角を大きく広げた雄鹿の頭が象徴的です。これはかつて創業家であるマッキンゼー家の祖先がスコットランド王アレグザンダー三世を雄鹿の襲撃から救ったことに由来します。この功績により同家の家紋となり、末代が1867年に蒸留所のオーナーになると、ボトルを家紋である雄鹿のエンブレムで飾るようになったのです。

熟成年数の高いダルモアの味わい非常に複雑で「シガーケースに入れたフルーツケーキとリキュール入りチョコレートを同時に口に含んだよう」であると称えられます。(p151. “An Odyssey of Whiskies” by Tristan Stephenson)

ダルモアはマッカランと並び高級シングルモルトの横綱クラスともいえるブランドです。2005年にオークションに出されたダルモア62年のボトルはそれまでの記録を打ち破る「3万2千パウンド」(当時の為替で600万円強)という値を付けました。

主力は12年、15年、18年、25年、1263 King Alexander III とCigar Malt Service。2018年にはポート樽熟成とバーボン熟成のものを半々でマリッジしたPort Wood Reserveも加わりました。

ダルモアと言えば、ウイスキー以上に有名なのが蒸留所のマスターディスティラーでスコッチ業界の顔とも言っても良いみミスター・ノージング、リチャード・パターソン氏です!>>>READ MORE