史上最高のシングルモルト・スコッチウイスキー。
"THE FINEST SINGLE MALT WHISKY IN THE WORLD"
マカランにようこそ!
キミは50年モノのマッカランが好みなんだってねえ。

JAMES BOND “SKY FALL” (2012)

 

選ばれし者のみが本当に楽しめる。ウイスキーの名門。マカラン。。(マカロンじゃないよ(小声
厳選された素材、鍛え抜かれた製法、決して妥協を許さないクオリティへのこだわり。
シングルモルトの販売量は世界三位、金額では堂々の世界一と群を抜くブランド力。
これぞ「シングルモルトのロールスロイス」とも形容される、スコッチのキング!

元CEOイアン・カール氏。1986年にエドリントンに入社、2004年から2019年に退任するまでの在任中に、マッカランのシングルモルトを世界的な高級ブランドへと育て上げた。後任はスコット・マクロスキー(Scott McCroskie)氏が着任。

業界を代表するマスターディスティラーのニック・サヴェッジ氏。オーストラリアで機械工学で博士号を修める。就職活動を始めたときに、「熟成樽の最適化」というDIAGEO社の求人広告に興味を持ちウイスキー業界に飛び込む。DIAGEO社は樽をエンジニアリング的な観点から評価できる人材を探してたのだ。2014年にウィリアム・グラント社に移り、ガーヴァン蒸留所で勤務、その後2016年にエドリントン(マッカラン)に入社。新蒸留所立ち上げに深く関与した。しかし、開業した2018年の翌年に、ローランドの小さな蒸留所ブラッドノックに移籍、その決断は関係者を驚かせた。

マカランのウイスキーを次の世代への引き継ぐための、
基礎固めとして作れらた最新鋭の蒸留所。
200年以上の伝統の上に培われた品質を、
完璧に残していくために、全ての叡智が結集した。

2018年に創業の地に新たな蒸留所が誕生。設計を担当したのはイギリスの建築事務所ロジャース・スターク・ハーーバー&パートナーズ(RSHP)。世界的な建築グループが競ったコンペを勝ち抜き、2012年から構想を準備、六年の歳月を掛けて完成に至った。周辺環境に溶け込むような建築美と、宇宙船のような内部空間、しかしながらあくまでも「機能的」な側面にこだわり、複数の製造プロセスをモジュラスに繋げた一体構造が特徴。新しい蒸留所で造られたウイスキーが熟成を経て世に出回るのは早くても2030年以降になる見込みだという。

マカラン蒸留所のオーナーは、スコットランドのグラスゴーを拠点に構えるエドリントン社(傘下のブランドは、他にハイランドパーク、グレンロセス、ブレンドのフェイマス・グラウスなど)そして、エドリントン社の親元はロバートソン・トラストというスコットランド最大規模の慈善団体。この事前団体は19世紀にウイスキービジネスで成功したウィリアム・ロバートソンを祖父に持つロバートソン三姉妹により1961年に設立。エドリントンのビジネスでの収益はロバートソン・トラストに還元され、それを原資として同トラストはスコットランドの恵まれない子供たちへの教育支援など慈善活動に多額の資金を投じている。

スコット・マクロスキー現CEO(https://www.thespiritsbusiness.com/)
"「ラグジュラリー」と言うのは、我々が特に追い求めていた目標ではありません。私の考えでは、ブランドに「ラグジュアリーさ」を付与することなどできないのです。それがラグジュアリーであるか、そうでないか、どちらかでしかありません。そして、なぜそのブランドがラグジュアリーであるというかと言うと、それは日々のパフォーマンスにおいて自然に発露されてくるものなのです。我々にとってのそれは、モノづくりへのこだわりであったり、長年の歴史において培われた伝統であったり、細部にまでこだわる製造工程であったり、またそのバックボーンとなる行動倫理のようなもの、その全てがブランドを形作っているのです。もちろん、それはある日に突然できるものではありません。「よし、明日から自分はラグジュアリーになろう」みたいにね。”

スコッチウイスキーにおいて熟成に使われる樽の9割はバーボン樽と言われる中で、マカランの特徴はほぼシェリー樽であること。シェリーの生産で有名なスペイン・へレス地方のボデガ(樽工場)に委託。”マスター・オブ・ウッド”と呼ばれる熟成樽の専門職を置くほどシェリー樽の品質を徹底管理するこだわりぶり。2000年代前半の一時期にバーボン熟成品がトリプルカスクなどを通じてリリースされたが、再び原点のシェリーに回帰している。コアレンジは「シェリーオーク」(100%シェリー熟成)の12年、18年、25年、30年、40年。シェリー(アメリカン&ヨーロピアンオーク)とバーボンをヴァッティングした「トリプルカスク」は12年のみ。(15年、18年は終売)その他、「ダブルカスク」のゴールド(NAS)、12年、15年、18年。その他、マカランの所有地で育った大麦を100%利用した「マカラン・エステート」など。

マッカランの樽の番人、スティーブン・マクファーソン氏
「マスタ・オブ・ウッド」としての私の役割は、木の生育段階から樽の製造、シェリーによるシーズニング(味付け)までの全ての工程を管理し、我々が望むシェリー樽が「レシピ」通りに作られるかを監督することです。ウイスキーのフレーバーの80%近くは熟成樽による影響を受けていると言われています。我々が求める最良のウイスキーを作る上で、上質な樽を安定的に調達することは必要不可欠なのです。

オークの原木は主に2種類。ひとつはアメリカ東部から引いてくるアメリカンオーク、そしてもう一つはスペイン北部のヨーロピアンオーク。伐採後には自然乾燥させ、スペイン南部の樽工場で更に再乾燥。その後、樽に組み上げると1年半の間、オロロソ・シェリーでシーズニングをする。最終的に熟成用の樽として完成してマカランの蒸留所に到着するまで5~6年の歳月を要するという。

マッカラン「12年」

定番のシェリーオーク「12年」。シェリー感はもちろんなんですが、とにかく「柔らかい」ですね。あまりウイスキーに馴染みの無い方でも十分に楽しめそうな、優雅な一杯。アイスとか水割りとかではなくて、せめてちょっと加水するくらいでも、少し味見をしてみてほしいですね。ただ、ちょっと注意したいのはお値段。スコッチのシングルモルトで有名なグレンフィディックやグレンリベットと同様に見かけますが、お値段は高めだと考えた方が良いと思います。とりあえず確認してから頼むのが無難です。