六本木にある究極のカットソーのお店、フィルメランジェ(FilMelange)でモノづくりとサステナビリティを考える。

六本木にある究極のカットソーのお店、フィルメランジェ(FilMelange)でモノづくりとサステナビリティを考える。

今回はちょっと趣向を変えて洋服屋さんの訪問記事です。すっかり外も秋めいてきたというか、熱い夏がいつまで続くのかと思っていたらいきなり秋になってしまったかのうような天気。そんなわけで俄かに押入れの中に収納していた長袖の服を出してみたんですが、どうもいまひとつピンと来ません。そんなわけで六本木を散策していたら良い店をみつけました(というか正確には去年も来ましたm(__)m)。 お店の名前は「フィルメランジェ」と言います。場所は六本木ヒルズから広尾よりに少し歩いたところ。六本木からだと中国大使館を過ぎたあたり、広尾からだと有栖川宮記念公園を右に見て坂を上ったあたりに位置します。麻布十番とかからでも歩いて行けるかもしれませんが、まあ、あのあたりです。住宅街の中にあるようなこじんまりとした店構え、路面店になるのですぐわかるかと思います。この立地だと、どうしても何かすごい高級感というかあふれ出るようなオーラ感みたいなのを想像するかもしれませんが、まったくそういうことはなく。ほのぼのとした優しい感じです。あまりこの手のものを探しに六本木に来られる方はいないとは思うのですが、もしかしたら近隣の方が普段用にとかで購入されていくのでしょうか。デザインも色使いもご覧通り至ってシンプルです。そしてなんといっても自分が気に入っているのは、「着心地」。ウールとかの服だと肌に直接当たった時にチクチクすることがあると思うんですが、こちらのはそういうことが全くないんです。自分はちょっと肌が過敏なところがあって、ウールのセーターとかは長袖のインナーを着て肌に直接当たらないようにしたりするのですが、その必要性が全くない。そんな感動をお店の方に伝えてみると、こちらのお店の売りが「生地」にあるとのこと(汗)、これ以上の理由が見つからないほどに納得です。また、こちらのメーカは一見して何か北欧的な感じがあるのですが、実は「MADE IN JAPAN」の日本製です! スコッチウイスキーと無理にからめようとしているわけではありませんが、クラフト製品の価値、要はハンドメイド・手作りの良さというものが改めて見直されてきているように感じます。質の良いものを長く使うというか、本当に良いものの価値というのは何か共通点があるように感じます。特に今の世の中はITとAIによる自動化というものが激しく進行しています。余計な労働を省略していかに効率的に生産をできるかという視点に注目が集まっている状況。ただ、その一方で何か固有でユニークなオンリーワンの個性を、すべてが同質化、標準化する流れの中で求めているような気がします。ここで大切になってくるのが、やはり「ホンマモン」を見極める力ではないでしょうか。ウイスキーマニアの端くれであっても、だだウイスキーボトルを抱きかかえるだけではダメで、常に広角に視野を持っていないといけません。ウイスキー業界もそれまでの伝統をただ盲目的に追従するというのではなく、SDGsなのど環境問題に始まり、作り手における多様性の抱擁、新たなイノベーションなど常に変革の波が押し寄せ来ています。それはまず一つにウイスキー愛好家である需要サイドの裾野が広がって来ているということ、またそのニーズに応えるべく新たなインスピレーションが求められている、そして何ゆえにスコッチを楽しむ?という根源的な問いに対する答えも今までになく多様化してきていることが挙げられると思います。激動する世の中を生きていくために「感受性」を養うことは必須でございます。小難しいことばかり考えずに単純にお酒を楽しく呑めれば良いという向きもあるかと思いますが、「スコッチウイスキーの楽しみ方」はこのようにお酒を飲むだけでなくいろんなことを考えながらスマート飲酒の在り方についても考えていきたいと思っています。 https://filmelange.com/

