東京カレンダー2023年8月号の表紙

東京カレンダーを読んだ通りに、四谷三丁目界隈のスナックを探索する。

荒木町の奥座敷、スナックちょうちょさん。 先日に代官山の蔦屋書店で立ち読みしていた時に、四谷三丁目界隈と新宿荒木町のスナックが紹介されていたのを思い出してフラリと立ち寄ってみました。都営新宿線の曙橋で初めて降車し、階段を昇って四谷三丁目のある靖国通りの方向に歩いていきました。まだ早い時間帯ではあったのですが、いくつか坂道にバーがあって、どれもお客さんで一杯でびっくりしました。やはり東京は広いですね。このような穴場的なところに早い時間帯から人がたむろするなんて、とてもでないけど他ではよほど何かイベントとか無い限り考えられないのではないでしょうか。バーにも立ち寄ってみたかったのですが、今回の目的地周辺にもたどりつかぬ間から寄り道するわけにもいかないので、次の宿題として、そのまま坂を上がっていくと荒木町の裏手に出てきました。『東京カレンダー』で紹介されていた店は、靖国通りからみて一番遠い位置だったので、裏から攻めるのがラクかと思ってきたのですが、見つけるのには少々手間取りました。表通りから一本横に走っているところにそのお店はあり、一見するとただの民家っぽい構えだったので入るのに戸惑いました。一応、看板の名前を二度三度確認してから入店しました。ちょうちょさんというお店です。 お店の中で答え合わせします。 迎えてくれたのはダンディー風の男性。雑誌に出ていたママさんは浅い時間は別のお店で働かれていて、遅くなってから来店?されるとのこと。とりあえず、雰囲気からなんですが、バッチリグーです。もし「オーセンチック・スナック」というものが存在するなら、まさにソレです。お店はカウンター席がメインで、もちろんカラオケ付き。まるで裏銀座のような、しっとりとした大人の雰囲気があふれんばかりに漂ってきます。また同時に、カラオケの感じとかは昭和感があったり。どこか他の街で飲んで食べて遊んで、最後の〆に地元民が安らぎを求めてリフレッシュにくるような、そんな感じでしょうか。元よりこちらのお店を目指して来た自分にはちょっと早すぎましたが、まあとりあえずそれは問わないことにしましょう。とにかく雰囲気は最高です。これで歌が美味く歌えれば文句無かったのですが、スミマセン、恐れ多すぎてマイクは握れませんでした。(汗) ジェムソンのハイボールで心を温める。 マイクは握れませんでしたが、幸いなことにハイボールのグラスはしっかりと握れました。このほかに、オールドクロウも久々にロックで楽しませてもらいました。バーカウンターのマスターが非常にフレンドリーで、荒木町談議を楽しませてもらいました。小一時間くらい滞在して、もう1軒同じ雑誌に掲載されていたちょっとカジュアル系ファンキーなバーを目指しました。行けばすぐに分かる、ということでしたが、確かに店の前に着くかなり遠くからでもその存在は分かり過ぎました。 荒木町のカラオケバー、G.H.Qさん 自分は雑誌を見て目指したのですが、グーグルで検索すると新橋に近い同名のダンスクラブが出てきますが、そちらではなく、新宿荒木町のカラオケバーであることをまず初めに断っておきますm(__)m。さて、ちょうど入れ替わりでお客さんが出られてばかりで店内が一度空っぽになったところでした。先ほどのお店とはうってかわり、こちらはちょっとファンキーなカジュアルバーっぽい雰囲気です。同じ界隈にこれほどまでの「多様性」があるというのは面白いですね。ただ、どちらも深い夜に楽しむお店ということでは同じかもしれません。とりあえずカウンター席の隅の方に座りました。そのほかに奥の方にもグループ用の席があったりして座席の造りは一応カラオケバーですが、壁一面に昭和アイドル?のポスターがギッシリ貼られていたりするなど店内の雰囲気は照明など含めて完全に新宿ゴールデン街のお店を彷彿させるような雰囲気でした。 壁ギッシリに昭和感満載のポスターが。 お店にいらしたカウンターの子と少し話をさえてもらいましたが、会社がリモートなのでヒトとの関わりを求めて時々カウンターに立たれているそうです。最近よく聞きます。世の中がリモートになっても、やっぱり人との関係って重要ですよね。今日の新聞には将来AI上司と働けるか?なんて見出しがありましたが、どうでしょうか?AI上司ってなんの意味かすらよく分かりません。無人の自動販売機とかには全く抵抗ありませんが、ホテルの受付がロボットとか、そういうのって個人的には意味が分からないです。もちろん人手不足なのは分かるんですが、別にそこに「カタチ」を漏らせる必要なくて、ただの券売機とかにすれば良いのでないかと思います。AI上司も同じで、だったら全員社長直属にするとか、組織のスリム化とかまずそういうことでは?と思ったりしますが。まあ記事をしっかり読んで無いので分かりませんが、そもそもムダなことは無くて良い気がします。さて、こうやってフラフラしていることもそもそもムダなんじゃないか?という問いが出てくるかもしれませんが、これはこれでムダを楽しんでいるわけです。バー巡りはムダが楽しいのであって、効率的なことなんか最初から求めていないのです笑。この意味で最近、内田先生の『阿呆列車』という文庫本を読んだのですがこの先生こそが私の天才です。なんの理由も無く東京から大阪に電車で旅に出て(しかもお金も無いので借りたお金で!)、大阪に着いたらそのまま戻ってくるという。そういえば昔うちのオヤジも似たようなイミフなことを青春切符使ってやっていて、それに付き合わせれた自分(一応自称「乗り鉄」なんですが、それでも!)はかなりの災難だったと記憶している次第ですが、なるほど、最近になってこうしたムダにこそ意味があるのか、と悟りに入ってきている次第です。さてさて、みなさん、人生何をそんなに急ぎますか、せかせかせずにゆっくりとのんびりと行きましょう! よく見るとココにも東カレが置いてありました。 新宿荒木町の場所です。↑↑↑→→→荒木町商店街

