ボトラーズは直訳すれば「瓶詰業者」ですが、瓶詰にこだわりがあるわけではありません。特徴を一言でいうなら「樽と熟成への徹底的なこだわり」。蒸留所から原酒を買い付け、自らのレシピでもって樽熟成を行い、自社ブランドで商品化をします。良く知られたところではゴードン&マックファイル社とかでしょうか。「コニサーズ・チョイス」というブランドがあるのですが、うまくいったものですね。「コノサーズ」というのは英語で目利きという意味なので、直訳すれば「目利きの選択」。まさに、そのままです。

スコッチウイスキーの工程は主に二つに分かれます。一つはお酒を作る蒸留所。ここで原料の大麦を発酵させてアルコールを作り、更に蒸留させてニューメークと呼ばれる原酒を作ります。ジンとかウォッカなどのホワイトリカーは、ここで終わりです。

スコッチは次の工程、すなわち「熟成」があります。お酒を寝かせます。先の人為的な工場=蒸留所での過程とは異なり、自然と時間の流れと運に委ねる世界です。何が起こるかは神のみぞ知る!という二番目の工程です。一般的にウイスキーのフレーバリング(味わい)要素の8割くらいを決定づけるのが、この熟成工程と言われています。したがって、倉庫のある環境や、樽の管理、置き場所、空調、使う樽の種類(スコッチの場合は主にバーボンかシェリーのリサイクル樽)、熟成する期間などが重要になります。

蒸留所にはマスターブレンダーとかマスターディスティラーとか呼ばれる品質管理責任者が必ず在籍しており、各樽の出来具合を毎日チェックします。商品としてリリースできる樽の見極めを行うためです。ここがスコッチウイスキーの醍醐味ともいえるところ。マスターブレンダーらは業界やウイスキー愛好家の中でも一目置かれる存在です。

蒸留所はこの原酒製造と、倉庫での樽熟成の両方を行っています。細かく見ると原料のモルト調達やボトリング(瓶詰)などは外注に出すところも多く、全てを自前の設備行なっているところは実は少ないです。その中で特に味わいへの影響が大きい熟成については、原酒を買い付けて自己流にアレンジしてみたいという業者が出て来たのかなと思います

蒸留所側にとっても、スコッチウイスキーは最低でも三年熟成という待ちの期間があるため、原酒の段階で買い取ってくれることにはビジネス上でもメリットを感じたのかもしれません。現在でも新しく生まれた蒸留所の中にはジンやウォッカを初期の段階でリリースするところがあります。日本ではあまり馴染みのないスタイルかもしれませんが、ニッカウヰスキーも元の名は、大日本果汁で当初は余市でリンゴを使った商品の製造から始めています。

より良いウイスキーを作るために、蒸留所側とボトラー側がお互いに持ちつ持たれつの形で本場スコットランドではビジネスが成り立ったということなのかもしれません。こだわりの味という意味では他にも「ビンテージ」や「シングルカスク」といったものがあります。ビンテージは蒸留と瓶詰の時期を明記したもので、ボトリングした中身をより明確に定義しています。同じ年数の熟成でも当たり年があると言われています。

シングルカスクは一つのカスクからボトリングしたもので、簡単に言うとオンリーワン商品。一つ一つのボトルにはカスク番号が付与されます。日本の酒屋さんなどでも現地で樽を買い付けたりしてオリジナルラベルを貼って商品化しているところがあります。オクターブカスクなどの小さ目なカスクに小分けして販売することもあり、個人向けにも買いやすくして販売しているところも見かけます。

ボトラーズのボトルは普通の酒屋さんではあまり見かけることが無いのかと思います。ワインやウイスキーなどの洋酒に特化しているところであれば豊富な品揃えをもっています。都内であれば、良く知られたところでは「信濃屋」さんでしょうか。都内各所に複数店舗運営されていて、まず初めに覗く程度ならおススメです

