みなんさんこんちは!ディスティラリーマスターの山ちゃんこと、山ボーです。本日はよろしくお願いいたします。
今回ご紹介したいのは、サントリー社の新しいラインアップ「翠(すい)」です。発売開始は2020年からで、とても新しいブランドです。歴史ある同社のラインアップからすると、まだまだ誕生したばかりでこれからが期待される位置づけかと思います。
ところで、パッと見の外観とネーミングで、なにやら新たなハイボールの誕生かと勘違いされている方はいないでしょうか?確かに、サントリーといえば、「響(ひびき)」とか、「碧(あお)」とか、「角(かく)」とか、漢字一文字が多いのですが、これはウイスキーのハイボールではなく「ジン」です。「ジン」のソーダ割りになります。まず、この点を押させてから話を進めていきたいと思います。
ではウイスキーとジンは何が違うのか?蒸留酒であることは両方同じなのですが、ウイスキーが樽熟成で味を引き出していくのに対して、ジンはボタニカル(植物)系の素材でお酒にアクセントをつけるイメージです。ジュニパーベリーが良く使われますが、それ以外にもレモンピールやコリアンダーシード、ジンジャーやシナモンなどが使われます。このため、風味としては当然のことながらボタニカル(植物)系のアクセントがついた味わいがします。特に「翠」は日本らしい個性を引き出すために、柚子、緑茶、そしてショウガが主に使われているようです。
価格の設定としては、トリスのハイボールと同じくらいです。アルコール度数は7%でこちらは全く同じ、蒸留酒をソーダで割っていることからフレッシュさや爽快感みたいな飲みごたえも割と似ているといえるかもしれません。唯一の大きな違いは、フレーバーの方向性でしょうか。角ハイやトリハイがレモンの柑橘系の味わいがアクセントとなっているのに対して、ジンソーダの翠はボタニカルでドライな味わいです。糖類も添加されているようですが、あまり甘さは感じません。どっちらかいうと、実直にシャープでドライです。
好みにもよるかとは思うのですが、ナッツやチーズなど渇きものというよりかは、甘いモノと合わせたくなります。例えばチョコレートとか、デーツやレーズンみたいなドライフルーツとかでしょうか。こってり系の料理とかにも合いそうです。甘ったるい感じが全くないので、オールラウンドになんでも合わせられそうです。
シチュエーション的なことを考えると、これは疲れて癒しという向きでは無さそうです。山ボーと使い分けけとしては、ゆったりまったりのときはハイボールを選択、ちょっとシャキッとしたいときはジンソーダの翠です。飲み始めで気分を盛り上げたいときなんかにピッタリのお酒です。桜井ユキさんもそういってる感じしませんか?
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さて、そんなワケで今宵はサントリーのジンソーダ、「翠」について紹介をしてきました。ハイボールとの違いや、ボタニカルなフレーバーの特徴、ペアリングしてみたいフードと、さらには飲みのシチュエーションまで考えてみました。サントリーのハイボールに比べて歴史はまだまだ浅く、完全に「挑戦者」の立ち位置になるのかと思いますが、それだけに今後の可能性を秘めた商品。ジントニックとかジンソーダはコンビニやスーパーなど身近なところでは販売されてこなかった馴染みの薄いカテゴリーです。しかし、最近になって日本の各地で地元のボタニカル素材を活用したクラフトジンも少しづつですが注目を集めてきています。時には気分を変えてジンソーダも良いのではないでしょうか?ではでは、本日も山ボーがお伝えして参りました。またお会いしましょう!