目黒の権之助坂通りを散策しながら気になっていたクラフトビールのお店を尋ねてみました。

目黒駅を降りた西口から目黒通りに向けて歩くと、大きな下り坂になっています。この通り沿いには、多くの飲食店が通りの両脇に立ち並んでいます。商店街や繁華街は立地が碁盤目だったり、くねくねしていたり、いろいろありますが、「坂道」沿いにあるというのは結構珍しいのでないでしょうか。それなんで、この商店街を歩くならとりあえず下り坂を降りながら店を一通り眺めて、帰り道の上りで気になった店に入るということになります。しかし、今回が初めてというワケではないのですでに下調べは住んでいました。目黒というと駅前(実は目黒駅は品川区なんですが)にタワマンが立ったりと様相がかなり昔と違ってきて特に東口周辺はかなり開放的な感じになったのかとは思います。それでも西口から下る権之助坂の通りはそれほど大きな変化もなく、せめていうなら三角州みたいなところの歩道橋がなくなったくらいでしょうか。さてまず一軒目なのですが、とんかつで有名な「とんき」さんの通りを更に下りドンキを過ぎてもう一つ下ったところを左手(行人坂方向)に曲がってすぐに「アナザーエイト」というクラフトビールの立ち飲み屋さんがあります(バーカウンターや座席も少しあります)。 このお店のウワサはかねがね別の意味でお伺いしていました。言うなれば東京カレンダーに載るようなオシャレな人が集まるお店。なんでもクリエイティブ系やデザイナー、近所に住むガイジンがよなよなたむろするようなお店ということなんです。何度か通りがかったことはあって、毎回結構混んでいたのもありますが、確かに外から見ても分かるほどウワサ通りな感じのお店で毎回躊躇していました。しかし、今日はとにかく意を決してとりあえず中に入ってビールを一杯頼もう、と決してこのブログ記事の取材と勝手な体裁を決めながら突撃してみました。 先に注文する方式です。タップビールのメニュはこんな感じ。あと軽食的なメニューもありました。店内はなにやら二次会のパーティ会場的な雰囲気で奥にバーカウンター、手前に立ち飲み席、壁際にベンチ、という具合です。まあ、軽く一杯飲みましょう、というのには最適。まだ早い時間ですが、みなさん確かにオシャレな人が多い。まあ、普通のサラリーマン的なのは皆無でした(汗)、どんな職業の方なのか分かりませんが、確かにデザイナーとかそういう感じかなあと思いました。男女比も半々くらいで、もっというとガイジンと日本人も半々くらい。何か会社の中のラウンジバーじゃないですが、真ん中のスタンドを選挙していたガイジングループは、途中から輪の中に入って、また抜けてみたいな感じでを繰り返していました。すごい。いや、なんか最近思うんですけど、もう外国とか行かなくても全然コレで自分的には満喫です。店員さんも、フレンドリーなので、肩肘張らずに飲めました。最初に頼んだのは名前からチョイスですが「起死回生」というやつ。とにかくハーフをサクッと飲んで、二杯目は「反射炉」早雲。これはアメリカンIPAです。どちらもすっきとしたクリアでフルーティな飲みごたえ。とまあ、急ぎ足で二杯飲んで逃げるように退散しました。本当に記念飲みというヤツです(笑)。 さて、二軒目はこちらもウワサを聞いたり、実際に通りがかったりして目をつけていたところ。ビアパブとでもいうんでしょうか。こちらも前のとこと同じ系統だと思います。SCENT(セント)という名前の看板が大きくあり、何かちょっとダンディーな大人のヘアカットショップみたいな外観でもあるのですが、中はカウンターメインのバーになっています。こちらも毎回通る時からイケてる人が集まる雰囲気があるとずっと思っていて、今回アナザーエイトを攻略した勢いに乗じて勇気を持って扉を開けてみました。とにかく、先のお店とかもそうなんですが、初めからビビっていて中の雰囲気が見えてしまうと躊躇してしまいます。なので何も水に目をつむるくらいな勢いで突入しました。とにかく外国と違うのは、「日本語が通じる」ということです!(外国だと、そうはいきません、向こうの初めの一句がうまく聞き取れなかったりするとそのまま退散したくなります(´;ω;`))ホームの利点を最大限に活かしてチャレンジしたいものです。お酒に酔った勢いでっていうのもあるんですが、「酔い」ってコントロールが難しいし他の方とかに迷惑かけたくありませんからやっぱりこうしたお店はそこらのスナックのノリではいけないものです。なので扉を開けるまでは目をつむっても、その後はしっかりと目を見開いて中に入りました。 幸運なことにまだお店はそんなに混んでいなくて、手前側にカップルが1組いただけでした。自分は奥の席に案内されて、ちょうどメニューの黒板もあったのでスムーズに注文できました。しかも、実は前から気になっていた静岡の用宗にあるクラフトビールを見つけたので、さっそくそれを注文しました。ウエストコーストブルーイングというのですが、カルフォルニア出身のアメリカ人が日本で本場のビール造りをしたいということで立ち上げたブルワリーです。現地にいかないと飲めないくらい鮮度にこだわりがあるような話を聞いていたいので、びっくりしました。樽買いされたようで、生ビールが飲めたのですが、ウワサ通りというかものすごく美味しかったです。なんどかこちらで紹介しているオレゴン州のクラフトビールが凄い!という話(こちらの記事などをお読みください)をしていますが、あれと同じかそれ以上かもしれません。クラフトビールと言いつつも、フレーバーやテイストは色々で、出来栄えも良かったりそうでなかったりするケースが多い印象です。素材や機械に子だ渡ったり、レシピに力をいれたり、天然や有機などを盛んにうたっても、そこからできるものが必ずしも期待値通りに美味しいかというと、そうでないケースも多々あります。しかし、これはかなり期待値に近いというか、唸るような爽快ですっきりした味わいでした。特に余韻にいやな苦みがまったくなくスッキリしたフレッシュ感が最後まで続いたのでこれはホンモノだと感じました。この後、実際に現地に立ち寄って来ました!その時の記事はコチラです>>> 最後にスぺイーバーンでしめました。 最後に訪問したのは目黒川の手前にある目黒新橋にあるモルトバー「てんてこまい」さん。かなり久しぶりの訪問となりましたが、お元気そうでまずはなによりでした。最近はこちらのブログ記事でも肝心のモルトバー探訪がほとんどできておらず、故になかなか良いスコッチを味わう機会も無くなっていたのですが、初心に戻らねば!という気持ちもこめて久しぶりに訪れました。こちらの女性オーナーさんとは歳が近いこともあり、また大変にウイスキーのことを勉強されているので、同年代のモルトファンとしては毎回学ぶことが多いです。試験勉強のためなのか、オフィシャルのモルトを全部揃えているらしく、なかなか飲めないようなモルトウイスキーが普通に置いてあります。モルトウイスキーの本などを見ると、いろんな蒸留所の情報が書かれているのですが、実際にマッカランやラフロイグ、グレンモーレンジなどどこでも見かけるものもありますが、自社のボトルをほとんど出していない蒸留所もたくさんあるのでそういう意味でも貴重です。また、普通のシングルモルトの上のレベルというと、だいたいシングルカスクやプライベートカスク、そしてオシャレなラベルに身を包んだ高級感のあるボトラーズという路線になるかと思うので、蒸留所のオフィシャルとうのはあまり光が当てられない。まさにこちらもいかにも地味なラベルのボトルです。ついこの間、スコッチウイスキーの本を読んでいてたまたま気になっていただけなのですが、今回はじめて頂きました。味わいとしては、まさにこれぞスコッチというような懐かしい味わいです。最近のボトルはピートや樽で味わいを計画的に設計して盛ってくるものが多い印象ですが、これはそういった飾り気ゼロの純スコッチという感じ。草原のようなモルト感が口に広がり超GOODでした!
目黒通りのワインショップ、ORNIS(オルニス)に立ち寄って微発砲ワインを軽くいただく。