更にマニアックなものは専門店で探すのが良いと思います。代表的なところでいうと、目白の「田中屋」さん。ここはウイスキー以外のあらゆるお酒の博物館のようなところです。他には銀座のリカーマウンテンさん。銀座だけあって数十万円するボトルとかが鎮座してたりします。「モルトイヤーブック」(洋誌)というウイスキーの専門誌の中でも紹介されていました。他にはアクセスが良いのが東京八重洲のリカーズ・長谷川(本店)さん。その他、ブティック的なところで三宿のラダーさんというところがあります。記事の下の方に別に紹介をしてあります。

さて、それではボトラーズとは具体的にどんな名前があるのか。先に上げた「モルトイヤーブック」を頼りにざっと主なところを以下に紹介します。

1895年にスペイサイドのエルギンで設立。老舗のボトラーで、1993年にBenromach蒸溜所を買収し運営している。更に2018にはCragganに新たな蒸溜所を建設。オーナーはUrqihartウルクハート家。古くから著名な蒸溜所とのつながりを持ち、厳選した樽で熟成。コノサーズチョイスなどのシリーズが良く知られている。

アデルフィ(ADELPHI)社の名前はその昔グラスゴーで1825年から1907年の間に創業していた蒸留所の名前に因む。当時の創業家の一つであったウォーカー家の末代が1993年に独立系ボトラーとして再興、その後2004年に会社を現オーナーであるKeith Falconer氏とDonald Houston氏に売却。ワイン商のAlex Bruce氏を招聘し経営に当たらせる。毎年シングルモルトをリリースし、すべてがカスクストレングスのノンチル、ノンカラーのこだわり品。recurrent brandとしてFascadaleとLiddesdale。バッチ毎に味が異なる。他に日本の旧羽生蒸溜所と二つのスコッチ(ロングモーンとグレンギリー)をヴァッティングしたThe Gloverの14年、18年、22年をリリース。同様にインドのシングルモルトAmrutとスコッチをヴァッティングしたE&K。更にはオーストラリアのシングルモルトStarwardとグレンギリー、グレングラントのヴァッティングThe Brisbane。ニュージーランドのZuidam蒸溜所のモルトウイスキーをロングモーンとグレンロセスでヴァッティングしたThe Winter Queenなど。更にはオーストラリアのシングルモルトStarwardとグレンギリー、グレングラントのヴァッティングThe Brisbane。ニュージーランドのZuidam蒸溜所のモルトウイスキーをロングモーンとグレンロセスでヴァッティングしたThe Winter Queenなど。同社は2014年より自前の蒸溜所Ardnamurchanをスコットランドの西端Glenbegで運営。これまでに熟成期間が3年に満たない「スピリット」状態のウイスキーをリリース。最初のシングルモルトは2021年にリリースの予定。

創業1698年。イギリス最古のwind&spirits merchant(酒販業者)。2017年新しい旗艦店がロンドンに登場(63 Pall Mall)。古くから顧客にモルトウイスキーのプライベートボトルを提供してきたが、2002年にようやく自社独自のボトルをリリース開始。ラインアップは次の通り。

  • BLUE HANGER(スーパープレミアム)
  • EXCEPTIONAL CASKS COLLECTION(オールド&レア)
  • THE CLASSIC RANGE(ブレンド)
  • THE PERSPECTIVE SERIES(ブレンド)

ブレンドのCUTTY SARKはEDRINGTONに売却。

That Boutique-y Whisky Company

2012年に設立したボトラー。特徴的なアニメ調のラベルはイラストレーターのEmily Chappellさんによる。世界中から多種多様なウイスキーを集め、妥協なき品質を提供する。

The Character of Islay Whisky Company

2019年に登場。アイラピートのシングルモルトAerolite Lyndsay10年が有名。原酒がどこの蒸溜所であるかは非公表。

Darkness!

