Viecha naturálnych vinárov

スロバキアのワインがめちゃくちゃ美味しかった。ブラチスラバのViecha naturálnych vinárovさんにぜひ行ってみてください!

今回はちょっとイレギュラーですが海外編となります。やって来たのは中欧スロバキアの首都ブラチスラバ。なんでやねん!って話なんですが、まあ皆さまもし機会があればぜひ訪れてほしいと思ったワインバーがありますのでご紹介したいと思います。場所はブラチスラバの旧市街の真ん中くらい?にあります。いつもの調子でフラッと立ち寄ったのですが、決め手となったのがこのタンク。はじめはクラフトビールがなにかかと思ったのですが、ワインタンクでした。要するに樽生ワインというワケです。冷蔵庫にはボトルもありましたが、ここに来たからには樽生ワインを飲まないワケにはいかないでしょう。ワインといえばフランスやイタリアなどがヨーロッパではもちろん有名なのですが、結局は土地の産物なので割とどこでも地酒のような感覚で地元のワインがあります。それがどのくらい美味しいのかどうかというのは、これまでよく分からなかったのですが、まさにこれぞテロワール!という味わいでした。わざわざブラチスラバまで来て、このお店で素敵なスロバキアワインに巡り合えて良かったです! こちらで頂いたイワインの特徴はまるでブドウ畑の真ん中に降り立つかのようなフィールド感、つまりはテロワールなんですが、どこかの国から持ち込んだとかではなくて本当に土地に根差したしっかりとした味わいです。気になって少し調べてみたのですが、スロバキアワインはかなり長い歴史があるらしく、地元のワイナリーが昔から手作りで小規模に生産をしてきたようです。機械化や大量生産と無縁なクラフトマンシップで作られた貴重なワインの樽生が美味しくないワケがありません!お土産に持って帰りたかったくらいなのですが、冷蔵庫に保存されていたのでやっぱり鮮度が命なのかなとも思い断念しました。 こちらのお店ではワインに合わせてタパスも用意されていて、食事と一緒にワインを楽しむことができました。店内もオシャレでしたが、天気も良かったので皆さん外のテラス席でワイワイしながら楽しんでいました。季節的なこともあると思うのですが、立派なバーカウンターとかがあるお店でもカウンターでボトルと向き合いながらゴリゴリに飲んでいる人は一人もいなくて、昼でも夜でも基本は外のテラス席に出て楽しんでいました。ワインの味わいはもちろん大切ではあるのですが、あくまでそれは一緒に食事を共にする家族や友達があってのこと、一国の首都の街中であはるのですがそうした素朴なゆとりが溢れる街でした。 旧市街から外れたところでは新市街というか新しいショッピングモールとか東京の台場にあるようなタワマン街なんかもあったりしてこうした風景はどこも同じかなと思いました。ショッピングモールは日本のイオンモールを更にスタイリッシュにしたようなインテリアで垢抜けていました。フードコードの一角には日本の寿司バーのようなものもありましたが、たぶん店員さんは日本人では無さそうでした。(もし日本の方がいらっしゃいましたらスミマセンm(__)m)そして、どこでもそうでしたが基本的にこういう感じの日本料理店はガラガラだった気がします。どんな味がするのかは謎ですが、やっぱり地元のものを食べるのが一番美味いんじゃないかなとは思いました。 繰り返しになりますがブラチスラバはスロバキアの首都です。街の中はほとんどスロバキア語でした。会話とかを聞いているとロシア語なんかと近いのかなと思います。通貨はユーロが使えます。物価は感覚的にヨーロッパの主要国に比べて多少安かいなくらいには感じました。タパス(おつまみ)が数百円レベルなので今の為替を考えると日本と同じ感じですが、今ヨーロッパに行って日本と同じレベルの価格帯というのは「安い」と思います。今回訪れたワインバーの位置は↑googlemapを参考にしてください。他にも市内に店舗がいくつかあるようですが、たぶん旧市街にあるこのお店が一番おススメです!>>VIECHA.COM
「天国に一番近いショットバー」、静岡のブルーラベル(BlueLabel)さんを遂に訪問しました!

「天国に一番近いショットバー」、静岡のブルーラベル(BlueLabel)さんを遂に訪問しました!

遂にやって来たブルーラベルさん。静岡駅から少し歩いた歓楽街外れの雑居ビル6階にあります。「天国に一番近いショットバー」という粋な触れ込みですが、実際にカウンターに立っているマスターはその道の大ベテラン。遊び心を感じます。何度か静岡を訪問した際に立ち寄ったのですが、いずれもタイミングが合わずにお店が閉まっているときでした。なので、今回恐らく3度目くらいでようやくのトライとなりました。 今年の7月ごろ、、2度目のチャレンジ: 静岡の老舗バー、ブルーラベルさんにはやはり行けなかったが、階下のバーでアードベッグ10年をロックでいただきました。 2021年6月ごろ、、最初のチャレンジ: 【静岡】バー寿美(静岡) 老舗のオーセンチックバーとはまさにコレ! まあ、アレコレ言わなくても写真から伝わる老舗のスコッチバーの雰囲気がすべてを物語っているかと思います。老舗のバーの特徴はやはり店内の雰囲気です。なんでもそうですが新しくモノを作り出すのは簡単です。ただし、古いものを新しくは作れません!これはまさにスコッチウイスキーと同じです。(良いこというなあ~) ワイルドターキーのオールドボトルをハーフショットで。 ちょっと見慣れないワイルドターキーです。最初にハイボールを頼もうとしたのですが、銘柄を聞かれたのでとりあえず目の前にあった「ワイルドターキー」を伝えの多ですが、どうもかなりお値打ちのボトルであるらしく(→詳しくはコチラなど)、「ハーフで2,000円いたしますが」とワーニング頂きました。そのような貴重なウイスキーをハイボールで飲むのは失礼なので(汗)、普通のメーカーズマークでまずはハイボールを作ってもらい、その後にショットで頂きました。七面鳥が正面を向いていることから国内では「メンチ切り」とか言われているようですが、それはさておき濃厚な味わいです。バーボンのエキスみたいな芳醇な味わい。90年代に流通していたオールドボトルらしく、納得の味。老舗のオーセンチックバーのもう一つの特徴として、外国人がうなるオールドボトルを豊富に取り揃えていることがあります。自分はどちらかというと新しいモノ好きな性分なので、オールドにはそこまで敏感ではないのですが、20年以上も保管されたことをまったく感じさせません。とても良い状態で保存されていたことが味わいからも分かります。 静岡の山奥に佇むガイアフロー蒸留所 他の方の記事を見ると地元のガイアフローさんのウイスキーも置かれているようでした。もう少し飲みたかったのですが、今回は着いたタイミングがちょっと遅くて明日のこともあったのでワイルドターキーのショットでチェックをしました。もう一つにはたまたま座ったカウンター席の前はバーボン棚になっていて、スコッチウイスキーはカウンターの反対側を中心にあったため十分に観察できなかったというのもあります。今回の静岡訪問でガイアフローもちょっとだけ外観の見物をしてきたのですが、ブログ記事で何度か紹介をした中野の「恵」さんがこちらの蒸留所でカスクを購入されて熟成中とのこと。周りは手前に川が流れるほかあとは山に囲まれた大自然の中の立地済んだ空気や寒暖の差も良い具合なのかと想像します。来年にはボトリングするようなウワサも聞いておりこちらも楽しみです。 中野の「恵」さんについての記事は以下を参照くださいm(__)m 二度目の来訪時: 中野駅から歩いてすぐのバーBAR恵さん、こじんまりとした店内の落ち着いた雰囲気の中で、美味しいウイスキーが楽しめる隠れ家的な場所。個人的には「ゴールデン街の飛び地」の位置づけです。笑 最初の来訪時: 【東京】バー恵(中野)
westcoastbrewing

