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目黒通りのワインショップ、ORNIS(オルニス)に立ち寄って微発砲ワインを軽くいただく。

かなり久々にやってきました、目黒通りのオルニスさん。一時期カード式のワインディスペンサーを置かれていたことがあって、その時はかなり足繫く通い、普通では飲む機会も無いであろう高級ワインに照準を定めて15ccとかちょっぴり飲んだりしていました。今でも時々そのような試飲的なイベントなどを催したりしているようなことは、時々通りがかったりしたときに気づくこともあったのですが、お店の中に入ったのはおそらく5年ぶりくらいではないかと思います。ワインストックは昔と同じような感じでしたが、かなりカジュアルなインテリアに変わった印象です。 こうやってフラワーアレンジメントと合わせるのが今風なんでしょうか。最近はどこのワインショップでも見かける感じです。「酒屋」さんというとウイスキやジン、ウォッカ、焼酎などのヘビーリカーが主体なイメージですが、特に最近はワインを主体としたワインショップが増えているような気がします。どこのお店もそうですが、旧来の酒屋さんと違って、店内は明るく開放的なインテリア、角打ちもできてイベントスペース的なのもある。従来の酒屋さんが図書館だとすると、今風のこうしたワインショップは蔦屋書店みたいな感じとでも言いましょうか。初めての方でも楽しめるような親しみを持てるような雰囲気があります。当然のことながらスタッフさんも親切で(若い子も多い印象)、あまりお酒のことに詳しくなくても親切に一から教えてくれるところが増えてきています。「ワイン」はもともと食事とペアリングするのに必須なアイテムで、イタリアンやフレンチなどでは必ずついてきますので、このあたりがスコッチウイスキーなどのハードリカーと比べて「ハードルの低さ」という意味で大きく違うのかなと感じてしまいます。(もちろん、ウイスキーにもフードとのペアリングという概念はあるのですが、やはりそこまで知られていない印象です) さていきなり目に着いたのが「ペットナット」(微発砲ワインの飲み放題?プラン。ワインショップで飲み放題とはかなり珍しいですね!(汗)。そもそも、ペットナットって何か分かっていなかったのですが、ちょっと軽く何か飲んでみようかと思って立ち寄ったところだったので、さっそくコレを注文しました。クーラーの中に良い感じに冷えたワインボトルがいくつかあって、それが時間内で飲み放題というシステムなようです。普通のワインと同じく、白、赤、オレンジ、ロゼ、といった定番のラインアップ。微発砲というだけあって、確かにちょっとバブリーですが、シャンパンほどではありません。飲み口はどれも軽く、少し複雑な余韻があるものもありましたらが軽い飲み口。甘いのもあったり、ちょっとドライ系のもありました。 後で調べたのですが、微発砲ワインというのは16世紀くらいの発泡ワイン造り初期の作り方を再現したもの。最近になってワインの本場フランスなどで注目を浴びて次第に広がって来ているようです。作り方の特徴としては、ワインを作る発酵段階でボトリングをすること。要するにボトル詰めをしてからもまだ発酵が続いている状態というわけで、これが微発泡の要因というワケです。ペットナットというのは、フランス語からの「ペティアン・ナチュレル」(自然発泡)から来ているようです。甘かったりドライだったりするのは、ボトルの中で発泡がまだ続ている状態なので、ボトル詰め初期であれば糖分がまだ残っており甘く、時間が経過すると中で発酵が進むためドライな風味になるということで、ナルホド!です。 このワインの特徴とおススメを3つ挙げたいと思います。ひとつは、もう分かり切っていることでありますが、女性向けなのかなと思いました。ワインボトルもオシャレで、中のワインも軽やかな色合い。こういうボトルが家の中にあるだけでも違うんじゃないでしょうか。軽やかな飲み口なので、お酒が苦手でも抵抗は少ないと思います。とくに熟成が若いものであれば、理屈的に度数も低く甘いジューシーな風味。ノンアル系のワインやカクテルなども流行っていますが、これはそうしたアルコールレスなドリンクの一種と捉えても良いかもしれません。二つ目ですが、エコロジーでしょう。これは古風なレシピというだけあって、完全な天然レシピです。グレープジュースにイーストが入っただけといっても過言ではありません。アルコールに分解される過程で発生する二酸化炭素が、ワインの状態を保つ役割を果たします。つまり、余計なモノは一切なく、純粋に自然の産物と働きだけで出来る液体だということです。しかも、面白いのは先に述べたように、ボトル詰めをしてからも発酵が進むため、時間の経過を楽しむことができるということ。微発砲ワインは2本以上のボトルを買うことが勧められますが、まさにこのためです。最後に挙げたいのは、シチュエーションです。度数も低く軽やかな飲み口なので、フードのペアリングもあまり深く考える必要は無いのかと思います。あまりこってりした肉系の料理などには軽すぎて合わないかもしれませんが、普通のワインと違って、純粋にペットナットのワインを主体にして軽いスナックで合わせたりすることも十分可能。また、深酒をすることもなければそこまで酔いが回るほどのものでないので、映画を見たり、読書したりしながらでも集中力を削ぐことなく楽しめそうです。 最後にですが、オルニスさんは通常のワインも充実したラインアップをもっています。アメリカ、南アフリカなどの新興系から、フランスやイタリアのワインまで広くカバーをしています。お手頃な価格のレンジもあり、小さいボトルも取り揃えたり、ヒップホップ的な缶詰めのワインなど。イメージ的にはカルフォルニアなどアメリカンワインにやや特色があるのかなという印象です。場所が少し不便で最寄りの駅でいうと、東急東横線の学芸大学でしょうか。恐らく駅からだと徒歩で15分くらいかかる気がします。もしくは目黒駅からバスでしょうか。このあたりは他にも若者向けなワインショップやカジュアルな角打ちの店なども多いので、たどり着くまでに別な誘惑にかられるかもしれませんが近辺に立ち寄る機会があればぜひとも訪れてほしいお店です。 >>>クリックでオルニスさんのホームページへ飛びます>>>

