ブラッドノック蒸留所の歴史について少し触れます。元々はJohn&Thomas McClelland氏らにより1817年に創設。以後、100年近くはMcClleland家により運営され、ローランドにある同蒸留所は”Queen of the Lowlands”とも呼ばれその名を轟かせました。20世紀に入り、何度かオーナーが変りながらも蒸留所は稼働を続けていきます。1980年代にはArthur Bell & Sonsにより運営され生産能力の増強やビジターセンターの開設が行わるなどしていました。
現在、マスターディスティラーはマッカランから移籍したニック・サヴェッジ博士。同氏は博士課程をオーストラリアに学んだ。Diageo社、William Grant & Sons社、そしてマッカランにおいては新設の蒸留所立ち上げや数々のヴィンテッジ品プロデュースを指揮しました。当初、ローランドの小さな蒸留所への移籍は業界内でも驚きをもって迎えられましたが、ウイスキーの品質への追及へのこだわりという観点から、自らの新たな出発点を見つけたようです。