アメリカ西海岸が静岡県の用宗港にやって来た!ウエストコーストブルーイングをチョイ見する。

ついにやってきました!静岡県は用宗港にあるウエストコーストブルーイングさん。国内のクラフト蒸留所の中で、また特にアメリカ西海岸系のビールでは最も注目されているといっても良いのではないでしょうか。地元の静岡県内や関西では大阪には直営のバーなどの展開を始めているようですが、まだ都内には進出していないということもあって名前は聞いたことあるけど、、という方も多いかもしれません。先日に投稿した記事(→コチラの記事)で書いた通り、自分もこちらのビールを頂いたのはかなり最近です。ただ、ウワサ通りというか、ドンピシャの味だったのでその旨さにシンプルにビックリ。なんでも経営陣はアメリカの方なようで、素材も向こうから輸入するなどして本場西海岸の味にこだわっているそう。つまり、日本のマーケットに合わせて作られたモノではなく、あくまで「黒船」式なのです! 着いたときは夜もどっぷり更けていました、とはいってもまだ8時か9時くらいだったと思います。スコッチウイスキーファンの方にはお馴染み方と思いますが、皆との倉庫群にポツンとある様は丸亀のサイレンスバーを彷彿させてました。用宗港はおそらく地元の漁港といったこじんまりとした佇まい。用宗駅からgooglemapを頼りに歩くこと15分くらい、到着した時には夜の暗闇と静寂が辺りを包んでいました。辺りは住宅街であったため念のため!行く前に営業されているかの確認電話も入れておいた次第、因みに平日の夜は22時まで営業されているとのことでした。あと、こちらの施設は醸造所併設のタップバーですが、宿泊施設も兼ねているようです。アメリカ西海岸の別荘のような雰囲気がビールを味わいながら堪能できるという仕掛けですね。また、隣には温泉施設もあったりしてビールを飲んで、風呂に入って、ゆっくり休むというまさにドップリ気が済むまで堪能できる仕組みです。くれぐれも良い気持ちになった後に港をフラフラして、誤ってドブンとはしたくないものですが。。 先客の方がおられたので、タップルームの全景は撮影できませんでしたが、とりあえずバーカウンター後ろのタップはこんな感じです。吹き抜け天井の広いスペースなので、席の間合いとか空間のゆとりがまさにアメリカンそのままな感じ。都心の雑居ビルの狭~い4畳半くらいの空間に、10人くらいを無理やり入れこむようなのとは全く無縁であることは理解できました(個人的にはそちらの方が好きですが汗)。 中のスタッフさんは2名くらい。日本の方(のよう)に見えましたが、最近は分からんもんです。とりあえず、そういうことにしておきます。もう1名はたぶんアメリカの方でしたが、中で作業をされているようでした。とても元気の良いお兄さんでお客さんに話題を振りまいてました。ただ、あまりクラフトビールについてとかは?不明でしたが、とにかく元気は良かったです。私はビールマニアなんで、まあとにかく一人で勝手にセットを注文してカウンターの隅でチビチビやっていました。飲み比べセットというのがあって、下のようなメニューカタログから4種選べる仕組みです。これだけで結構お腹一杯になります。フードのメニューもあって食事も一緒にできるようです。空間もとにかく開放感があって広いので、どちらかというとみんなとワイワイやりながら楽しむようなスペースですね。実は後で知ったのですが前にも述べたようにこちらの直営のバーが静岡駅の近くとかにも登場しているようで、わざわざここまで来なくても実は飲めたことを後で知りました。静岡駅からだと東海道線で2駅くらい、そこから徒歩です。タクシーだと、どうでしょう。片道4,000円くらいはかかるのかな。それを考えると一人で飲むなら静岡駅近くのバーでも良いのかもしれません。みんなで明るいうちからワイワイなら、こちらがおススメでしょう。 醸造所は土日に見学会も実施しているようです。※完全予約制(くわしくはコチラ)また現地引き取り、返却の条件で個人でも樽レンタルが可能なようです(くわしくはコチラ)。スコッチウイスキーなどの蒸留所は水を大量に使用したり、貯蔵の蔵が必要だったり、とにかく大自然の空間の中にポツンとあるイメージですが、ビールやお酒を作る醸造所は原料と機械があればその場で完成してしまうこともあり街中に立地していることは特に珍しくありません。むしろ後の流通のことなどを考えるとその方が便利だったりもするでしょう。こちらは特に用宗港から出荷していることは無いと思いますが、太平洋の海風を感じながらビールを飲むという最高のロケーション。用宗みなと温泉という露天ぶろ付きの温浴施設も併設しているので、富士山を見ながらクラフトビールを一杯!という楽しみ方もできるのかもしれません。もし近くを立ち寄る機会などあれば足を運ばれて見る価値は十分にあると思いました!
BAR894BASE TOKYO