広島を代表する酒屋、やまとや酒舗nakamachi店にフラリと立ち寄り感銘を受ける。

地方に行ったときに最近必ずチェックするのが、地元の酒屋さんです。ローカルの酒屋さんというと、ひと昔前まではホコリをかぶったサントリーのウイスキーが眠っているなんかの話が、サントリーのヴィンテージボトルに大きな注目が出ている中で話題にもなったりします。しかし、各地でご当地の酒造りブームが到来している今日ではローカルのお酒の情報収取をするのに格好のアンテナショップとなっているケースがあります。また、地方といえでも都心に負けないような選球眼で良い厳選されたお酒のセレクションをラインアップしているお店が多く出てきています。更には、フードのペアリングなどにおいても、ご当地名物の絶妙なお酒のアテを用意しているところもあり、こちらのお店では角打ち的に店内で軽くフードをつまみながらお酒を飲める立ち飲みのカウンターバーもありました。 やまとや酒舗nakamachi店の店内の様子 やまとやさんでは広島を代表する酒屋さんといっても良いかと思いますが、本店はこちらではなく胡町にあります。本店のほうがお酒の品ぞろえは充実していますが、こちらはどちらかというとお酒の新たなワクワクを開拓するようなカジュアルな店の構えになっています。気軽にサクッと店内でグラスを傾けることもできますし、じっくりとお酒を選ぶこともできます。自分で味見をしながらお酒を選ぶには最適なのかなと感じました。店内も非常に明るくオープンな趣きで初めての方でも気軽に入れると思います。お酒のラインアップてきには割とお手軽でスタンダードなボトルを中心として、少し個性のある珍しいものも取り揃えてありました。オールジャンルで、広島名物の日本酒からワインやウイスキーまで、店舗はそこまで大きくはありませんが、少ないスペースをうまく活用しているという印象です。自分も角打ちを試してみたかったのですが、その後に予定があったため泣く泣く断念しました。角打ちスペースではイベントなどの催し物も開催したりしているようで、情報発信型の新しい酒屋さんです。最近はなんでもそうですが、ネットとかで気軽にショッピングができる時代なので、店舗の役割は単純にモノを売るだけでなく、情報を発信する広報的な役割が重要になってきているのかなと思います。お酒は量り売りなども対応しているようでした。 日本酒コーナーにあった呉の銘酒、雨後の月 ちょっと珍しいものをいくつか発見したのですが、特に驚いたのが北海道の新興蒸留所「馬追(まおい)蒸留所」のニューメイクでしょうか。まだ開設したばかりと聞いていますが、地元のモルトを使ったmade in Hokkaidoのモルトウイスキーを作ろうとしている蒸留所です。ワイナリーもあり、ブランデーとかも作っているようです。北海道にはニッカの余市蒸留所だけでなく、最近は厚岸蒸留所のウイスキーが非常に高い評価を得るなど注目を浴びています。気候もスコットランドに近いでしょうし、なによりモルトやピートなどスコットランドから輸入しているものも当地で調達できる環境にあることは大きいと思います。蒸留器などの機器類は本場で作ってもらったものを導入することが比較的どこでも容易にできるとは思いますが、原料の大麦やピートなどについてはどこでも育てられるものでないので、本場のスコットランドですら輸入品に頼る現状があります。こうなると、どこで何を作っても似通った味わいのウイスキーができてしまうわけで、独自性を出すために樽熟成でワイン樽だとかを使ったウッドフィニッシュなどが盛んにおこなわれています。ただ、こちらも最近は樽不足に悩んでいるところが多いようです。自然に無理なくその土地の個性を表現するという意味で、自家製のモルトを使ったウイスキーを作るというのは、そうした観点からもとても大きな強みになるのでないかと思います。そのニューメークは非常に貴重ではあると思うのですが、どうしたわけか広島のやまとやさんに陳列されていました。何かしらお付き合いがあるのか分かりませんが、地方を拠点としながら横のつながりがあるとするなら非常に興味深いです。本当は購入して買って帰りたかったのですが、ニューポットってなかなか購入しても開けられないんですよね。もったいなくて。今回は広島のお酒を目当てに立ち寄ったということもあって見送りました。次回はもう少しじっくりと時間を確保して立ち寄りたいなと思いました。まだ明るい時間帯でしたが、店内は角打ち席も満員に近く、人気店であることは間違いなさそうです! ウイスキーコーナーになった馬追蒸留所のニューメイク

山陽道を神戸から広島まで行った日々の記録。

内田百閒の『阿呆列車』を読んでから、無性に山陽道を往きたくなっていました。実際のところは一度も列車には乗らなかったのですが、山陽道の始点である神戸を出て、姫路、岡山、広島という形で移動をしました。久々にこの山陽道をじっくりと踏みしめながら少しばかりの見聞ができたので、そのことを記録しておきたいと思います。まず、始めとなる神戸は毎度お邪魔をしているワインバー、ノラックさんを訪問しました。前回の訪問時はかなりお客さんがいて賑やかでしたが、今回はしっとりとした感じでした。奥のカウンター席に男性の先客さんがいただけで、落ち着いた雰囲気。手始めに目の前に置いてあった赤ワイン・ジンファンデルをいただきました。ジンファンデルはほぼカルフォルニアなので結構イメージした味とぴったり来ます。スタートの一杯というのはなんでもそうかもしれませんが、チューニング段階というかまずはイメージ通りのもので合わせておきたいところです。普通のバーとかですと、だいたいハイボールとか生ビールを頼むことが多いのですが、こちらは本当にワイン専門のお店なので、かなり悩むところではありますが。。 最高過ぎる雰囲気とはこのようなことを言います。 こちらのお店の特徴はとにかく一点も曇りのない完璧な店内の設えとでも申しましょうか。博識のマスターに完璧な品揃えのワイン、そしてディープな大人の雰囲気が満ち溢れるバーカウンター。更にはボタニカルの観賞植物や絵画など、すべてにおいて最高です。そして何といってもお手頃な価格なことが重要です。東京や京都なんかでもお金さえ出せばあるのかもしれませんが、こちらは周辺のバーとほぼ変わらないような料金体系で良い意味でサービスと金額が調和していません。なので、ワインがお好きなら一度はぜひとも飛行機代を払ってでもこちらのお店にいくべきだとすら思うのです。それでも元は取れると思います。 ↓ノラックさんのホームページです。因みに訪問記は別にありまして、こちらも>>>Read more articles about the bar NOLAC. ”Just sit down, and chill out” その後の用事でタコと卵焼きで有名な明石や、お城の姫路などを通り、岡山に向かいます。岡山は内田百閒の地元なのでありますが、本の中でたびたび出てくる「大手饅頭」というのを実際に食べようと思ってたのですが、ついつい忘れてしまいました。(汗)またの機会にしたいと思います。姫路と岡山についてはスコッチバーを訪れるチャンスが今回は残念ながらありませんでした。とりあえず過去の記事を再度ご案内いたします。 姫路のスコッチバー、西中さん >>> READ MORE 岡山のスコッチバー、ニシモトさん  >>> READ MORE ところで三宮のスコッチバーは伝説のこちら >>> READ MORE(メインモルトさん) 美和桜酒造の御結。 最近広島に来ると誰かとご一緒に飲むことが多くて、一人でしっぽりとお酒を飲むことが無くなってしまった代わりに、自分の中では日本酒の魅力を気づかされる場所になっています。もちろん、一番有名なのは賀茂鶴などでお馴染みの西条のお酒なのですが、その他にも海に近い呉や、山の中の三次なども特徴のある個性的なお酒を作っています。今回は呉の「雨後の月」(相原酒造)と、三次の「御結」(美和桜酒造)の二つを賞味させてもらいました。どうも最近になって日本酒に弱くなってしまったので、本当はもっと試してみたかったのですが2杯に我慢しました。その後は焼酎のロックとかを飲んでいましたが。(酒)お結びは精米歩合が70%でいわゆる地酒ですね。色も見ての通り少し濁った感じで味わいも深みがあります。その名の通り「おむすび」をイメージしたそうですが、お米感のある味わいというか、とても良かったです。最初に飲んだ雨後の月はフルーティな感じでスッキリしたのど越しが良かったです。最後に訪問した広島でしたが、毎回来るたびに良い街だなあと思います。路面電車が街の縦横を走るのは何度も書いている通りなのですが、良い意味での昭和感があるというか。流川の繁華街には活気がとてもあり、昼間もアーケード街や平和記念公園には観光客などで人があふれている感じでした。 最後にですが、広島に関するモルトバー記事はリトルハピネスさんで紹介しています。今回は日本酒のみとなってしまったのでモルトバーは訪問の機会がありませんでした。m(__)m お土産用のお酒は大和屋さんで購入しました。 >>>やまとや酒舗nakamachi店の訪問記録のページへ>>>