タスマニアンワインで有名な祐天寺のヴァイアンドカンパニーさんでタスマニアウイスキーの量り売りを見た日。

以前にご紹介したタスマニアンワインなどオーストラリアやニュージーランドのナチュラルワインをメインで取り扱っているヴァイアンドカンパニーさんに先日近くを通りがかったので立ち寄ってみました。そしたらなんと、タスマニアウイスキーの量り売り的な少量販売を始められていました。これは手元が寂しいウイスキーマニアにとっては朗報なのではないでしょうか。タスマニアのウイスキーのクオリティについては特段の説明を必要としないと思います。とにかく高級なウイスキーの代名詞というか、もしかすると本家のスコッチウイスキーよりもプレミアム感のある位置づけになるかと思います。その理由としてはやはり地理的な要因からかとにかく出回っている数量が少ない、またクラフト蒸留所がメインで大規模資本が巨大な蒸留所を建設してド派手に世界のマーケットに展開するような昨今のスコッチやアイリッシュとは違って、とにかく細々と良いお酒だけを提供するというスタイルの蒸留所が多い(というかそれしかないのかと思いますが)ことが、長らく「幻のウイスキー」とさえ言われてきた理由です。最近ではようやく日本でも例えば銀座のリカマンさんなんかに行けば入って左の棚にちょっと在庫があったりするようですが、どれも数万円くらいの高級品。というか、いわゆる大衆向けの廉価なブレンドが無く、こだわりのウイスキーしか市場に供給しないのかなと思います。飛行機で言うとエコノミークラスがなくてビジネスクラスとファーストクラスしかないとでも申しましょうか。(汗) そんなわけで少量の量り売りと、試飲までできるということで飛びつかざるを得ませんでした。ちなみに試飲の方は専用のショットグラスを800円で購入するスタイル。たぶんですが、一度買ったらそのグラスを持ち込めば何度でも再利用できるのだと思います。(因みにですがプラスチックの蓋キャップもついていましたので持ち帰りも可能です、中身が漏れないようにピッタリはまりました)。そして気になる試飲のお値段ですが、なんと500円(~)。シングルカスクのボトルなどもあったのですが、なにせタスマニアンウイスキーを飲むのが初めてなので一番スタンダードなモノと思われる、ヘリヤーズロードのオリジナル(熟成年数は約8年相当くらいなようです)を注文。そして、これが抜群に美味い。しかもこれがスタンダードと来まして、上には更に熟成年度が長い10年や15年というのもあるようです。ピート系のもあり、熟成樽のヴァリエーションも豊富なようです。普通のシングルモルトとはとても思えないくらいインパクトのありすぎる香りがまず充満します、味わいもキレキレのモルト感、そして雑味の無い余韻。感覚的にはソサエティの比較的熟成年度の浅いシングルモルトに匹敵するような完成度に感じました!気になってホームページを探してみたのですが、またこれもオシャレ。タスマニアの北西部に位置する様です。歴史的にはまだ20年強くらい、なのでまだまだ若いクラフト蒸留所と言えると思います。ヘリヤーズロード蒸留所の製法の特徴としては、原料や工程のすべてを現地で行っていること、そして蒸留はアイリッシュのように3回行うこともあるようです。またピート焚きのモルトも使用するとのことで、これも恐らく現地のピートを使用してのことかと思います。今の日本でも一部のクラフト蒸留所で地元の原料にこだわったテロワール重視のウイスキー造りが始まっていますが、タスマニアはこれをすでに1990年代から始めていたということなのかと思います。ただ、どういうわけかタスマニアのウイスキーというのは、これだけのクオリティにも関わらず、まだまだ世界的に見ても希少で注目度も低いような気がします。タスマニアの人たちがあまり注目を浴びることを追い求めていないのかなんなのか分かりませんが、とにかくこの抜群のウイスキーが少量だけで、しかもリーズナブルな価格で飲めるとうのは貴重ですのでぜひとも機会があれば立ち寄られることをお勧めします!(ちなみにワインのコスパも最高です) ヘリヤーズロード蒸留所のホームページ>> googlemapでこちらのお店を調べると大阪の住所(本社)が出てくるのですが、東京店の住所はこちらです。東京都目黒区祐天寺1丁目16-4東京オフィス Tel:03-6303-3319>>タスマニアウイスキーについてのヴァイアンドカンパニーさんの記事>>タスマニアンワインならこちら、祐天寺近くで見つけたナチュールワイン・ヴァイアンドカンパニーさん(2022年10月27日投稿記事) 
国際空港の免税店でスコッチウイスキーの値段を観察する。

国際空港の免税店でスコッチウイスキーの値段を観察する。

今回はマニアチックなネタとなり申し訳ありません。今回ヨーロッパを少し回ってきたなかで、実は一度もスコッチバーに入る機会がありませんでした。このため、スコッチウイスキーをじっくり観察したのは空港の免税店のみとなってしまったのです。これがどうしたことかというと、特段に街中のバーでどこが良いとか調べていかなかったというのもあるのですが、雰囲気の良さげなバーカウンターのある場所であっても、お客さんは基本的には(夜でも)外のテラス席で楽しくくつろいでいることが多く、日本のようにバーカウンターの暗がりでボトルを眺めながら必死にウイスキーの味を探るように飲んでいる輩は一人としておりませんでした。ヨーロッパの街の旧市街はまるで歴史の教科書をめくるかのようで、日本のように街中の雑踏をシャットアウトする必要性が微塵もないからかもしれません。そんなわけでウイスキーのボトルはついぞ一つもみないまま旅の終わりを迎えようとしていたのです。 しかし、最後に訪れた空港の免税店でスコッチウイスキーが結構置かれてあったので、どのような銘柄が置かれているのかざっと眺めてみました。品揃え的にはウイスキーに限って言うと結構なラインアップでした。オフィシャルがメインでしたが、かなり充実していると思います。ただ、パッと見てきになったのは「値段」です。為替の影響もあるのですが、それを差し引いてもやや高めな印象。ユーロ円で100円くらいだとして相応かなというくらい。近所のスーパーで比較可能なものを下の表にちょとまとめてみました。国内スーパーの価格は税込み価格です。 過去を遡れば2012年くらいは1ユーロが100円を切るような超円高の時代もありましたが、今からではとても思い返すことすら難しいです。しかし不思議なのは、これだけ為替が円安に振れているにも関わらず、日本の流通価格はまるで円高にあるようなふるまいをしていること。これはいったいどういうことでしょうか?変な話、日本で購入してヨーロッパに持ち帰った方がお買い得ということ?でも日本で流通しているウイスキーははるばるヨーロッパから輸入されてきているにもかかわらず!なのです。ちょっと私には意味が分かりません。(汗)海外で現地の酒税が日本より高かったりして、比較的安い日本にはるばるとウイスキーを飲みに来るような外国人の環境客がいるなどの話を聞いたことがありますが、日本はスコッチ好きにはかなりお買い得な国になっているのでないでしょうか。 こちらの棚には地元の蒸留所のお酒が陳列されていました。「ライゼットバウアー」と読むのでしょうか。シングルモルトウイスキーもありましたが、他にも色々とリカーやワインを作っているオーストリアのリンツ郊外にあるクラフトメーカーのようで、箱の写真にある通り親子(父とその息子)で運営しているようです。棚の上段にはるのは果実酒でしょうか。ヨーロッパの特色として、まずはじめにフィールドあってのお酒造りなのかと感じます。大規模に大量生産する大手企業ももちろんあるのですが、基本的にどこの都市もちょっと郊外に出れば森か畑。自然に囲まれています。そんなわけで庭の軒先にリンゴの木だったりとか普通にあって、放ったらかしにして腐敗したものの中には勝手に発酵しはじめたかのような香りが風にのって漂ってきたり。そんな風土なのでどこでも自然の力に任せたお酒造りが容易にできてしまうのかなと。日本の酒造りというと造りての職人芸とか、長年の秘伝の技とか、そうした芸が注目されるところがありますけど、お酒って「努力」しなくても一応は出来てしまうんだなということをこちらに来て感じました。こうした「ゆるい」感覚は結構どこにでもあって、日本での生活、特にそれが都会の中でとなると、いつも何かに束縛されたかのようなピリピリした緊張感に溢れているわけですが、そんなに肩肘張らなくても良いんだよ!ということを教えてくれたようなそんな旅路でした。
Viecha naturálnych vinárov

