの沿線のあの店です。(こちらもお店の名前を見事回答してくださった方に、(以下略)) 濃厚なベリーが缶からほとばしる さて、そういう期待があったので、「宇宙ビール」なるものを頼んでみました。こちらなんと1450円です。昼マック3回分くらいでしょうか?すごく高いです。ただ飲んでみてびっくり。これってクラフトビールとは違いますね?なんだかすごいベリー感満載のフルーティさは確かにあるのですが、あまりに甘くて、まるで濃厚ベリーサワーを飲んでる感じでした。(笑)そして、スミマセン、せっかく一所懸命に作って頂いたのに申し訳ないのですが、人生で初めて残してしまいましたm(__)mそれほどまでに、ちょっと自分的には甘すぎる、というか、いやはや、なんとも申し訳ない気持ちでいっぱいです。サワー系が好きでビールの苦みは苦手なのよ~っていう方にはもしかしたらドンピシャのストライクなのかもしれません。が、自分的にはちょっとこれってホントに「ビール」なの?っていうのが正直な感想です。自分は偏屈な昭和男なんで、やっぱり多少の苦みとかってビールたる要素に不可欠なものだと思うんですよね~。まあ、そういうワケですけど、一応なんだかすごい気持ちの入った山梨県のクラフトビール屋さんのようなので一応紹介しておきます。こちらの銘柄見るのは初めてです。もし気になった方はこちらのお店に来ると良いと思います。結構たくさん置いてありました。さてさて、今日はとりあえず店の中でということは無く、駅のプラットホームで試飲をしただけに終わりました。世田谷シリーズのラストということで、東急線二子玉川駅のホームで玉川の夕陽を見ながら楽しみました。ここから先は神奈川県の川崎市になるのかな。いつの時代も川っていうのは良いもんですね。どこからともなくバーベキューの香ばしいお肉のにおいが漂ってきまして、無性にお腹も空いてきたところで帰宅の途につきました。溝の口とかもちょっと行ってみたいんですけど、玉川超えて更に進んでいくべきかは今後検討します。どこかおススメのお店とかありましたらぜひぜひ情報頂ければ幸いです。

『男の隠れ家』2023年6月号を読んで「異国街」に好奇心をそそられる。

今年のゴールデンウィークはようやく以前のような活況が戻ってきたようなのですが、残念ながらこちらはステイホームということでおとなしく家で過ごしているという次第です。ところで、せめて空想の中でも旅ができないかということでふらりと書店に立ち寄ったところ、面白い雑誌の特集が目に飛び込んできました。あまりこういう雑誌を家に帰ってまで読むということは普段はしないのですが、とりあえずどこにも行けないもどかしさを癒すためということで、購入したのです。 ”知的好奇心を求める大人たちへ”。まさに私のことです、ハハ。 実はもうすでにメルカリに出品をしているのですが、とりあえず内容をさらっと見た感想を書いてみたいと思います。日本の中の外国を旅する「異国街」とあるの通り、そして表紙の絵が見せる通りなのですが、都内周辺にある日本に住む外国の方の本場のような街並みや店、カフェ、食堂などをピックアップしています。こういう雑誌の特集はだいたい都内が中心なのですが、とにかく最近少なくとも都心の近辺には本当に多くのいろんな国の外国人を見かけるようになりました。これはおそらく皆さんも感じられていることではないでしょうか。特に東京の面白いのは、彼らのバックグラウンド的なモノが非常に多様であることだと思います。地方だと、観光客か労働者か、くらいに分けられるというか、非常にシンプルな気がします。要は観光地巡りに来た西洋系の外国人のグループと、コンビニとかで働いているような外国人の集団、とでも申しましょうか。あまり失礼な言い回しはしたくないのですが、どうしてもそのよう印象を受けてしまうことが多いです(もちろん全てがそうだとは言いませんが)。東京も同じような感じではあるのですが、なんとなく中間層みたいなのが存在するところが面白いです。観光半分、就労(就学)半分、とでもいうのか。また、とにかく母数が多いので日本人を相手にしなくても、それぞれの国や地域の人を相手にするだけでも商売が成り立ってしまうことがある、ということかと思います。