静岡の老舗バー、ブルーラベルさんにはやはり行けなかったが、階下のバーでアードベッグ10年をロックでいただきました。

今宵の旅は静岡です。実は以前に静岡は短期間ではあるのですが住んでいたことがあります。第二の故郷とはまでは言いませんが、駅を降りるたびに哀愁のような何か懐かしいものを感じてしまいます。駿府城に向かう駅の北側が静岡の中心街です。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、静岡にもローカルの私鉄「静鉄」というのが清水まで走っています。JRの駅でいうと3つ分くらいかと思いますが、静鉄はバスやスーパー(静鉄ストア)なども運営しているので、鉄道の運営規模は小さいですが、会社としてのブランド力はかなり強いかと思います。ローカル私鉄だったり、路面電車だったりというルーツは地方のオリジナル色を引き立たせるような効果があると思います。自称「乗り鉄」を自任している自分としては、ローカル鉄道のある街にとても魅力を感じます。さてさて、そんな静岡なんですけども街の繁華街は駅の北側にある呉服町通りを中心とした一帯になります。そしてその横にある両替町通りがいわゆる歓楽街となりまして、昼の街と夜の街が筋違いで共存している格好になります。分かりやすいんだか、紛らわしんだか分かりませんが、そういう構造になっています。さて、静岡のオーセンチックバーといえば、知る人ぞ知る「ブルーラベル」さんなのですが、それは両替町通りを更にもう一本ちょい下ったところにあります。アーバンビルという建物の6階にあります。何回かここまでは来ているのですが、毎回タイミングが悪くて中に入ったことはありませんでした。そして、何とか今回こそは!と思ってこちらのビルまで来て、もう何度も来ている常連客の如くエレベータに乗り6階にたどり着いたのですが、まさか?!というか、今回も残念ながらかないませんでしたm(__)m、無念。ビルに入る前に看板には灯りが点いていたので、もしかしたら早すぎたかな?と思って時間を空けてから、何度か!ww来たのですがやはり開いておらず、3回目くらいでようやくあきらめました。ただ、今日はなんとしてもウイスキーが飲みたかったので、同じビルの2階くらいにあったバーに入店をしました。(すみません、バーの名前をメモするの忘れていました)。 アードベッグ10年をロックで 頼んだのはアードベッグの10年。外観からしてちょっとしたカジュアルバーなのかなあ、と思って入店しました。まだお客さんは誰も入っていませんでしたが(因みに休み明けの月曜日だったので、全体的にヒッソリしている感じでした)、お店の内装はシックで大人の感じのバーでした。店内はカウンター席が突き出すような感じであり、そのほかにソファ席などもありました。どちらかというと夜の接待などで使うような雰囲気でしたが、少なくとも自分が来店したときには女の子がいるとかはありませんでした。ただ、店はカラオケとかもあって、ワイワイできそうな感じでした。バーのマスター(注:イケメン)によると、やはりどちらかというと深夜帯向けのお店らしくお客さんも夜の街の方がアフターで来られることが多いそうです。いずれにせよ、店内はまだ真新しくきれいで清潔感がありとても良かったです。マスターは以前に酒屋さんで勤務されていたそうで、念願かなって独立したのがこちらのお店ということのようでした。なので、ウイスキー関係の知見にも明るく色、特にご当地ウイスキーであるガイアフローについても色々お話しを聞かせていただき面白かったです。そんなわけで何かスコッチを飲んで帰りたいなと思って頼んだのが悔しさを吹き飛ばすためのアードベッグ10年!。何かパンチの聞いたスコッチのシングルモルトを今日は飲みたかったので、棚に並んでいるボトルをすべて見てから決めました。個性が揃うアイラモルトの中でも、おそらくもっとも激しさのあるアードベッグ、力強さを誇示するような漆黒のボトルの存在感は抜群です。ラフロイグ、ラガブーリン、そしてこのアードベッグは蒸留所がアイラ島の南の海岸に並んであるため「キルダルトン三姉妹」(と自分はどこかで読んだのですが、ウェブを調べると「三兄弟」のようです)としても知られています。モヤモヤを吹き飛ばすような圧倒的なアイラピート感を味わいながら、とりあえず今日の疲れを癒しました。ブルーラベルさんへのチャレンジは、次回の楽しみとして、また静岡に来れることを祈ります! 静岡の他の探訪記事はこちらでも紹介しています。 >>>バー寿美さん 浜松のテキーラ、カリビアンバー>>>Okuizumiさん 熱海の昭和ディープなスナックはこちら>>>りあんRienさん

