ウィリアム・グラント&サンズ社の6代目マスターブレンダー、ブライアン・キンズマンにより新たな時代が開かれる。

BRIAN KINSMAN, 6th MASTER BLENDER(https://www.williamgrant.com/)

学生の頃は、(スコットランドの伝統的楽器である)バグパイプの演奏に没頭するミュージシャンだったという。大学では化学を専攻し、卒業後は歯科関連の業界で勤務、歯磨き後の成分などを開発していたそうだが、自分の仕事ではないと思い見切りをつけて退職。その後、1997年にウィリアムグラント社の求人広告に応募し、同社に職を得たのがウイスキー業界で働き始めたきっかけだったという。当時は全くウイスキーのことについて知らなかったという彼は、当時を回想して「とても運に恵まれていた(HUGE SLICE OF LUCK)」と語っている。

5代目はバルヴェニーのダブルウッドを生み出した、ウッドフィニッシュのパイオニア、デイヴィッド・スチュワートMBE(大英帝国勲章5等勲爵士)。氏の薫陶を受け、2009年にバトンが引き継がれた。

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伝統ある系譜であるからこそ重んじられる継続性、一貫性、PEPRODUCING&CONSISTENCY

昨今様々な新しいスコッチウイスキー蒸留所が群雄割拠する時代にあり、ウィリアムグラント家のウイスキーマネジメントを引き継いだ彼が重視するのは「過去を継承し、その遺産を守る」姿勢。目先の目新しさで勝負するのではなく、受け継がれてきた味を後世に引き継ぐという姿勢は、長年スコッチウイスキーの業界を引っ張ってきた同社ならではの余裕と品格が漂う。

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