スロバキアのワインがめちゃくちゃ美味しかった。ブラチスラバのViecha naturálnych vinárovさんにぜひ行ってみてください!

今回はちょっとイレギュラーですが海外編となります。やって来たのは中欧スロバキアの首都ブラチスラバ。なんでやねん!って話なんですが、まあ皆さまもし機会があればぜひ訪れてほしいと思ったワインバーがありますのでご紹介したいと思います。場所はブラチスラバの旧市街の真ん中くらい?にあります。いつもの調子でフラッと立ち寄ったのですが、決め手となったのがこのタンク。はじめはクラフトビールがなにかかと思ったのですが、ワインタンクでした。要するに樽生ワインというワケです。冷蔵庫にはボトルもありましたが、ここに来たからには樽生ワインを飲まないワケにはいかないでしょう。ワインといえばフランスやイタリアなどがヨーロッパではもちろん有名なのですが、結局は土地の産物なので割とどこでも地酒のような感覚で地元のワインがあります。それがどのくらい美味しいのかどうかというのは、これまでよく分からなかったのですが、まさにこれぞテロワール!という味わいでした。わざわざブラチスラバまで来て、このお店で素敵なスロバキアワインに巡り合えて良かったです! こちらで頂いたイワインの特徴はまるでブドウ畑の真ん中に降り立つかのようなフィールド感、つまりはテロワールなんですが、どこかの国から持ち込んだとかではなくて本当に土地に根差したしっかりとした味わいです。気になって少し調べてみたのですが、スロバキアワインはかなり長い歴史があるらしく、地元のワイナリーが昔から手作りで小規模に生産をしてきたようです。機械化や大量生産と無縁なクラフトマンシップで作られた貴重なワインの樽生が美味しくないワケがありません!お土産に持って帰りたかったくらいなのですが、冷蔵庫に保存されていたのでやっぱり鮮度が命なのかなとも思い断念しました。 こちらのお店ではワインに合わせてタパスも用意されていて、食事と一緒にワインを楽しむことができました。店内もオシャレでしたが、天気も良かったので皆さん外のテラス席でワイワイしながら楽しんでいました。季節的なこともあると思うのですが、立派なバーカウンターとかがあるお店でもカウンターでボトルと向き合いながらゴリゴリに飲んでいる人は一人もいなくて、昼でも夜でも基本は外のテラス席に出て楽しんでいました。ワインの味わいはもちろん大切ではあるのですが、あくまでそれは一緒に食事を共にする家族や友達があってのこと、一国の首都の街中であはるのですがそうした素朴なゆとりが溢れる街でした。 旧市街から外れたところでは新市街というか新しいショッピングモールとか東京の台場にあるようなタワマン街なんかもあったりしてこうした風景はどこも同じかなと思いました。ショッピングモールは日本のイオンモールを更にスタイリッシュにしたようなインテリアで垢抜けていました。フードコードの一角には日本の寿司バーのようなものもありましたが、たぶん店員さんは日本人では無さそうでした。(もし日本の方がいらっしゃいましたらスミマセンm(__)m)そして、どこでもそうでしたが基本的にこういう感じの日本料理店はガラガラだった気がします。どんな味がするのかは謎ですが、やっぱり地元のものを食べるのが一番美味いんじゃないかなとは思いました。 繰り返しになりますがブラチスラバはスロバキアの首都です。街の中はほとんどスロバキア語でした。会話とかを聞いているとロシア語なんかと近いのかなと思います。通貨はユーロが使えます。物価は感覚的にヨーロッパの主要国に比べて多少安かいなくらいには感じました。タパス(おつまみ)が数百円レベルなので今の為替を考えると日本と同じ感じですが、今ヨーロッパに行って日本と同じレベルの価格帯というのは「安い」と思います。今回訪れたワインバーの位置は↑googlemapを参考にしてください。他にも市内に店舗がいくつかあるようですが、たぶん旧市街にあるこのお店が一番おススメです!>>VIECHA.COM
「天国に一番近いショットバー」、静岡のブルーラベル(BlueLabel)さんを遂に訪問しました!

「天国に一番近いショットバー」、静岡のブルーラベル(BlueLabel)さんを遂に訪問しました!