久しぶりの逗子にカルフォルニアの風を感じてBeach Muffinさんで絶品ナチョスとクラフトビールYorocco Beerを楽しむ。

久々にやってきた逗子の街。確か去年の夏も茹だるような暑さの中、この海を見たくて来たような記憶がありますが、この逗子は「太陽の季節」がここに始まるだけあって、本当に何かを吹っ飛ばすような透き通った青空と真夏の太陽がよく似合います。実は葉山の美術館に行こうと思って訪れたのですが、京急の逗子葉山駅を降りてバス停に向かうとこのカンカン照りの陽気の中、すでに多くの人が並んでいます。まるで表参道から来たような若い女の子とか日傘をさして待っているんですが、JRの逗子が始発なのでどのバスもすでに人で一杯。とても乗れるような雰囲気でありません。なので何回かその様子を見送ってから、早々に美術館は諦めて海岸見物に来たというわけです。(ただし、脱落者はなぜかうちだけだったようですが。。みなさん、凄すぎます!) 素晴らしいナチョスの盛り付け 海岸を少し見物してから向かったのは、Beach Muffinさん。ビーガンカフェというやつでしょうか。お連れの方がそちら系のお店好きなのでこのような運びになりました。昔少しだけアメリカにいたこともありますが、久しぶりに絶品のナチョスを食べました。調理室を見ると、何やら外国人の方が料理をされています。伝わるかわかりませんが白金にあるニュージランドカフェ・キーウィキッチンのようなアットホーム感のある雰囲気です。給仕をしてくれる女の子も多国籍?なのかお客さんも含めてですがインターナショナルな雰囲気。英語だけでなく中国語とか、何やらいろんな言葉が聞こえてきます。それに皆さんさりげなくおしゃれな人ばかりで、この暑さの中で随分涼しげなファッションに身を包んでおられます。地元の方なのか、どこか他のところから来たのかは判然としませんが、古民家を改装した造りの簡素なカフェではありますが、独特な異国情緒溢れるアトモスフェアが漂います。 鎌倉のヨロッコビールがタップで飲めます! ビールは鎌倉にあるというヨロッコビールがタップで飲めます。お値段もハーフで500円とリーズナブル。フルーティで爽やかなIPA系のビールはピリ辛ナチョスとも相性ピッタリでした! お店のメニューはこんな感じ。クリスピーフライドポテトとかも個人的にツボにハマります。フムス&ピタとか、グラノールボールとか西海岸っぽいです。メインはバーガーとかサンドイッチ系。食後のスイーツやデザート、ドリンクもバラエティに富んで充実していました。 タップビールのほかに、世界各国のクラフトビールもクーラーにありました。ヨロッコビールの缶ビーをお土産に持ち帰りましました。ほかに、コーヒ豆やスイーツも販売していて、どれも美味しそうでした。今度は平日の夕方あたりを狙ってゆっくりと来てみたいですね Beach Muffinさんのインスタページはこちら >>> Beach Muffin 物販などもやってるようです。>>> Beach Muffin アメリカンクラフトビーツに関しては、次の記事なのでも紹介をしていますのでお勧めします。伝統的なヨーロッパ系のビールに対して、アメリカ西海岸IPAとかは柑橘系爽やかさが心地よく暑い夏にはピッタリです! オレゴンビールならクエンチわいんさん、まだまだ日本ではプレゼンスが低いオレゴンビールですが、缶ビールらしからぬ鮮度にビックリすること間違いなし!>>>クエンチワインさん記事 アメリカンクラフトビールをまだあまり聞いたことない、という方にとりあえず最初の一軒目ということでオススメなのは東京駅八重洲地下街にあるこちらのお店です!>>>アンテナアメリカの記事 少し詳しい方向けには東急東横線の都立大学近くの住宅街にひっそり佇む知る人ぞ知るこちらのお店をお勧めします。タップビールなど厳選されたチョイスが特徴です。>>>スロップショップさんの記事  

最近飲んで美味しかったジャパニーズのクラフトスピリッツをまとめてみます。

ジャパニーズのクラフトスピリッツについて最近飲んで良かったものをまとめてみます。ウイスキーやご当地クラフトビールに限らず、最近では焼酎やジンなどのスピリッツでも個性豊かな味わいのあるお酒が増えてきています。その特徴としてはいままでの製法や味わいの範疇に囚わることなく作り手が自由に味わいを探求していることが挙げられると思います。そして、その中で土地の作物や原料を使うテロワール重視の姿勢、自然本来の力を最大限に活かすナチュールな作り方、そしてワカモノや女性・海外を志向した自由な表現力、これらが一体となって今までのお酒の先入観を打ち破るような新しいフレーバーが次々と誕生してきています。 国分酒造の芋焼酎フラミンゴオレンジ まず「さつま国分」や本格焼酎「安田」など芋焼酎で知られる国分酒造さんの「フラミンゴ・オレンジ」。パッケージも秀逸ですが、柑橘系のフルーティな感じがたっぷりのフレーバーにびっくり。芋焼酎というとクセのあるイモ感を想像してしまいがちですが、どうやったらこのなにフルーティな香りとフレーバーができるのかてとも不思議です。 ジャパニーズクラフティッドジン GOTOGIN お次はジンです。これは以前にテレビで見たことがあるのですが「五島つばき蒸留所」です。元大手ビールメーカの方が脱サラして立ち上げた長崎県の五島列島にあるクラフト蒸留所。大量生産のモノではなく、その土地独自のクラフトな味わいを作りたいうことで仲間を集めて作ったベンチャー感に溢れる蒸留所です。テレビの番組で見た時は、まだ立ち上げに奔走している真っ只中くらいで、実際に商品の紹介まではされていなかった記憶。それがついに商品化されていると聞いて早速頂きました。おススメはハイボールだということで飲んでみたのですが、ボタニカルなアロマの香りにさっぱりとしたキレのある味わい。確かに、ソーダ割りとの相性抜群です。蒸留所のある五島列島の福江島といえば隠れキリシタンでも有名な神秘的なところ。恐らく島の人も「ジン」というのはあまり縁の無い舶来品の類でないかと想像しますが、酒の作り手のプロが都会から遠く離れた辺境の小島で自らの夢を追い求める姿にロマンを感じます。そんなことに想いを馳せながら、新橋駅前ビルの地下のバーでいただきました。 新潟発、YASO GIN。 ラストは新宿ゴールデン街のワインバーPITOUさんで頂いた新潟のYASOジン。ここのジンのことは訪問する何日か前に新聞記事で見かけたと思ったら、やっぱりそうでした。(日経記事)青山にスタンドバーを作って「来店客一人につき一杯まで無料」という斬新な内容が頭に残っていました。蒸留所は新潟の上越市にあるようで、正式名称は越後薬草蒸留所。野生ハーブを活かしたクラフトジンを作っているとのことです。製造時の廃棄ロスをゼロにすることを目指すなどSDGsも念頭に入れた次世代型の蒸留所で、すでに国際的な品評会で金賞を獲得するなど実績も十分です。表参道という土地に出店するのは海外からのインバウンド観光客向けPRという思惑もあるようで、国内だけでなく海外進出も念頭に入れている模様。さて飲んでみての感想ですが、ソーダかトニックで割ってもらったのですが、独特なハーブ感がとても良く出ていました。「84」という数字は確か使われた薬草の数だったと思います(ツレは自分の誕生年と同じでテンション上げてましたが、、)。こちらのジンを飲みたい方はとにかく表参道に直行することをお勧めします↓。(笑)