沼袋にアメリカンミリタリーチックのバー、BAR894BASE TOKYOを発見する。

西武池袋線沿線というのはあまり普段は途中下車することは無かったのですが、先日少し用事があって中野駅を散策していたときに新井薬師から沼袋界隈を散歩してみました。毎度のことですが早い時間帯でまだお店もそこまであいていませんでしたが、沼袋駅の北口あたりを歩いているとゴールデン街ちっくなネオンのお店を発見。アメリカンクラシックな感じの外装だったののですが、ちょっと興味本位で突入してみました。 見かけによらず店内はかなり奥行がありました。長いカウンター席で20人くらいは入れそうです。中のインテリアも非常にこだわりがあって、アメリカンミリタリーチックというか、横須賀とか米軍基地界隈の飲み屋街にありそうな雰囲気。端から端まできっちりと手入れが行き届いていて趣味の好みは分かれると思いますが、個人的にはドンピシャでした。個人で経営されているバーで趣味関係のお店だと、グッズとかがあまりに多すぎで却って乱雑な印象のところもあるのですがとにかくこちらは「整理整頓」されています。オーナーの方は不在でしたが、なんとなくこうしたお店の中の様子だけを見ても店主と人と為りが伝わってくるものがあります。聞いたところオーナーの方は元アメフト選手とのことで、ちょうど今自分がパーソナルで通っているところの代表もアメフトだったと聞いていたいのでアメフト談義で早速盛り上がりました。とはいっても自分は2015年のラグビーワールドカップ、特に歴史に残る一戦となった日本―南アフリカ戦からのラグビーにわかファンなのですが、アメフトについてはさっぱり知識がありません。なぜか親父がアメフト観戦好きで(いまだになぜか全く分からないのですが。。)たまに横から見ていたりましたが、とにかくルールが分からない。そんな話?、をちょっとした後、アレ?それ言えばどこかで会いませんでした?的な話になって。実は昨年の今頃に別のスナックバーで今回と同様にカウンターを挟んで対面した方でした。 そこのお店は新宿にあるのですが、デンモクの得点がとても厳しくて、今度はカラオケ談義に。あれこれ話をした後に、こちらのお店でも歌えるのですか?とお聞きしたら出てきたのがこちらのポータブルマイク。こんなのあるのですね!これがあればどこでも即席でカラオケパーティができます!(この後帰り際にアマゾンで早速購入手続きをしたのは言うまでもありませんw)本格的なオーディオセットも用意されていてお店でライブも開催したりするほどのようなのですが、マイクのケーブルがカウンターまで届かないためモニターを見ることができないためこちらのポータブルマイクを用意しているようです。歌詞を記憶しているならライブのマイクで熱唱もできと思うのですが、そこまで歌いこんでいる曲もないのでこちらのポータブルマイクを使わせてもらいました。 さて、話ばかりですが、お酒の方はというとアメリカのビールをボトルでいくつか用意していました。最近アメリカンビールは結構飲む機会があったので変わり種で何かないかなと思って、こちらのネオナチチックなTECATE(テカテ)ビールというのを頂きました。メキシコ産で現地ではとても知られたブランドのようです。ちょっと変わっているのはモルトの他にコーンも入っているそうで、アメリカのバーボンでは無いですが中北米は麦に並んでコーンが主流な穀物だということを改めて感じます。ただ、飲んでみてそれが分かるかというほどでもなくて、バドワイザーのようなライトな質感の喉越しの良いラガービールでした。何曲かちょっと歌わせてもらった後、ウォッカとエナジードリンクのカクテルを頂きました。この組み合わせはまさにエナジーリキュールですね。他にもスコッチやバーボンのお酒が棚に置いてあったのですが、今日は次のお店があったのでとりあえずハードリカーはキープしながらライトドリンクで通しました。 米軍基地などのアメリカンな界隈はこちらでも何回か横須賀の「ドブ板通り」を紹介していますが、他にもいくつかあります。都内近辺だとやっぱり横田基地なのでないかと思いますが、最近はそこまでの賑わいは無いような話を伺いました。他にも青森の三沢とか、山口の岩国とか、沖縄はちょっと分かりませんが、基地界隈の歓楽街の話はたまに聞きます。こちらはお客さんでガイジンというのはロケーション的に想像しづらいですが、お店の内装だけでいうと異国情緒バッチリで、非日常的な雰囲気を満喫できます。やはり面白いもので、同じお酒を飲んでいてもその場の雰囲気でなぜか普段より美味しく感じられたりすることは多々あるもの。そういった意味でこちらのお店の雰囲気はアーティスティックなまとまりがあって、最高でした今度はもう少し遅めの時間帯でも来てみたいと思います!
オレゴンのクラフトビールを飲むなら、クエンチワインさんで決まりです!(クエンチ・ワインQUENCH WINE(西小山)特集第4弾)

オレゴンのクラフトビールを飲むなら、クエンチワインさんで決まりです!(クエンチ・ワインQUENCH WINE(西小山)特集第4弾)

いやはや遂に第四弾の記事まで書くことになってしまいました。とにかくオレゴンビール熱が熱い!ということで本日もオレゴンのクラフトビール紹介の記事をアップデートしていきます。ところで、これだけ盛んにオレゴンビールとクエンチワインさんに関する記事を定期的にアップロードしているのですが、どうもgoogleのクローラーからの評判が芳しくなくいまだにランクインすらしてきません。いったいどうなっているんでしょうか?もう少し人間の温かみを持ってほしいところです。とにかくトップ10入りを目標にして、次々と負けずに記事をアップしていくのでgoogleさん、よろしくお願いします。ちゃんと読んでください、読めばわかるはずです。 さて、もう何度もご紹介していることの繰り返しになりますがこの変な記事、いや素晴らしい記事、を初めて読む方のためにオレゴンのクラフトビールについてもう一度おさらいします。オレゴンはオレゴン州のことで、アメリカ西海岸の真ん中にある州です。州知事はこの記事を書いている時点でケイト・ブラウンさんという女性の方です。オレゴン州は特に州都でもあるポートランドが有名で、全米でも住み良い街として知られています。(と、いかにも知ったように書いてますが一度もオレゴン州は行ったことありません)。しかし、行ったことが無くてもビールは飲めます。オレゴン州のビールはいわゆるウエストコーストIPAの代表格。小規模なクラフトディスティラリーがたくさんあり、個性的なビールを次々にリリースしています。特に面白いのはその商品サイクルです。日本でビールというと昔から変わらぬ定番の味をずっと求める傾向にあるかと思いますが、オレゴンビールは蒸留所の規模が小さく、またラボラトリースピリッツみたいなのがあって常に変化します。今日飲んだビールも次の日に行けば別の商品に入れ替わるなんてことが月単位であります。これだけいろんなのをポンポンと出しているとクオリティもバラバラで、当たりがあったり外れがあったりしそうなものですが、とにかく当たりか大当たりしかありません。これがオレゴンビールの最大の特徴です。価格やちょっと高めなのが少し懐的に痛いですが、それでも絶対にペイしますので、とにかく一度飲んでみることをお勧めします。 とにかく一度飲んだら違いが分かるかと思うのですが、オレゴンビールの味わいの特徴はいわゆるビールにある苦みが残らないことです。確か防腐剤的な役割からだったと思いますが、ビールには「ホップ」という味わい的にはスパイシーというか、ちょっと苦みに近いような成分が入っています。なので、飲み口は良くてもちょっと苦みと炭酸が溜まっていくので、ビールは苦手という方もわりといらっしゃるのでないかと思います。ところが、オレゴンビールはその「ホップ」が入っていても、いやな苦みが残らないから不思議です。しまいにはこのようにホップのいやらしさの最たるものである「松脂」を前面に出して来る始末、これでも逆にスッキリとした爽やかなフレーバーをまとうのでもうオレゴンビールしか勝ちません。見て下さい、このキレイな金色具合。どこにこんなビールがあるというのでしょうか?! さて、オレゴンビールのもう一つの特徴はウエストコーストIPAの特徴でもあるサワーエールとビールの域を超越したフルーティーさ。フルーティーといっても日本のチューハイみたいな安っぽいヤツではありません、ワインのような上品なものです。ただそこは西海岸ということで、ちょっと軽やかでパンチがあります。色合いもこのようにまるでグレープフルーツジュース?!じゃないかというような。ここまでくると、たぶんビールが苦手という方でもこれだけでグビグビいけること間違いなしです。他にもクエンチワインさんで販売されているオレゴンのウィラメットバレー産ワインの樽で寝かした熟成ビールも味わい的に面白いです。以前に特集記事でも紹介をしているのですがワインなのかビールなのかその境界がもはや分からなくなっているものさえあります。このように、オレゴンビールはビールらしいホップを活かしたスパイシーでパンチのあるものから、フルーティーさを全開に出したものまで多様なバラエティーを持っています。つまりオレゴンのビールだけを飲んでいても毎週何かしら発見があり、楽しみがあるのです。これは脳の活性化にもつながるといわれていますので(笑)、長くマンネリ化したビールに疑問を感じた方は特にこちらのクエンチワインさんで新たな刺激を感じてもらえればと思います! 過去の記事~ 【品川】クエンチ・ワインQUENCH WINE(西小山) オレゴンのクラフトビールを飲むなら、クエンチワインさんで決まりです!(クエンチ・ワインQUENCH WINE(西小山)特集第2弾) ビールに革命を起こした缶ビール、オレゴン・クラフトビール、ラ・リタ・ロカ! オレゴンワイン&ビールで有名な品川のクエンワインさんで、ビールとワインの境目を探求する。(特集第3弾)
GRAY AREA