目黒通りのワインショップ、ORNIS(オルニス)に立ち寄って微発砲ワインを軽くいただく。

かなり久々にやってきました、目黒通りのオルニスさん。一時期カード式のワインディスペンサーを置かれていたことがあって、その時はかなり足繫く通い、普通では飲む機会も無いであろう高級ワインに照準を定めて15ccとかちょっぴり飲んだりしていました。今でも時々そのような試飲的なイベントなどを催したりしているようなことは、時々通りがかったりしたときに気づくこともあったのですが、お店の中に入ったのはおそらく5年ぶりくらいではないかと思います。ワインストックは昔と同じような感じでしたが、かなりカジュアルなインテリアに変わった印象です。 こうやってフラワーアレンジメントと合わせるのが今風なんでしょうか。最近はどこのワインショップでも見かける感じです。「酒屋」さんというとウイスキやジン、ウォッカ、焼酎などのヘビーリカーが主体なイメージですが、特に最近はワインを主体としたワインショップが増えているような気がします。どこのお店もそうですが、旧来の酒屋さんと違って、店内は明るく開放的なインテリア、角打ちもできてイベントスペース的なのもある。従来の酒屋さんが図書館だとすると、今風のこうしたワインショップは蔦屋書店みたいな感じとでも言いましょうか。初めての方でも楽しめるような親しみを持てるような雰囲気があります。当然のことながらスタッフさんも親切で(若い子も多い印象)、あまりお酒のことに詳しくなくても親切に一から教えてくれるところが増えてきています。「ワイン」はもともと食事とペアリングするのに必須なアイテムで、イタリアンやフレンチなどでは必ずついてきますので、このあたりがスコッチウイスキーなどのハードリカーと比べて「ハードルの低さ」という意味で大きく違うのかなと感じてしまいます。(もちろん、ウイスキーにもフードとのペアリングという概念はあるのですが、やはりそこまで知られていない印象です) さていきなり目に着いたのが「ペットナット」(微発砲ワインの飲み放題?プラン。ワインショップで飲み放題とはかなり珍しいですね!(汗)。そもそも、ペットナットって何か分かっていなかったのですが、ちょっと軽く何か飲んでみようかと思って立ち寄ったところだったので、さっそくコレを注文しました。クーラーの中に良い感じに冷えたワインボトルがいくつかあって、それが時間内で飲み放題というシステムなようです。普通のワインと同じく、白、赤、オレンジ、ロゼ、といった定番のラインアップ。微発砲というだけあって、確かにちょっとバブリーですが、シャンパンほどではありません。飲み口はどれも軽く、少し複雑な余韻があるものもありましたらが軽い飲み口。甘いのもあったり、ちょっとドライ系のもありました。後で調べたのですが、微発砲ワインというのは16世紀くらいの発泡ワイン造り初期の作り方を再現したもの。最近になってワインの本場フランスなどで注目を浴びて次第に広がって来ているようです。作り方の特徴としては、ワインを作る発酵段階でボトリングをすること。要するにボトル詰めをしてからもまだ発酵が続いている状態というわけで、これが微発泡の要因というワケです。ペットナットというのは、フランス語からの「ペティアン・ナチュレル」(自然発泡)から来ているようです。甘かったりドライだったりするのは、ボトルの中で発泡がまだ続ている状態なので、ボトル詰め初期であれば糖分がまだ残っており甘く、時間が経過すると中で発酵が進むためドライな風味になるということで、ナルホド!です。 このワインの特徴とおススメを3つ挙げたいと思います。ひとつは、もう分かり切っていることでありますが、女性向けなのかなと思いました。ワインボトルもオシャレで、中のワインも軽やかな色合い。こういうボトルが家の中にあるだけでも違うんじゃないでしょうか。軽やかな飲み口なので、お酒が苦手でも抵抗は少ないと思います。とくに熟成が若いものであれば、理屈的に度数も低く甘いジューシーな風味。ノンアル系のワインやカクテルなども流行っていますが、これはそうしたアルコールレスなドリンクの一種と捉えても良いかもしれません。二つ目ですが、エコロジーでしょう。これは古風なレシピというだけあって、完全な天然レシピです。グレープジュースにイーストが入っただけといっても過言ではありません。アルコールに分解される過程で発生する二酸化炭素が、ワインの状態を保つ役割を果たします。つまり、余計なモノは一切なく、純粋に自然の産物と働きだけで出来る液体だということです。しかも、面白いのは先に述べたように、ボトル詰めをしてからも発酵が進むため、時間の経過を楽しむことができるということ。微発砲ワインは2本以上のボトルを買うことが勧められますが、まさにこのためです。最後に挙げたいのは、シチュエーションです。度数も低く軽やかな飲み口なので、フードのペアリングもあまり深く考える必要は無いのかと思います。あまりこってりした肉系の料理などには軽すぎて合わないかもしれませんが、普通のワインと違って、純粋にペットナットのワインを主体にして軽いスナックで合わせたりすることも十分可能。また、深酒をすることもなければそこまで酔いが回るほどのものでないので、映画を見たり、読書したりしながらでも集中力を削ぐことなく楽しめそうです。 最後にですが、オルニスさんは通常のワインも充実したラインアップをもっています。アメリカ、南アフリカなどの新興系から、フランスやイタリアのワインまで広くカバーをしています。お手頃な価格のレンジもあり、小さいボトルも取り揃えたり、ヒップホップ的な缶詰めのワインなど。イメージ的にはカルフォルニアなどアメリカンワインにやや特色があるのかなという印象です。場所が少し不便で最寄りの駅でいうと、東急東横線の学芸大学でしょうか。恐らく駅からだと徒歩で15分くらいかかる気がします。もしくは目黒駅からバスでしょうか。このあたりは他にも若者向けなワインショップやカジュアルな角打ちの店なども多いので、たどり着くまでに別な誘惑にかられるかもしれませんが近辺に立ち寄る機会があればぜひとも訪れてほしいお店です。 >>>クリックでオルニスさんのホームページへ飛びます>>>
やまとや酒舗nakamachi店

広島を代表する酒屋、やまとや酒舗nakamachi店にフラリと立ち寄り感銘を受ける。

地方に行ったときに最近必ずチェックするのが、地元の酒屋さんです。ローカルの酒屋さんというと、ひと昔前まではホコリをかぶったサントリーのウイスキーが眠っているなんかの話が、サントリーのヴィンテージボトルに大きな注目が出ている中で話題にもなったりします。しかし、各地でご当地の酒造りブームが到来している今日ではローカルのお酒の情報収取をするのに格好のアンテナショップとなっているケースがあります。また、地方といえでも都心に負けないような選球眼で良い厳選されたお酒のセレクションをラインアップしているお店が多く出てきています。更には、フードのペアリングなどにおいても、ご当地名物の絶妙なお酒のアテを用意しているところもあり、こちらのお店では角打ち的に店内で軽くフードをつまみながらお酒を飲める立ち飲みのカウンターバーもありました。 やまとや酒舗nakamachi店の店内の様子 やまとやさんでは広島を代表する酒屋さんといっても良いかと思いますが、本店はこちらではなく胡町にあります。本店のほうがお酒の品ぞろえは充実していますが、こちらはどちらかというとお酒の新たなワクワクを開拓するようなカジュアルな店の構えになっています。気軽にサクッと店内でグラスを傾けることもできますし、じっくりとお酒を選ぶこともできます。自分で味見をしながらお酒を選ぶには最適なのかなと感じました。店内も非常に明るくオープンな趣きで初めての方でも気軽に入れると思います。お酒のラインアップてきには割とお手軽でスタンダードなボトルを中心として、少し個性のある珍しいものも取り揃えてありました。オールジャンルで、広島名物の日本酒からワインやウイスキーまで、店舗はそこまで大きくはありませんが、少ないスペースをうまく活用しているという印象です。自分も角打ちを試してみたかったのですが、その後に予定があったため泣く泣く断念しました。角打ちスペースではイベントなどの催し物も開催したりしているようで、情報発信型の新しい酒屋さんです。最近はなんでもそうですが、ネットとかで気軽にショッピングができる時代なので、店舗の役割は単純にモノを売るだけでなく、情報を発信する広報的な役割が重要になってきているのかなと思います。お酒は量り売りなども対応しているようでした。 日本酒コーナーにあった呉の銘酒、雨後の月 ちょっと珍しいものをいくつか発見したのですが、特に驚いたのが北海道の新興蒸留所「馬追(まおい)蒸留所」のニューメイクでしょうか。まだ開設したばかりと聞いていますが、地元のモルトを使ったmade in Hokkaidoのモルトウイスキーを作ろうとしている蒸留所です。ワイナリーもあり、ブランデーとかも作っているようです。北海道にはニッカの余市蒸留所だけでなく、最近は厚岸蒸留所のウイスキーが非常に高い評価を得るなど注目を浴びています。気候もスコットランドに近いでしょうし、なによりモルトやピートなどスコットランドから輸入しているものも当地で調達できる環境にあることは大きいと思います。蒸留器などの機器類は本場で作ってもらったものを導入することが比較的どこでも容易にできるとは思いますが、原料の大麦やピートなどについてはどこでも育てられるものでないので、本場のスコットランドですら輸入品に頼る現状があります。こうなると、どこで何を作っても似通った味わいのウイスキーができてしまうわけで、独自性を出すために樽熟成でワイン樽だとかを使ったウッドフィニッシュなどが盛んにおこなわれています。ただ、こちらも最近は樽不足に悩んでいるところが多いようです。自然に無理なくその土地の個性を表現するという意味で、自家製のモルトを使ったウイスキーを作るというのは、そうした観点からもとても大きな強みになるのでないかと思います。そのニューメークは非常に貴重ではあると思うのですが、どうしたわけか広島のやまとやさんに陳列されていました。何かしらお付き合いがあるのか分かりませんが、地方を拠点としながら横のつながりがあるとするなら非常に興味深いです。本当は購入して買って帰りたかったのですが、ニューポットってなかなか購入しても開けられないんですよね。もったいなくて。今回は広島のお酒を目当てに立ち寄ったということもあって見送りました。次回はもう少しじっくりと時間を確保して立ち寄りたいなと思いました。まだ明るい時間帯でしたが、店内は角打ち席も満員に近く、人気店であることは間違いなさそうです! ウイスキーコーナーになった馬追蒸留所のニューメイク