東京都心の深川ワイナリーでワインを楽しむ夏の夕べを語ります。

東京下町にまさかのワイナリーが! 先日に越中島近辺にちょっとした用事があって、ついでに門前仲町あたりをフラフラしていました。googlemapのマイマップを確認していたら近くに目印をつけていたところがあり、それがこの深川ワイナリーさんでした。まだ昼の時間帯でしたが、すでに営業しているとの表示が出て即直行しました。そろりと近くによると、お店の方らしき人たちが何人か道路脇で打ち合わせをしていて、まだ開店してないのかな~なんて思いながら恐る恐る入ってみたらバッチリ営業中でした。営業時間は12時~18時、これはすごい。ワインの醸造タンクがお店の中にあってまさにその場でワインを造ってました。雰囲気的にはまるで工場のようです。その隣で軽くテイスティングできるスペースがあり、ボトル販売もしていました。主に東北地方のブドウを使って深川でワインを造るという、まさに純国産ワイン。ブドウの種類も、ちょっと見いなれないというか、マスカットベリーとかは甲州ワインとかで聞いたことあるのですが、スチューベンとかは初めて聞きました。産地の地元青森ではそのまま食べたりしているようですが、それを活用してワインにしているのだそうです。試飲は15mlで確か200円とか。特に回数制限があるわけでもありませんでした。最初は山形のマスカットベリーをいただきました。とてもフレッシュでサッパリした感じ。ワインというよりベリー感が強いですね。いつも飲んでるピノノワールのようなものは無かったのですが、シャルドネ(白)があったのでそちらも頼んでみました。ちょっと味見をするだけなら200円というのは最高です。合計で3杯頼みましたが、会計は600円ぽっきり。どれもすっきりとした味わいで、アルコール度数がどれくらいなのかまでみませんでしたが気持ちよく飲めました。ボトルの販売もされていて、値段もお手頃だったのですが、この後も予定があったので購入は断念しました。 ボトルパッケージも非常にオシャレ それにしても久しぶりに太陽の光を浴びながらお酒を飲みました。以前に多摩川の川辺で昼日中からウイスキーを持ち出して飲んでみる企画を組んだことがありましたが、それ以来です。なかなか昼間からお酒を飲むっていうのは日本にはないのかあな、なんて思うんですが。ヨーロッパとかに旅行に行くと街中のカフェで昼間からワインを片手に商談とか?してる風景を見たりしますが、日本だとちょっと考えられないというか。なんででしょうかね、この違いは。ちょっと前にyahooニュースかなんかで、地方の政治家さんが研修か視察でヨーロッパに行って、昼間からお酒のんでるところを週刊誌に撮られてやり玉に挙げられてました。特に擁護する気もないですが、体裁だけでジャッジするのってどうなのかと思います。お酒を飲むことイコール「仕事していない」であるみたいな。というのは、アフターファイブという変な言葉があるように、暗黙の了解として「お酒は仕事が終わってから飲む」みたいなルールが社会全体にあるような気がします。でもなんでなんでしょう?もちろん、酔っ払いながら仕事することは効率も悪いし、ダメでしょうが、だからといってお酒を軽く飲みながらビジネスの話とかするのもダメなんですかね。日本っていうのは本当にこの辺が面白いです。赤信号なら絶対ダメというか。事の本質よりもまず型で判断するというか。お酒を昼間から飲んではいけませんよ!という法律もルールも無いのに、なぜかお酒を昼間から飲むことは悪、というような風潮がある。なんか、これどこかで見た光景。もう少し楽に考えていかないと、文化の発展って無いんじゃないですかね、とエラソーなこと考えながら昼間のお酒を久々に堪能しました。因みに、こちらの店舗は渋谷の宮下公園にもレストランを併設した店舗があるとのこと。またジャパニーズワインを東京の都心で作っていることから海外の観光客の方の注目度も高いようです。日本の変なお酒に対する固定概念のようなものが、「黒船」の影響で少しづつ変わっていくことを祈りながら。お酒はイノベーションの魂です!、ということで文明開化に乾杯!🍷 価格帯もとってもリーズナブルです

熱海で見つけた純レトロの空間が凄すぎて腰を抜かした。(りあんRienさん)

昭和ゴージャス、というボキャブラリーがあるのかどうか知りませんが、もしそのような単語が存在するならまさにこちらのお店のことだ思います。いきなりで、すみません。熱海駅から降りた海岸に近い繁華街をフラフラしていました。訪れたのはちょうど夏祭りの準備期間のタイミング。街全体から太鼓と笛を練習する音が聞こえてくるようです。練習しているのは主に子供たちで、それを囲むように大人たちが見守る風景が街のあちこちで見られ、その音色は止むことを知りません。ひとつの集まりを通り過ぎれば、また次の集まり、という風に駅から下る途中で至る所で練習をしていました。その練習の熱量のせいなのかどうか分かりませんが、繁華街は返ってヒッソリ静まっています。みんな祭りの練習に大忙しということなんでしょうか。もしくは祭りの練習が終わったらドッと来ていたのかもしれませんが、ちらほら灯りが点いているお店の中を覗いてみてもどこも手持無沙汰な感じです。そんな中、川っぺりの建物の二階に灯りを見つけました。りあんRienとあります。どんなもんかとりあえず覗いてみようかと思い2階へ続く階段を昇っていきました。するとどうでしょう。どひゃん。完璧に純レトロの空間がまるごとギッシリ詰まっている感じ。ここまで濃密な昭和感満載が、まるで博物館の展示室のような保存状態で視界に飛び込んできました。熱海は伊豆半島の玄関口になるわけですが、この伊豆半島というのは東京から結構近いんですけど、結構独特な味があるので個人的にとても好きです。ひとつには、やっぱり昔のバブリーな時代に趣向の変わったモノを作った人がいたっていうことなんでしょうか。別荘なんかもいまだに各地に点在していたりしますが、表向きは少しさびれてしまっているというか、昭和に戻ったような空気感に覆われます。(ただし、良い意味で!昭和の古臭い頑固おやじのニュアンスではなく、ジャパンアズナンバーワンの気概があったころの意味ですm(__)m)熱海も駅周辺は駅ビルが新しくなったりで、どこぞの某地方都市のターミナル駅感というか、ノッペリしてしまった感は否めませんが、それでもやっぱり丁寧に見ていけば必ずや面白い店があるのだという確信に誘われてたどり着きました。 昭和レトロのディープな空間。 ホテルオークラだか、ニューオータニだか、昔の高級ホテルの一番奥の応接間ちっくとでも言いましょうか。赤いじゅうたんに、紅?ワインレッド?チェリーのソファーと丸っこいスツール。カウンター席のカウンターチェアも同じ色調で統一されています。これほどまでにきちんと統一感のある感じで昭和が丸っと保存されているところ見たことがありません。お店はカラオケ付きのスナックバーですが、壁も床もこんな感じだからなのか、音響の感じもとても良いです。余計な雑音がすべて九州されてしまうからか、自分の下手な歌声が本当に良く聴こえてきますもしかして、ここに来て練習を続ければ歌がうまくなる?!)。とくにこの絨毯を壁に貼り付けたような、「チンチラ」というそうですが、毛皮の壁がとても特徴的らしく将来的に張り替えるのはかなり難しいかもしれないとのことでした。自分がお店に入ったときはまだ誰もいませんでしたが、のちに地元っ子の女性が来られたり、たまたまだたったのか分かりませんが、終始ホンワカした感じでした。お店のママも気さくな方で、なんの紹介も無くただフラっよ立ち寄っただけでしたが、温かく迎え入れてくれました。こうした昭和のディープレトロが好きであることをお伝えすると、他にも何軒かこういう感じの店があるので探検してください、とのこと(笑)。熱海は青春切符で何度か乗り換えで利用することはありましたが、こうやって繁華街まで下りて来たのは久しぶりです。最近では海鮮料理のお店を目指してなのか、昼間は時々ワカモノで繁盛しているお店とかを見かけますが、こうした古き良きお店もまだ残っているのだと改めて実感しました。常連で来られる方は高齢化されているとの話もありましたが、スナックは都内でも同じ感じではないでしょうか。いずれにせよ、今やなんでもスタバやセブンや、吉野家や、同じようなものが同じように並ぶ光景をどこでも見るようになってしまったので、スナックというのはその土地固有の文化的テロワールのようなものを感じることができる貴重な場になっていると思います。また更に探検を続けていきます! 絨毯を壁にはったようなコレ。「チンチラ」?というようです