遂にやって来たブルーラベルさん。静岡駅から少し歩いた歓楽街外れの雑居ビル6階にあります。「天国に一番近いショットバー」という粋な触れ込みですが、実際にカウンターに立っているマスターはその道の大ベテラン。遊び心を感じます。何度か静岡を訪問した際に立ち寄ったのですが、いずれもタイミングが合わずにお店が閉まっているときでした。なので、今回恐らく3度目くらいでようやくのトライとなりました。 今年の7月ごろ、、2度目のチャレンジ: 静岡の老舗バー、ブルーラベルさんにはやはり行けなかったが、階下のバーでアードベッグ10年をロックでいただきました。 2021年6月ごろ、、最初のチャレンジ: 【静岡】バー寿美(静岡) 老舗のオーセンチックバーとはまさにコレ! まあ、アレコレ言わなくても写真から伝わる老舗のスコッチバーの雰囲気がすべてを物語っているかと思います。老舗のバーの特徴はやはり店内の雰囲気です。なんでもそうですが新しくモノを作り出すのは簡単です。ただし、古いものを新しくは作れません!これはまさにスコッチウイスキーと同じです。(良いこというなあ~) ワイルドターキーのオールドボトルをハーフショットで。 ちょっと見慣れないワイルドターキーです。最初にハイボールを頼もうとしたのですが、銘柄を聞かれたのでとりあえず目の前にあった「ワイルドターキー」を伝えの多ですが、どうもかなりお値打ちのボトルであるらしく(→詳しくはコチラなど)、「ハーフで2,000円いたしますが」とワーニング頂きました。そのような貴重なウイスキーをハイボールで飲むのは失礼なので(汗)、普通のメーカーズマークでまずはハイボールを作ってもらい、その後にショットで頂きました。七面鳥が正面を向いていることから国内では「メンチ切り」とか言われているようですが、それはさておき濃厚な味わいです。バーボンのエキスみたいな芳醇な味わい。90年代に流通していたオールドボトルらしく、納得の味。老舗のオーセンチックバーのもう一つの特徴として、外国人がうなるオールドボトルを豊富に取り揃えていることがあります。自分はどちらかというと新しいモノ好きな性分なので、オールドにはそこまで敏感ではないのですが、20年以上も保管されたことをまったく感じさせません。とても良い状態で保存されていたことが味わいからも分かります。 静岡の山奥に佇むガイアフロー蒸留所 他の方の記事を見ると地元のガイアフローさんのウイスキーも置かれているようでした。もう少し飲みたかったのですが、今回は着いたタイミングがちょっと遅くて明日のこともあったのでワイルドターキーのショットでチェックをしました。もう一つにはたまたま座ったカウンター席の前はバーボン棚になっていて、スコッチウイスキーはカウンターの反対側を中心にあったため十分に観察できなかったというのもあります。今回の静岡訪問でガイアフローもちょっとだけ外観の見物をしてきたのですが、ブログ記事で何度か紹介をした中野の「恵」さんがこちらの蒸留所でカスクを購入されて熟成中とのこと。周りは手前に川が流れるほかあとは山に囲まれた大自然の中の立地済んだ空気や寒暖の差も良い具合なのかと想像します。来年にはボトリングするようなウワサも聞いておりこちらも楽しみです。 中野の「恵」さんについての記事は以下を参照くださいm(__)m 二度目の来訪時: 中野駅から歩いてすぐのバーBAR恵さん、こじんまりとした店内の落ち着いた雰囲気の中で、美味しいウイスキーが楽しめる隠れ家的な場所。個人的には「ゴールデン街の飛び地」の位置づけです。笑 最初の来訪時: 【東京】バー恵(中野)
westcoastbrewing

アメリカ西海岸が静岡県の用宗港にやって来た!ウエストコーストブルーイングをチョイ見する。

ついにやってきました!静岡県は用宗港にあるウエストコーストブルーイングさん。国内のクラフト蒸留所の中で、また特にアメリカ西海岸系のビールでは最も注目されているといっても良いのではないでしょうか。地元の静岡県内や関西では大阪には直営のバーなどの展開を始めているようですが、まだ都内には進出していないということもあって名前は聞いたことあるけど、、という方も多いかもしれません。先日に投稿した記事(→コチラの記事)で書いた通り、自分もこちらのビールを頂いたのはかなり最近です。ただ、ウワサ通りというか、ドンピシャの味だったのでその旨さにシンプルにビックリ。なんでも経営陣はアメリカの方なようで、素材も向こうから輸入するなどして本場西海岸の味にこだわっているそう。つまり、日本のマーケットに合わせて作られたモノではなく、あくまで「黒船」式なのです! 着いたときは夜もどっぷり更けていました、とはいってもまだ8時か9時くらいだったと思います。スコッチウイスキーファンの方にはお馴染み方と思いますが、皆との倉庫群にポツンとある様は丸亀のサイレンスバーを彷彿させてました。用宗港はおそらく地元の漁港といったこじんまりとした佇まい。用宗駅からgooglemapを頼りに歩くこと15分くらい、到着した時には夜の暗闇と静寂が辺りを包んでいました。辺りは住宅街であったため念のため!行く前に営業されているかの確認電話も入れておいた次第、因みに平日の夜は22時まで営業されているとのことでした。あと、こちらの施設は醸造所併設のタップバーですが、宿泊施設も兼ねているようです。アメリカ西海岸の別荘のような雰囲気がビールを味わいながら堪能できるという仕掛けですね。また、隣には温泉施設もあったりしてビールを飲んで、風呂に入って、ゆっくり休むというまさにドップリ気が済むまで堪能できる仕組みです。くれぐれも良い気持ちになった後に港をフラフラして、誤ってドブンとはしたくないものですが。。 先客の方がおられたので、タップルームの全景は撮影できませんでしたが、とりあえずバーカウンター後ろのタップはこんな感じです。吹き抜け天井の広いスペースなので、席の間合いとか空間のゆとりがまさにアメリカンそのままな感じ。都心の雑居ビルの狭~い4畳半くらいの空間に、10人くらいを無理やり入れこむようなのとは全く無縁であることは理解できました(個人的にはそちらの方が好きですが汗)。 中のスタッフさんは2名くらい。日本の方(のよう)に見えましたが、最近は分からんもんです。とりあえず、そういうことにしておきます。もう1名はたぶんアメリカの方でしたが、中で作業をされているようでした。とても元気の良いお兄さんでお客さんに話題を振りまいてました。ただ、あまりクラフトビールについてとかは?不明でしたが、とにかく元気は良かったです。私はビールマニアなんで、まあとにかく一人で勝手にセットを注文してカウンターの隅でチビチビやっていました。飲み比べセットというのがあって、下のようなメニューカタログから4種選べる仕組みです。これだけで結構お腹一杯になります。フードのメニューもあって食事も一緒にできるようです。空間もとにかく開放感があって広いので、どちらかというとみんなとワイワイやりながら楽しむようなスペースですね。実は後で知ったのですが前にも述べたようにこちらの直営のバーが静岡駅の近くとかにも登場しているようで、わざわざここまで来なくても実は飲めたことを後で知りました。静岡駅からだと東海道線で2駅くらい、そこから徒歩です。タクシーだと、どうでしょう。片道4,000円くらいはかかるのかな。それを考えると一人で飲むなら静岡駅近くのバーでも良いのかもしれません。みんなで明るいうちからワイワイなら、こちらがおススメでしょう。 醸造所は土日に見学会も実施しているようです。※完全予約制(くわしくはコチラ)また現地引き取り、返却の条件で個人でも樽レンタルが可能なようです(くわしくはコチラ)。スコッチウイスキーなどの蒸留所は水を大量に使用したり、貯蔵の蔵が必要だったり、とにかく大自然の空間の中にポツンとあるイメージですが、ビールやお酒を作る醸造所は原料と機械があればその場で完成してしまうこともあり街中に立地していることは特に珍しくありません。むしろ後の流通のことなどを考えるとその方が便利だったりもするでしょう。こちらは特に用宗港から出荷していることは無いと思いますが、太平洋の海風を感じながらビールを飲むという最高のロケーション。用宗みなと温泉という露天ぶろ付きの温浴施設も併設しているので、富士山を見ながらクラフトビールを一杯!という楽しみ方もできるのかもしれません。もし近くを立ち寄る機会などあれば足を運ばれて見る価値は十分にあると思いました!
BAR894BASE TOKYO