2014年からリリース開始。されたブランド。名前の「ダークネス」はシェリー熟成の特徴を表現。特注のファーストフィルのシェリー樽を使い分ける。シェリーのニュアンスを存分に楽しみたい方のオススメかも。

1988年にAndrew&Brian Symingtonにより設立。スコッチウイスキーのヴィンテージものに特徴。Cask Strength Collection。2002年には仏ペルノリカーからエドラダワー蒸溜所を買い取り全ての機能は同地に集約された。

1938年にグラスゴーに商社として設立。2001年にEuan Shand氏により買収され、Huntlyに拠点を移す。ブレンドスコッチのBlack Bullで知られる。2009年にリブランドし、Kyloeと12年、21年の3つがメイン。他に限定で30年や40年など。商品群はThe Rarest、Dimensions、The Octave、The Tantalus、Battlehill、Rare Auld Grain。ブレンドではBig Smoke。他にThe Duncan Taylor Blends。

1933年に設立。家族経営のボトラーとしては最大規模を誇る。ジンやラム、ウオッカも手掛ける他、タムデューとグレンゴイン蒸溜所を経営、また1993年に廃業したローズバンクをFalkirkに復活させる計画を立ち上げる。シングルモルトはChieftain’sやDun Bheagan、As We Get Itなどのシリーズ。ブレンドとしてはアイランド系のThe Six IslesやアイラブレンドのIsle of Skye。アイラ・ヘビーピートのSmokehead。

オーナーはRobin Tucek 氏、The Malt Whisky Fileの著者。インドのアムルートの珍しいシングルモルトをボトリングすることでも知られる。

ドイツ発の有名なボトラー。2008年にウイスキー愛好家のCarsten Ehrlich氏とMeike Schneider氏によりLimburgに設立。Limburgにおいて毎年開催されるウイスキーフェアに特別なオリジナルボトルを供給していたことが、ボトラーとして商売を始めるきっかけに。The Perfect Dram, Liquid Library, Liquid Sunなどのシリーズを用意。

イギリス大手のオンラインショップ運営。有名どころを含めて幅広いシングルカスクのヴィンテージ品を用意。カスタムメイドのミニボトルを個人向けにも取り扱う。

1868年にAndrew Dewar Rattray氏により設立。同氏の末裔であるモリソン・ボウモアのTim Morrison氏により近年の再興を遂げる。特に過去に閉鎖されたStronachie蒸溜所のシングルモルトを、ベンリネス蒸溜所から調達した原酒を使い復活させたボトルはヒット商品となった。(10年、及び同シェリーフィニッシュ)

2011年にはアイラのブレンドスコッチCask Islayをリリース(2年後からはシングルモルトに)。その他、シングルカスクのAD Rattray’s Cask Collection、2018年からはOctave project開始。(カスクを様々なシェリー等由来の小さなオクターブカスクに分けて後熟)。ブレンドスコッチとしてGlenburn blend,とBank note。

スコッチモルトウイスキーソサイエティ。1983年に設立。世界に3万人以上の会員を持ち、各国に支部や提携バー・レストランなどのネットワークを有する。シングルモルトの樽を蒸溜所から買い付け、ノンチル・ノンカラーのカスクスリレングスでぼとりングするのが基本方針。蒸溜所の名前は明記しないが、いくつかのヒントとなる説明書きがある。2003年にグレンモーレンジ蒸溜所に買収され、2015年にはオーナーがHotHouse Clubに。最近ではスコッチモルト以外にもスコッチ以外のシングルモルトや、グレーンウイスキー、ラムやジンなどの原酒も買い付け熟成している。

1996年にMark Reynier、Simon CoughlinとGordon Wrightにより設立。2000年にはBruichladdich蒸溜所を買収。2013年に会社はAceo ltdの傘下に。翌年に閉鎖されたColeburn蒸溜所の倉庫を自社ストックの貯蔵庫として使用するリース契約を締結。シングルカスクがメイン。Mission Gold、Benchmark、Mystery Malt、Select Grain、The Vatting及びCraft Blendのシリーズをリリース。

グラスゴーのボトラー。2016年に設立。元AD Rattrayの営業部長でブランドアンバサダーでもあったIain Croucher氏が独立して立ち上げたブランド。独自のシングルモルトだけでなく、ブレンド品のブランドも販売。スコッチブレンドとしてはVegaとSpica。いわゆるモルトブレンドとしてはSiri*s。スコッチ以外にもバーボン、ラム、ジンなどで独自商品を取り扱う。

John Glaser氏により2000年に設立。オーク樽熟成にこだわり。グレーンブレンドウイスキーを初めて商品化。Hedonismという名前で知られる。グレーンウイスキー100%であるため非常に軽く優しい味わいで料理との相性も良い。熟成は全てアメリカンオーク。その他、Spice Tree、Peat Monster、Oak Cross、The Story of Spaniard など。