なので、結果としては都内にいると、あちこちの国に行かなくてもその国の本場感が味わえる場所が集積しているという状況があるということです。これは大変に素晴らしいことではありませんか。特に今回特集されているようなフィリピンやミャンマー、ベトナムなどの東南アジア系が最近は本当に増えている印象があります。加えて古くからある中国や韓国(コリアン)系、さらにはインドやアフリカなど、本当に多種多様です。 チャイナタウンなら池袋が熱い! メニューと料理(中身)を一致させてから行きたいです 具体的に言うと、チャイナタウンなら横浜よりも池袋でしょう。西口の北側とかには中国語が飛び交う店が結構あります。(もちろん店員さんは日本語でも対応はしてくれます)オーダーのシステムや、料理(具材)の名前だけでは中身が良く分からないなど多少のハードルはありますが、本場に行くよりかは各段に便利かと思います。(それでもやっぱり入店するのには勇気がいりますが汗)。新大久保はコリアン街がもちろん有名なのですが、駅の西側は雑誌でも紹介されているように、まったく別の風景があります。特に大久保駅のあたりでしょうか、東南アジア系の街並みが広がります。あ、それと話が戻りますが、チャイナタウンで言えば、京浜東北線の「西川口」駅西側も結構おススメです。川口市は今や「日本で一番外国人が多い街」なのだそうです。特に中国の方が多いです。また川口と隣の蕨はクルド人が多く難を逃れていることでも知られています。そのほかにも雑誌で紹介されている通りですが、どちらかというと都心の外れにあるような地区に各民族?が集まっているような印象です。北区の十条、荒川区、足立区、葛飾区、そしてインド人で有名な江戸川区の西葛西など。細かくは雑誌を手に取って(ご購入)いただければと思いますが、このような感じで世界から人が集結して都内に住み、生活の基盤を構築されているというのが良く分かります。少子高齢化の日本で注目されるいわゆる「外国人労働者」ですが、今後もこうしたエスニック街は各地で増えていくのではないでしょうか。なにせこうした街の特徴としては本当に「元気が良い」ということです。やっぱり何かしら希望を胸に秘めて来日されているのでしょう。 さて、このブログと外国人街がなんの関係があるのか?ゴールデンウィークに旅行に出かけられない愚痴をネタにするなんて仕事をさぼってるだけでないか!このようなご指摘を受けないか懸念しています。しかし、その心配は実にご無用なのです。これがとても関係があるのです。むしろ、次のネタへの下地作りといっても良いくらいなのです。それが上にも紹介しているような、世界各地のご当地のお酒がもちこまれることへの期待です。韓国ならマッコリやソジュ、中国は白酒や黄酒など多種多様なローカルのお酒があります。インドはウイスキーの生産量でいえば世界一ですし、北部や隣のネパールはワイン造りでも知られています。こうした今までは表面的にしか流通してこなかった各国のお酒も、ローカル色の強いディープなものが今後お目にかかることができるのでないかと思うのです。もちろんタピオカブームほどまではいかないでしょうか、最近は何かきっかけさえあればすぐブーム化する世の中。また日本の若いヒトもあちこちに出て行かれるでしょうから、そうしたルートでも知見が広まり日本でも紹介されることが増えてくるような気がしています。ま、そうしたワケでうまくまとめたつもりですが、とりあえずは雑誌で紹介されていたお店の1軒でも訪ねてみることをまずは当面の目標にしたいと思います。ではでは。
三軒茶屋、三角地帯のMerry Louさんで特製のレモンサワーを楽しむ

三軒茶屋、三角地帯のMerry Louさんで特製のレモンサワーを楽しむ