山陽道を神戸から広島まで行った日々の記録。

内田百閒の『阿呆列車』を読んでから、無性に山陽道を往きたくなっていました。実際のところは一度も列車には乗らなかったのですが、山陽道の始点である神戸を出て、姫路、岡山、広島という形で移動をしました。久々にこの山陽道をじっくりと踏みしめながら少しばかりの見聞ができたので、そのことを記録しておきたいと思います。まず、始めとなる神戸は毎度お邪魔をしているワインバー、ノラックさんを訪問しました。前回の訪問時はかなりお客さんがいて賑やかでしたが、今回はしっとりとした感じでした。奥のカウンター席に男性の先客さんがいただけで、落ち着いた雰囲気。手始めに目の前に置いてあった赤ワイン・ジンファンデルをいただきました。ジンファンデルはほぼカルフォルニアなので結構イメージした味とぴったり来ます。スタートの一杯というのはなんでもそうかもしれませんが、チューニング段階というかまずはイメージ通りのもので合わせておきたいところです。普通のバーとかですと、だいたいハイボールとか生ビールを頼むことが多いのですが、こちらは本当にワイン専門のお店なので、かなり悩むところではありますが。。 最高過ぎる雰囲気とはこのようなことを言います。 こちらのお店の特徴はとにかく一点も曇りのない完璧な店内の設えとでも申しましょうか。博識のマスターに完璧な品揃えのワイン、そしてディープな大人の雰囲気が満ち溢れるバーカウンター。更にはボタニカルの観賞植物や絵画など、すべてにおいて最高です。そして何といってもお手頃な価格なことが重要です。東京や京都なんかでもお金さえ出せばあるのかもしれませんが、こちらは周辺のバーとほぼ変わらないような料金体系で良い意味でサービスと金額が調和していません。なので、ワインがお好きなら一度はぜひとも飛行機代を払ってでもこちらのお店にいくべきだとすら思うのです。それでも元は取れると思います。↓ノラックさんのホームページです。因みに訪問記は別にありまして、こちらも>>>Read more articles about the bar NOLAC. ”Just sit down, and chill out” その後の用事でタコと卵焼きで有名な明石や、お城の姫路などを通り、岡山に向かいます。岡山は内田百閒の地元なのでありますが、本の中でたびたび出てくる「大手饅頭」というのを実際に食べようと思ってたのですが、ついつい忘れてしまいました。(汗)またの機会にしたいと思います。姫路と岡山についてはスコッチバーを訪れるチャンスが今回は残念ながらありませんでした。とりあえず過去の記事を再度ご案内いたします。姫路のスコッチバー、西中さん >>> READ MORE岡山のスコッチバー、ニシモトさん  >>> READ MOREところで三宮のスコッチバーは伝説のこちら >>> READ MORE(メインモルトさん) 美和桜酒造の御結。 最近広島に来ると誰かとご一緒に飲むことが多くて、一人でしっぽりとお酒を飲むことが無くなってしまった代わりに、自分の中では日本酒の魅力を気づかされる場所になっています。もちろん、一番有名なのは賀茂鶴などでお馴染みの西条のお酒なのですが、その他にも海に近い呉や、山の中の三次なども特徴のある個性的なお酒を作っています。今回は呉の「雨後の月」(相原酒造)と、三次の「御結」(美和桜酒造)の二つを賞味させてもらいました。どうも最近になって日本酒に弱くなってしまったので、本当はもっと試してみたかったのですが2杯に我慢しました。その後は焼酎のロックとかを飲んでいましたが。(酒)お結びは精米歩合が70%でいわゆる地酒ですね。色も見ての通り少し濁った感じで味わいも深みがあります。その名の通り「おむすび」をイメージしたそうですが、お米感のある味わいというか、とても良かったです。最初に飲んだ雨後の月はフルーティな感じでスッキリしたのど越しが良かったです。最後に訪問した広島でしたが、毎回来るたびに良い街だなあと思います。路面電車が街の縦横を走るのは何度も書いている通りなのですが、良い意味での昭和感があるというか。流川の繁華街には活気がとてもあり、昼間もアーケード街や平和記念公園には観光客などで人があふれている感じでした。最後にですが、広島に関するモルトバー記事はリトルハピネスさんで紹介しています。今回は日本酒のみとなってしまったのでモルトバーは訪問の機会がありませんでした。m(__)m お土産用のお酒は大和屋さんで購入しました。 >>>やまとや酒舗nakamachi店の訪問記録のページへ>>>
静岡の老舗バー、ブルーラベルさんにはやはり行けなかったが、階下のバーでアードベッグ10年をロックでいただきました。