沼袋にアメリカンミリタリーチックのバー、BAR894BASE TOKYOを発見する。

西武池袋線沿線というのはあまり普段は途中下車することは無かったのですが、先日少し用事があって中野駅を散策していたときに新井薬師から沼袋界隈を散歩してみました。毎度のことですが早い時間帯でまだお店もそこまであいていませんでしたが、沼袋駅の北口あたりを歩いているとゴールデン街ちっくなネオンのお店を発見。アメリカンクラシックな感じの外装だったののですが、ちょっと興味本位で突入してみました。 見かけによらず店内はかなり奥行がありました。長いカウンター席で20人くらいは入れそうです。中のインテリアも非常にこだわりがあって、アメリカンミリタリーチックというか、横須賀とか米軍基地界隈の飲み屋街にありそうな雰囲気。端から端まできっちりと手入れが行き届いていて趣味の好みは分かれると思いますが、個人的にはドンピシャでした。個人で経営されているバーで趣味関係のお店だと、グッズとかがあまりに多すぎで却って乱雑な印象のところもあるのですがとにかくこちらは「整理整頓」されています。オーナーの方は不在でしたが、なんとなくこうしたお店の中の様子だけを見ても店主と人と為りが伝わってくるものがあります。聞いたところオーナーの方は元アメフト選手とのことで、ちょうど今自分がパーソナルで通っているところの代表もアメフトだったと聞いていたいのでアメフト談義で早速盛り上がりました。とはいっても自分は2015年のラグビーワールドカップ、特に歴史に残る一戦となった日本―南アフリカ戦からのラグビーにわかファンなのですが、アメフトについてはさっぱり知識がありません。なぜか親父がアメフト観戦好きで(いまだになぜか全く分からないのですが。。)たまに横から見ていたりましたが、とにかくルールが分からない。そんな話?、をちょっとした後、アレ?それ言えばどこかで会いませんでした?的な話になって。実は昨年の今頃に別のスナックバーで今回と同様にカウンターを挟んで対面した方でした。 そこのお店は新宿にあるのですが、デンモクの得点がとても厳しくて、今度はカラオケ談義に。あれこれ話をした後に、こちらのお店でも歌えるのですか?とお聞きしたら出てきたのがこちらのポータブルマイク。こんなのあるのですね!これがあればどこでも即席でカラオケパーティができます!(この後帰り際にアマゾンで早速購入手続きをしたのは言うまでもありませんw)本格的なオーディオセットも用意されていてお店でライブも開催したりするほどのようなのですが、マイクのケーブルがカウンターまで届かないためモニターを見ることができないためこちらのポータブルマイクを用意しているようです。歌詞を記憶しているならライブのマイクで熱唱もできと思うのですが、そこまで歌いこんでいる曲もないのでこちらのポータブルマイクを使わせてもらいました。 さて、話ばかりですが、お酒の方はというとアメリカのビールをボトルでいくつか用意していました。最近アメリカンビールは結構飲む機会があったので変わり種で何かないかなと思って、こちらのネオナチチックなTECATE(テカテ)ビールというのを頂きました。メキシコ産で現地ではとても知られたブランドのようです。ちょっと変わっているのはモルトの他にコーンも入っているそうで、アメリカのバーボンでは無いですが中北米は麦に並んでコーンが主流な穀物だということを改めて感じます。ただ、飲んでみてそれが分かるかというほどでもなくて、バドワイザーのようなライトな質感の喉越しの良いラガービールでした。何曲かちょっと歌わせてもらった後、ウォッカとエナジードリンクのカクテルを頂きました。この組み合わせはまさにエナジーリキュールですね。他にもスコッチやバーボンのお酒が棚に置いてあったのですが、今日は次のお店があったのでとりあえずハードリカーはキープしながらライトドリンクで通しました。 米軍基地などのアメリカンな界隈はこちらでも何回か横須賀の「ドブ板通り」を紹介していますが、他にもいくつかあります。都内近辺だとやっぱり横田基地なのでないかと思いますが、最近はそこまでの賑わいは無いような話を伺いました。他にも青森の三沢とか、山口の岩国とか、沖縄はちょっと分かりませんが、基地界隈の歓楽街の話はたまに聞きます。こちらはお客さんでガイジンというのはロケーション的に想像しづらいですが、お店の内装だけでいうと異国情緒バッチリで、非日常的な雰囲気を満喫できます。やはり面白いもので、同じお酒を飲んでいてもその場の雰囲気でなぜか普段より美味しく感じられたりすることは多々あるもの。そういった意味でこちらのお店の雰囲気はアーティスティックなまとまりがあって、最高でした今度はもう少し遅めの時間帯でも来てみたいと思います!
オレゴンのクラフトビールを飲むなら、クエンチワインさんで決まりです!(クエンチ・ワインQUENCH WINE(西小山)特集第4弾)