千葉の夜を彩る素敵なクラフトジンに酔いしれる、グレイエリアさん。

久々に千葉に戻ってきました。京成の千葉中央駅を降りて今回はこちらのお店に直行で来ました。一度以前にお伺いしたことがあったのですが、近くのB.FLEETさんというモルトバーを尋ねた後だったのでこちらに置いてあったクラフトジンを十分に味わうことができませんでした。生ビールを一杯頂いて終わりだったような記憶です。階下には中華のお店があってその二階なのですが、ちょっと想像もつかないくらいの素敵な空間が広がっていたのをしっかりと記憶していました。 まずはやっぱり生ビールから。このタップみるとどうしてもビールを頼まざるえません。なんですかねえ、SAPPOROというとどうしても箱根駅伝が出てきてしまうのですが、なにか頑張った後の一杯という感じ。アサヒは自宅でキリっと一杯。恵比寿は飲み会の乾杯に、みたいな。キリンはスナックか料亭で、とか。なんか味はどれも似ているんですが(と個人的には思うのですが)、どれもキャラが違う気がします。日本のモノってそういうの多いですよね。背景のストーリーをちょっと違うものにするだけで、肝心のモノは似てるんだけどなんか違うみたいな。細部に神は宿ります(笑)。まあ、とにかくジンの話を始めましょう。 ELECTRIC SPIRIT !!! ランプではなく飲み物です めっちゃスタイリッシュなボトルがひときわ棚の上に輝いていたので、迷うことなくこちらを選びました。とりあえずトニック割りで注文。「山椒」が入っているということだったので、ジャパニーズ?かと思いきやイギリスのジンのようです。辛口を想像してしまったんですが、実際はかなりフルーティで甘口系なマイルドな口当たりでした。山椒は言われないと分からなかったと思います。トニックとの相性も抜群で最高の一杯でした。一応、ちょっと調べてみたんですが、このジンにはジュニパーベリーを含めた7種のボタニカルが使われているようで、そのなかに「SICHUAN PEPPERCORN」というのがありました。これが恐らく「山椒」のことなのかなと思いましたが、説明書きを見ると特徴として「INCREDIBLY VIBRANT FLORAL AND LEMON SHERBET NOTES」のようなことが書かれていたので、山椒らしからぬフローラルでレモンシャーベットのような風味をもっているとのことで、なるほど!と納得。 さて、クラフトジンも良かったのですがマスターは結構モルト好きでもあるようで、ジャパニーズウイスキーの話題になり、こちらが出てきました。前回静岡に行ったときにもちょっと話題になったガイアフローさん。「K」しか飲んだこと無かったのですが、こちらは大衆向けの廉価版のようです。ブレンドウイスキーです。飲んだ感想としては、バランタインに近いかな、という感じ。おススメかと言われると、ちょっと微妙ですが、(汗)静岡で聞いた話の意味がよく理解できました。静岡の老舗バー、ブルーラベルさんにはやはり行けなかったが、階下のバーでアードベッグ10年をロックでいただきました。 スコッチウイスキーの品ぞろえもバッチリです。 最近はスコッチウイスキーの人気が世界中で広がりをみせているらしく、供給が需要に追い付かないケースが少なからず発生しています。もちろん、普通の商品であれば供給力を増やして解決するところですが、熟成期間を設けるスコッチウイスキーではすぐに市場に供給することが不可能です。最低3年以上の熟成が法律でだ定められており、特に寒冷地にあるスコットランドの蒸留所で作られるウイスキーの多くは最低でも10年や12年などが主流。仮に今から仕込んでも市場に流通するのは10年後ということで、目下の供給不足を解決することはできません。したがって、多くの場合では価格が高騰する要因になり、それでも追い付かないと販売そのものが無くなり、店頭からボトルが姿を消したり蒸留所が廃番にしてラインアップから外れる事態になります。最近ちょくちょくみられるのが熟成年数を早めたボトル。ラガブーリンなんかが特にそうではないでしょうか。一時期は廃番とさえ言われましたが、お店で復活したかと思いきや価格は倍近くになっています。その横で8年などの新しいボトルが登場しましたが、要は熟成年数の長い樽が不足気味なので早い段階で市場にお酒を回すようにしているのでしょう。蒸留所としても今年は熟成年を満たす樽が無いから、販売しないというワケにもいかないでしょうし。他にもボトルのイメチェンをして中身の構成を少し変えたのではないか?という感じの蒸留所もありますね。結果として良くなることもそうでないこともあると思いますが。 そして〆に頂いたのが、このスキャパ。 さて、このスキャパですが、原因は良く分かりませんがとにかく酒屋さんとかであまり見かけなくなったとのウワサを聞いていました。それがたまたまこちらで用意があったので、どんなものかもう一度飲みたくなったのです。味わいはどちらかというとキャンベルタウンのスプリングバンクのよう塩っ気のある磯の香りとでもいうのでしょうか。スコットランドの海が脳裏に浮かぶようなフレーバーです。自分が昔からお世話になっている別のお店のオーナーも確かこの銘柄がオフィシャルの中では一番好きだとおっしゃっていて、やっぱり独特な味わいがありますね。スコッチウイスキーはたぶん最初に飲んだ感激で好みの一杯が分かれるというか、自分はそれがアイラモルトだったのでいまだにヨードチンキのようなスモーク臭を求めてしまう傾向があるのですが、そのオーナーさんはおそらくこういう塩っ気のあるヤツが最初の一杯だったのかあな、なんて考えたりしました。さて、まあそんなこんなで今宵もどっぷりとお酒を堪能させてもらいました。最後になりますが、こちらのバーは眺めも開放的で素敵です。よくあるバーは真っ暗だったり、地下の暗室だったりするのですが、ここのバーは月明りも良く見えるような大きな窓があって気持ちよく外の景色を眺めながらグラスを傾けることができます。もう少し人通りがあれば良いんですがねえ。(笑) 開放的な窓から閑古鳥の鳴く表通りを望む。 GRAY AREAさんのインスタページに>>> MORE ARTICLES TO READ! BAR B.FLEET >>>
lulu/ルル (学芸大学/ワインバー)