静岡の老舗バー、ブルーラベルさんにはやはり行けなかったが、階下のバーでアードベッグ10年をロックでいただきました。

今宵の旅は静岡です。実は以前に静岡は短期間ではあるのですが住んでいたことがあります。第二の故郷とはまでは言いませんが、駅を降りるたびに哀愁のような何か懐かしいものを感じてしまいます。駿府城に向かう駅の北側が静岡の中心街です。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、静岡にもローカルの私鉄「静鉄」というのが清水まで走っています。JRの駅でいうと3つ分くらいかと思いますが、静鉄はバスやスーパー(静鉄ストア)なども運営しているので、鉄道の運営規模は小さいですが、会社としてのブランド力はかなり強いかと思います。ローカル私鉄だったり、路面電車だったりというルーツは地方のオリジナル色を引き立たせるような効果があると思います。自称「乗り鉄」を自任している自分としては、ローカル鉄道のある街にとても魅力を感じます。さてさて、そんな静岡なんですけども街の繁華街は駅の北側にある呉服町通りを中心とした一帯になります。そしてその横にある両替町通りがいわゆる歓楽街となりまして、昼の街と夜の街が筋違いで共存している格好になります。分かりやすいんだか、紛らわしんだか分かりませんが、そういう構造になっています。さて、静岡のオーセンチックバーといえば、知る人ぞ知る「ブルーラベル」さんなのですが、それは両替町通りを更にもう一本ちょい下ったところにあります。アーバンビルという建物の6階にあります。何回かここまでは来ているのですが、毎回タイミングが悪くて中に入ったことはありませんでした。そして、何とか今回こそは!と思ってこちらのビルまで来て、もう何度も来ている常連客の如くエレベータに乗り6階にたどり着いたのですが、まさか?!というか、今回も残念ながらかないませんでしたm(__)m、無念。ビルに入る前に看板には灯りが点いていたので、もしかしたら早すぎたかな?と思って時間を空けてから、何度か!ww来たのですがやはり開いておらず、3回目くらいでようやくあきらめました。ただ、今日はなんとしてもウイスキーが飲みたかったので、同じビルの2階くらいにあったバーに入店をしました。(すみません、バーの名前をメモするの忘れていました)。 アードベッグ10年をロックで 頼んだのはアードベッグの10年。外観からしてちょっとしたカジュアルバーなのかなあ、と思って入店しました。まだお客さんは誰も入っていませんでしたが(因みに休み明けの月曜日だったので、全体的にヒッソリしている感じでした)、お店の内装はシックで大人の感じのバーでした。店内はカウンター席が突き出すような感じであり、そのほかにソファ席などもありました。どちらかというと夜の接待などで使うような雰囲気でしたが、少なくとも自分が来店したときには女の子がいるとかはありませんでした。ただ、店はカラオケとかもあって、ワイワイできそうな感じでした。バーのマスター(注:イケメン)によると、やはりどちらかというと深夜帯向けのお店らしくお客さんも夜の街の方がアフターで来られることが多いそうです。いずれにせよ、店内はまだ真新しくきれいで清潔感がありとても良かったです。マスターは以前に酒屋さんで勤務されていたそうで、念願かなって独立したのがこちらのお店ということのようでした。なので、ウイスキー関係の知見にも明るく色、特にご当地ウイスキーであるガイアフローについても色々お話しを聞かせていただき面白かったです。そんなわけで何かスコッチを飲んで帰りたいなと思って頼んだのが悔しさを吹き飛ばすためのアードベッグ10年!。何かパンチの聞いたスコッチのシングルモルトを今日は飲みたかったので、棚に並んでいるボトルをすべて見てから決めました。個性が揃うアイラモルトの中でも、おそらくもっとも激しさのあるアードベッグ、力強さを誇示するような漆黒のボトルの存在感は抜群です。ラフロイグ、ラガブーリン、そしてこのアードベッグは蒸留所がアイラ島の南の海岸に並んであるため「キルダルトン三姉妹」(と自分はどこかで読んだのですが、ウェブを調べると「三兄弟」のようです)としても知られています。モヤモヤを吹き飛ばすような圧倒的なアイラピート感を味わいながら、とりあえず今日の疲れを癒しました。ブルーラベルさんへのチャレンジは、次回の楽しみとして、また静岡に来れることを祈ります! 静岡の他の探訪記事はこちらでも紹介しています。 >>>バー寿美さん 浜松のテキーラ、カリビアンバー>>>Okuizumiさん 熱海の昭和ディープなスナックはこちら>>>りあんRienさん
久しぶりの逗子にカルフォルニアの風を感じてBeach Muffinさんで絶品ナチョスとクラフトビールYorocco Beerを楽しむ。

久しぶりの逗子にカルフォルニアの風を感じてBeach Muffinさんで絶品ナチョスとクラフトビールYorocco Beerを楽しむ。

久々にやってきた逗子の街。確か去年の夏も茹だるような暑さの中、この海を見たくて来たような記憶がありますが、この逗子は「太陽の季節」がここに始まるだけあって、本当に何かを吹っ飛ばすような透き通った青空と真夏の太陽がよく似合います。実は葉山の美術館に行こうと思って訪れたのですが、京急の逗子葉山駅を降りてバス停に向かうとこのカンカン照りの陽気の中、すでに多くの人が並んでいます。まるで表参道から来たような若い女の子とか日傘をさして待っているんですが、JRの逗子が始発なのでどのバスもすでに人で一杯。とても乗れるような雰囲気でありません。なので何回かその様子を見送ってから、早々に美術館は諦めて海岸見物に来たというわけです。(ただし、脱落者はなぜかうちだけだったようですが。。みなさん、凄すぎます!) 素晴らしいナチョスの盛り付け 海岸を少し見物してから向かったのは、Beach Muffinさん。ビーガンカフェというやつでしょうか。お連れの方がそちら系のお店好きなのでこのような運びになりました。昔少しだけアメリカにいたこともありますが、久しぶりに絶品のナチョスを食べました。調理室を見ると、何やら外国人の方が料理をされています。伝わるかわかりませんが白金にあるニュージランドカフェ・キーウィキッチンのようなアットホーム感のある雰囲気です。給仕をしてくれる女の子も多国籍?なのかお客さんも含めてですがインターナショナルな雰囲気。英語だけでなく中国語とか、何やらいろんな言葉が聞こえてきます。それに皆さんさりげなくおしゃれな人ばかりで、この暑さの中で随分涼しげなファッションに身を包んでおられます。地元の方なのか、どこか他のところから来たのかは判然としませんが、古民家を改装した造りの簡素なカフェではありますが、独特な異国情緒溢れるアトモスフェアが漂います。 鎌倉のヨロッコビールがタップで飲めます! ビールは鎌倉にあるというヨロッコビールがタップで飲めます。お値段もハーフで500円とリーズナブル。フルーティで爽やかなIPA系のビールはピリ辛ナチョスとも相性ピッタリでした! お店のメニューはこんな感じ。クリスピーフライドポテトとかも個人的にツボにハマります。フムス&ピタとか、グラノールボールとか西海岸っぽいです。メインはバーガーとかサンドイッチ系。食後のスイーツやデザート、ドリンクもバラエティに富んで充実していました。タップビールのほかに、世界各国のクラフトビールもクーラーにありました。ヨロッコビールの缶ビーをお土産に持ち帰りましました。ほかに、コーヒ豆やスイーツも販売していて、どれも美味しそうでした。今度は平日の夕方あたりを狙ってゆっくりと来てみたいですね Beach Muffinさんのインスタページはこちら >>> Beach Muffin物販などもやってるようです。>>> Beach Muffinアメリカンクラフトビーツに関しては、次の記事なのでも紹介をしていますのでお勧めします。伝統的なヨーロッパ系のビールに対して、アメリカ西海岸IPAとかは柑橘系爽やかさが心地よく暑い夏にはピッタリです!オレゴンビールならクエンチわいんさん、まだまだ日本ではプレゼンスが低いオレゴンビールですが、缶ビールらしからぬ鮮度にビックリすること間違いなし!>>>クエンチワインさん記事アメリカンクラフトビールをまだあまり聞いたことない、という方にとりあえず最初の一軒目ということでオススメなのは東京駅八重洲地下街にあるこちらのお店です!>>>アンテナアメリカの記事少し詳しい方向けには東急東横線の都立大学近くの住宅街にひっそり佇む知る人ぞ知るこちらのお店をお勧めします。タップビールなど厳選されたチョイスが特徴です。>>>スロップショップさんの記事 
最近飲んで美味しかったジャパニーズのクラフトスピリッツをまとめてみます。