オレゴンのクラフトビールを飲むなら、クエンチワインさんで決まりです!(クエンチ・ワインQUENCH WINE(西小山)特集第4弾)

いやはや遂に第四弾の記事まで書くことになってしまいました。とにかくオレゴンビール熱が熱い!ということで本日もオレゴンのクラフトビール紹介の記事をアップデートしていきます。ところで、これだけ盛んにオレゴンビールとクエンチワインさんに関する記事を定期的にアップロードしているのですが、どうもgoogleのクローラーからの評判が芳しくなくいまだにランクインすらしてきません。いったいどうなっているんでしょうか?もう少し人間の温かみを持ってほしいところです。とにかくトップ10入りを目標にして、次々と負けずに記事をアップしていくのでgoogleさん、よろしくお願いします。ちゃんと読んでください、読めばわかるはずです。 さて、もう何度もご紹介していることの繰り返しになりますがこの変な記事、いや素晴らしい記事、を初めて読む方のためにオレゴンのクラフトビールについてもう一度おさらいします。オレゴンはオレゴン州のことで、アメリカ西海岸の真ん中にある州です。州知事はこの記事を書いている時点でケイト・ブラウンさんという女性の方です。オレゴン州は特に州都でもあるポートランドが有名で、全米でも住み良い街として知られています。(と、いかにも知ったように書いてますが一度もオレゴン州は行ったことありません)。しかし、行ったことが無くてもビールは飲めます。オレゴン州のビールはいわゆるウエストコーストIPAの代表格。小規模なクラフトディスティラリーがたくさんあり、個性的なビールを次々にリリースしています。特に面白いのはその商品サイクルです。日本でビールというと昔から変わらぬ定番の味をずっと求める傾向にあるかと思いますが、オレゴンビールは蒸留所の規模が小さく、またラボラトリースピリッツみたいなのがあって常に変化します。今日飲んだビールも次の日に行けば別の商品に入れ替わるなんてことが月単位であります。これだけいろんなのをポンポンと出しているとクオリティもバラバラで、当たりがあったり外れがあったりしそうなものですが、とにかく当たりか大当たりしかありません。これがオレゴンビールの最大の特徴です。価格やちょっと高めなのが少し懐的に痛いですが、それでも絶対にペイしますので、とにかく一度飲んでみることをお勧めします。 とにかく一度飲んだら違いが分かるかと思うのですが、オレゴンビールの味わいの特徴はいわゆるビールにある苦みが残らないことです。確か防腐剤的な役割からだったと思いますが、ビールには「ホップ」という味わい的にはスパイシーというか、ちょっと苦みに近いような成分が入っています。なので、飲み口は良くてもちょっと苦みと炭酸が溜まっていくので、ビールは苦手という方もわりといらっしゃるのでないかと思います。ところが、オレゴンビールはその「ホップ」が入っていても、いやな苦みが残らないから不思議です。しまいにはこのようにホップのいやらしさの最たるものである「松脂」を前面に出して来る始末、これでも逆にスッキリとした爽やかなフレーバーをまとうのでもうオレゴンビールしか勝ちません。見て下さい、このキレイな金色具合。どこにこんなビールがあるというのでしょうか?! さて、オレゴンビールのもう一つの特徴はウエストコーストIPAの特徴でもあるサワーエールとビールの域を超越したフルーティーさ。フルーティーといっても日本のチューハイみたいな安っぽいヤツではありません、ワインのような上品なものです。ただそこは西海岸ということで、ちょっと軽やかでパンチがあります。色合いもこのようにまるでグレープフルーツジュース?!じゃないかというような。ここまでくると、たぶんビールが苦手という方でもこれだけでグビグビいけること間違いなしです。他にもクエンチワインさんで販売されているオレゴンのウィラメットバレー産ワインの樽で寝かした熟成ビールも味わい的に面白いです。以前に特集記事でも紹介をしているのですがワインなのかビールなのかその境界がもはや分からなくなっているものさえあります。このように、オレゴンビールはビールらしいホップを活かしたスパイシーでパンチのあるものから、フルーティーさを全開に出したものまで多様なバラエティーを持っています。つまりオレゴンのビールだけを飲んでいても毎週何かしら発見があり、楽しみがあるのです。これは脳の活性化にもつながるといわれていますので(笑)、長くマンネリ化したビールに疑問を感じた方は特にこちらのクエンチワインさんで新たな刺激を感じてもらえればと思います! 過去の記事~ 【品川】クエンチ・ワインQUENCH WINE(西小山) オレゴンのクラフトビールを飲むなら、クエンチワインさんで決まりです!(クエンチ・ワインQUENCH WINE(西小山)特集第2弾) ビールに革命を起こした缶ビール、オレゴン・クラフトビール、ラ・リタ・ロカ! オレゴンワイン&ビールで有名な品川のクエンワインさんで、ビールとワインの境目を探求する。(特集第3弾)
GRAY AREA