今回訪れたのは三軒茶屋の三角地帯。三角地帯というのはエリア的にいうと下の絵の通りです。戦後の闇市が発祥らしいです。上野のアメ横とかに似たような雰囲気ですが、飲み屋街というかスナック街というか、なんとも表現がしずらいところ。特にカラオケのビッグエコーが表示されている右隅のあたりはかなりディープな感じです。怪しげない雰囲気はあるのですが、危ないという感じは無いです。世田谷通りや246号などの大きな幹線道路に挟まれていて車や人の通りがひっきりなしにあるので、川の中州にいるような感覚というか、いざとなればとにかくどちらかに逃げ込めば良いだろう的な、そんな安心感?があります。雰囲気的には新宿のゴールデン街に似ていますが、規模はとても小さくて、にぎわっているのはほんとに一部でした。訪れたのが夜の早めの時間?(21時くらい)だったこともあるかもしれませんが、人通りも疎らで外国人観光客に至っては皆無でした。(因みに平日の水曜でした) 三角地帯へは東急線が便利です(東急社員ではありません) なにせ初めてだったのでどこから手を付けて良いのか分かりませんでした。初心者向けの店でまずは情報収集から始めなければということで、ヒップホップ的な感じのMerryLouさんに吸い込まれました。関西出身と思われる元気の良いお兄さんがカウンターに立っていらっしゃいまして、まずは三角地帯初めての挨拶をこめてワンドリンク。こちらのお店はレモンサワーが目玉商品ということなので、ご自慢の手作りレモンサワーをいただきました!うまい!サワーっとします。三茶に来てよかったです。連れのマネージャ君も納得の味だったようで、安心しました。 お手製のレモンサワーが目玉商品です! さて、本題というか、三角地帯の歩き方ってどうなの?っていうことをお伺いしようかと思ったんですけど、なんだかカウンターにドンと置かれていたスナックに誘惑されてしまいました。セルフサービスの食べ放題らしいです。恵比寿のミュージックバーでこのシステムを発見したことが採用のきっかけだそうです。花より団子というか、聞き込みよりつまみ、というか。こちらのバーの名前も後で知ったのですが、MerryLouさんといいます、ホームページを後で調べたらなかなかいい感じです!(→MerryLouさんホームページ)カウンター席のみの立ち飲みバーで、とにかくこのレモンサワーが売れに売れている大人気商品とのことです。こちらの界隈に来るのは周辺にお住いの地元の方が中心のようで、来られる方もサラリーマン系よりかはフリーランス的なアーティスト系が多いみたいです。確かにネクタイをしたサラリーマンのような堅苦しい系の人をみかけません。。みなさんカジュアルな装いで、雰囲気的にもリラックスした方が多いような気がしました。ちょっとサンダルはいて歩いてきました!的な。これは確かにあまり都心だとないかもしれません。そういう意味では観光地の飲み屋街の雰囲気というか、新鮮な感じでした。 乾きものは無償提供だそうです お店の棚にはウイスキーも少しおいてあって、久々にグレンドロナック12年をストレートでお願いしました。(つもりだったんですが、マネジャーによるとこの前も同じもの注文してましたよ!と突っ込まれました(大汗))聞くところによると、ウイスキーは以前はもっとたくさん並べていたようなのです。ところが、あまり注文する方がいらっしゃらないため必要最低限くらいにしているとのこと。これは分かります。モルトバーでもない限り、なかなかカジュアル向きのバーで本格派ウイスキーの需要というのは難しいものがあります。お店のオーナーの趣向でたまに置いていたりというのはたまに見かけますが、やはりよっぽどのお酒好きとかでないとウイスキーまで行きつかないですよね。どうしても他のものに比べて値段が高くなるし、かといってただ値段が高いからというだけで無駄に頼まれるのもアレだし、そうかといってソーダ割りとかにされて目の前で飲まれるのもちょっとアレだなということでお蔵入りしてしまうんですよね。やっぱり、アレです。そう、アレ。稗田阿礼は生没年不詳です。 最近よく目にするグレンドロナック さて、意味不明なことはこれくらいにしておきます。こちらのバーはまず三角地帯初めての人にうってつけであることは間違いないです。気軽に入ってサクッと飲める。オーナーさんも気さくでフレンドリーだし、カウンター飲みなので出入りも気軽、おまけにレモンサワーがうまい!文句なしです。ただ、この後が少し実は苦労しました。次の店をやっぱりレコメンドしてもらってればと後悔しました。三角地帯の2軒目について、何か情報あればぜひともご教授くださいませ!