最近飲んで美味しかったジャパニーズのクラフトスピリッツをまとめてみます。

ジャパニーズのクラフトスピリッツについて最近飲んで良かったものをまとめてみます。ウイスキーやご当地クラフトビールに限らず、最近では焼酎やジンなどのスピリッツでも個性豊かな味わいのあるお酒が増えてきています。その特徴としてはいままでの製法や味わいの範疇に囚わることなく作り手が自由に味わいを探求していることが挙げられると思います。そして、その中で土地の作物や原料を使うテロワール重視の姿勢、自然本来の力を最大限に活かすナチュールな作り方、そしてワカモノや女性・海外を志向した自由な表現力、これらが一体となって今までのお酒の先入観を打ち破るような新しいフレーバーが次々と誕生してきています。 国分酒造の芋焼酎フラミンゴオレンジ まず「さつま国分」や本格焼酎「安田」など芋焼酎で知られる国分酒造さんの「フラミンゴ・オレンジ」。パッケージも秀逸ですが、柑橘系のフルーティな感じがたっぷりのフレーバーにびっくり。芋焼酎というとクセのあるイモ感を想像してしまいがちですが、どうやったらこのなにフルーティな香りとフレーバーができるのかてとも不思議です。 ジャパニーズクラフティッドジン GOTOGIN お次はジンです。これは以前にテレビで見たことがあるのですが「五島つばき蒸留所」です。元大手ビールメーカの方が脱サラして立ち上げた長崎県の五島列島にあるクラフト蒸留所。大量生産のモノではなく、その土地独自のクラフトな味わいを作りたいうことで仲間を集めて作ったベンチャー感に溢れる蒸留所です。テレビの番組で見た時は、まだ立ち上げに奔走している真っ只中くらいで、実際に商品の紹介まではされていなかった記憶。それがついに商品化されていると聞いて早速頂きました。おススメはハイボールだということで飲んでみたのですが、ボタニカルなアロマの香りにさっぱりとしたキレのある味わい。確かに、ソーダ割りとの相性抜群です。蒸留所のある五島列島の福江島といえば隠れキリシタンでも有名な神秘的なところ。恐らく島の人も「ジン」というのはあまり縁の無い舶来品の類でないかと想像しますが、酒の作り手のプロが都会から遠く離れた辺境の小島で自らの夢を追い求める姿にロマンを感じます。そんなことに想いを馳せながら、新橋駅前ビルの地下のバーでいただきました。 新潟発、YASO GIN。 ラストは新宿ゴールデン街のワインバーPITOUさんで頂いた新潟のYASOジン。ここのジンのことは訪問する何日か前に新聞記事で見かけたと思ったら、やっぱりそうでした。(日経記事)青山にスタンドバーを作って「来店客一人につき一杯まで無料」という斬新な内容が頭に残っていました。蒸留所は新潟の上越市にあるようで、正式名称は越後薬草蒸留所。野生ハーブを活かしたクラフトジンを作っているとのことです。製造時の廃棄ロスをゼロにすることを目指すなどSDGsも念頭に入れた次世代型の蒸留所で、すでに国際的な品評会で金賞を獲得するなど実績も十分です。表参道という土地に出店するのは海外からのインバウンド観光客向けPRという思惑もあるようで、国内だけでなく海外進出も念頭に入れている模様。さて飲んでみての感想ですが、ソーダかトニックで割ってもらったのですが、独特なハーブ感がとても良く出ていました。「84」という数字は確か使われた薬草の数だったと思います(ツレは自分の誕生年と同じでテンション上げてましたが、、)。こちらのジンを飲みたい方はとにかく表参道に直行することをお勧めします↓。(笑)
深川ワイナリー

東京都心の深川ワイナリーでワインを楽しむ夏の夕べを語ります。

東京下町にまさかのワイナリーが! 先日に越中島近辺にちょっとした用事があって、ついでに門前仲町あたりをフラフラしていました。googlemapのマイマップを確認していたら近くに目印をつけていたところがあり、それがこの深川ワイナリーさんでした。まだ昼の時間帯でしたが、すでに営業しているとの表示が出て即直行しました。そろりと近くによると、お店の方らしき人たちが何人か道路脇で打ち合わせをしていて、まだ開店してないのかな~なんて思いながら恐る恐る入ってみたらバッチリ営業中でした。営業時間は12時~18時、これはすごい。ワインの醸造タンクがお店の中にあってまさにその場でワインを造ってました。雰囲気的にはまるで工場のようです。その隣で軽くテイスティングできるスペースがあり、ボトル販売もしていました。主に東北地方のブドウを使って深川でワインを造るという、まさに純国産ワイン。ブドウの種類も、ちょっと見いなれないというか、マスカットベリーとかは甲州ワインとかで聞いたことあるのですが、スチューベンとかは初めて聞きました。産地の地元青森ではそのまま食べたりしているようですが、それを活用してワインにしているのだそうです。試飲は15mlで確か200円とか。特に回数制限があるわけでもありませんでした。最初は山形のマスカットベリーをいただきました。とてもフレッシュでサッパリした感じ。ワインというよりベリー感が強いですね。いつも飲んでるピノノワールのようなものは無かったのですが、シャルドネ(白)があったのでそちらも頼んでみました。ちょっと味見をするだけなら200円というのは最高です。合計で3杯頼みましたが、会計は600円ぽっきり。どれもすっきりとした味わいで、アルコール度数がどれくらいなのかまでみませんでしたが気持ちよく飲めました。ボトルの販売もされていて、値段もお手頃だったのですが、この後も予定があったので購入は断念しました。 ボトルパッケージも非常にオシャレ それにしても久しぶりに太陽の光を浴びながらお酒を飲みました。以前に多摩川の川辺で昼日中からウイスキーを持ち出して飲んでみる企画を組んだことがありましたが、それ以来です。なかなか昼間からお酒を飲むっていうのは日本にはないのかあな、なんて思うんですが。ヨーロッパとかに旅行に行くと街中のカフェで昼間からワインを片手に商談とか?してる風景を見たりしますが、日本だとちょっと考えられないというか。なんででしょうかね、この違いは。ちょっと前にyahooニュースかなんかで、地方の政治家さんが研修か視察でヨーロッパに行って、昼間からお酒のんでるところを週刊誌に撮られてやり玉に挙げられてました。特に擁護する気もないですが、体裁だけでジャッジするのってどうなのかと思います。お酒を飲むことイコール「仕事していない」であるみたいな。というのは、アフターファイブという変な言葉があるように、暗黙の了解として「お酒は仕事が終わってから飲む」みたいなルールが社会全体にあるような気がします。でもなんでなんでしょう?もちろん、酔っ払いながら仕事することは効率も悪いし、ダメでしょうが、だからといってお酒を軽く飲みながらビジネスの話とかするのもダメなんですかね。日本っていうのは本当にこの辺が面白いです。赤信号なら絶対ダメというか。事の本質よりもまず型で判断するというか。お酒を昼間から飲んではいけませんよ!という法律もルールも無いのに、なぜかお酒を昼間から飲むことは悪、というような風潮がある。なんか、これどこかで見た光景。もう少し楽に考えていかないと、文化の発展って無いんじゃないですかね、とエラソーなこと考えながら昼間のお酒を久々に堪能しました。因みに、こちらの店舗は渋谷の宮下公園にもレストランを併設した店舗があるとのこと。またジャパニーズワインを東京の都心で作っていることから海外の観光客の方の注目度も高いようです。日本の変なお酒に対する固定概念のようなものが、「黒船」の影響で少しづつ変わっていくことを祈りながら。お酒はイノベーションの魂です!、ということで文明開化に乾杯!🍷 価格帯もとってもリーズナブルです
熱海で見つけた純レトロの空間が凄すぎて腰を抜かした。(りあんRienさん)