港区女子の聖地、高輪のショットバーモモさんでちょいオヤジぶりをしてハイボールを頼んでみる。

ついに来ました、港区女子の聖地と言われる高輪。高輪(たかなわ)って改めていかつい名前で、仏教の経典から引っ張って来たのかと思いきや語源は「高縄」で、縄のような高台という意味だそうです。自分は時々この近くのお寺にお参りに行くので最近は高輪ゲートウェイ駅からちょっと散歩がてらに歩いていくことがあります。だいたいの日は朝にお参りをするのですが、今日は時間があったので夜にも同じ道を逆にたどってみました。そのとき、ふと先日に高輪のホテルに勤務されているという女性の方から「おススメ」ということでこちらのバーを紹介されていて、ちょっと気になったので寄ってみた次第です。港区とそれに関連するもの、付随するもの、おそらくありとあらゆるものに無縁の私ですが、今日はとにかく取材魂?でなんとか勇気を振り絞ってビルの半地下にあるこちらのお店を尋ねてみました。正直のところなんですが、たとえ誰かの紹介であっても、初めて一人で行くというのは何度やっても緊張します。何か外から中の様子が窺い知れるのであれば幾分は気分が楽ですが、こういったオーセンチック系のバーはまずまったく外から中の様子が分からない仕様になっています。パッとドアを開けて、様子を覗いてから考える、という手ももちろんありますし、最近のテクニックとして「後で連れが来るので偵察で来ました」の体を装い、怖かったらそのまま退散するというパターンもあります。ただ、とにかくドアを開けてそれらを瞬時に判断するのは、かなりの反射神経が必要です。これはほぼスポーツの領域に入っているとさえいます。自分は頭の回転も遅いし、運動神経もダメなので、何度イメージトレーニングをしても出だしがかなりしどろもどろになることが多々あります。などなど、前置きが長くなりましたが、なにせほぼ初めてに近い「港区」のバーということで、本当に緊張しました。なので、入ってすぐに出迎えてくれたマスターが気さくな方でまずは一安心。幸いにもというか、中にはお客さんはおらず、静かで大人の雰囲気がガンガン漂ってきます。チョイなんとかオヤジと、美女が集うにはもって恋だなという空間、まさにこれぞ隠れ港!感抜群のバーでした。 クラシカルで素敵なバーカウンター マスターの話によると、こちらのお店はすでに35年以上の老舗だそうです。ホテルの方の紹介された話をすると、最近は西洋系の外国人観光客がお店に立ち寄られることが増えているのだとか。結構分かりにくい場所にあると思うのですけど、今はこうしてgooglemapなどという文明の利器もあるし、道に迷うということが無くなりました。それでも東京は縦方向に面倒くさいので、ビルの地下とかだと結構迷うこともありますが。こちらのバーも、表通りの脇道にある隠れ家的な立地。ただ、この雰囲気ならどこの国から来ても、満足していただけるのではないでしょうか。何度か書いているのですが、最近はハードリカー系すらちょっとご無沙汰気味で、今日もハイボールを。とりあえず銘柄指定でジェムソンのハイボールをお願いしました。実はこうしたバーで敢えてハイボール頼むのが、実は一番良いハイボールを飲める気がしています。安い居酒屋とかで飲むハイボールはそもそものウイスキーが出処不明のモノだったりするし、割り方も薄目だったり、あまりとりあえずウイスキを炭酸で割ってりゃ良いんじゃね?的な。でも、違うんですよねえ。やっぱりこうしたキチンとしたところで正座して飲むと、ウォッカトニックやジントニックなんかも味が違うんじゃないかと。こうしたなんでもないモノにこそ、こだわりと違いがある気がします。ボトルから出てきたウイスキーをショットで飲むこと考えると、逆にそこには違いを見出すことは難しいかもしれません。ボトルの中身は同じなワケで、ショット(ストレート)なら、まさに基本はどこで、どのよに飲んでも味は基本的に同じなはずですから。 ジェムソンのハイボールをじっくりと味わった そして、驚いたことにしばらくマスターと話を続けていたら、ホンモノの港区女子がお店に入ってこられました。自分は雑誌でしか読んだことがなかったのですか。まるで芸能人にでもあった気分です。でも雑誌で読む港区女子というのはいわゆる(中略)なのだと思うのですが、今回お会いした方は昔からこちらのお近くにお住まいとのことなので、まさにこれぞホンマモンm(__)m。やっぱり何か風格が違うというか、いらっしゃるんですねえ。ただ、港区というのは実にすごいところだと思います。六本木や赤坂のお膝元とあって、やっぱり本当のお金持ちが住んでいるところなのでしょう。ただ、ニクイのはこちらのバーもそうなのですが至って質素というか。並んでいるウイスキーも少なくとも表向きはスタンダードなボトルばかり。ボトルの並びだけなら地方のバーとそんなに変わりません。テーブルチャージを含めた料金体系までは少し分かりませんでしたが、たぶん他で飲んでも「飲み代」はそんなに高くないのでないかと思います。もちろん家賃とか店のランニングコスト考えると、それなりに高めで良いのではと思うのですが、たぶんハイボール一杯でも1,000円くらいだったのかと思います。ただ、何が違うかというとやっぱり来られる客層が違うんですよねえ。故になかなか、近寄り難いというか。お財布に万札があるから来れる、ってワケじゃないんです。そんな気がしました。でもとにかく今回はビギナーズラックというか、普段はなかなか覗けない空間を体験できたような気がしました。また?来れるか分かりませんが、来れるように頑張りたいと思います!(笑)