ワカモノに人気沸騰中の東横線学大近くのlulu/ルル (学芸大学/ワインバー)をチョイ見する。

人気沸騰中の東横線沿線。渋谷、代官山、中目黒までは言わずもがなですが、その人気がさらに祐天寺、学大、都立大と波及してきているようです。今回ご紹介するワインバーもそうですが垢抜けたオシャレな雰囲気のこじんまりとしたバルやバーが、表通りの外れや住宅街の中にポツンと出現し、近所に住むイケてる人を集客しているようです。今回立ち寄ったお店はとにかくお店のインテリアが秀逸、ネオ大正とでもいうのかアールデコ調な感じがミニマリストなスタイルと融合したきわめてシンプルでありながら美しい内装です。ウイスキーバーとかワインバーとかいうと、カウンター裏にボトルをズラリと並べたりするバーも結構ありますが、こちらは数本ちょっと並べるだけでカウンター後ろにあるのは大きな「鏡」。要は種も仕掛けもありません!というワケです、これはカウンターに立っている方が一番大変なのでは?!店内は壁沿いにテーブル席があるほかは基本は今流行の角打ちワインバーと同じでメインは立ち飲み。奥にセラーがあり気に入ったボトルがあれば購入できるようです。こうした造りのお店はこの界隈でかなり良く見かけるようになりましたが、ボトルを並べずに鏡を置くのは斬新です!カンペを見ずに試験に臨むようなもので、とっかかりが無いわけですからちょっとした面接試験みたいな感じです。実は来店する前に一度通りすがったのですが、そのときは雑誌通りにワカモノの男女客でかなりワイワイしている感じでちょっと入る勇気が出ませんでした。今回は気を楽にしてフラっと寄ってみたところ、右側のハイテーブル席に男性のペア1組、手前左のカウンターに女性ペア1組が談笑してましたが、中央のカウンター付近に大きくスペースが空いていたので躊躇することなく勢いで入店することに成功しました。 ワインとチーズケーキ。映画のセットではありません! カウンターの中央にいきなり来てソワソワしていると、中にいた女性の方が対応してくださいました。とりあえず初めての入店で左と右が分かりません、と伝えると、どのようなワインをお飲みになりますか?というような、もう正確には覚えていませんがフォローをしてくださったのでとりあえず「オレンジ」と応えました。赤でも白でもなんでもよかったのですが、カウンターにあるボトルを指でポイントするとかいう芸当ができない状況、とにかく頼りになるものが無いのです。確かアルザスだったと思いますが、出てきたのがこちら、「エッシャープ・ディ・ガルン」。 エッシャープ・ディ・ガルン いやあ、しかし、とにかく目の前に女性のバーテンダーさんがいてその後ろは鏡と来ます。しかもお店のカウンターのど真ん中に陣取ってしまったものですから、目のやり場がないというか。なんとも注意力が散漫になりましたという状況です。こちらのワインは何種類かのブレンドのようなんですが(詳しくはこちらのページなど)、フレッシュでライトな味わいですがミネラル感が豊富でブレンドらしい複雑感もあって面白い味わい。とても美味しかったです。チーズケーキが気になっていたのですが、聞いてみるとなんと目黒通りの名店「カビ」さんのチーズケーキだとのこと。ドヒャ、というわけでオーダーしてみました。恐らくビーガン風なんでしょうか、独特な質感と味わいがします、さすがの味。しかも、ワインとのペアリングに発掘してくるのがこちらのチーズケーキなのですから素晴らしいセンスです。器もとてもオシャレ、というかお店のインテリアから突き出しの器やフォークに至るまですべてのトーンが絶妙に調和しています。カウンターのいらっしゃった方はオーナーさんでは無かったようですが、とにかくすべてのレベルが高い! 知る人ぞ知る目黒通りの名店「カビ」さんのチーズケーキが降臨! こちらのお店はとにかくおススメです!場所は学芸大学駅を降りて北に歩いてたぶん5分くらいです。表通りを左に折れたたい焼き屋さんの隣なんですが、このたい焼き屋さんも名店です。お店の詳細やバックグランドについては、以下に紹介するように他のサイトでも様々な紹介がなされておりますので詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。学芸大学に「lulu(ルル)」がオープン!常時600種以上のワインを揃え、バー兼ショップとして角打ちスタイルで多彩なワインを楽しませる。【2023年1月12日学芸大学にオープン!】ワインショップlulu(ルル)ってどんなところ?ワイン生産者の想いを届けるために ワインショップ&バー「lulu」の江本真亜耶が考える“理想の場所 また、とにかくこの界隈はオーガニックワインについては何軒も良い店があるので、ぜひそちらも合わせて立ち寄ってみると良いと思います。スコッチウイスキーの楽しみ方で紹介した記事については以下を参考ください。タスマニアンワインならこちら、祐天寺近くで見つけたナチュールワイン・ヴァイアンドカンパニーさん中目黒で見つけた高級ネパールのティーカフェ、チャバ(CHIYA-BA)さん。The Wine Store in Nakameguro is a perfect spot for searching for good organic french wines at a reasonable price.     
ビストロ「ちょい呑ゲンサイ」