熱海で見つけた純レトロの空間が凄すぎて腰を抜かした。(りあんRienさん)

昭和ゴージャス、というボキャブラリーがあるのかどうか知りませんが、もしそのような単語が存在するならまさにこちらのお店のことだ思います。いきなりで、すみません。熱海駅から降りた海岸に近い繁華街をフラフラしていました。訪れたのはちょうど夏祭りの準備期間のタイミング。街全体から太鼓と笛を練習する音が聞こえてくるようです。練習しているのは主に子供たちで、それを囲むように大人たちが見守る風景が街のあちこちで見られ、その音色は止むことを知りません。ひとつの集まりを通り過ぎれば、また次の集まり、という風に駅から下る途中で至る所で練習をしていました。その練習の熱量のせいなのかどうか分かりませんが、繁華街は返ってヒッソリ静まっています。みんな祭りの練習に大忙しということなんでしょうか。もしくは祭りの練習が終わったらドッと来ていたのかもしれませんが、ちらほら灯りが点いているお店の中を覗いてみてもどこも手持無沙汰な感じです。そんな中、川っぺりの建物の二階に灯りを見つけました。りあんRienとあります。どんなもんかとりあえず覗いてみようかと思い2階へ続く階段を昇っていきました。するとどうでしょう。どひゃん。完璧に純レトロの空間がまるごとギッシリ詰まっている感じ。ここまで濃密な昭和感満載が、まるで博物館の展示室のような保存状態で視界に飛び込んできました。熱海は伊豆半島の玄関口になるわけですが、この伊豆半島というのは東京から結構近いんですけど、結構独特な味があるので個人的にとても好きです。ひとつには、やっぱり昔のバブリーな時代に趣向の変わったモノを作った人がいたっていうことなんでしょうか。別荘なんかもいまだに各地に点在していたりしますが、表向きは少しさびれてしまっているというか、昭和に戻ったような空気感に覆われます。(ただし、良い意味で!昭和の古臭い頑固おやじのニュアンスではなく、ジャパンアズナンバーワンの気概があったころの意味ですm(__)m)熱海も駅周辺は駅ビルが新しくなったりで、どこぞの某地方都市のターミナル駅感というか、ノッペリしてしまった感は否めませんが、それでもやっぱり丁寧に見ていけば必ずや面白い店があるのだという確信に誘われてたどり着きました。 昭和レトロのディープな空間。 ホテルオークラだか、ニューオータニだか、昔の高級ホテルの一番奥の応接間ちっくとでも言いましょうか。赤いじゅうたんに、紅?ワインレッド?チェリーのソファーと丸っこいスツール。カウンター席のカウンターチェアも同じ色調で統一されています。これほどまでにきちんと統一感のある感じで昭和が丸っと保存されているところ見たことがありません。お店はカラオケ付きのスナックバーですが、壁も床もこんな感じだからなのか、音響の感じもとても良いです。余計な雑音がすべて九州されてしまうからか、自分の下手な歌声が本当に良く聴こえてきますもしかして、ここに来て練習を続ければ歌がうまくなる?!)。とくにこの絨毯を壁に貼り付けたような、「チンチラ」というそうですが、毛皮の壁がとても特徴的らしく将来的に張り替えるのはかなり難しいかもしれないとのことでした。自分がお店に入ったときはまだ誰もいませんでしたが、のちに地元っ子の女性が来られたり、たまたまだたったのか分かりませんが、終始ホンワカした感じでした。お店のママも気さくな方で、なんの紹介も無くただフラっよ立ち寄っただけでしたが、温かく迎え入れてくれました。こうした昭和のディープレトロが好きであることをお伝えすると、他にも何軒かこういう感じの店があるので探検してください、とのこと(笑)。熱海は青春切符で何度か乗り換えで利用することはありましたが、こうやって繁華街まで下りて来たのは久しぶりです。最近では海鮮料理のお店を目指してなのか、昼間は時々ワカモノで繁盛しているお店とかを見かけますが、こうした古き良きお店もまだ残っているのだと改めて実感しました。常連で来られる方は高齢化されているとの話もありましたが、スナックは都内でも同じ感じではないでしょうか。いずれにせよ、今やなんでもスタバやセブンや、吉野家や、同じようなものが同じように並ぶ光景をどこでも見るようになってしまったので、スナックというのはその土地固有の文化的テロワールのようなものを感じることができる貴重な場になっていると思います。また更に探検を続けていきます! 絨毯を壁にはったようなコレ。「チンチラ」?というようです
ショットバーモモさんのカウンター