千葉のワイワイジーファクトリー、ビール工場を訪ね臨場感あるスペースで出来立てのクラフトビールを楽しむ。

今日は千葉にやってきました。google mapを見ながらメモっていたクラフトビールのお店があったので、そこをちょっと確認してみたかったのです。場所は千葉駅から少し歩きます。今回は京葉線の千葉みなとから天空のモノレールにわざわざ?乗っていきました。千葉モノレールはちょっとその構造がちょっと珍しくて「懸垂型」というそうです。普通は車両が線路の上を走行しますが、こちらは線路にぶら下がって走るのです。この懸垂型と呼ばれるモノレールでは世界最長の営業距離だそうです。普通のモノレールは高架鉄道と乗っている感覚はあまり変わらないのですが、この懸垂型というのは線路にぶら下がって走るので本当に宙に浮いている感じがします。プラットフォームには走行路がなく、ほぼフラット。もちろん全てフラットというわけでなく、車両に乗降する分だけモノレールが走ることろは一段低くなってはいますが、ホームはノッペリした感じ。駅を出るとパッと視界が開けます。下に線路が無いので、爽快感は抜群です。基本的にはモノレールを使わなくても千葉の繁華街には千葉駅から歩いて行けますが、最近はわざわざ一駅でもこのモノレールに乗ります。普通のモノレールなら空港モノレールとかありますが、このタイプは他にもあるのかと思っていたら湘南モノレールが同じタイプのようです(一度も乗ったこと無いですがm(__)m)。さてさて、県庁前から降りてお目当ての場所、YYGファクトリーさんはすぐに見つかりました。通りに面した路面店なのですぐに発見できました。 着いたのは夕方くらいで、また陽も明るくL字のカウンターの手前にお客さんが一人すでにおられました。建屋の半分は透明な窓越しにクラフトビール工場になっていて、ビールを作っている横でタップのビールが楽しめるという臨場感ある造りになっていました。メニューは面白いネーミングの特色あるタップビールの他に、軽食も用意されていました。とりあえずクラフトビール目当てで来たので、3種比べ飲みセット(1,000円)をまずは注文してみました。さすがに作りたてのビールというだけあって、どれも美味しかったです(写真を撮るの忘れましたが、100ccくらいの小ぶりのグラスに3つ注がれて提供されました)。もう少ししっかりと飲みたいと思い、ネーミングから「雨季よさらば」を頼んでみました。サワーエールはあまり普段飲まないのですが、夏の爽快感を思い起こさせるスッキリとした、柑橘系の味です。メニューに味わいの特徴も書いていて、「ライム、オレンジ、ミント」を投入とあるのですが、本当にそんな感じで、ビールのホッピーな苦みとかが苦手な方にはもってこいなのではないでしょうか。もはやビールというよりフルーツサワーのような域に達しているかなと思いました。少し好みも分かれるかと思いますが、斬新な味わいです。 柑橘系の味わいが弾ける「雨季よさらば」 「YYG」というのが何か気になったのでお伺いしたところ「代々木」の意味なんですね。発祥が代々木なようです。Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchenというのが新宿の代々木にあるそうで、行ったことはないですが場所を検索してなんとなく見覚えはありました。最近はこうしたクラフト系のビールを工場併設で提供するところが都内など増えている印象です。タップでクラフトビールが飲めるところも珍しくなくなりました。それだけやはりビールへの味わいの理解が深まり、皆さんもう一段深みや特色のある味わいを探したいという需要が増えているのではないでしょうか。またそのレベルも結構上がって来ていると思います。理由としては海外からエキスパートを招聘したり、アイデアを広く募ったり、とにかく「ビールはこうでなきゃいけないん!」みたいな概念を捨てて、いろんな可能性を求めているような気がします。それがこうして地方にまで広がり、何か新しいテロワールの発掘というか、その地域ごとの特色を生かしてビールを通じて街が活性化しているのを目のあたりすると、何か新しい文化が誕生しているんだという変な高揚感が湧いてきて一人で感動していました。更に杯を勧められたのですが、後の用事がありとりあえず今回はサクッと飲んでお店を後にしました。また時間を用意して訪れたいと思います! タップビールのメニュー、味わいの特色が細かく紹介されている http://www.yygbrewery.com/factory.html

アロマの独自ブレンドをフラッと立ち寄った@アロマさんで体験する

ウイスキー研究が極まってついにアロマにも手を出し始めました。ウイスキーにおいて、もっともお財布の次に重要な要素は何といっても「感性」ですm(__)m。確かにお金を出せば良いお酒は買えます。ただ、その良さをどこまで理解できるかというのは、感性次第というところがあります。感性が無ければ、どれだけ良いお酒を飲んでも「何とかに真珠」ということになっていしまう恐れがあります。それはムダな資源消費であり、環境破壊であるとさえ言われても仕方がないでしょう。良い酒は良い人を求めます。常に自分を磨かねばいけないというのが、このホームページのレゾンでトールということで、常々語っていることになります?。 香りの分解要素 ウイスキーのフレーバーリングウィール ウイスキーにおいての香りやティスティングを分解したフレーバリングというのをご覧になられた方はいらっしゃいますでしょうか。美味しい酒を頂いたときに無暗に「美味しい!」を連発するだけになっていると、時に寂しくなることがあります。なんか美味しんだけど、何が美味しいのかが良く分からない。このおいしさをどう表現して良いのかが良く分からない。後で家族や知人に美味しかった!ということを伝えようにも、「それでどんな味だったの?」と言われて、ピタリと言葉が止まってしまう、そんな経験は無いでしょうか?「だから~」とか「あのアレなんだよ~」とか「あの時のアレ」とか言っても伝わりません、あの時のアレなんか、誰にも分からないのです。あの時もアレもありません、表現力を磨きましょう!でも、どうやって?それは日ごろの努力です。単語と意味を覚えるかのように、フレーバーや味に言葉を与えてそれを表現するクセを日ごろから養うよりほかはないのです。ただ、よほどのスペシャリストとか専門家でない限り、なかなかそうした訓練の場もないのが現実。そんなことをグルグル頭で考えていた時にフラッと立ち寄ったのが、こちらのアットアロマさん。なんでもアロマによる空間演出などに特化したアロマのスペシャリストのようです。有明ガーデンにある店舗を尋ねたのですが、自分が惹かれたのは自分のオリジナルレシピでブレンドアロマがその場で作れるということ、すぐに素人の血が騒ぎました。早速その場で体験を決めました。 オムロン社製のアロマディフューザーで創作活動 写真にはうまく映っていないのですが、オムロン社のアロマディフューザーで創作活動を開始しました。ボタンで各種アロマの分量を調整して、上からシャワーのように香りが落ちてくる仕組みです。デジタルで各種の分量を調整します。それぞれの香りをひとつづつ確認した後で、独自のブレンドしたアロマを作っていきます。係りの人に気になった香りの種類を伝えます。香りはフローラル、柑橘系(シトラス)、ウッド、ハーブ、シーズナルの5分類でそれぞれ各種3つづつありました。フローラルはイランイラン、カモミール、ゼラニウム、シトラスはオレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、ウッドはホワイトサイプレス、ホーウッド、ユーカリ、ハーブはペパーミント、ラベンダー、ローズマリー、シーズナルは高野槙、北海道薄荷、伊予柑の合計15種。馴染みのある香りから、初めての香りまで様々です。自分はユーカリと高野槙が特に気に入ったので、そちらをメインにブレンドしました。ただ難しいのは各種の香りを均等にブレンドするだけでは、偏りが出てしまうことです。どうしても芳香性の強い方に流れるので、匙加減で合わせないといけません。また、それぞれ好みのモノを選んだとしても、ブレンドするとちょっと違うなあ?ということにもなります。これはウイスキーとまさに同じ現象です。最強のシングルモルト同士をブレンドしたからといって、最強のブレンドが誕生するワケではありません。1+1が単純には2にならない、0にも3にも10にもなる。これが、ブレンドの妙です。その科学的な原理を実体験できたということで、とても有意義な時間を過ごすことができました。ブレンドしたものはその場ですぐに調合してもらいましたので、明日から活用してみたいと思います! クリックでアットアロマさんのホームページに飛びます

