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太田のモルトバー

さて、群馬の太田でショットバーといえばこちらのお店しかないでしょう。以前にもこちらの記事でご紹介はしてありますが、またまたTOBUのりょうもう号にのって炎天下の灼熱地獄の中をやってきました。夜の6時を過ぎてもまるで屋外サウナ状態。もうろうとしながらたどり着きました。

年紀を感じるバーカウンターとオールドボトルが並ぶ棚

この光景をまた拝める日がやってくるとは感激です。前回に来た時は来店時間が早すぎて、空いておらず、何度かすれ違いを重ねていました。マスターもご高齢だったので、もしや、ということも頭をよぎったのですがビルのお店の看板のところに「従業員募集」の張り紙があったので、おや!とは思いつつまずはお店が閉まっていなかったことに一つ安心。でも従業員を張り紙で募集するようなカジュアル系の雰囲気でも無かったので、もしや誰か別の人にでも譲り渡してしまったのだろうか、お店のあの感じがガラリと変わっているんじゃないか、みたいな心配もしながらビル2階への階段を上っていきました。

圧巻の眺め!

ドーン!。ああ、この懐かしい感じ。とりあえず中は今までと同じであったことに二度目の安心。しかし、お店の奥から声をかけてくれたシルエット感でマスターではないと分かりました。いったい誰なんだろう?と思いつつ、いろんな可能性があるのでズバリは聞かないで(探偵番組の見過ぎか!?汗)、とりあえずメニュー表みながらエビスビールとナッツを石原裕次郎のように頼みました。(って、コラ!w)ちびちびやりながら、その男性の方が「ここははじめてですか?」と声をかけてくれました。「いや、実は来たことがあるんですよねえ」と言ってどういう言葉を繋ごうかと考えていた時に、その男性の方のお顔がどことなく、以前のマスターと雰囲気が似ていたので思い切って切り出してみました。「以前のマスターとはどういうご関係なんですか?」。ちょっと間をおいて、「息子です(笑)」と笑顔とともに答えが返ってきました。思わず、へえーと声をあげてしまいました。確かにどことなく面影を感じましたが、まさか息子さんだとは。いやはや、嬉しいですよね、親子でこんな素敵なお店をバトンタッチできるとは!。なんだか一瞬に打ち解けた感じになってしまい、階段を上がりながらいろんな心配をしていたことを伝えました。モルトバー巡りはこちらで紹介している通り全国あちらこちらを周遊はしていますが、このタイプのモルトバーは本当にココだけということも。横須賀のどぶ板通りとか、都内のアイリッシュパブみたいなところでもたまにこうやってボトルをひっくり返して、バルブひねって出す方式のを見かけたことはありますが、それはあくまでお店側が簡易的なサービスでやっている感じで主だった定番品がいくつかあるという感じ。ここまでズラリというのはこちらのお店でしか見たことは無いです。(もしほかにもあるよ!みたいな情報があればぜひとも教えてほしいです。m(__)m)

コッツウォルズのシングルモルト

さて、こうしたわけで落ち着いたところで、シングルモルトを頼みました。こちらはスコッチのオフィシャル系ならかなりいろいろとそろってはいるのですが、カウンターにあったコッツウォルズが目に留まりました。コッツウォルズ蒸留所はスコッチの新興系で少し変わり種なところです。フレイバー豊かなクラフトジンも手掛けていて、ジンは結構いろんなところで見かけますが、ウイスキーをお目にかかるのは初めてでした。調べてみたら今ではアマゾンとかでも普通に入手できるようになっているようですね。ただし、ボトル1本1万円くらいするので、そこそこな値段です。こちらのお店に並んでいたのは、STRカスクのファウンダーズリザーブと、ピートカスクの2点。STRカスクは故ジム・スワン博士が開発されたウイスキーの早期熟成を可能にする特殊な処理の樽で、若い熟成年数の多い新興蒸留所などで広く使われています。かなりスパイシーな仕上がりかなと思いました。まだ若いんでしょうね。恐らく3年か4年の熟成年数なのかなと思いました。ピートのほうはピートで炊いたのではなく、ピートカスクで熟成をしたようです。どこのモルトかは分かりませんが、アイラ系というよりはもっとコケっぽさを感じたので、スコットランド本土のピートでしょうか。ピート感が落ち着いた感じですが、こちらも若さを感じます。どちらもまだリリースしたてといったところで、これからもっと熟成を重ねていけば深みのある感じもでてくるのでないかと思いました。今後のリリースも楽しみです。

バーボンをロックでいただきました。

スコッチを飲みながら、逆さボトルからもいくつか注文をしました。カウンターの上にはバーボン系がずらりと並んでいるのですが、その中からバッファローズトレースとミクターズをそれぞれロックでいただきました。主にはスコッチが充実しているのですが、バーボンの方もかなりの品ぞろえです。従業員募集とはありましたが、新人さんがこのウイスキーをすべて覚えるのはかなり大変かもですね。いずれにせよ、うまく世代交代ができて、さらに新しい人を雇う方向に向いているというのはありがたい話です。津々浦々周りましたけれど、やはり地方の老舗バーはマスターが高齢で、後継ぎ以上に商売も難しくなっているところを時々目にしてきました。やはりここ2,3年で行動パターンが変わってしまって、家飲みとかも普及したこともありますし、夜にまったりバーで飲むという行動形態をとる人が少なくなっていることがあるのかもしれません。自分もあちらこちら巡りはしますが、なかなか同じ人種に会うこともなく。やはりどこも常連さんに支えられてどうにか持ちこたえているという店も多くあるのかなという印象です。でもモルトバーは特別な場所だと思います。「バー」(英語でbarは「柵」や「遮断する」という意味もある)とは良く言ったもので、貴重なお酒が並ぶ棚をカウンターを介して管理しているわけで、バーのマスターはサービスを提供しつつもその実は「管理人」というか「番人」のような性質があります。なので、もちろんのことながら棚にあるお酒をきちんと理解している方でないと務まらないことではあるし、また店を訪ねる人の要望に的確に応えていくということも求められるわけです。これは簡単なことではないですよね。なので、今回こちらの素敵なお店が親から子へとバトンタッチができたということは本当に素晴らしいことだと思います。夜も深くなり始めると、ひとりまたひとりと定連さんらしきお客様が入ってこられました。帰りの電車の時間もあったので、名残惜しさもありましたがお店を後にしました。今度はなんとか泊りでも期待ですね。近くにホテルもあるんですがこのご時世ですし、まだ飲んで泊まるというのはちょっと難しいかなと。また機会があればお伺いしたいと思います!

また伺います!!

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