西新宿に良い意味でらしくない大人のお店、ビストロ「ちょい呑ゲンサイ」を見つける。

新宿は西側が官公庁街になっているので、歓楽街は歌舞伎町などがある東側がメインになるのですが、今回はちょっと興味本位で西口を降りて思い出横丁あたりのチケット屋から、大ガードの交差点を抜けて大久保駅を目指してみました。何か無いかと思って進み始めてすぐにいきなり目に飛び込んできたのが、こちらのお店。まだ早めの時間帯だったのですが、ビストロ「ちょい呑ゲンサイ」さんです。この付近で割烹系の料理を経営している会社の系列店のようですが、路面に面した角地に突き出すような立地。外から見る雰囲気はまるで恵比寿か広尾にでもあるような大人のワインバー的な感じ。もう少し歩いてからにしようかとも思っていたのですが雨模様の天気だったこともあり、サクッと一杯ということで入ってみました。 中はバーカウンターと、立ち飲み的なハイテーブルのこじんまりとした造り。隠れ家的なバーの趣きですが、ガッツリと表の通りに面して人通りが窓からもはっきり分かります。ただ防音がしっかりしているのかお店は恵比寿のミュージックバーのようにカウンターの中にレコードがあって、自分が行ったときはノラ・ジョーンズのジャズソングがオンエアー。外の喧騒がかっつりとシャットアウトされて、独特な空間が醸し出されています。恐らくマスターであろう男性の方がカウンターに立っておられ、その奥はキッチンスペース。メニューを見るとフードもかなり充実していて、ワインやウイスキーなども用意がありました。店名は日本の居酒屋風ですが、中身はしっかりワインバルです。お客さんはまだそこまで入っていませんでしたが、カウンターもテーブルも女性客でした。しっかりと自分で稼ぐキラリーウーマンが来店されている感じです。 ワインもかなり色々と品ぞろえがあって、値段もリーズナブルだったので何か試してみたかったのですが、生憎前日に飲み過ぎてしまったので生ビール一杯だけ(しかもそれすら飲み干せませんでしたm(__)m)で退出しました。待ち合わせのチョイ飲みでも、メインでも、二次会とかでも、なんでもいけそうです。ただ、お店は小さな造りでしかも目立つ場所に在ります。幸い早い時間に来たのですぐにカウンター席に案内してもらえましたが、出るときにはカウンターも埋まって来ていました。場所柄隣近所にある他の店とは大分キャラが違うので、知る人ぞ知るといったところかもしれません。新宿も海外からの観光客はだいたい東の方に流れるので、こちら側はそういったいみでは落ち着いています。もしこの界隈で飲み会前、もしくは飲み会後にちょっと軽く呑むお店をお探しながら、かなりおススメな一軒です!
カスケードブルーイング

オレゴンワイン&ビールで有名な品川のクエンワインさんで、ビールとワインの境目を探求する。(特集第3弾)

もはや恒例と化して来ましたが、品川のクエンチワインさんでのクラフトビール考?、シリーズ第3弾を迎えました。何度も紹介をしているのですが、こちらのお店は東急目黒線の西小山駅から北側に商店街に沿って歩いてすぐのワインショップです。主に扱っているのはクエンチワインという名前の通り、アメリカはオレゴン産の「ワイン」なのですが、自分はここでオレゴン発のクラフトビールに目覚めてしまった次第です。(如何に目覚めたのかはこちらの記事など参照ください >> READ MORE) さて、とにかくこちらのお店のオレゴンビールのシリーズは全く外れがありません。とにかくクラフトビールの最先端というか、もはや毎度新しいモノが次々と流入してくるのでオレゴン州のアンテナショップにすら思えてきます。もうそろそろ知事が来ても良いのでないでしょうか(笑)。理由なんていくらでもつけられるはずです。とにかくオレゴン州のビールを飲めばクラフトビール最先端は完璧にマスターできます。だいたいおススメは決まっていますが、定番品はとにかくマスターのレコメンドに従ってください。そして、二杯目から変わり種を飲むのが分かりやすいかと思います。今、こちらの店を騒がしているのは、ビールを超越しているビールです。それが下の写真のこちらです。 ビールを超越したビール。クリックでメーカの紹介ページに移動します。 何がそんなに超越しているか?ということなんですが、スコッチウイスキーでいうところのウッドフィニッシュ的な感じです。こちらのビールはオレゴン産の赤ワイン樽で二年近く熟成。商品解説も用意されていて、それを読むと「漬け込んだ」とあるので、樽の中にはまだワインが残っていたんでしょうね。ワインはピノのようです。それと長期間にマリッジするワケですから、できるものはもはやビールなのか、はたまたワインなのか、という領域に来てしまっています。ただ、アルコール度数を見ると9.4%。ベースはどちらかというとアルコール度数の低いレッドエールですから、ワイン分と熟成期間で強くなったということなのでしょうか。 カスケードブルーイング発のクラフトビール。 上の紹介文にもある通りですが、他にも色んなタイプがあります。オーナーさん曰く、かなりの量をまとめ買いされたとのことで、ピノ樽熟成のボトルは試しに開けてみたとのこと。そんなわけで一緒にご相伴させていただいた次第です。ボトルの価格は確か三千円弱くらい。オレゴンワインのボトルはだいたいそれの倍くらいなので、ワインと思って買えばかなり安いのかもです。しかし、それにしても、このようなビールなのかワインなのか、というキワドイものが出てくること自体がアメリカらしい発想です。どうしても伝統とか長年の習慣という枠組みの中でモノづくりをすると、超えてはいけない一線のようなものがあるのですが、アメリカという国はとにかくそうした束縛の無さをリアルに感じます。tしかしながら、単純に奇抜なアイデアを考えて作ってみました、という軽いウケ狙いではなく、特にこのオレゴンビールについて言えば「真剣さが伝わってきます!」、だから何を飲んでも純粋に美味い!!細部に対するコダワリを感じます、どうしても自分のアメリカ人に対するイメージからはあまり想像できないんですが、、、(汗)m(__)m。良い意味でいつも期待を裏切ります。 もう一つオマケでは無いですが、ドップリと赤ワインに染まってしまっている↑のカスケードブルーイングさんのボトルとは違って、同じ系統ではりますが、まだビールの土俵に残っているという意味でこちらのカルミネーションブルーイングさんも紹介しておきましょう。こちらはご覧の通り、真っ赤です。ベースはサワーエールで、ベリー系の果実がアクセントになっています。サワーエールはその名の通り「酸味」が特徴です。自分はあまり好みでは無いのですが、これも一つの勉強と思い頼んでみました。フレーバーは見ての通り、ストロベリー感がします。サワーエールとうまくマッチしていて、アルコール度数も5.5%とアルコール的には軽やかですがしっかりとした味わいが舌に残ります。ただ、オレゴンビールの特徴として、アフターフレーバーにまったく嫌味がないところがすごいのです。こうしたベリー系のエールで実験的なモノは、後味の甘さとビールの変な苦みがミックスして後味で崩れるケースが多々あるのですが、コレはすっきりと受けていきます。さすがと言うしかありません。まだまだいろんなタイプのビールが登場して来ていて、最近では各ビールを簡単に紹介した冊子みたいなのも用意されています。クラフトビール好きであればぜひとも一度こちらのお店に来てオレゴンビールの素晴らしさに触れていただければと思います。 クエンチワインさんの場所はこちらです。主に土日のみの営業となっています。 他の記事にご興味ありましたら以下を参考くださいませm(__)m 【品川】クエンチ・ワインQUENCH WINE(西小山)>> READ MORE オレゴンのクラフトビールを飲むなら、クエンチワインさんで決まりです!(クエンチ・ワインQUENCH WINE(西小山)特集第2弾)>> READ MORE ビールに革命を起こした缶ビール、オレゴン・クラフトビール、ラ・リタ・ロカ!>> READ MORE
横須賀、若松マーケットのスナック、サタンさん。