ヨコスカの街に魅せられて、ドブ板通り~若松マーケットを歩く。

横須賀にまたまたやってきました。今回は特段に横須賀に用事があったわけでもないのですが、横浜まで来たついでに足を伸ばしてみました。京急線を使えば横浜から370円で来れてしまいます、快特にうまく乗れば30分程度。一度このあたりの感覚を掴んでしまうと、あとは全てが簡単に見えます。初めて行く目的地で苦労して地図を見ながら言った先から帰る時に、行きの半分くらいの時間で帰って来れて「え!こんなに近かったけ」みたいなことがあると思うのですが、今まさにそのような域に達してしまった感があります。本当は野毛くらいで我慢?しようかなと思ったのですが、時間も余ったしせっかく?なので、横須賀に吸い寄せられるように来てしまいました。なんのためにココに来るかというと、もう何度かご紹介をしているのですがドブ板目当てです。ドブ板でなくても、このヨコスカという街の独特な雰囲気が好きです。駅を降りてまず目につく昭和ノスタルジー感、いまだに賑わいのある駅前のデパート建物の中を潜り抜けるようにあるアーケードの三笠ビル商店街や、いまだに活気を感じられる地方百貨店のさいか屋など。そして駅前に広がる小さくてまとまりのない飲み屋街。そんな昭和感満点の街並みに闊歩する基地界隈のガイジン。バス停で待つ上下白の制服の海兵さん、その隣で談笑するおばあちゃん。何か遠い昔に忘れたような記憶をたどりながら、ここに来て感じるのは、ただどこからか溢れる生命力(笑)。もちろん、東京の銀座や渋谷を歩いていれば溢れんばかりのモノはあります。ただ、ここで議論しているのはそういうただ漫然とある人の多さや勢いではなく、何かこう沸々と湧いてくるようなパワーとでも言いましょうか。そうした魅力がある気がします。そんなことを思いながら通りを抜けて目的地にやってきました。どうしたワケか今日はかなり空いてました。なので特に何を考える間もなくすぐに店の中に入っていきました。 アサヒビール! 中からは美味しきカレーの匂いがしてきました。さすが海軍の街です。後で調べたのですが「ペリー」というカレーが名物の食堂のようです。自分が行ったのはすでにバータイムでさすがにご飯を食べている人はいませんでしたが、たぶん頼めばカレーは出てきたのかなと思います。昼間の雰囲気は分かりませんが、食堂っていう感じではなく、すっかり夜のお店の感じになっていました。カウンターにはフィリピン人と思しき母ちゃんが取り仕切っていて、快活な日本語で注文を聞かれたのでとりあえず「ビール」をお願いしました。他にも色んな珍しげなお酒とかあったのですが「お酒専門の人」はあとから来るけど自分はワカラナイとのことだったので。(汗)店の奥にダーツゲームがあって、割とこのあたりはビリヤードとかダーツとかゲームがどこでも置いてあります。ミュージックはガンガンかかっているところが多いのですが、カラオケあるとこは少ない気がします。ただ、カラオケなくてもガイジンの人たちが盛り上がって店の中で熱唱してたりするのはちょくちょく目にします。 お店の中の様子、奥にあるダーツでプレーした。 とりあえず一杯飲んで、少しダーツをプレーした後にドブ板通りから少し外れたホテルニューヨコスカの界隈に移動してみました。最近はこのあたりの雑居ビルにもちょっと探検の領域を広げています。タイミングにも寄ると思うのですがガイジンの集まる呑み屋と日本人の固まる呑み屋はわりときれいに分かる傾向です。ただここの面白いのはいわゆる観光客のガイジンで無いところです。何度か紹介している新宿のゴールデン街などは、今や海外から来る観光客にすっかり人気になってしまいましたが、正直自分はWhere do you from?から始まる会話には何かすっかりもう興味が無いというか面白味を感じなくなってしまいました(笑)。最初は新鮮で面白いんですけど、まあsushiが好きとかanimeが好きとか、果ては日本が好きとか、そういう話はもう何度も聞くてやっぱり飽きるというかm(__)m、とにかく自分は海外から日本に来られる観光客やビジネス客がいかに日本が好きなのかは良く理解したので、そうでないタイプの意見も聞きたいのですよね。え!でも日本に興味がなけりゃ日本に来ないじゃん!って思っている方、もしくは日本に来-へんやん!って思ってる方、居るんですよ、それが、この街には。日本になーんの興味も無くても。まあどういう理由かは詳しくは知りません、たぶん業務命令みたいなモンだと思います。浅草や渋谷で見かける観光客とは違い、これまたいろんな事情があって日本に集まっているガイジンで形成されているのがこのヨコスカにはあります。自分は取材班ではないので毎度そんな野暮ったいことを聞き出したりはしませんが、横須賀基地に勤務することになったオトコと一緒に来日して、その後別れて子供を産んで日々の家計の足しにバーカウンターに立っているシングルマザーや、東北の片田舎で育ってガイジンだということでイジメを受けて高校卒業とともにヨコスカに来た子だとか。まあ、みなさんそれぞれいろんな事情があるのですが、浅草が見たいとか日光に行きたいとか、アキバで買い物したいとか、そういう感じとは一切無縁のガイジンがここに生息しています。別に日本が嫌いなワケでもありません、寿司に興味が無いと言っているワケでありません、時にはアイミョンも歌うでしょう、ただその中心となる関心は自らの日々の生活や興味関心、仲間との遊びや母国への郷愁、そういうものです。なのでおススメのラーメン屋を聞かれることも無ければ、神社と寺がどう違うのかみたいなことを聞かれることも無い、ただボーッとカウンターに座っていたら見向きもされず、そのまま時間が過ぎていくという、そういう余裕があります。全部アメリカっぽくて、周りはどこの国から来た人かも分かりませんが、何や懸命に話混んでいる中にあって、ただその渦の中に在る。この感覚が最近たまりません。なによりホンモノの外国と違って、言葉が通じないという心配とかが必要ありません(だいただカタコトの日本語でも通じます、下手な英語の許容範囲も広いです)、一応日本の領土なので安心感もあります。たぶん外国の方がゴールデン街に来て日本っぽさを少し味わってみるのと同じ感覚だと思います、自分は日本人で外国の飲み屋街にいるような感覚をちょっと味わいに来てる、そんな感じです。 〆は若松マーケットのスナックで。 さて、異国感に溢れる熱気を感じた後は若松マーケットに場所を移して一休みしました。サウナの後の水風呂みたな感覚です。フラッと立ち寄ったお店が、一番歴史のあるスナックだったようで、ママさん二人に接待をしてもらいました。焼酎と突き出しの枝豆(絶品!)、そして2曲歌って3,000円。こんなのは東京では無いですよね。軽くリフレッシュをして帰路につきました。若松マーケットについても、もう少し今後調査をしてきたいと思っています。ヨコスカの魅力をもっと探していきたいと思います。まったくウイスキーの話が出てきませんでしたが、次回以降は少しお酒に関する話題も織り交ぜながら紹介していければと思います。

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