千葉の夜を彩る素敵なクラフトジンに酔いしれる、グレイエリアさん。

久々に千葉に戻ってきました。京成の千葉中央駅を降りて今回はこちらのお店に直行で来ました。一度以前にお伺いしたことがあったのですが、近くのB.FLEETさんというモルトバーを尋ねた後だったのでこちらに置いてあったクラフトジンを十分に味わうことができませんでした。生ビールを一杯頂いて終わりだったような記憶です。階下には中華のお店があってその二階なのですが、ちょっと想像もつかないくらいの素敵な空間が広がっていたのをしっかりと記憶していました。 まずはやっぱり生ビールから。このタップみるとどうしてもビールを頼まざるえません。なんですかねえ、SAPPOROというとどうしても箱根駅伝が出てきてしまうのですが、なにか頑張った後の一杯という感じ。アサヒは自宅でキリっと一杯。恵比寿は飲み会の乾杯に、みたいな。キリンはスナックか料亭で、とか。なんか味はどれも似ているんですが(と個人的には思うのですが)、どれもキャラが違う気がします。日本のモノってそういうの多いですよね。背景のストーリーをちょっと違うものにするだけで、肝心のモノは似てるんだけどなんか違うみたいな。細部に神は宿ります(笑)。まあ、とにかくジンの話を始めましょう。 ELECTRIC SPIRIT !!! ランプではなく飲み物です めっちゃスタイリッシュなボトルがひときわ棚の上に輝いていたので、迷うことなくこちらを選びました。とりあえずトニック割りで注文。「山椒」が入っているということだったので、ジャパニーズ?かと思いきやイギリスのジンのようです。辛口を想像してしまったんですが、実際はかなりフルーティで甘口系なマイルドな口当たりでした。山椒は言われないと分からなかったと思います。トニックとの相性も抜群で最高の一杯でした。一応、ちょっと調べてみたんですが、このジンにはジュニパーベリーを含めた7種のボタニカルが使われているようで、そのなかに「SICHUAN PEPPERCORN」というのがありました。これが恐らく「山椒」のことなのかなと思いましたが、説明書きを見ると特徴として「INCREDIBLY VIBRANT FLORAL AND LEMON SHERBET NOTES」のようなことが書かれていたので、山椒らしからぬフローラルでレモンシャーベットのような風味をもっているとのことで、なるほど!と納得。 さて、クラフトジンも良かったのですがマスターは結構モルト好きでもあるようで、ジャパニーズウイスキーの話題になり、こちらが出てきました。前回静岡に行ったときにもちょっと話題になったガイアフローさん。「K」しか飲んだこと無かったのですが、こちらは大衆向けの廉価版のようです。ブレンドウイスキーです。飲んだ感想としては、バランタインに近いかな、という感じ。おススメかと言われると、ちょっと微妙ですが、(汗)静岡で聞いた話の意味がよく理解できました。静岡の老舗バー、ブルーラベルさんにはやはり行けなかったが、階下のバーでアードベッグ10年をロックでいただきました。 スコッチウイスキーの品ぞろえもバッチリです。 最近はスコッチウイスキーの人気が世界中で広がりをみせているらしく、供給が需要に追い付かないケースが少なからず発生しています。もちろん、普通の商品であれば供給力を増やして解決するところですが、熟成期間を設けるスコッチウイスキーではすぐに市場に供給することが不可能です。最低3年以上の熟成が法律でだ定められており、特に寒冷地にあるスコットランドの蒸留所で作られるウイスキーの多くは最低でも10年や12年などが主流。仮に今から仕込んでも市場に流通するのは10年後ということで、目下の供給不足を解決することはできません。したがって、多くの場合では価格が高騰する要因になり、それでも追い付かないと販売そのものが無くなり、店頭からボトルが姿を消したり蒸留所が廃番にしてラインアップから外れる事態になります。最近ちょくちょくみられるのが熟成年数を早めたボトル。ラガブーリンなんかが特にそうではないでしょうか。一時期は廃番とさえ言われましたが、お店で復活したかと思いきや価格は倍近くになっています。その横で8年などの新しいボトルが登場しましたが、要は熟成年数の長い樽が不足気味なので早い段階で市場にお酒を回すようにしているのでしょう。蒸留所としても今年は熟成年を満たす樽が無いから、販売しないというワケにもいかないでしょうし。他にもボトルのイメチェンをして中身の構成を少し変えたのではないか?という感じの蒸留所もありますね。結果として良くなることもそうでないこともあると思いますが。 そして〆に頂いたのが、このスキャパ。 さて、このスキャパですが、原因は良く分かりませんがとにかく酒屋さんとかであまり見かけなくなったとのウワサを聞いていました。それがたまたまこちらで用意があったので、どんなものかもう一度飲みたくなったのです。味わいはどちらかというとキャンベルタウンのスプリングバンクのよう塩っ気のある磯の香りとでもいうのでしょうか。スコットランドの海が脳裏に浮かぶようなフレーバーです。自分が昔からお世話になっている別のお店のオーナーも確かこの銘柄がオフィシャルの中では一番好きだとおっしゃっていて、やっぱり独特な味わいがありますね。スコッチウイスキーはたぶん最初に飲んだ感激で好みの一杯が分かれるというか、自分はそれがアイラモルトだったのでいまだにヨードチンキのようなスモーク臭を求めてしまう傾向があるのですが、そのオーナーさんはおそらくこういう塩っ気のあるヤツが最初の一杯だったのかあな、なんて考えたりしました。さて、まあそんなこんなで今宵もどっぷりとお酒を堪能させてもらいました。最後になりますが、こちらのバーは眺めも開放的で素敵です。よくあるバーは真っ暗だったり、地下の暗室だったりするのですが、ここのバーは月明りも良く見えるような大きな窓があって気持ちよく外の景色を眺めながらグラスを傾けることができます。もう少し人通りがあれば良いんですがねえ。(笑) 開放的な窓から閑古鳥の鳴く表通りを望む。 GRAY AREAさんのインスタページに>>> MORE ARTICLES TO READ! BAR B.FLEET >>>
lulu/ルル (学芸大学/ワインバー)