横須賀・若松マーケットのサタンさんでブラジャーを飲みながら街の魅力を調子に乗って語る。

最近になってちょくちょく小刻みに訪れているヨコスカの街。初めのうちは用事のついでにとかまともな理由があっての来訪だったのですが、今では何の用事もなくとも思いたったら横須賀!という風になってきているこのごろ、皆さまいかがお過ごしでしょうか?何といっても近いんです。東京からだと意外にフラッと来れてしまいます。JRだと横浜を超えて大船こえて、鎌倉、逗子を超えてみたいに遠く感じで仕舞うのですが、京急の快特に乗れば品川からズドン!という感じです。1時間もかかりません。料金は定価で750円くらいでしょうか、なので往復して1500円くらい。つまり、都内のバーのチャージとか、ワンドリンクとか、そんなくらいです。なので、自分は横須賀に来るときはいつもより1杯だけ我慢すれば元は取れると考えています。(笑)いつもはとにかく米軍基地の近くの「ドブ板」でアメっぽい雰囲気を堪能することにしているのですが、今日は船が帰って来ている日なのか浅い時間帯からドブ板のお店はどこも一杯でした。暇なときは本当に暇なんですが、こうまで違うものかと驚きです。ただ、そんな状況は予め分かりませんので、1軒だけ寄ってささっと退散しました。いつも思うのですけれど、外人ってデンモクみたいなカラオケマシンは不要だと思います。絶対に流行らないと思います。なぜかは行ったらよく分かるのですが、お店のスクリーンにミュージックビデオとかをyoutubeとかから流しているだけで、誰かがハモり出すと周りも追随して大合唱になります(汗)、だからマイクとかそういうのも要らないです。やっぱり日本独特なんだと思います。デンモクやマイクが無いと歌が歌えないってことは全く無くて、歌いたければその場で歌い始めれば良いんだ、ってことが良く分かります。(大汗)さて、まあ、今日は日本人スナック街にしようかな、ということでそのまま若松マーケットに歩いて移動しました。こちらは割と静かです。あまりじっくりと歩いたことが無くて、今日はちょっと真剣に探索してみようかと思った矢先、「サタン」という看板のお店を見つけました。歩き始めてあまりにもすぐだったので、誘惑に負けじと一瞬は通り過ぎたのですが、二三歩行って戻りました。弱いんですよね~、こういう看板に。魔力にとりつかれたかのうように、吸い込まれるようにしてお店の中に入っていきました。 横須賀名物のカクテル、横須賀ブラジャー 中に入って驚きましたが、想像?していたのとは違って、沖縄風居酒屋的なふんわりした感じのお店でした。ママと娘さんが二人で切り盛りをされていました。勧められるがままに一杯目に頂いたのが、こちらの「横須賀ブラジャー」。若松マーケット周辺で飲むのは初めてではないのですが、名物品であるこのカクテルをいただくのは初めてです。ブランデーとジンジャーエールで「ブラジャー」というワケなんですが、ほんのり甘味が乗って炭酸のキレをアルコールが後追いしてくる、絶妙な味です。暑い夏の夜にピッタリな一杯!、そういえばあまりに快適過ぎて乾杯することも忘れて一人だけでゴクゴクと飲んでしまいました。さて、タイトルにもある横須賀の魅力!についてなんですが。はじめは沖縄の方?かと思いきや、実はガッツリ横須賀の人であるらしく、どうも先代の祖母様が沖縄が好きでこういったスタイルになったのだとかでした。そんなわけで、得意になって横須賀の魅力について語ってしまいました。一つ目は、「海」と「山」があることでしょう。これは外せません。とくに自分は港町育ちなので「海」は外せません。(といっても、魚は苦手で、サーフィンとかそういう海遊びも一切しないのですが。。)とにかく、見てるのが好きって感じです。二つ目は、適度な都会感があること。これも、やっぱり自分の育ちにもかかわるのですが、都市的な要素も外せません。普通にマクドやスタバがあるとか、駅のターミナルビルがあるとか、商店街があるとか、繁華街や歓楽街含めて賑わいがあるとか、そういったことです。三つ目は、説明しにくいのですが「異質さ」を内包していること。これは横須賀について言えば米軍基地とその関係者だと思っています。簡単にいうと、何かしらの独特な魅力がある、変化に対応する器のようなものだと思います。最初の二つだけだと、ただのローカルな街として硬直的になってしまうのが自分の今まであちこち旅行した中での印象です。どこでも良いのですが、外から来るヨソモノを取り込んできた街、例えば長崎であったり神戸であったり、は独特な雰囲気があるのかなと思っています。横須賀も軍港として国内や海外からいろんな人を取り込んでいる点で、地方都市でありながら異質なものを内包しつづけているような空気感があります。そういう場所は、初見の人とかにもフレンドリーであったりするので、自分のような流浪好きのモノには気分が良いです。以上が自分から見た主な横須賀の魅力かなあと思います。なかなか用事も無いのにとりあえず行ってみようか、となる街というのは少ないです。魅力的な観光地は敷居が高すぎたり、あるいは観光客が多すぎたりして落ち着かなかったり、かといって大都市の繁華街とかだと、賑わいのわりに意外と雰囲気が他と似ていたりして独自色が無くてつまらなかったり、こうしたことが良くあります。横須賀について言えば、まだ入門くらいなので分かりませんが、街の規模のわりに底が知れないようなものを感じます。なんといっても、ドブ板のような独特な世界があることが大きいかなとは思います。もう少し通いながら?、更なる発見について発表を続けていければ良いと思います。自分はどちらかというと熱しやすく冷めやすいタイプなのですが、何か横須賀とその周辺については来るたびに血が騒ぐというか、郷愁に似たような感情が高ぶることがあります。こうした街を見つけられただけでも良いことですよね。誰にでもそうのような気持が自然と高ぶるような場所がどこかにあると思います。だから、元気なうちに積極的に出かけましょう! 横須賀のどぶ板通りで外人のバーテンに一杯おごるのが日本男児の仕事>> READ MORE
BITTERS AND CLUB