港区女子の聖地、高輪のショットバーモモさんでちょいオヤジぶりをしてハイボールを頼んでみる。

ついに来ました、港区女子の聖地と言われる高輪。高輪(たかなわ)って改めていかつい名前で、仏教の経典から引っ張って来たのかと思いきや語源は「高縄」で、縄のような高台という意味だそうです。自分は時々この近くのお寺にお参りに行くので最近は高輪ゲートウェイ駅からちょっと散歩がてらに歩いていくことがあります。だいたいの日は朝にお参りをするのですが、今日は時間があったので夜にも同じ道を逆にたどってみました。そのとき、ふと先日に高輪のホテルに勤務されているという女性の方から「おススメ」ということでこちらのバーを紹介されていて、ちょっと気になったので寄ってみた次第です。港区とそれに関連するもの、付随するもの、おそらくありとあらゆるものに無縁の私ですが、今日はとにかく取材魂?でなんとか勇気を振り絞ってビルの半地下にあるこちらのお店を尋ねてみました。正直のところなんですが、たとえ誰かの紹介であっても、初めて一人で行くというのは何度やっても緊張します。何か外から中の様子が窺い知れるのであれば幾分は気分が楽ですが、こういったオーセンチック系のバーはまずまったく外から中の様子が分からない仕様になっています。パッとドアを開けて、様子を覗いてから考える、という手ももちろんありますし、最近のテクニックとして「後で連れが来るので偵察で来ました」の体を装い、怖かったらそのまま退散するというパターンもあります。ただ、とにかくドアを開けてそれらを瞬時に判断するのは、かなりの反射神経が必要です。これはほぼスポーツの領域に入っているとさえいます。自分は頭の回転も遅いし、運動神経もダメなので、何度イメージトレーニングをしても出だしがかなりしどろもどろになることが多々あります。などなど、前置きが長くなりましたが、なにせほぼ初めてに近い「港区」のバーということで、本当に緊張しました。なので、入ってすぐに出迎えてくれたマスターが気さくな方でまずは一安心。幸いにもというか、中にはお客さんはおらず、静かで大人の雰囲気がガンガン漂ってきます。チョイなんとかオヤジと、美女が集うにはもって恋だなという空間、まさにこれぞ隠れ港!感抜群のバーでした。 クラシカルで素敵なバーカウンター マスターの話によると、こちらのお店はすでに35年以上の老舗だそうです。ホテルの方の紹介された話をすると、最近は西洋系の外国人観光客がお店に立ち寄られることが増えているのだとか。結構分かりにくい場所にあると思うのですけど、今はこうしてgooglemapなどという文明の利器もあるし、道に迷うということが無くなりました。それでも東京は縦方向に面倒くさいので、ビルの地下とかだと結構迷うこともありますが。こちらのバーも、表通りの脇道にある隠れ家的な立地。ただ、この雰囲気ならどこの国から来ても、満足していただけるのではないでしょうか。何度か書いているのですが、最近はハードリカー系すらちょっとご無沙汰気味で、今日もハイボールを。とりあえず銘柄指定でジェムソンのハイボールをお願いしました。実はこうしたバーで敢えてハイボール頼むのが、実は一番良いハイボールを飲める気がしています。安い居酒屋とかで飲むハイボールはそもそものウイスキーが出処不明のモノだったりするし、割り方も薄目だったり、あまりとりあえずウイスキを炭酸で割ってりゃ良いんじゃね?的な。でも、違うんですよねえ。やっぱりこうしたキチンとしたところで正座して飲むと、ウォッカトニックやジントニックなんかも味が違うんじゃないかと。こうしたなんでもないモノにこそ、こだわりと違いがある気がします。ボトルから出てきたウイスキーをショットで飲むこと考えると、逆にそこには違いを見出すことは難しいかもしれません。ボトルの中身は同じなワケで、ショット(ストレート)なら、まさに基本はどこで、どのよに飲んでも味は基本的に同じなはずですから。 ジェムソンのハイボールをじっくりと味わった そして、驚いたことにしばらくマスターと話を続けていたら、ホンモノの港区女子がお店に入ってこられました。自分は雑誌でしか読んだことがなかったのですか。まるで芸能人にでもあった気分です。でも雑誌で読む港区女子というのはいわゆる(中略)なのだと思うのですが、今回お会いした方は昔からこちらのお近くにお住まいとのことなので、まさにこれぞホンマモンm(__)m。やっぱり何か風格が違うというか、いらっしゃるんですねえ。ただ、港区というのは実にすごいところだと思います。六本木や赤坂のお膝元とあって、やっぱり本当のお金持ちが住んでいるところなのでしょう。ただ、ニクイのはこちらのバーもそうなのですが至って質素というか。並んでいるウイスキーも少なくとも表向きはスタンダードなボトルばかり。ボトルの並びだけなら地方のバーとそんなに変わりません。テーブルチャージを含めた料金体系までは少し分かりませんでしたが、たぶん他で飲んでも「飲み代」はそんなに高くないのでないかと思います。もちろん家賃とか店のランニングコスト考えると、それなりに高めで良いのではと思うのですが、たぶんハイボール一杯でも1,000円くらいだったのかと思います。ただ、何が違うかというとやっぱり来られる客層が違うんですよねえ。故になかなか、近寄り難いというか。お財布に万札があるから来れる、ってワケじゃないんです。そんな気がしました。でもとにかく今回はビギナーズラックというか、普段はなかなか覗けない空間を体験できたような気がしました。また?来れるか分かりませんが、来れるように頑張りたいと思います!(笑)
千葉のワイワイジーファクトリー、ビール工場を訪ね臨場感あるスペースで出来立てのクラフトビールを楽しむ。

千葉のワイワイジーファクトリー、ビール工場を訪ね臨場感あるスペースで出来立てのクラフトビールを楽しむ。

今日は千葉にやってきました。google mapを見ながらメモっていたクラフトビールのお店があったので、そこをちょっと確認してみたかったのです。場所は千葉駅から少し歩きます。今回は京葉線の千葉みなとから天空のモノレールにわざわざ?乗っていきました。千葉モノレールはちょっとその構造がちょっと珍しくて「懸垂型」というそうです。普通は車両が線路の上を走行しますが、こちらは線路にぶら下がって走るのです。この懸垂型と呼ばれるモノレールでは世界最長の営業距離だそうです。普通のモノレールは高架鉄道と乗っている感覚はあまり変わらないのですが、この懸垂型というのは線路にぶら下がって走るので本当に宙に浮いている感じがします。プラットフォームには走行路がなく、ほぼフラット。もちろん全てフラットというわけでなく、車両に乗降する分だけモノレールが走ることろは一段低くなってはいますが、ホームはノッペリした感じ。駅を出るとパッと視界が開けます。下に線路が無いので、爽快感は抜群です。基本的にはモノレールを使わなくても千葉の繁華街には千葉駅から歩いて行けますが、最近はわざわざ一駅でもこのモノレールに乗ります。普通のモノレールなら空港モノレールとかありますが、このタイプは他にもあるのかと思っていたら湘南モノレールが同じタイプのようです(一度も乗ったこと無いですがm(__)m)。さてさて、県庁前から降りてお目当ての場所、YYGファクトリーさんはすぐに見つかりました。通りに面した路面店なのですぐに発見できました。 着いたのは夕方くらいで、また陽も明るくL字のカウンターの手前にお客さんが一人すでにおられました。建屋の半分は透明な窓越しにクラフトビール工場になっていて、ビールを作っている横でタップのビールが楽しめるという臨場感ある造りになっていました。メニューは面白いネーミングの特色あるタップビールの他に、軽食も用意されていました。とりあえずクラフトビール目当てで来たので、3種比べ飲みセット(1,000円)をまずは注文してみました。さすがに作りたてのビールというだけあって、どれも美味しかったです(写真を撮るの忘れましたが、100ccくらいの小ぶりのグラスに3つ注がれて提供されました)。もう少ししっかりと飲みたいと思い、ネーミングから「雨季よさらば」を頼んでみました。サワーエールはあまり普段飲まないのですが、夏の爽快感を思い起こさせるスッキリとした、柑橘系の味です。メニューに味わいの特徴も書いていて、「ライム、オレンジ、ミント」を投入とあるのですが、本当にそんな感じで、ビールのホッピーな苦みとかが苦手な方にはもってこいなのではないでしょうか。もはやビールというよりフルーツサワーのような域に達しているかなと思いました。少し好みも分かれるかと思いますが、斬新な味わいです。 柑橘系の味わいが弾ける「雨季よさらば」 「YYG」というのが何か気になったのでお伺いしたところ「代々木」の意味なんですね。発祥が代々木なようです。Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchenというのが新宿の代々木にあるそうで、行ったことはないですが場所を検索してなんとなく見覚えはありました。最近はこうしたクラフト系のビールを工場併設で提供するところが都内など増えている印象です。タップでクラフトビールが飲めるところも珍しくなくなりました。それだけやはりビールへの味わいの理解が深まり、皆さんもう一段深みや特色のある味わいを探したいという需要が増えているのではないでしょうか。またそのレベルも結構上がって来ていると思います。理由としては海外からエキスパートを招聘したり、アイデアを広く募ったり、とにかく「ビールはこうでなきゃいけないん!」みたいな概念を捨てて、いろんな可能性を求めているような気がします。それがこうして地方にまで広がり、何か新しいテロワールの発掘というか、その地域ごとの特色を生かしてビールを通じて街が活性化しているのを目のあたりすると、何か新しい文化が誕生しているんだという変な高揚感が湧いてきて一人で感動していました。更に杯を勧められたのですが、後の用事がありとりあえず今回はサクッと飲んでお店を後にしました。また時間を用意して訪れたいと思います! タップビールのメニュー、味わいの特色が細かく紹介されている http://www.yygbrewery.com/factory.html