ワカモノに人気沸騰中の東横線学大近くのlulu/ルル (学芸大学/ワインバー)をチョイ見する。

人気沸騰中の東横線沿線。渋谷、代官山、中目黒までは言わずもがなですが、その人気がさらに祐天寺、学大、都立大と波及してきているようです。今回ご紹介するワインバーもそうですが垢抜けたオシャレな雰囲気のこじんまりとしたバルやバーが、表通りの外れや住宅街の中にポツンと出現し、近所に住むイケてる人を集客しているようです。今回立ち寄ったお店はとにかくお店のインテリアが秀逸、ネオ大正とでもいうのかアールデコ調な感じがミニマリストなスタイルと融合したきわめてシンプルでありながら美しい内装です。ウイスキーバーとかワインバーとかいうと、カウンター裏にボトルをズラリと並べたりするバーも結構ありますが、こちらは数本ちょっと並べるだけでカウンター後ろにあるのは大きな「鏡」。要は種も仕掛けもありません!というワケです、これはカウンターに立っている方が一番大変なのでは?!店内は壁沿いにテーブル席があるほかは基本は今流行の角打ちワインバーと同じでメインは立ち飲み。奥にセラーがあり気に入ったボトルがあれば購入できるようです。こうした造りのお店はこの界隈でかなり良く見かけるようになりましたが、ボトルを並べずに鏡を置くのは斬新です!カンペを見ずに試験に臨むようなもので、とっかかりが無いわけですからちょっとした面接試験みたいな感じです。実は来店する前に一度通りすがったのですが、そのときは雑誌通りにワカモノの男女客でかなりワイワイしている感じでちょっと入る勇気が出ませんでした。今回は気を楽にしてフラっと寄ってみたところ、右側のハイテーブル席に男性のペア1組、手前左のカウンターに女性ペア1組が談笑してましたが、中央のカウンター付近に大きくスペースが空いていたので躊躇することなく勢いで入店することに成功しました。 ワインとチーズケーキ。映画のセットではありません! カウンターの中央にいきなり来てソワソワしていると、中にいた女性の方が対応してくださいました。とりあえず初めての入店で左と右が分かりません、と伝えると、どのようなワインをお飲みになりますか?というような、もう正確には覚えていませんがフォローをしてくださったのでとりあえず「オレンジ」と応えました。赤でも白でもなんでもよかったのですが、カウンターにあるボトルを指でポイントするとかいう芸当ができない状況、とにかく頼りになるものが無いのです。確かアルザスだったと思いますが、出てきたのがこちら、「エッシャープ・ディ・ガルン」。 エッシャープ・ディ・ガルン いやあ、しかし、とにかく目の前に女性のバーテンダーさんがいてその後ろは鏡と来ます。しかもお店のカウンターのど真ん中に陣取ってしまったものですから、目のやり場がないというか。なんとも注意力が散漫になりましたという状況です。こちらのワインは何種類かのブレンドのようなんですが(詳しくはこちらのページなど)、フレッシュでライトな味わいですがミネラル感が豊富でブレンドらしい複雑感もあって面白い味わい。とても美味しかったです。チーズケーキが気になっていたのですが、聞いてみるとなんと目黒通りの名店「カビ」さんのチーズケーキだとのこと。ドヒャ、というわけでオーダーしてみました。恐らくビーガン風なんでしょうか、独特な質感と味わいがします、さすがの味。しかも、ワインとのペアリングに発掘してくるのがこちらのチーズケーキなのですから素晴らしいセンスです。器もとてもオシャレ、というかお店のインテリアから突き出しの器やフォークに至るまですべてのトーンが絶妙に調和しています。カウンターのいらっしゃった方はオーナーさんでは無かったようですが、とにかくすべてのレベルが高い! 知る人ぞ知る目黒通りの名店「カビ」さんのチーズケーキが降臨! こちらのお店はとにかくおススメです!場所は学芸大学駅を降りて北に歩いてたぶん5分くらいです。表通りを左に折れたたい焼き屋さんの隣なんですが、このたい焼き屋さんも名店です。お店の詳細やバックグランドについては、以下に紹介するように他のサイトでも様々な紹介がなされておりますので詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。学芸大学に「lulu(ルル)」がオープン!常時600種以上のワインを揃え、バー兼ショップとして角打ちスタイルで多彩なワインを楽しませる。【2023年1月12日学芸大学にオープン!】ワインショップlulu(ルル)ってどんなところ?ワイン生産者の想いを届けるために ワインショップ&バー「lulu」の江本真亜耶が考える“理想の場所 また、とにかくこの界隈はオーガニックワインについては何軒も良い店があるので、ぜひそちらも合わせて立ち寄ってみると良いと思います。スコッチウイスキーの楽しみ方で紹介した記事については以下を参考ください。タスマニアンワインならこちら、祐天寺近くで見つけたナチュールワイン・ヴァイアンドカンパニーさん中目黒で見つけた高級ネパールのティーカフェ、チャバ(CHIYA-BA)さん。The Wine Store in Nakameguro is a perfect spot for searching for good organic french wines at a reasonable price.