ドイツ人のThomas Ewers氏がスコットランドの蒸溜所から樽で原酒を購入し、2009年よりシングルカスクとしてボトリングしリリースしたのが始まり。スコッチブレンドのthe Basic LineはClassic、Sherry、Peatの3種。特別なボトリングシリーズとして、Amazing CaskとAngel’s Choice。

1948年にDouglas Laing氏により設立。長年二人の息子Fred氏とStewart氏が経営に携わったが2013年に分社化。Douglas Laing社は今Fred氏とその娘Caraさんにより運営されている。現在はグラスゴー市内に蒸溜所を建設中で2020年からの操業を目指す。

  • Provenance
  • Director’s Cut
  • Premier Barrel
  • Clan Denny
  • Double Barrel
  • Old Particular

Remarkable Regional Malts

  • Scallywag(スペイサイドのシェリ系モルトのスコッチブレンド)
  • Timorous Beastie(ハイランド)
  • Rock Island(アイラアンドアイランズのブレンド)
  • The Epicurean(ローランド)
  • The Gauldrons(キャンベルタウン)
  • Big Peat(アイラモルトのヴァッテイング)

2013年にDouglas Laingから分離して立ち上げ。オーナーはStewart Laing氏と、二人の息子Scott氏とAndrew氏。

  • Old Malt Cask
  • The Old and Rare Selection
  • The Sovereign
  • Hepburn’s Choice
  • First Edition(Edition Spirits)

2016年にアイラ島のブナハーヴン近くに新な蒸溜所の建設計画を発表。この新しい蒸溜所アードナホーArdnahoe蒸溜所2019年春にオープン。2015年にブルックラディを退社したJim McEwan氏が製造責任を務める。

2005年に設立された家族経営のボトラー。2014年にはFifeにKingsbarns蒸溜所を立ち上げ。タイプの違うスコッチブレンドThe Hive、Spice Kings、Peat Chimneyの3種をラインアップで持つ。2017年には新たにThe Family Collectionという新たなスコッチブレンド商品を立ち上げ。Vanilla Burst、Treacle Chest、Blooming Gorseなどをリリース。

2011年にJason Johnstone-Yellin氏とJoshua Hatton氏がSeth Klaskin氏と協同で設立。両人とも有名なウイスキーブロガーとして知られる。当初はSMWSと同じくボトルを入手するには会員であることが必要であったが、現在は一般でも広く入手可能。拠点はアメリカ。

ロンドンで有名なリカーショップThe Whisky Exchangeを経営するSukhinder Singh氏がオーナー。毎年10月初旬に開催されるThe Whisky Showも主催するなど活動の幅が広い。2005年に自身のブランドThe Sibgle Malts of Scotlandを立ち上げ、シングルカスクやカスクストレングスのバッヂものを50種類ほど常時用意。2009年にはアイラシングルモルトをPort Askaigとしてリリース。現在の主力は100°Proof、16年、19年、30年、45年。他にアイラの全ての蒸溜所をヴァッティングしたElements of Islay。全商品は蒸溜所名を示す2文字のアルファベットとバッチ番号で構成される。現在はアイラ島のポートエレン近郊にFarkinと命名された蒸溜所の立ち上げを計画。

創設はボトラーとしてよく知られたHart Brothersの共同創設者でもあるDonald Hart氏息子のAndrew氏とグラスゴーにて活動。The Royal Thistleというブレンドと高級ブレンドのExcalibur。シングルモルトThe Maltman 、シングルグレイン・シングルカスクのThe Grainmanが主な商品ラインアップ。最近Vital Sparkという新たな商品をリリース。キーワードは「海の香り」。

ブランドの歴史は1880年にまで遡るることができる。1994年にグラスゴーを拠点とするAberko Ltdの傘下になり、旧オーナーであるTennent社(Tennent Calefonian Breweries)にて輸出業務を担当していたPaul Aston氏が経営を指揮。現在のシングルモルトは「12年」のみ。ハイランドのスコッチブレンドDeerstalker Blended Maltを2014年にリリース、ピート系も有り。