アメリカ禁酒法の1920年代をイメージした隠れ家的バーを21世紀の銀座1丁目に見つける。

銀ブラ。銀座をブラブラすることに間違いないですが、ウィキペディアで一応調べたらこの用語は「大正時代」からのようですね。そんなに古くからこの「銀座」というのは文句無しに都心の一等地としての座に君臨し続けて来たというワケでございまして、諸行無常も何もなく、銀座はおそらく永遠に銀座なのでしょう。その銀座でバー巡りというのは、恐れ多すぎて今までに一度も挑戦したことがなかったのですが、たまたまお日柄も良く八重洲から新橋に歩いていくついでにちょっと試しに1軒立ち寄ってみた次第です。タイトルにもあるようにアメリカの禁酒法時代、つまり日本の大正時代と同じくらいなわけですが、のキャバレーをイメージしたまさに大人の隠れ家的なバーを見つけてしまいました。 毎度同じですが今回も全くただフラっと見つけただけなのですがお店の名前は「BITTERS END CLUB」というところです。文芸バーとして有名なスター・バーのあるビルの2階です。銀座のビルは外観だけでは全く判断できないところがあって、至ってどこにでもあるような雑居ビル風でも中はすごく洗練されていることがあります。こちらも全くその例の通りでして、中はゴージャスな隠れ家的オーセンティックバー。大人のバーの模範解答のようなお店でした。お店の奥に小さなバーカウンターがあり、マネージャーと助手の方?の2名。もちろんバッチリと正装していました。お店の中を入ってすぐの真ん中あたりは暗くて良く分かりませんでしたがハイテーブルのカップル席がいくつか。そしてカウンターとは逆の奥の方にVIP向けのボックス席らしいものも見えました。要するにです。すべてがエレガントな設えで、ありとあらゆるシチュエーションに対応しているということなのです。お一人で来るもよし、ペアやカップルで来るもよし、もしくはグループでも対応できますよ、と。そして店の隅々にまで至る洗練されたオーラがどこに座っても迎えてくれるという仕組みです。さて、それでは一体何を頂けるのかしら?というワケなのですが、ここでもまた新たな発見がありました。 1920年代のキャバレーにタイムスリップ?! いやあ、参りました。その前に、申し上げておきたいことがあるのですが、とにかくマネージャー殿の接客術と申しましょうか。久しぶりにこのような上品なバーに来るので異常に緊張していたのですが、とにかく聞き上手。やはり大人の男性の理想像というか、中年男子の目指すべき姿がそこにあります。余計なことは言わず、とにかくこちらに話をさせる。「させる」というのは恐縮なのですが、とにかく気づいたら自分がしゃべっているワケです。(というか、ただ自分がおしゃべりなだけなのか?!)これがまたうまい。時にこうしたバーはマスターの講義を延々と聴くようなことになったりすることもあるのですが(それはそれで勉強になるから面白くて良いのですけど)、こうした落ち着いた構えというのはエレガントな大人のバーに必須の要件ですね。とにかく、落ち着きが無かったりすると話をして誤魔化すなんてことは多々あるのですけど、やっぱり静寂というもの如何に美しく演出できるのかというのは接客の極意かなと思います。また、お隣にいらした女性の方もいるのですが、まったくこちらの様子に気を遣うことなくひたすら隣で何やら下準備らしきことに勤しんでおられて、これもまた美しき。ここで相槌を打つというのも確かに男としてはうれしいのですが、実は中の上くらいなのかなと。(笑) さて、そろそろ本題に入りましょう。最初にハイボールで軽く口を洗った後、何かちょっと特別なモノがないのかなあと思いながらマネージャーさんと話をしていたのですが、紅茶とアルコールのマリッジを開発しているとのことをお伺いして、アイリッシュコーヒーならぬ、アイリッシュティーを頼んでみました。要するに紅茶にリキュールを淹れるということなのですが、自分も以前にちょっとあるヒントを経てこの発想について興味を持ったのですが、実際問題「紅茶」に「リキュール」を淹れるというのがうまくマリアージュするのか?という問いがありました。それぞれに個性的なものを組み合わせると、1+1が2になるどころか、ゼロ、もしくはマイナスになってしまうこともあります。極上のトロと神戸牛はそれぞれに良いですが、それを合わせたら美味しさも倍になるかというと、そうはならないのと同じです。つまり、紅茶もリキュールも仮にそれぞれに良いものを選んだとして、それをうまく合わせてお互いの良さを引き出し、さらにプラスアルファを出すというのは相当な知見と技術が無いと難しいのではないか、と考えていました。そんなことをモヤモヤ頭の中で考えながら、でもとにかくメニューにあったので一つ頼んでみたのですが、簡単にいうととても美味しかったのです!紅茶はブレンドで、リキュールは確かラム?だったか、それにホイップクリームらしきものを入れて提供されたのですが、絶品でした!! ちょっと何を撮っているのか分かりにくいですが、こちらがその絶品です それぞれの主張が衝突することなく、うまく組み合わさって何か新たな次元を作り出しています。うまく言えませんが、味の系統としてはスターバックスのカフェモカとか、インドカレー屋で頂くような本格的なホットチャイとかに近いのですが、確かにリキュール感もします。 話をお伺いしているとコロナの影響もありお昼も営業されているようで、バーの雰囲気からすると深夜帯以降かなとも思える雰囲気でしたが、早めの時間帯がメインなようです。ゴージャスで洗練された風であるのは間違いないのですが、マネージャーの落ち着いた人柄などもあってか余計な緊張をすることなく純粋に楽しめました。さすがに銀座とあってか女性客も多く、海外からのお客さんもたまに見つけて来られるとのこと。都会の喧騒を忘れてちょっと優雅で贅沢な時間を楽しむには最適のバーだと思いました。値段もリーズナブルで、正確には分かりませんが、テーブルチャージとかは無く、ドリンク料金だけの明朗会計でした。また銀ブラをする機会が訪れたときには、その隣の2丁目界隈を狙ってみようかなと思います。それでは、また!