スコッチウイスキーのティスティンググラスと言えば、グレンケアンで決まりです。

毎度お決まりのことなのですが、ネタに困ったらウイスキーキャストのログから探してきます。今回はスコッチウイスキーのテイスティンググラスとして今では定番となっているグレンケアン(GlenCairn)・グラスと、その創業者とのインタビューについてです。→"The Ultimate Whisky Glass (April 9, 2023)"グレンケアンのグラスは今日のウイスキーバーでよく見かけるティスティンググラスの一種です。価格もお手頃で、ウイスキーを楽しむための機能的にも優れています。スコッチウイスキーを提供するようなバーであれば標準的なグラスかなと思いますが、今のように世界中のバーに知れ渡り始めたのは2000年初頭くらいだそうです。ごく普通にあるイメージがありましたが、ウイスキーををより良く味わうのためのテイスティング専用のグラスが一般的に出来上がったのは実はスコッチウイスキーの歴史で言うと非常に最近であったことに驚きを感じました。 グレンケアンはこんな感じ。スタンダード向け。 プロフェショナル向けのグラス ウイスキー用のテイスティンググラスというのは、今まで撮影してきた写真とかを見返していても本当にバラエティに富んでいるなと思います。バーなどお店のオーナーのこだわりにもよる部分がとても大きいと感じています。アンティークやクラシカルなコレクションの中から厳選されたグラスに注がれて提供されることも珍しくないですし、モルトバーなどで棚の奥の方から出てくるような貴重なウイスキーを頼んだなら、やっぱりそのクオリティにしっかりとマッチしたグラスで出てくるかと思います。中身もさることながら、グラスも見た目以上に機能的な意味でも重要だからかと思います。味わいだけでなく、お酒の色合いや香りなど五感をフルに使って楽しむモノだからかもしれません。普通のロックグラスとかと違ってティスティンググラスはボディがずんぐりしていて淵が小さくなっているタイプが多いです。これは当然のことながらウイスキーのアロマを凝縮してノージングに適した形状になっており、また中の液体の色も良く観察できるようになっています。ブレンダーグラスとかプロフェッショナル向けのものになると、蓋までついているものもあります。このほかにショットグラスとかもありますが、モルトウイスキーを堪能するならやはりテイスティンググラス、中でもグレンケアンが一番広く使われているのかなと思います。値段も一つで1,500円くらいといったところでしょうか、家のみとかでも十分に使えますし、蒸留所やバーが記念用としてオリジナルのロゴが入ったグラスもよく見かけます。 テイスティンググラスあれこれ(1) テイスティンググラスあれこれ(2) ウイスキーキャストでの話に戻ります。グレンケアン創業者・レイモンド・デヴィッドソン(Raymond Davidson)氏がゲストで呼ばれていました。スコットランド地方特有の英語のアクセントが強くてあまり細かくは聞き取れませんでした。とりあえず話の中身で理解できたことに、ネットで見つけた関連記事の内容などを加えながらご紹介します。まずはこの方はもともとはアメリカのエンジニアリング会社・ハネウェル(Honeywell)に勤めていたエンジニアだったそうです。その後、「クリスタル関係」(crystall business)の仕事に転じた時、産業向け用途に将来性があることを感じとったそうです。元々スコッチウイスキーが好きで、バーでウイスキーを飲むときも、当時一般的であったタンブラーグラスではなくワイングラスで注文をしていたそうです。そうした自身の経験の中で、ウイスキーを楽しむために適した標準的なグラスがあるべきだと思い、自らのデザインで今日のグレンケアングラスのプロトタイプ(原型)が出来上がったようです。しかし、スコッチ業界に伝手が無く、この時はそのままお蔵入りしてしまいます。その後、リチャード・パターソン氏(こちらのブログでも紹介はしていますが、スコッチ業界で非常に有名なマスターブレンダで、スコッチウイスキーの名誉アンバサダーといっても過言ではない方です。→ブログ記事)に出会ったことで、この時のプロトグラスと彼の理念にっスポットライトが当ります。リチャードはノージングの天才と言われるほど、アロマと香りにこだわることで知られていますが、彼も理想のテイスティンググラスを追い求めていました。そのグラスの理想像が、まさしくそのプロトタイプと同じ特徴だったといいます。その後、リチャードらスコッチウイスキーのマスターブレンダーらと意見を交わしながら今日あるグレンケアンのグラスが完成するに至りました。(→こちらの記事を参照) https://greatdrams.com/the-creation-of-the-glencairn-whisky-glass-part-one/より 折よくスコッチウイスキーのブームとも重なり瞬く間に世界中への広がりを見せます。今では二人の息子さんらに経営を引き継いでいますが、顧客のニーズを大切にする経営哲学と家族経営のアットホームさを守りながら、スコッチウイスキーとともに更にグローバルな展開を進めようとしています。今後の活躍に益々期待していきたいところです。こうした町工場的な感覚といいましょうか。オーナー経営的な要素、職人気質、お客さんのニーズを何よりも大切にする姿勢というのは、日本の町工場ともよく似ているなあと感じます。スコットランドと日本は本当に遠く離れた地ではあるのですが、同じ島国という特徴からなのか、距離的に遠いようでも感情的には何か近いものを感じざるえません。自分もいつか機会があえば行ってみたいなあと改めて思う次第です。