1992年にBrian Crook氏により設立。現在は同氏の子息(Andrew、Caroline、Kim)が経営している。同社はThe Highlands & Islands Scotch Whisky Co社の運営にも携わる。2018年には旧ポートエレン蒸溜所施設を取得し、最終的には何らかのスピリッツ製造を目指している模様。同社で良く知られたブランドはアイラモルトのFinlagganとThe Ileach。他にブレンドモルトのIslay Stormや、シングルモルト・シングルカスクのThe Cooper’s Choice。

2011年にTommy Andersen氏とPeter Sjögren氏により設立されたスウェーデン発のボトラー。

モリソン・ボウモアを立ち上げ一時はボウモア蒸溜所のオーナーでもあったStanley P. Morrisonを父に持つBrian Morrison氏がモリソン側のビジネスの代表を務める。Brian氏はモリソン・ボウモア社を退社後にThe Scottish Liqueur Centreを立ち上げ、またPerthの南にAberargie蒸溜所を開設。酒類事業はモルトウイスキーのCarn Morというブランドを持つ。同ブランドはCarn Mor Strictly Limited、シングルカスクのCelebration of the Cask、ヘビーシェリーのCelebration of the Cask Black Goldある。

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2012年に創立。ドイツLimburgで有名なウイスキーフェアの運営者Carsten Ehrlich氏とJens Drewitz氏がオーナー。北ドイツのズィルト島にあるSansibarのレストラン向けに高級なスコッチを提供したいという思いから始まる。

ウイスキー愛好家のBruce Farquhar氏によって2015年に設立。シングルグレーンGibran11年、ヘビーシェリーのPort Charlotte14年など。

グレンファークラス蒸溜所で勤務していたRobert Rabsom氏が2014年に退社しHighfern Ltd社を立ち上げ生み出したブランド。スコッチブレンドで、OriginalとRich Peat Editionの2種。また同社はSmögenのシングルモルトとジン、スイスのLangatunのシングルモルトのイギリスでのインポーターでもある。

 

Ben Curtis氏により2010年に設立。同氏はそれより前から既に東南アジア向けにスコッチウイスキーを卸販売。同氏は立ち上げとともに英国に帰国したが、直轄のバーはシンガポールで営業を続ける。現在はボトラーとしてブランドを確立し、ヨーロッパからアジアで販売。また同社ホームページではスコットランドの蒸溜所をドローンで空撮したイメージビデオを見ることができる。

スウェーデン発のボトラー。Patrik Barkevall氏とMikael Westerberg氏により2017年に設立。2019年には同社独自のスコッチブレンドをリリース。(タリバーディン+グレンオード+マクダフ+アードモアピート)。

2018年にスコットランドのGrangemouthに設立。Alistair Walker氏が20年あまり業界で研鑚を積んだのちに立ち上げたインディペントボトラー。シングルモルトのシングルカストをターゲットにする。A.Walker氏は1997年に当時トバモリーやディーンストンのオーナーであったBurn Stewart社に入社。2004年に同社はIntra Trading及びBilly Walkerと共同で仏ペルノリカーからBenRiachを買収。同氏はこの時にBenRiachに移る。

ロンドンの酒類販社Woolf Sung Ltdが2018年に立ち上げたブランド。

ボトラーズのボトルは通常の酒屋さんなどでは取り扱っていないことが多いです。ワインやウイスキーに特化してたり、こだわりのある品揃えをしているところであれば少しくらいは置いてあるかもしれません。都内にもいくつかあるのですが、その中でも面白いと思うのは渋谷の三宿にある「RUDDER(ラダー)」さん。ブティック的な雰囲気のこじんまりとした店内は、ボトラーズの貴重なウイスキーが棚にぎっりと陳列されています。まるでボトラーズの図書館のようです。価格帯もピンキリではありますが、高額なものだと10万円以上するようなボトルもあり、なかなかふつうのところではお目にかかれないかと思います。試飲のできるカウンターもありました。

ラダーさん、バーカウンターの様子
商品棚にはボトラーズがぎっしり。